(本当に)試験に出るブログ・絵文録ことのは

報告が遅れましたが、当ブログの記事が、2006年度の県立長崎シーボルト大学ならびに2007年度の金城学園大学の入試問題に採用されました。

自分の知る限りでは、「試験に出るブログ」は寡聞にして他に知りませんので、ブログ初の快挙ではないかと思います。

特に情報関係学科への進学を考えていらっしゃる受験生の皆さん、絵文録ことのはを読んで試験に備えましょう(宣伝)。

2008年6月20日18:59| 記事内容分類:ウェブ社会, 更新・お知らせ| by 松永英明
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当然ですが、試験問題への使用にあたって事前に報告はありませんでした(あったら問題漏洩になってしまう)。事後、日本著作権教育研究会(公式ホームページ)から、赤本掲載・ウェブ掲載に対する著作権上の許諾を求める連絡がありました。

試験問題そのものには著作権があると思うので、自分のブログの文章以外の全文転載はしません。赤本とかで調べてください。

県立長崎シーボルト大学

2006年度特別選抜試験

国際情報学部・情報メディア学科

小論文第2問

次の文章【A】は、現在インターネット上のWebにおいて主流となっているブログ(blog)について説明した資料の翻訳である。これをもとにブログの特徴と電子的な表現形態としての可能性を検討する基礎的な作業を行うために以下に示すような【B】【C】の資料を参照した。問題文を読んで、後の問い(問1~問4)に答えなさい。なお、設問は問題文【B】及び【C】に続いて記されている。

【A】

 ウェブログ、あるいはブログは、頻繁に更新されるウェブサイトであり、日付の付いた記事が時間の逆順に並べられているために、最新の投稿が最初に現われる(時間順を参照)。典型的なウェブログは個人によって発表され、その様式は個人的かつ非公式のものである。ウェブログが最初に登場したのは1990年代半ばで、新世紀初頭にかけて簡単かつ無料の発行ツールが使えるようになってきたのに伴い、一般化しつつある。ネットに接続できるだれもが自分自身のウェブログの発行者となれるため、ウェブログの品質・内容・元気さはまさに多様であり、一つのウェブログの日々の読者は、一人握りというところから数万人に及ぶところまである。

 ジャンルの例としては、告白的なオンライン日記から、特定の話題についての追跡、リンクやコメントを通しての活動に至るまで連なっている。ウェブログは主に文章であるが、音、画像*、ビデオを伴う試みは、フォトブログ、ビデオブログ、オーディオブログといった関連ジャンルを生み出した。

 ほとんどのウェブログはリンクを豊富に用いており、関連する話題についての項目間のリンクをたどることによって、読者がウェブログ間の対話を追うことができるようになっている。読者は、ウェブログをどこから読み始めてもよい。最新の記事を最初に見てもよいし、検索エンジンや、他のサイト、特に他のウェブログからリンクされた古い投稿にたどり着くかもしれない。一つのウェブログにおいて、読者は様々な順序で読むことができる。時間順、テーマ別、登録項目間のリンクに従って、あるいはキーワード検索によって。ウェブログはまた通常ブログロールを含んでいる。これは、著者が勧める他のウェブログへのリンクリストである。多くのウェブログでは、個々の投稿に対するコメントを読者が投稿できるようにしている。

 ウェブログは連続的かつ蓄積的である。そして、読者は一回の訪問では少しだけ読む傾向がある。つまり、数時間・数日・数週間後に、前回訪問した後に書かれた記事を読むのである。この連続的または挿話的な構造は、手紙小説や日記に見られる構造と似ているが、これらと違ってウェブログは状況に応じて変更がありえ、書き手が書くことに飽きたときにだけ完結する。

 多くのウェブログの記事は、完結で独立した物語として形作られ、そのいくつかは明示的あるいは暗示的に架空のものであるが、標準的な表現様式はノンフィクションである。

(出典 http://www.kotono8.com/weblog/000075_definition.html)

以下問題省略。

被引用者による解説

この記事は、『物語理論辞典』(the Routledge Encyclopedia of Narrative Theory)の「ウェブログの定義」という項目(原文は英文)をわたしが和訳したものである。これは、物語理論という観点からブログを定義した興味深い文章で、2003年6月という日本でのブログ定着以前の時期に書かれたものであるが、現在も通用する内容であると思う。

金城学院大学

2007年度 金城学院大学 現代文化学部

一般公募制推薦入学選考 小論文(60分)

情報文化学科

※mixi上場についての説明のあと、問題文はこのように続く。

 さて、mixiについての次の文章を読んで、あなたの考えるmixi観を1,000字以内で書いてください。とくにmixiと、いわゆるインターネットのホームページとの違いを論じてください。


 mixiには、二つの利点があると思う。

  • 「閉鎖」と「開放」のバランスがいい感じ
  • 利用者が多い

 FPNの記事では、mixiは利用者が増えたから「インターネット全体」と区別がつかなくなった、と分析しているが、そこには異論を挟みたい。mixiは、利用者が多く、多様だからこそ、利用者が増え続けているのである。

 というのは、「閉鎖」と「開放」のバランスに意味がある。そもそも入るのには知人の紹介が必要だし、マイミク限定日記にすることもできる。このあたりは完全閉鎖だ。一方で、所属コミュニティを隠すことはできない。コミュニティを見ればある程度その人の傾向がばれるので、これはプロフィールの一部といえるのだが(むしろ赤裸々に趣味が出たりする)、それは全体に公開されている。

 そして、SNSは本来「知っている人同士」が連絡を取り続けるためのツールであるにも関わらず、コミュニティは完全に異質で、「趣味・興味などが同じだが、今まで知らなかった人たちが集まる場」として機能している。mixiのコミュニティの活発さは、他のSNSとはまるでレベルが違うように感じるが、それが一つの大きな特徴ではないかと思う。

 新しい人と知り合うことも可能で、そうやって知り合った人と友人になっていく。と書いてしまうと出会い系みたいだが、出会い系と違ってmixiはそれが主目的ではないので、むしろ出逢うべくして出逢う人たちだけが知り合う機能として使えるわけである。

 クローズドにすることで関係を強化し、オープンにすることで幅を広げる。このバランスがうまく取れた(というか、オープンの部分が強化された)のがmixiだったのではないか。しかも、コミュニティ自体のオープンさ加減も調節できる。このあたりに、完全オープンな掲示板との大きな違いがあるだろう。

http://www.kotono8.com/2005/10/05mixi.html)

(以下、注記等省略)

被引用者による解説

これは2005年秋、FPNの記事への反論として書いた「mixiの有効な使い方――適切なプライバシー・コントロール」というエントリーからの抜粋である。mixi(というより巨大SNS)の特徴と、その有効な使い方を考えたものであった。

今思えば、文章が乱れている部分があって恥ずかしい。

ネタ

「試験に出るブログ」でググると、他にはネタ的なブログエントリーしか見つからなかった。とりあえずリンクしておく。

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