沢尻エリカ6か条の誓約書

提供: 閾ペディアことのは
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沢尻エリカ6か条の誓約書は、女優・沢尻エリカが2010年に芸能活動再開するにあたり、マスメディアに対して情報を提供するために求めた6箇条の要求である。

この誓約を求めたことに対し、マスメディア各社は反発・批判を展開したが、この6か条の内容は至極真っ当で、マスメディア報道倫理上も守られて当然のものであり、これに反発するメディアやレポーターなどが人道に反するものであるということができる。

経緯

沢尻エリカは2009年9月30日にスターダストプロモーションとの専属契約が解消され、その後2年半にわたって芸能活動を休止していた。その後はいくつかのCMに出演する程度であった。

2010年3月、沢尻は本格的に芸能活動に復帰。個人事務所としてスペイン法人「エル・エクストラテレストレ有限会社」を設立した。これにともない、事務所側からの沢尻情報は公式サイト内の「プレスルーム」から発信することとしたが、マスメディア各社がプレスルームを閲覧するには、以下の6点に同意し、事務所側に同意書を送らなければならない、とするFAXを3月3日に送信。6日までに同意書を送るように求めた。

6か条の誓約項目

  1. 沢尻の情報や声明を伝える場合、わい曲や、誤解を招く事を避けること。
  2. 情報を公開する前に、その信ぴょう性を十分確認し、根拠のない噂話は一切公開しないこと。
  3. 一方的か屈辱的な表現や侮辱的表現を、沢尻やその家族(先祖・子孫や配偶者を含む)に使わず、彼らの名誉を棄損するようなコメントはしないこと。
  4. 沢尻とその家族の私生活や、プライバシーにかかわる情報やコメントを、許可なく公開しないこと。
  5. 不明確、事実ではない、もしくは沢尻やその家族にとって有害な情報を公開した場合、きちんと訂正すること。
  6. 私有地、もしくは公衆の立ち入りが制限されている場所、もしくは私生活にて撮影された、アーティスト(沢尻)やその直系家族の映像及び画像の入手、またそれらを事務所の許可なく一方的に公開したり放送しないこと。

6か条の内容の解説

これら6か条の内容は、報道倫理上も極めて真っ当なものであるといえる。

  1. 【正確な伝達】情報の歪曲や、誤解を招くことを避けること。発信された情報を正確に伝えることを求めており、曲解を招くような表現はしないことは当然である。
  2. 【根拠のない噂の排除】情報の信憑性や根拠を確認すること。裏付けのない情報を流さないというのはマスメディアに特に求められることである。
  3. 【侮辱・名誉棄損しない】屈辱的・侮辱的表現を使わない。名誉棄損しない。正当な批判・批評は侮辱でも名誉棄損でもなく、メディアにも沢尻側にも受け入れられるはずのものである。
  4. 【プライバシー侵害の禁止】芸能人といえど私生活やプライバシーはあり、それを「国民は知りたがっている」などという屁理屈を背景にばらまくのは一種の暴力である。
  5. 【報道の訂正】事実に反する情報については、きちんと訂正するのは当然の報道倫理である。
  6. 【肖像権保護】プライベートに属する場所で撮影された画像の流出や、盗撮映像の無断での報道禁止。これは第4条とつながると思われるが、特に肖像権についての確認である。

これらの条件は報道者として当然守ってしかるべき内容であり、これら6か条を守った上でも、事実に即して侮辱ではなく正当な批判・批評を行なうことが可能である。したがって、これらの要求を受け入れられないメディアは自ら「信憑性のないデマや虚偽情報を垂れ流して侮辱や名誉棄損を行ない、プライバシーを侵害し、誤報も訂正しない」イエロージャーナリストまたはブラックジャーナリストであることを自ら宣言しているともいえる。

マスメディアの筋違いの反発

この「6箇条」について、マスメディア各社は「仰天要求」などと批判的な報道を行なった。

東京スポーツは「6箇条のご誓文」との見出しで一面報道。「意に反する記事を書いたら「法的手段」だってさ」「つまり今後、沢尻に関する芸能ニュースを報じるには、沢尻にひれ伏して“沢尻の犬”になるしかない、というわけか。」と報じている。

3月16日、「たかの友梨ビューティークリニック」CMに関する記者会見で、たかの友梨代表は「本当に晴天の霹靂。誓約書は、ファンやマスコミにお詫びしなければならないこと。(女優は)人気商売なので、『見られてナンボ』。沢尻さん自身も、(誓約書について)知らないようでした」と誓約書について批判的に発言したが、沢尻本人は「誓約書は撤回するんですよね?」という質問に「そのようなことはありません」と断言した。

これにより「誓約書を撤回しない」ことがあたかも芸能人として許されないことであるかのようにさらに報じるメディアもあった。

しかし、「事実に反することや侮辱を報じるな」という要求を「意に反する記事を書くな」とねじ曲げて報じ、そういう要求を受け入れることがあたかも報道・表現の自由を自ら捨てることであるかのような誤った印象操作を行なうメディアやレポーターは、完全に報道者としての倫理なき報道を行ない続けると自ら表明しているのである。

表現における6か条要求・宣言

6か条の項目を以下のように書き改めると、自らに関する報道やウェブでの記載についての正当かつ妥当な要求となる。当サイト管理人である松永英明は(誓約書までは求めないものの)自己に関する記載・言及について、マスメディアであるかウェブサイト等であるかを問わず、以下のように要求すると同時に、他者についての言及についても下記6か条を自主的に守ることを宣言する。なお、この要求項目は出典を明記する限り、自由に利用していただいてかまわない。

  1. 【正確な伝達】本人の情報や声明を伝える場合、歪曲・曲解を行なわず、誤解を招く表現を避けること。
  2. 【事実の確認】情報を公開する前に、その信憑性を十分確認し、根拠のない噂話や虚偽情報は一切公開しないこと。
  3. 【名誉棄損・誹謗中傷・侮辱の排除】本人とその家族に対して、名誉棄損・信用毀損・侮辱・誹謗中傷にあたる表現やコメントを行なわないこと。
  4. 【プライバシー情報の保護】本人とその家族の私生活やプライバシーにかかわる情報やコメントを許可なく公開しないこと。
  5. 【流出画像の公開禁止】私有地、もしくは公衆の立ち入りが制限されている場所、もしくは私生活にて撮影された本人ならびにその周辺の人物の映像及び画像を、許可なく一方的に公開したり放送しないこと。
  6. 【誤報の訂正】事実ではない情報、不明確な情報、噂、悪意・敵意ある表現、本人または周囲に害をもたらす情報を公開した場合、訂正または情報の削除を迅速かつ徹底的に行なうこと。誤報を残し続けないこと。

2ちゃんねるなどは上記6か条を常に侵害し続けているといえる。