十五日、今日、小豆粥煮ず。口惜しく、なほ日の悪しければ、ゐざるほどにぞ、今日二十日あまり経ぬる。いたづらに日を経れば、人々海を眺めつゝぞある。女の童の言へる、
「立てば立つゐれば又ゐる吹く風と
波とは思ふどちにやあるらん」
いふかひなき者ゝ言へるには、似つかはし。
十五日。今日は行事の小豆粥を煮ませんでした。残念。しかも天気が悪いのでぐずぐずしているうちに、今日でもう二十日も経ってしまってます。無駄に日を過ごしているので、みんな海を眺めてばかり。女の子がこんな歌を詠みました。
「風が吹いたら波が立つ
風がやんだら波もやむ
風と波とは、仲良し仲間なのかなあ」
子供の言葉としてはいい感じです。
●室津:高知県室戸市の室津港。