自分で本を作って売る方法。第5回文学フリマ参加記録

文学フリマに参加しましたが、フリマとか、同人誌即売会とかでものを売るのは初めてだったので、いろいろとメモしておきます。

2006年11月16日13:54| 記事内容分類:執筆・書き方・文章| by 松永英明
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本を作る

 まずは売るものを作らなければならない。しかし、事前に別の仕事で時間がとられてしまったので、実際にはかなり直前になって印刷屋さんに持って行くことになった。

 原稿自体は入院中にまとめていたものを組み合わせることとした。前半は小説、後半は史実の検証というバラバラな状態。もっとも、登場人物は前後共通しているのだが。

 そこでいろいろ検索してみた結果、コーシン出版に問い合わせてみた。前もって見積もりを尋ねてみる。

  • 今回はすべて文字だけ。絵はない。単色刷り。グレースケールとかもない。
  • 11月12日のイベントに間に合わせるなら、11日必着。とりあえず最終の締め切りは11月2日、できれば10月30日くらいで。
  • InDesignで作ったデータも、PDF/X1-a規格のファイルでトンボ等きちんと出力してあればOK。
  • 表紙(表1~4まで)はイラストレーターのデータで。
  • FTP入稿または(サイズによっては)メール添付でデータ送付も可能。

 結構短期間でできるようなので、ここでお願いすることにした。とりあえず一冊分データを流し込み、データ出力して、CD-Rに焼き、テストプリントを打ち出して持って行った。するとトンボの位置がまずかったので、帰宅後、再出力してメール添付でデータ送付。これでこちらの仕事は完了である。

 冊数は100冊にした。どうせ売れ残るだろう。

 なお、よくよく聞いてみると、この単純文字ばかりデータで本文40ページくらいであれば、4日午前中にデータが入れば11日に間に合うとのこと。かなりの高速である。

 ただ、もう一冊分まとめようと思ったが、無理に合わせようとすると文章が乱れそうだったので、断念した。

小銭がほしい

 本は前日に届くだろうから、その日は家にいればいい。それ以外の準備を、前々日あたりからあわててやった。

 まず、お金のやりとりがある。小銭を用意しておかなければなるまい。しかし、いきなり1万円札を出してくる人がいたらどうしよう……といろいろ思い悩む。本の値段は400円。おそらく1000円でお釣り600円というパターンが多そうだ。

 そこで、お札は2万円分(1000円札15枚、5000円札1枚)を用意した。明らかに足りないが仕方ない。

 問題は小銭である。気がついたら金曜の夜で、銀行でも両替ができない。どうしようかと迷っていたら地蔵が「ゲームセンターで両替すればいい」と教えてくれた。しかし、ゲーセンにも行きそびれた。仕方がないので、1000円札の使える自動販売機で、1020円入れて120円の飲み物を買いまくることにする。最初数回は500円玉が出てきたが、そのうち100円玉ばかりになった(自販機さんごめんなさい)。

 結局、これで500円玉6枚ほど、100円玉が数十枚になったので、お釣りの方は大丈夫なはずである。

手提げ金庫

 小銭を入れるには、小さい金庫があればいいだろう。また、テーブル上のレイアウトも考える必要がある。というわけで、馬喰横山のシモジマ横山町店に行った。

 小型の手提げ金庫、見本を立てる本立て、カード立て、値札カード、見本シールなどを3階で、念のための領収書を2階で購入。

 あとで「お釣りはウエストポーチでいいのに」と堂本の人が教えてくれたが、もうすでに買った後だった。

印刷

 帰宅して、エクセルで表を作った。1から100までの数字に、チェック欄、備考欄を入れたものである。これは、売り上げがあったらチェックを入れようと思ったのだった。誰が買ったとかいう情報も書けるようにしてある。

 それから、看板代わりにA5サイズのカード立てに入るよう、「ことのは」のロゴを入れた大きめPOPを印刷。本の表紙のデータを流用した。

frea2006ad.gif

 さらに、ブロガー名刺(サイト名とメールアドレスくらいしか書いていない)を用意。もちろん、出版社関係の人にはいつもの仕事用名刺を渡す予定である。

 あと、万が一のことを考えて、売り切れた場合に予約注文できる用紙(連絡先を書いてもらう)を作った。もっともこれは必要なかったのだが、全然売れない場合と売れすぎた場合の両方を想定しておいたので、焦らずに済んだのはよかったと思う。

 あと、時間があればフリーペーパーを簡単に作ろうと思っていたが、全然時間がなくてそこまで手が回らなかった。

現場

 当日、会場に着いて設営。1冊しかないのですこぶるシンプルである。2冊を見本にして、1冊は手にとって見れるように、もう1冊は中身を開いて見せるようにした。

DSCF4111.jpg

 他の出展者についてはあまりよく調べていなかったので、とりあえず「if→itself」の人に挨拶。短歌集はすごくよかった。一行にすらりと縦書きしてあるのがいい。ばるぼらの人は遅れてきたようだった。昼頃に見に行ったら「帰りた~い」とだるそうに言っていた。いつものばるぼらだった。

 出版関係のよく知っている編集者の方とか、ネコプロトコルの人とか加野瀬さんとか、タダの永遠の19歳とか(ラインナップに入れろという人は連絡ください)が来てくれたりしたので、楽しかった。ちょーかわいい娘さんも来てくれたので、もう売り上げとかどうでもいい。にへへ。

 右隣が「言壺」さんで、豆本とかガチャガチャとか、眺めてるだけで楽しかった。結構人気があって、人だかりができていた。

 左二軒隣が「ブックスフクナガシマシバサキホウキナクイ」といってプロの作家の人たちの場所だった(長嶋有さんasahi.com:芥川賞作家ら創刊「メルボルン1」 かっこいい同人誌追求)。ずいぶん長い行列ができていた。

 というわけでうちはエアポケットのような状態だったが、それでも手に取ってもらえるのがうれしい感じ(たとえ購入に至らなくても)。

 左隣のイワタヨシコさんと青木花菜子さんのところは、中国近代史関係の本を置いていたので、終わり際に買おうと思っていたら、中座して帰ってきたときにはもう撤収されてしまっていた。残念だ。

 そういうわけで、途中しばらく抜けたこともあって、あまり見て回らなかったけれども、こういうのも悪くないと思ったのだった。

 結局、売り上げが二桁に達し(といっても在庫の方が当然多いが)、お釣りにも困らず、1万円札を出してくる人もいなかったので、無事終了できたのだった。

(追記:「大体500円のところが多いんだけど、お金があまり残ってないから400円のこれを買うよ」と言ってくださったおじさんがいた。安ければいいというものでもないが、ちょっとらっきーだった。)

残りどうしよう

 通販も面倒くさいしな……とりあえずたいしたカサでもないので本棚の上に放り上げておきます。ほしい方はメールでご連絡ください。

 何にせよ、自分で本を作って売るというのは楽しいことだった。

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