九一三年三月十三日

亭子院歌合

  亭子院歌合の歌

さくら花散りぬる風のなごりには水なき空に波ぞ立ちける (古今集89)

山桜咲きぬるときはつねよりも峰の白雲たちまさりけり
春霞たちし隠せば山桜人知れずこそ散りぬべらなれ
桜散る木の下風は寒からで空に知られぬ雪ぞ降りける
惜しめども立ちもとまらずゆく春を勿来の関のせきもとめなむ
君恋ひのあまりにしかば忍ぶれど人の知るらむことのわびしさ

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