OpenPNE v2.4.3をhetemlサーバーに設置

個人でも企業でも自前のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を設置できるオープンソースのOpenPNEを、hetemlレンタルサーバーに設置することに成功したので、その設定等をメモしておきます。ただし、このSNSは設置しただけで、一般公開していません。

2006年11月 7日09:29| 記事内容分類:ウェブツール| by 松永英明
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状況

paperboy & co.社のレンタルサーバーhetemlにて。

手順

OpenPNEを手に入れる

  1. OpenPNEダウンロードページから最新版をダウンロードする。developは開発版、stableは安定版。今回は安定版2.4.3を使用した。
  2. ダウンロードしたファイルを解凍する。
  3. 解凍したファイルの中のsetup/OpenPNE_Setup.htmlファイルをブラウザで開くと、OpenPNEセットアップガイドが読める。ウェブ上のOpenPNEドキュメントにある「公式セットアップガイド」は古いバージョンのことがあるので注意。

heteml側での設定

  1. 今回はsns.nantara.net(←ダミー)のようなサブドメインに設置することにした。
  2. hetemlのコントロールパネルにログインして、[ドメイン関連]→[サブドメイン]で「新規作成」→サブドメイン:sns、ディレクトリ名:sns/と入力して、設定。反映されるまでに1時間ほどかかる。もちろん、サブドメインではなく、www.nantara.net/snsのようなサブディレクトリでもかまわないのだが、その場合は下記のURLを読み替えること。
  3. 同時にデータベースを作っておくといいだろう。同じくコントロールパネルの[ウェブ関連]→[データベース]に入り、データベースの作成を行なう。ここでパスワードを設定するので忘れないこと。
  4. サーバー名、データベース名、ユーザー名が表示される。これを記録しておいて、管理ページ「phpMyAdminの画面へ」のリンクからphpMyAdminに入る。
  5. phpMyAdminの左フレームにいくつかアイコンが並んでいるが、そのうち「SQL」というアイコンをクリックする。すると新しい窓が開く。
  6. 新しく開いた窓の上のタブから「インポートファイル」をクリック。
  7. 「テキストファイルの場所」で「参照」ボタンを押し、先ほど解凍したOpenPNEファイルの中から「setup/sql/install/install-2.4-create_tables-mysql40.sql」を選び、「実行する」ボタンを押す。2006年11月7日現在、hetemlのMySQLのバージョンは4.0である。
  8. うまくいったら、次は同じく「setup/sql/install/install-2.4-insert_data.sql」を実行する。この二つの順番は間違えないこと。
  9. あといくつかファイルがあるが、とりあえず放置した。上位機能が必要なら設定しないといけないが。

ファイルのアップロード

  1. FTPソフトなどで、解凍したファイルの一部をアップロードする。でも、全部一気にアップロードしないこと。
  2. まず、bin, lib, var, webapp, webapp_biz, webapp_extの各ディレクトリをsnsサブディレクトリの下にアップする。ファイル数が多いので時間がかかる。気長に待つ。
  3. アップロードできたら、セットアップガイドにあるとおりにパーミッションを設定する。指定されていないものは何もいじらなくていい。
  4. 次に、public_htmlディレクトリの中身を、snsサブディレクトリの下にアップする。
  5. 現時点で、snsディレクトリの中はこんな感じになっているはずである(サブディレクトリは省略)
    • bin/
    • cmd/
    • css/
    • flash/
    • img/
    • js/
    • lib/
    • modules/
    • skin/
    • var/
    • webapp/
    • webapp_biz/
    • webapp_ext/
    • cap.php
    • config.inc.php
    • do_normal.php
    • img.php
    • index.php
    • ktai_normal.php
    • ktai_page.php
    • normal.php
    • page.php

設定ファイル

  1. ルートのconfig.inc.phpの中身を編集する。ここでのフルパスは契約によって違うので、各自書き換えること(users00/n/a/n/nantara/の部分)

define('OPENPNE_DIR', realpath('/home/sites/heteml/users00/n/a/n/nantara/web/sns/'));

require_once OPENPNE_DIR . '/config.php';

  1. 解凍したファイルのルートにconfig.php.sampleというファイルがあるので、以下の設定を入れてからconfig.phpにファイル名を変更して保存する。もちろん各自の設定に合わせること。
// Web上の絶対パス(URL)(最後にスラッシュを付けてください)
define('OPENPNE_URL', 'http://sns.nantara.net/');
// DBサーバ設定
$GLOBALS['_OPENPNE_DSN_LIST']['main'] = array(
'dsn'  => array(
    'phptype'  => 'mysql',
    'username' => '_nantara',
    'password' => 'nantarapassword',
    'hostspec' => 'mysqlx.heteml.jp',
    'database' => '_nantara',
    'new_link' => false,
    ),
);
// DB暗号化キー(56バイト以内のASCII文字列)
define('ENCRYPT_KEY', 'nantarakantara');
    • 「メールサーバードメイン」の設定は今回パスした。レンタルサーバーではここを設定しづらいと思う(いい方法があったら教えてください)
  1. 保存したconfig.phpを、snsディレクトリにアップする。

起動

  1. セットアップガイドの「5. セットアップモジュールの実行」以下、書いてあるとおりにやってください。
  2. セットアップ完了。
  3. sns.nantara.netにアクセスすれば普通にログインできるはず。
  4. 管理ページのURLは、設定変更しなければsns.nantara.net/?m=admin。

以上の設定でできないこと

  1. OpenPNE側でメールを受信して行なう作業。携帯からの登録、携帯からの写メつき日記の投稿など。
  2. cronによる自動配信メール。
  3. SSL通信

ここでできないと書いたことが「できるよ」という方はぜひご教示ください。

参考サイト

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2006年11月 7日09:29| 記事内容分類:ウェブツール| by 松永英明
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コメント(1)

参考にさせていただきました。
バージョン2.10.1ですが、ディレクトリ構成が若干違うものの
問題なく設置できました。
ありがとうございます。

このブログ記事について

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