実用的文章の特質

 さて、今これから実用的文章がどういうものであるべきかということを説き、続いて、実用的文章はいかにして書くべきかを説こう。

 実用的文章というものは、まず第一にその特質として、書かれるべき必要があって書かれるものなのである。

 詩歌・小説の類の芸術的文章は、書かれるべき必要があって書かれるというよりは、むしろ作り出そうという希望があってから作り出されるといってもいい。あるいはまた清水がわき出たりとかするように自然に作り出されるものであるといってもよいものである。

 しかし、実用的文章はそうではない。まずその文章の上に書かれるべき事柄があって、それから書かれるものである。自然に流出するものでもなければ、一つ文章を作ってみようという好事に近い願望から作られるものでもない。知らせようと思うある事情があるとか、論じようと思うある理屈があるとか、あるいはまた訴えよう、勧めようと思うある事柄があって、そして書き出されるのが実用的文章である。

2004年11月 6日19:40| 記事内容分類:普通文章論| by 松永英明
この記事のリンク用URL| ≪ 前の記事 ≫ 次の記事
| コメント(0) | トラックバック(0)
twitterでこの記事をつぶやく (旧:
【広告】★文中キーワードによる自動生成アフィリエイトリンク
以下の広告はこの記事内のキーワードをもとに自動的に選ばれた書籍・音楽等へのリンクです。場合によっては本文内容と矛盾するもの、関係なさそうなものが表示されることもあります。
2004年11月 6日19:40| 記事内容分類:普通文章論| by 松永英明
この記事のリンク用URL| ≪ 前の記事 ≫ 次の記事
| コメント(0) | トラックバック(0)
twitterでこの記事をつぶやく (旧:

トラックバック(0)

※当ブログへトラックバックされる場合は必ずこのページへのリンクを入れてください。こちらへのリンクのない一方通行トラックバックは承認されません。

トラックバックURL: http://www.kotono8.com/mt5/mt-tb.cgi/291

コメントする

OpenID対応しています OpenIDについて

このブログ記事について

このページは、松永英明が2004年11月 6日 19:40に書いたブログ記事です。
同じジャンルの記事は、普通文章論をご参照ください。

ひとつ前のブログ記事は「木村剛の「マスメディアへの対抗意識」は時代錯誤。中越地震マスゴミ批判記事を検証する」です。

次のブログ記事は「実用的文章は手段であって目的ではない」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。
過去に書かれたものは月別・カテゴリ別の過去記事ページで見られます。