出会い系サイトはどうやって稼いでいるのか

 日本語で届く大量のspamメールの大半が、出会い系サイトへの誘導を目的としたものである。これは、出会い系サイトの運営がそれだけ儲かる仕組みであるということを意味している。実際、かつて某有名裏情報メルマガを発行していた人が今は出会い系サイトで儲けているという話も耳にしたことがある。

 そこで、出会い系サイトがどのような仕組みで儲けているのかを調べてみた。これは、どうやったら出会えるかという記事ではないが、どうやったら出会えるわけのない出会い系サイトを見抜けるかという話ではある。

 また、今回は「ワンクリック詐欺」などの100%黒い手法については触れていない。

2007年1月10日11:32| 記事内容分類:ウェブマーケティング| by 松永英明
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ダイヤルQ2からの流れもある出会い系サイト

 先日、このような質問をしてみた。

アダルト系のサイト(チャットや出会い系)では、自らのサイトを「番組」と呼ぶ例が多いように思われます。なぜ放送でもないのに、「ホームページ」や「サイト」ではなく「番組」と称するのでしょうか。

 寄せられた回答をもとに考えると、以下のような流れが考えられる。

  • ダイヤルQ2時代に、課金対象となるプログラムを「番組」と呼んだ。
  • ダイヤルQ2のエロ番組提供業者が、ネット上でのアダルトサイト運営に横滑りしてきた。
  • 課金事業者もダイヤルQ2からの流れで「番組」という用語を受け継いだ。

 もちろん「番組」という用語を使っている業者すべてがダイヤルQ2からの流れというわけではなく、課金事業者や他の業者の用語に従って新規参入者も番組と呼ぶ例が多いと思われるが、こういう歴史はインターネット内だけを見ていてもわからないということだ。

 以上、噺の枕である。オチはない。

ぶっちゃけ逆援希望です一人... - 告白 - はてなセリフ

出会い系サイトの類型

 さて、出会い系サイトを分類してみたいと思う。といっても、ここは出会いのブログでも何でもないので、出会い系サイトの収益モデルによって分類した。なお、ここでは結婚案内系は含まず、メル友か恋愛を目的としたものに限る。

  • 完全無料サイト
    • 単なる掲示板など、本当に無料で設置されているもの
    • 広告によって収益を得ているもの
    • 他の有料サイトも運営しており、そこへの誘導リンクがあるもの
  • 基本無料・上級版有料サイト
    • 自分から相手に連絡する機能を使いたければ上級版で課金、それ以外は無料(エキサイトフレンズ、ライブドアmatch.com、MSNなど)。一定期間に対する課金の場合が多い。
  • ニセ無料サイト
    • 完全無料サイトに登録すると、同時に有料サイトのメンバーの情報も送られてくるもの
    • 完全無料サイトに登録すると、同時に有料サイトにも自動登録されているもの
    • 完全無料とうたいながら、一定期間後はいきなり課金されるもの
    • 完全無料というのは実は初期登録だけで、それ以外のメールのやりとりやプロフィール閲覧にポイントがかかるもの
    • 登録すると最初にポイントがもらえるので、その範囲内だけは無料サイトとして使えるもの(大半の有料システム)。「おためし無料」などと表記される。
  • 有料課金サイト
    • 利用期間に対して課金されるもの(月額いくらなど)
    • 行動に対して課金されるポイント制(メール送受信、プロフィール閲覧ごとに課金など)

 この中で、ニセ無料サイト(あるいはそれと抱き合わせの有料サイト)はほぼ100%に近い確率で有料ポイント制サイトとなっている。また、スパムメールで誘導される先も、ほぼ間違いなく最終的に有料ポイント制サイトとなる。

 そこで、紛らわしい表示のものをなくしてまとめると、以下のようになるだろう。

  • 完全無料・運営者も収入なし
  • 完全無料・運営者は広告収入あり
  • 簡易版無料・上級版有料。課金は期間に対して
  • 簡易版無料・上級版有料。課金は行動に対して
  • 有料期間制。利用期間に応じて課金
  • 有料ポイント制。利用行動に対して課金。

 さらに、課金対象に応じて次の3パターンがありえる。

  • 男女同額
  • 男性の方が高い。あるいは男性の方が課金対象となる行動が多い(男性からの最初のメールのみ課金があり、女性からのメールには課金されないなど)
  • 男性のみ課金、女性は無料

 また、ポイント課金については以下の2パターンがある。

  • 前払いのみ、後払い不可。払った分しか利用できない。足りなくなると利用できない。多くはこのパターン。
  • 後払い可能。つまり、うっかりポイントを使いすぎる場合がある。また、知らぬ間に課金されてしまっている可能性もある。

無料サービスから有料サービスへの誘導

 spamメールなどで誘導される出会い系サイトも、ほぼすべてが「無料」をうたっている。しかし、その実態は無料ではない。

 冒頭のまとめにあるとおり、いくつかのパターンがあるが、さらに大きく分けると以下の二つのパターンになる。

  • 無料というのは一部、あるいは一定期間のみで、実質的に有料であるもの
  • 実際にそのサイトは無料なのだが、有料サイトと抱き合わせになっているもの

実質有料の「無料」出会い系

 実質有料というのは、以下のパターンである。

  • 最初にいくらかのポイントが付与される。一定期間後に無料ポイントが追加されるサイトもある。「おためし無料」などと表記されることが多い。
  • 初期登録やプロフィールの登録など、一部のみが無料で、あとの利用にはことごとく課金されるもの。「登録無料」などと書かれていることが多い(利用無料でないことに注意)。
  • 登録後、一定時間が経つとメールの送受信などが有料ポイント制に移行するもの。これと「後払い可能」システムを組み合わせたものは、「無料だと思っていたらいつの間にか課金されていた」という状況に追い込まれかねない。数は少ない。

 これらの課金条件については、登録時に規約をよく読めばわかることが多い(わからなければ、それは完全な詐欺サイトであって、問題は別になる)。

有料サイトと抱き合わせの無料出会い系

 サイト自体は無料なのだが、そのサイトと同じ姉妹有料サイトがあり、そこへの誘導が行なわれるものもある。

  • 完全無料サイトに登録すると、同時に有料サイトのメンバーの情報も送られてくるもの
  • 完全無料サイトに登録すると、同時に有料サイトにも自動登録されているもの

 一つめのパターンは、無料サイトに登録したはずなのに、メールボックスに大量のメッセージが届き、そのほとんどすべてが姉妹有料サイトからのものであるというパターンである。この場合、プロフィールなどを見るには有料サイト(ほぼ確実にポイント制)に登録しなければならない(あるいは、実はすでに同時登録されてしまっているのだが、一応ポイント制であるという警告が出る)。そして、メールを見るだけでもポイントが消費される。もっとも、最初に無料でポイントが付与され、前払い制となっていることが多いので、振込さえしなければ無料の範囲で使えることもある。

 この場合、利用規約に「メールマガジンにも同時に登録」だとか「他のサイトの情報を提供することもある」と書かれている場合が多い。

 もう一つのパターンは、無料サイトと同時に有料ポイント制サイトにも自動登録され、その有料サイトからのメッセージが届きまくるというパターンである。この場合、利用規約に「提携サイトにも同時登録されます」と書かれている場合が多い。

 これらのサイトでは、ほぼ確実にサクラが満載である。実際に登録した女性と男性がやりとりできる可能性がある場合はまだ良心的な方だと思った方がいい。現実に登録した異性のプロフィールはまったく閲覧できず、閲覧できるプロフィールはすべてサクラだとか、女性はそもそも登録できないといった「サクラとしかやりとりできない出会い系」(出会えるわけがない)が多く見られるのも事実である。

 出会い系サイトチェックブログの中には、実際に男女で登録してみて、その状況を検証しているところもある。それによると、出会いのチャンスがシステム上皆無という出会い系は少なくないようだ。

 ちなみに、「完全無料」をうたう出会い系サイトのURLがpc.xxxx.xxとかfree.xxxx.xxといった文字で始まっていたら、そこをwww.xxxx.xxやwww1.xxxx.xxに変えてアクセスしてみるといい。このアドレスが抱き合わせ有料版サイトになっていることが多いようである。

出会い系以外と抱き合わせの出会い系サイト

 実は、有料出会い系と抱き合わせるのは、無料出会い系だけではない。占いや懸賞サイトに登録すると、どういうわけか有料ポイント制出会い系サイトに登録されてしまっていることがある。懸賞サイトに登録する際、生年月日、性別、住所(都道府県)に加えて、趣味、好きな異性のタイプ、メッセージなどを入力させる欄があれば、出会い系との同時登録も簡単にできる。

 また、「当選しました」メールの条件が「出会い系サイトに登録」することだったりすることも多い。この場合、登録後、当選の話はうやむやになる。あとは、サクラで利用料を吸い上げるわけだ。

サクラ

 出会い系サイトでは「サクラ」の存在が大きい。そもそも、spamメールで届く内容のほとんどすべてが間違いなく事実ではないから、それはすべてがサクラといえる。

 サクラにもいくつかの種類がある。

  • 運営事業者そのものがサクラをやっている
  • 運営事業者にサクラとして雇われたサクラ
  • 女性にはポイントバック(キャッシュバック)システムがあり、そのポイントを稼ぐために利用者の女性がサクラ的に行動する(メールのやりとりをすればするほどポイントがたまる、など)。通称「キャッシュバッカー」
  • 他の出会い系サイトから送り込まれたサクラ(いわゆる「業者」)。主に無料サイトで、他の出会い系サイトへ誘導することを目的とする

 世の中には2つめや3つめのパターン(つまり、サクラを演じている女性)を落とすと豪語している猛者ユーザーもいるようだが、一般的にサクラは相手に会うことがないし、そもそも異性である保証もまったくない。

ポイントを浪費させるサクラ

 さて、これらのサクラのパターンを分析すると、他の出会い系サイトへ誘導するパターンを除いて、自分のサイトにサクラを送り込むパターンであるが、これは極めて高い確率で「ポイント制」サイトである。

 その理由は簡単である。

 一定期間利用に対して課金される場合は、要するに使い放題システムであるから、収益を上げるにはとにかく「利用者を増やす」しかない。むしろ、サイトをあまり使わずにカネだけ落としてくれる方がありがたいわけである。

 一方で、ポイント制サイトでは、プロフィールを見たり、プロフィール内の写真を見たり、メールを開いたり、メールを送ったりするごとに課金しているわけだ。したがって、サイトを使ってもらいまくる必要がある。そこでサクラが登場し、ひたすらメールを送受信させまくるのである。逆に言えば、サクラはポイント制サイトで満開となる。

 出会い系サイトで儲けているという人は、ほぼ間違いなくこのポイント制×サクラで儲けている。というより、そこで儲けるのが大半の出会い系といえる。逆に言えば、こういうシステムの出会い系サイトは「出会えない」システムとなっているわけだ。

 ただし、ポイント制サイトにはサクラしかいない、とは言い切れない。言い切れないが、ポイント制サイトでなければサクラの必要が(あまり)ないというのも事実である。

 なお、ポイント制サイトではたいていは1pt=10円となっている。メールを開くと50pt、プロフィールを見ると40pt、などとなっているのだが、よく考えればメール1通読むのに500円かかる勘定で、ポイント表記のおかげで一見安く見えるようなシステムとなっている。

 サクラのメールは、会いたいと言うくせに、なかなか会うという話に持って行かない。連絡先も教えないし、待ち合わせの時間や場所を決めるだけでメールを何通もやりとりする。簡単に言えば、無料ポイントで使える範囲内のメールのやりとりで会えないように話を引き延ばすのである。会いたければポイント入金する以外にない。そして、入金後は急に会えなくなったりするのである。

 なお、このポイントサクラは男性向けだけではなく、女性をカモにする場合もある。

 こういうサクラでもいいから(たとえ異性のふりをした同性でもいいから)メールのやりとりにお金をつぎ込んでいい、と言う人を止める気はないが、多くの人は無駄だと思うだろう。

逆援助は100%サクラ

 spamでもよく見られるのが「付き合ってくれればお金を払う」という剛毅な金持ち女性からのメッセージである。こんなものは常識で考えてあり得ない。そんなにカネが有り余っている女性が、どこの誰ともしれない男にネット上でその身と財産を渡したいなどと思うはずは(滅多に)ないのである。行きずりの得体の知れない男にカネを払って抱いてもらいたいという女性はほとんど稀有な事例であろう。そんなにうなるほどカネがあるのなら、高級ホストクラブにでも行った方がよほど確実である。

 試しに「ポイントがないので、連絡先などまとめて教えてください。あと何回のやりとりが限界です」と最初に送ってみるといい。言われたことも理解せず、あくまでもサイト上でのやりとりに固執し、ポイントが切れた直後に「電話番号です」というタイトルで書いてきたりする。そして「連絡してくれないのですか」と逆ギレすることが多いのもこのタイプの特徴である。

 高飛車に出ている方が逆援助する金持ち女性っぽく見えるからだろうか。

ポイントを代理で入金するサクラ

 恐ろしいことに「やりとりするポイントがなければ、こちらから振り込みます」と申し出てくる剛毅な女性を装うサクラが存在する(男性の顔や性格などもわからないというのに)。そして、出会い系サイトの運営者と交渉をして、特別に認めてもらったと連絡が来る。その直後にシステム側から連絡が入る。

「ポイントを女性の方から代理で振り込みたいという連絡がありましたが、これまでにない例なので、特別に扱います。ただし、今までにない例ですので、あなたの方からも300ポイント分を入金してください。そうしていただければ、○○さんからお申し出のあった1500ポイントを追加します」

 結局、こちらも幾ばくかを支払わねばならない。もちろん、この振込サクラがシステムと完全に連携していることは言うまでもない。おそらく、システム運営者そのものがやっていることも多いのだろう。

他の出会い系へ誘導するサクラ

 本当の完全無料出会い系サイトや、出会い系無料掲示板などには、業者が出会い系サイトへ誘導する書き込みがある。このサクラにはいくつかのパターンがある。

  • プロフィールやメッセージなどでいきなりヤフーメールなどのメールアドレスを公開している。メールアドレスをそのまま書くと投稿できないシステムが多いので、「えい。びー。しー。のやほぉ」「さくら をアルファベットでゃふぅ」などの書き方でメールアドレスを偽装したりする。そのアドレスに送信すると、別の出会い系サイトで連絡するように求めるメッセージが届く。なお、誘導先メールアドレスは多くの場合yahoo!などのフリーメールだが、携帯メールから誘導する場合もある。
  • サイト内でメッセージを何回かやりとりした後に、メールアドレスを教える。あとは最初のパターンと同じ。
  • サイト内メッセージのやりとりの中で「このサイトは重いからこっちのサイトを使って」「メールが見られない状況なのでこちらのサイトでやりとりしよう」「こちらのサイトにプロフィールを公開しているから見て」といった形で誘導する。

 おかしな話なのだが、メールをやりとりできるのであれば、そこに顔写真やプロフィールを添付してくればいいのに、それはやらない。わざわざ別のサイトにシステム登録するように求める。そういうサイトでプロフィールを掲載する方がよほど面倒くさいのに、なぜか、現にやっているメールを使ってのやりとりをしないのである。また、家族バレなどの問題があるとしても、自分の携帯で直接メールをやりとりするのが一番安全なのだから、途中に変なサイトを挟む必要はまったくない。

 言うまでもなく、こういったサクラは、有料ポイント制出会い系サイト(あるいは有料ポイント制と抱き合わせの無料出会い系サイト)への誘導が目的である。普通に考えればおかしな話なのだが、それでも言われるままに(どこから拾ってきたかわからない)顔写真を見るために、あるいはしばらくやりとりしてサクラっぽくないかもしれないと思った相手と連絡を取り続けるために、おかしなサイトに登録してしまう人たちが後を絶たないのである。

サクラではないが派遣型風俗業者の利用

 出会い系サイトへの誘導ではなく、他の業者が出会い系掲示板などを利用する場合もある。たとえば、デリバリーヘルス、ホテルヘルスなど派遣型風俗営業を行なっている業者が、出会い(や援助交際)を求めている女性のふりをして投稿する場合がある。援助交際系出会い掲示板では効率よく客を集められるのかもしれない。

 こういった相手については、まあ「ご利用は計画的に」とだけ述べておく。薦めもしないが、止めもしない。風営法登録業者が風営法の範囲でやっている派遣型風俗であれば別に売春にも当たらないわけだし、生身の女性と「会える」上に気持ちいいことができるのは確実だろうし。どんなレベルの相手と出会えるのかは知らないが。いずれにせよ「出会い系サイトでの収入の上げ方」とは関係がないので、今回は深く触れない。

出会い系サイトの見分け方

デザイン

 登録すればすぐにセフレがゲットできる、というようなあやしいデザインのサイトはかなり多い。だが、そういうサイトに女性がどれだけ登録するのか――つまり、女性が登録しそうにないエロ全開のサイトはサクラを疑え、というアドバイスが広まっている。確かに、女性の入りやすい出会い系の方がサクラ率は低そうに思える。

 では、女性も使いやすいデザインやコンセプトの出会い系なら大丈夫なのか、といえばそうではない。優良出会い系は女性も使いやすいデザインであるが、その逆に、「女性も使いやすいデザインなら優良」とは言えないのである。

Yahoo!

 ときに「Yahoo!にも掲載されている優良サイトです」と宣伝しているばかげた出会い系サイトが存在する。よく見ると、ディレクトリ登録されているわけではなく、Yahoo!のウェブサーチで検索できるだけだったりする。

退会方法

 ユーザー同士が出会うことではなく、儲けることだけを目的とした出会い系サイトでは、「退会させない」という手法を取ることがある。

 最も悪質なのは、退会事務手数料として3万円とか、利用ポイント残高を完済しないとだめとか言ってくるものだが、これはもはや違法の域に入っている。

 「連絡を受けてから1週間後(または1か月後)に退会手続きをするが、その間にサイト利用があれば退会手続きしない」というシステムを取るところも多い。この場合、退会申請を受理したとたんにサクラメールをガンガン送りまくる。そこでうっかりURLをクリックしたら、退会処理なし+メール閲覧ポイント発生という仕組みである。

 ユニークな方法として、むやみやたらと質問数の多いアンケートを退会手続きに組み込んでいるところがある。全部で30問とか50問とかあって、その中に回答していないものが一つでもあれば最初からやり直し。さらに「前と同じ答えは不可」「○文字以下の回答は不可」「○文字以上の回答は不可」などの条件を付けて、退会申請そのものを断念させようという仕組みである。

 ユーザーの視点から見て優良出会い系の場合は、退会(または停止)はボタン一つまたはメール一通でできる。

ログイン方法が携帯電話番号のみ

 多くの出会い系では、ログインするときにID(メールアドレスや携帯電話番号のこともある)とパスワードを入力する。これなら基本的に他人が自分の代わりにログインすることはできない。しかし、中には携帯電話番号を入れるだけで入れてしまう出会い系サイトがある。もちろん、他人の電話番号でも、適当に入れていれば偶然他人のふりをして入ってしまえる。

 「サクラのいない無料の優良サイト」として紹介されている中にもこういうサイトがあるのだが、悪質ではなくてもセキュリティ的に問題である。

出会い系紹介の見分け方

ニセブログと本当の体験ブログ

 最近は出会い系サイトのアフィリエイトも増えてきた。そのため、自分が本当に出会えたわけでもないのに「本当に出会えた(やれた)無料出会い系」を紹介するというブログが急増している。

 たとえば、出会った女の子の写真をガンガン載せた上で「僕が出会ったサイトはここ」とリンクしているブログは、ほぼ100%ウソである。少なくとも広告目的である。

 あやしいポイント制サイトの紹介のみを提供しているアフィリエイトサイトもある。こういう場合、よく調べると、自分の会社でやっている出会い系サイト群を自前でアフィリエイトしていたりする。

 しかし、有名アフィリエイトサイトを経由している場合でも、それだけでは判断材料にはならない。たとえば、A8を利用したアフィリエイトで多くのブログ等から「出会えるサイト」として紹介されている「無料出会いノエル」は、利用規約を見ると、

本サービスに登録した会員は、提携サイト・ノエルグランデ(有料)・ノワール(有料)のサービスに登録されることを承諾するものとします。

と書かれている。きちんと登録サイト名までリンク付きで書かれているし、前払い制なので良心的であるが、ノエルグランデの場合なら写真閲覧500円、メッセージ送信700円、プロフィール閲覧500円、メールアドレスの送信に5000円もかかる「有料サイトとの同時登録」である。ここを「無料で出会える」とだけ紹介されているわけだ。もっとも、有料版を一切使わなければ、費用発生はしないし、このサイトは実際に会えるという報告もある。

 逆に、アフィリエイトリンクがあればすべてが悪質かといえばそうではない。広告収入による無料サイト(運営業者によるサクラなし)にもかかわらず、アフィリエイトをやっている出会い系サイトもあるので、世の中はややこしい。広告収入や別サイト(懸賞系など)で上手に儲けているようである。

 さて、アフィリエイト目的の出会い系宣伝サイトではなく、本当に出会い系を楽しんでいる人たちによる出会い系体験サイトには、いくつかの特徴がある。

  • 失敗談も多い
  • いきなり出会った話だけでなく、途中のメールのやりとり状況なども語る
  • 利用しているサイト、出会えたサイトは、基本的に他人に教えない(ライバルが増える)
  • 教える場合は、定額固定のポータル系サイトだったり、かなり有名な無料サイトだったりする(本記事の末尾のリストにあるものを薦めている場合はほぼ間違いない)
  • ポイント制サイトで出会っているという話はほとんどない
  • 出会えないサイトやサクラには手厳しい
  • 「無料お試しポイントだけで実際に会えたりします」とは書かない
  • 他の出会い系ファンのブログと相互リンクしていることが多い

 たとえばこんな感じである。

雑誌記事、広告・コマーシャル

 雑誌の広告で、大紀先生の体験マンガで紹介されている出会い系サイトがある。申し訳ないが、大紀先生以外の人があんなおいしい体験を(少なくともすぐに)できると思う人は、メディアリテラシーという点からかなり問題がある。

 基本的に、男性誌に載っている出会い系サイトは、ほとんどすべてがポイント制である。そして、ポイント制のほとんどすべてがサクラによる収益を重視していることは言うまでもない。それで広告を出せるくらいには儲けているわけだ。

 逆に、よく言われるのが「女性誌で宣伝している出会い系は、サクラが少ない」という説である。もちろん、そういう出会い系サイトが女性会員から収益を上げていること、つまりサクラ以外の女性会員が存在することは確かだろう。ただし、世の中には女性会員に対してもサクラで儲けたり、ひどい場合には男女会員がそれぞれ相手のプロフィールを閲覧することもできない(男女ともにサクラとしか出会えない)仕組みになっていたりするポイント制サイトがあったりもする。

 最近は有名アイドルなどをイメージキャラクターに使う出会い系サイトが登場している。そういうところではさすがに出会いのチャンスがないということはないだろう。しかし、たとえゆうこりんが可愛く誘っていても、ポイント制である場合はやはり何パーセントかのサクラの存在を疑わざるを得ないし、利用料金も自分から初めてメールを送るときに一人あたり500円というEXPACK並の設定が自分にとって高額すぎないか、よく考えてみる必要がある。


出会い系サイトプログラム

 出会い系サイトがどういう形で運用されるか、運営側の視点で見ればよくわかるはずである。

充実のサクラ機能で運営をバックアップ!

運営開始は女性ユーザーが集まらないのが不安!

そんな不安を解消する機能はサクラ機能!

女性・男性ともにサクラを作成し、反響ぶりを運営開始直後からアピールできます。

 サクラは男性をだますためのものという考え方は改めた方がよい。女性もカモにするのである。

 その他、出会い系サイトスクリプトやプログラムを検索してみると、出会い系業界がどのような収益システムになっているかよくわかるはずである。

まとめ(ならびに、サクラ排除の出会い系)

 今回の記事は基本的に出会い系サイト運営者が収益を上げる方法を調べてみたものである。

 世の中には常に2種類の人たちがいる。それは「よいサービスを提供し、その対価を得る。よいサービスで評判を上げて常連客を獲得する」という人たちと、「とにかくカモからカネを巻き上げる。常連客より、大量の新規客で稼ぐ」という人たちだ。実業と虚業の違いと言える。そして、出会い系サイトは多く「虚業」の人たちの収益獲得システムとして稼働しているようである。

 しかし、一方で、ユーザーの立場に立ったときに良心的といえるサイトも(少数ながら)存在している。以下、いくつか実例を列挙しておくとしよう。とはいえ、この記事の最後に、サクラで儲けることを目的としたサイトを紹介しては形無しなので、かなり慎重に選んでいる。ただし、一部アフィリエイトリンクになっているが、それくらいは大目に見ていただきたい。また、ここに載っていないものは優良ではないということではない。

完全無料(広告収益系)

 完全無料サイト(抱き合わせなし)であっても、広告されているサイトは悪質なものもあるので注意。逆にいえば、「悪質出会い系を紹介していない」という基準を持ち出すと、無料出会い系は全滅。そこは分けて考えるべきだろう。

 この3つはいずれも同じ運営者である(スイートボート管理人ブログ)。完全に広告収入で運営している。しかし、広告のせいでやたらとサイトが重いし、その広告先の出会い系サイトは、ポイント制サクラサイトがほとんどである(サイトからの連絡メールに含まれる広告も同様)。また、女性ユーザーのふりをして他のサイトに誘導する「他サイトサクラ」「業者」もかなり紛れ込んでいる(定期的に駆除はされている模様)。SWEETBOATのほうがまじめな出会いを求めている人が多い。SWEET BEACHはもう少し気軽。

 「こいたん」はかつて「探偵ファイル」が運営していた。2005年11月末をもって運営者が代わり、その時点で有料化のアナウンスがあったが、探偵ファイル側がそれを非難。結局、元々「永久無料」で集客していたため、現運営者も無料で続けることになり、混乱はおさまった。このサイトは広告収入だけで運営しているが、そこに広告掲載されたサイトが優良とはいえない。

 証明書会員になる場合のみ月額500円だが、無料で使える。

 けっこうまじめな出会い、真剣な交際を求める人が多く、のんびりとした雰囲気のサイト。逆にセフレ探し希望者には向いていない。ブログ機能もついている。

格安ポイントサイト

 どちらもポイントサイトの中では極めて安く、サクラ排除で有名なサイト。受信メールを読んでも0pt、返信で5pt(=50円)なのでサクラを投入しても費用対効果が劣る。一般に、ポイント制で儲けるサクラサイトの場合は、これらの10~20倍のポイント設定となっているのが普通だ。

定額有料制

  • ラブサーチ(月会費2000円)「ラブログ」というブログ機能もついていて、プロフィールの一環として使える。
  • ワールドフレンズ(メール送信したければ月額3500円)英語・中国語圏のユーザーが多く、外国人と出会いたければここ。といいつつ、最近は「日本人同士でも出会える」と宣伝している。
  • D-info(男性月額250円)

ポータル系

 一部機能が有料になるが、良心的な設定。ただし、恋愛対象というよりはお友達作りの感覚で参加している人が多い。

 このあたりの「相場」を把握しておけば、ポイント制サクラサイトがメール1通送信で500円など「極めて儲かる」料金体系になっていることがわかると思う。

おまけ

 mixiを出会い系として使っている人たちもいる。こういう人たちは女性と見ると無差別絨毯爆撃でマイミク申請またはメッセージを送りつけ、迷惑がられているが、その行動原理は出会い系サイトでの行動パターンをそのまま持ち込んだものである。

 また、mixiにサクラを投入し、出会い系サイトに誘導する業者も存在する(がすぐにmixi運営事務局から削除されている)。現在、コミュニティ乗っ取りや荒らしを行なっているカリスマ系の連中は、こういった業者の利用に対する批判も一つの動機となっているようである(が、だからといって彼らの荒らし行為が肯定されるわけではない)。

 mixiで出会いがあるのは確かだが、mixiは出会い系サイトではない。

ついでなので結婚紹介系サイト

 結婚紹介系はさすがにポイント制やサクラを使うわけではない。以下、適当に紹介。

その他参考になるサイト

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2007年1月10日11:32| 記事内容分類:ウェブマーケティング| by 松永英明
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出会い系サイトはどうやって稼いでいるのか [絵文録ことのは]2007/01/10 続きを読む

コメント(9)

松永英明様

こんにちは。しあわせな気分の☆まみまぐ☆です。
リンクありがとうございます。
魅力的な方に取り上げていただきうれしく思っています。

ブログも興味深く読ませていただきました。
「収益を上げる方法」という切り口は
あまり攻撃した感じがなく知的で好感が持てますね。

☆まみまぐ☆の場合は感情から出た部分が多いので、
細かく分析されているところには頭が下がります。
でも、よかった。☆まみまぐ☆も松永さんの分析に近かった・・・♪

良いサイトを見つけるのは難しいですね。
でも、ほんとに出会えないサイトはすぐ判ります。

そうやって多くの方が被害に遭わないで
たのしく素敵な出会いを見つけてもらえることを
☆まみまぐ☆も願っています。

まずは、お礼まで。

見つけてもらえて
とっても運がいい☆まみまぐ☆より

出会い系に興味はありませんが、ビジネスモデルの解説は大変ためになりました。

書き間違い!
"■ポイントを浪費させるサクラ"といく項目の中の、
「そして、入金後は級に会えなくなったりするのである。」は
「そして、入金後は急に会えなくなったりするのである。」ではないでしょうか?

まみまぐさんのサイトは非常に参考になりました。

誤字は修正しました。指摘ありがとうございました。

出会い系サイト関係者です。よく調べましたね。
と同時に、外から見たらこのぐらいまでしか分りませんよね。
最近は盛り上がりに欠け、以前より儲かっていません。
後、数年で消えるでしょうね。

なぜ、番組と呼ぶのか、について。
お書きになられている、Q2業者あがりがQ2の番組のWEB版という考えで同じ言葉を使ったのもありますが、
i-mode初期の公式サイトがサイトを番組と呼んだのも、携帯サイト=番組、という使い方が広まった理由ではないでしょうか。
TV番組のようなものと説明するのが、ネットを知らない人間にはわかりやすいからです。

出会い系関係者です。
ここまで調べた事については凄いと思います。

が、結局最後の最後でSWEET BEACHなどのアフィリエイト広告を貼っている時点で、誘導するサイトじゃないのか?と疑ってしまいます。

はじめまして!テレクラ従業員たまさぶろうと申します。業界人並にとても深く分析調査されていることに驚かされました!!また遊びにきます。当方個人的にブログも運営しておりますのでよかった遊びに来てください
★☆エロな職安☆★テレクラ従業員奮闘記
http://erowork.blog117.fc2.com/

どうもです。ネットサーフィンをしていてたどり着きました。出会い系サイトに対する詳しい情報に大変勉強になりました。ありがとうございました!

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このブログ記事について

このページは、松永英明が2007年1月10日 11:32に書いたブログ記事です。
同じジャンルの記事は、ウェブマーケティングをご参照ください。

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