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自民党 第3回「メルマガ/ブログ作者との懇談会」レポ1――「憲法改正の本丸は9条」「公明より民主の賛成がほしい」

平成18年3月7日18:30~20:00に永田町・自民党本部で開かれた第3回「メルマガ/ブログ作者との懇談会」に参加してきました。今回のテーマは「新憲法草案について」、メインとなるのは新憲法起草委員会事務局次長(要するに新憲法の自民党草案をまとめた人といってもいい)の舛添要一議員、そして広報本部副本部長・世耕弘成議員で、ブロガー・メルマガ作者のほうは26名となってます。ちなみにガ島さんは欠席していた。

とりあえずは現場でメモしたものをそのまま転記します。正確なテープ起こしじゃないので、これをもとに論じる場合は、発言者の意図を正確に伝えていない可能性があることをご了承ください。

レポート第1部は舛添議員の話です。

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2006年3月 8日02:45|記事内容分類:政治学|by 松永英明
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舛添議員の話を松永的にまとめるとこんな感じです。
「今回の憲法草案の本丸は9条改正。いろいろな考えの国民がいるから、できるだけ多くの人に納得してもらうには、いろいろと妥協的な部分がある。特に民主党が納得できる内容にしないといけない。とにかく他の細かいところには目をつぶり、9条改正を実現することが必要だ」

以下、自民党「新憲法制定推進本部」にある資料(【資料】新憲法草案(pdfファイル)が現時点で最適)を参照しつつ読まないとわからない部分が多々ありますので、じっくり検討してみたい人は比較しながら見てください。

舛添議員の話

憲法改正の本丸は9条

  • 現憲法は占領下に作られたことが異常
  • 自民党草案のメインターゲットは9条。環境権などは誰も反対しないもの。問題は9条。
    • 現実に自衛隊は軍隊では?
    • 外国に行っている。現実と乖離している。
    • きわめていろいろな矛盾が出ている。解釈改憲で風穴を開けてきたが限界。特措法でも対処できない。
    • 軍事技術的に日本は軍国主義国家になりえない。
  • 自衛軍という名称について
    • 国防軍だと強すぎる。
    • 衆議院は自公だけでいけるが、参議院はそうはいかない。したがって、少なくとも民主党が納得するものでなければいけない。さらに、国民の過半数が賛成するものでなければならない。自衛軍という名称もそのためのもの。
    • 新条文で具体的に明記したのは「あくまでも自衛」、「国際貢献のため」、「災害対策」の3点。細かいことは安全保障法などの法律でしっかり決めていけばいい。
    • 自衛隊ではいけない。「隊」と「軍」は違う。今は自衛隊員が警察官と同じになっている。警察官は一人で動ける。しかし軍隊は一人では動けない。だから「自衛官は」という主語があってはならない。だから「隊」ではなく「軍」にする必要がある。

「本丸は、憲法改正9条です」(←これは舛添氏の言葉そのまま)

  • なぜこの時期なのか。
    • 立党50年
    • 選挙が入ってしまった。選挙中は政党ごとの違いを示す必要があるから、民主党に同意を求めても同意してもらえない。だから選挙中は民主と手を結べない。今ならいける。数的には、公明党はいらない。自民・民主で憲法改正が可能になる。もっとも、公明党は与党だから、政治的には公明党も入れないといけない。「自衛軍」という名称でこの2党に納得してもらえるのであれば、それでいい。(妥協的なので)中曽根さんに「何だそれは」と言われてしまったが。
  • 本丸は、9条改正。くだらん雑音で実現しないのが問題。
    • 復古調で言う人こそ、最大の護憲勢力。
    • 右翼から「象徴天皇と言って元首じゃないのはけしからん」と言われた。それに対しての答え。元首には誰でもなれることになっている。あのブッシュが国家元首ですから。私(舛添)や世耕議員などでも資格的にはなれる。しかし、「天皇」にはだれもなれない。……といって右翼にも納得してもらった。天皇は「象徴」でいい。歴史的にも象徴だった。

憲法改正草案の他の部分の説明

  • 憲法というものが国家権力から国民を守るためというのはどこでも同じ。だから権利だけを言っていてもいい。
  • 12条で、責任や義務について述べている。これで全部カバーしようという意図。
  • 個人情報保護、犯罪被害者の権利、知的財産権、環境保護なども入れた。
  • 20条と89条(常識的な範囲なら宗教行為に加われるという話)――靖国参拝を正当化するために入れた条文ではない。今の憲法では、殉死した人の葬式を国が出せない。公金支出が問題になる。葬式は宗教的な行為だから。だから、追悼する会のようなものを作ってやるしかない。でも、ふつうの範囲ならいいでしょ、という話。
    • 89条は、私立学校へ助成できるようにするため。
  • 国会についてはあまり変えてない。
  • いないときは副大臣に任せるということを盛り込んだ。
  • 第56条2項、3分の1以上の議員が「出席」していないと議論もできないのだが、決議さえ人数が揃っていれば議論は進めてもいいだろう、ということで変更。
  • 第64条の2 政党が議会政治の中心と考えるので、政党については重要視している。
  • 第65条 行政権は内閣にあるのか、内閣総理大臣にあるのか、という議論がある。私(舛添)は内閣にあると考える。ただし、3つだけ例外があって、軍の指揮権、解散権、71条の総合調整権は内閣総理大臣にある。
  • 司法。軍事裁判所を明記したが、最終審は最高裁だから、実は軍事裁判所を書かなくてもいい。でも書いておいた。
  • 裁判官の報酬を下げることができるようにした。物価の下落に応じて下げるというのは解釈でやったことがある。(裁判官は、憲法で、給料を下げてはならないと決められている職業)
  • 財政については、たいした変更はない。
  • 第94条の2 地方自治については、財務省と、総務省(旧自治省)の綱引き。そこで財務省に金を出させるための条文。
  • 第96条 憲法改正、今の規定では重すぎる。だから発議の条件をゆるめた。

おまけ・皇室典範は改正すべし

あくまでも舛添氏の個人的意見として。

  • 男系では現実問題、皇室を維持できない。秋篠宮殿下に男の子が生まれればいいけれど、たとえば病気で亡くなったら?
  • 男系を守る一つのセーフティとして「側室」がある。
    • 昭和天皇は側室制度をやめるという決断をなさった。そこで作られたのが今の皇室典範。
    • 絶対に男の子を産めと言われるプレッシャーをかけられるところで、ふつう、女性は結婚するだろうか?
  • もう一つのセーフティ「旧宮家の復活」
    • 旧宮家の方々はいやがっている。
    • 600年前の家系に戻ってしまう。これは現皇室にとっても失礼。
  • 愛子女帝でいい。
    • 『諸君』3月号で、右のなかの右ともいえる皇學館大学名誉教授の田中卓氏が女帝論を述べている。
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