第十三回文学フリマ参加報告と分析と入手品(【オ-01】ことのは) #bunfree

2011年11月3日に東京流通センターで開催された第十三回文学フリマ。「十周年記念」開催でもあった。会場が変わったこともあって文フリの新しい歴史の転換点となる回であったと思うが、その感想などをまとめておきたい。

まず最初に。当ブースへお立ち寄りいただいた皆さま、お買い上げくださった皆さまにお礼申し上げます。ちょっと興味を持ってもらえたというだけでも嬉しいものです。ましてや買っていただけたらなおさら。当方の冊子(新刊・既刊問わず)感想を書いていただけたらトラックバックやツイッターで教えていただければ嬉しいです。

※他の方の感想などは2011年11月3日(木祝)「第十三回文学フリマ」開催 - 文学フリマ事務局通信にトラックバックされています。

2011年11月 7日22:57| 記事内容分類:| by 松永英明
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【オ-01】ことのは(@kotono8)の状況

文フリ13ブース前回に引き続き、今回もクリルタイさんと合体配置。場所は2階のエスカレーターを上がった正面の角という最高によい立地をいただいていた。おかげで、テーブルの正面に新刊、側面に必ず注目を引く「三菱東京UFJ銀行に合流した全銀行の系統図年表」をぶら下げ、かなりの販促効果を上げることができた。

今回は事前にレイアウトを3Dで計画するなどかなり「サークルスペース・ディスプレイデザイン」に力を入れたので、その点では自分の想定したとおりのディスプレイになったと思う。これについては次エントリーにて詳説しておく。

クリルタイさんは固定読者が多いので、その流れでついでに隣も見てもらえるというのが利点の一つ、そして両サークルでレジを統一することで、自分が抜けて会場をうろついていても何とかなるというのがもう一つの利点だ(でも留守中に来てくださった方には失礼しました)。

新刊『事物起源探究2011』の売上部数は、正直なところ、前回(新刊『東日本大震災でわたしも考えた』)よりも落ちている。前回の四分の三くらい。ただ、定価を少し上げたのと他の既刊も順調に売れたため、売上総額としては前回の6%減くらいにとどまった。ここ数回でいうと「とりあえず印刷費分は売り上げた」というレベルであるが(雑費引くとトントンかマイナス)、自分の好きな冊子を作り続けられるサイクルができているのは嬉しいことだし、同人誌というのはそれでよいのだろうとも思う。

うちの場合は販売実績でいえば印刷するのは50部くらいで十分なのだが、今は多目に100部刷るようにしている。というのは、「密林社」さん経由でAmazonで販売できるルートがあるからだ。

文フリは伸び悩んでいるのか?

売上部数は他のサークルでも「減った」というところが結構あったように思われる(その中で新刊の販売数を増やしているクリルタイは偉い)。それは個々のサークルの新刊の内容や告知の方法という課題もあるのだろうけれども、それ以上に「今回の文フリは、前回よりも厳しかった」という要素があると思う。

今回は新しい会場で前回よりも広くなり、参加サークルも増えているのだが、来場者数は前回の4000人から3600人に減っている。文フリの公式サイトの年表と『文学フリマ十周年記念文集』のデータから第6回以降の参加者数・来場者数をグラフにしてみた。

文フリグラフ

前回は震災の影響でキャンセルするサークルも多く出たためサークル数が減った。しかし、来場者数は併催イベントもあってか文フリ史上最高を更新している。今回は併催イベントがまったくなかったことも来場者数減の理由になったのだろうか。

しかし、このグラフを見て、わたしは必ずしも「伸び悩み始めた」とか「頭打ち」とは思わない。少なくとも、2年半前の第8回と比べると、来場者数・参加サークル数ともに2倍になっているのである。このグラフは縮尺のごまかしのないゼロ起点のグラフであるが、これまでの来場者数の伸びがめざましすぎたという気もする。

もう一つ興味深いのは、第7回と第8回、すなわち秋葉原から蒲田に会場が変わった前後の数字だ。会場が広くなって参加サークル数はほぼ倍、一方で来場者数は横ばいだったと報告されている。今回も会場が変わって、参加サークル数では順調に伸びているが来場者数は減っている。場所が変わると一般参加者は来づらくなる、という傾向はあるのではないか。

特に今回の東京流通センターは、交通の便としては浜松町か羽田からモノレールで来なければならない(平和島駅からだとかなり歩く)。JR・京急・東急(池上線・多摩川線)という4路線が使えて、都内からだと品川・五反田・目黒・渋谷、また反対に横浜・川崎方面からも便利な蒲田と比べれば、それだけでも不利な面がある。

したがって、今回の数字だけで「文学フリマは伸び悩んでいる」というふうに判断するのは時期尚早だろうと思う。まとめると、今回は以下のような厳しい状況があった。

  • 会場の変更。
  • これまでの週末開催ではなく、「連休ではない祝日」だった。遠方の人は来づらい。
  • 併催イベントがなく、同人誌即売会のみの勝負だった。

しかし、参加サークル数は伸びているのだから、次回以降を悲観する必要は「まだ」ないと思うのである。

入手したもの

購入したもの、いただいたものなど(自作含む。必ずしも新刊とは限らない)。写真は主に冊子の大きさ順。以下、写真の上列左から順に。

文フリ13購入品1

  • 【イ-33&34】カタリタガリナ+bnkr『ジョブズ小説集』松永肇一
  • 【エ-49】『みつりん通信』 Vol.1.5 「アマゾンと同人をつなぐ。」
  • 【オ-01】ことのは『事物起源探究2011』(※うちの新刊です)
  • 【イ-32】『學生氣分』2011年冬号 特集:相関図アンソロジー
  • 【オ-49】学習院大学表象文化研究会『KTG03』特集・メンズリブ×マゾヒズム/魔法少女まどか☆まぎか(※寄稿しました)
  • 【A-13】近江舞子『夢幻』
  • 【オ-16】未来回路製作所『未来回路4.0』『未来回路 spinoff_01』(※スピンオフの方にインタビュー掲載)
  • 【オ-62】新しい建築雑誌を作る会『AM00:42』特集:10年後の私たち
  • 【イ-35】そよ風文芸食堂『ちょっぴりエッチで かな~りおバカな 徒歩と都バスで東奔西走!!東京23区役所旅行記』
  • 【カ-26】『kids these days!』vol.1.5「いまどきの10代に聞いたリアルな『けいおん!』の話。in佐賀 暫定版」
  • 【文学フリマ事務局】文学フリマ十周年記念文集『これからの「文学フリマ」の話をしよう』
  • 【F-29委託】吉岡サバイバル責任編集『circle jerk』特集:10年代のオナホール
  • 【オ-38委託】『Shrimp(シュリンプ)』第11号 特集:マイマイ新子と千年の魔法
  • 【オ-38】はなごよみ『正かなづかひ 理論と實践』創刊号

文フリ13購入品2

  • 【オ-63】スカイツリーToday『東京の電波塔がこんなに可愛いわけがない』
  • 【E-19】『男一匹元気が出るディスコ』(※寄稿しました)
  • 【オ-02】『奇刊クリルタイ』VOl.6.0 特集 Sex and the KHURILTAI
  • 【エ-40】秘本衆道会『続・日本のいろもの古典』
  • 【オ-38委託】『防府にイマココ!~「マイマイ新子」の舞台探訪~』
  • 【オ-21】KKITT出版部『オタクとフォント』-1
  • 【エ-50】青年文化ゼミ有志『文化と表現』Vol.9
  • 【F-29】放課後編集部『放課後 秋の大運動会号』
  • 【B-12】下町飲酒会駄文支部『怪奇譚サウンドノベルゲーム おかえりなさい 体験版』
  • 【エ-38】ミニコミそうだよ編集室大船分室『ミニコミそうだよ新報 緊 秋 泥鍋号』
  • 【B-50】らいおんの屋台『EAST END×URIの「何それ」は何?』id:lionfan
  • 【カ-02】しょむ研(しょむ系政治勢力研究会)『信じる人々』

文フリ13購入品3

  • 【オ-25】『WONDER WORD』Vol.1 特集:東京再考
  • 【F-29委託】『People Are Strange Seeds(P.A.S.S.)』創刊 特集:視点
  • 【E-37】たまごまごごはん&【オ-34】アニメーション総合文化研究所『夢野久作幻想同人誌』(今野裕一、吉田アミほか)
  • 【エ-41】まさに外宮!『バカ古典文学大系』
  • 【B-50】らいおんの屋台『B美とゆかいな仲間たち』竹内俊彦
  • 【オ-64】『未来都市研究会』Vol.1.5
  • みかんの星『{isora}2.0』『{isora}3.0』小島アジコ(来場されていたので交換にて)
  • 【オ-61】建築系同人誌 ねもは『ねもは02+』特集:すばらしい建築プレゼンテーションの世界
  • 【エ-32】百人一首(ひゃくにんしゅ)構造研『百人一首配列考3 影の百人一首』
  • 【ウ-36】牟礼鯨『ガリア女』
  • 【エ-48】ムスメラウンジ 見積書(アイドル処方箋)←「私立恵比寿中学」を薦められましたw

百人一首、23区役所旅行記、ガリア女などは絶対買おうと思っていた。席が近かったこともあり、建築系を全部押さえられたのもポイント。ただ、これ以外に大仏アニメなど買えなかったものもあって残念。2階に偏ってますが、これは個人的な趣味ということでご了承ください。

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