ニセ鳩山由紀夫ツイッター(twitter)事件について速報まとめ

12月25日午後、自称「鳩山由紀夫」現在地「官邸」を名乗るニセアカウント(@nihonwokaeyou)がツイッターに作られ、しばらく騒ぎになったものの、約2時間後に偽物であることが証明された。デマが広がるのも早いが、鎮火も早いというツイッターの特徴が浮かび上がった。

しかし、25日17時現在もこのニセ鳩山はニセ投稿を継続している。この事件について、時系列的にまとめておきたい(大きな変化があれば随時追記)。

2009年12月25日18:40| 記事内容分類:Twitter, ウェブ社会| by 松永英明
この記事のリンク用URL| ≪ 前の記事 ≫ 次の記事
| コメント(2) | トラックバック(1) タグ:twitter, デマ, 騙り|
twitterでこの記事をつぶやく (旧:

ニセ鳩山ツイートに関する時系列

前夜

12月24日夜、鳩山首相がツイッターを利用する意向だというニュースが流れた。これが、「もしかしたら本物?」という疑惑を生み出す背景となったと思われる。

 政府は24日、インターネットを通じた政府の新たな情報発信の在り方を検討する「国民と政治の距離を近づけるための民間ワーキンググループ」の初会合を首相官邸で開き、鳩山由紀夫首相が会員制登録サイト「ツイッター」を使うことについて意見交換した。

 同グループのメンバーで、内閣参与の平田オリザ氏によると、首相はツイッター使用について「やろう、官邸は孤独なので国民の生の声を聞きたい」と意欲を示しているという。政府は今後、首相に1日1、2回投稿してもらう方向で検討する。(2009/12/24-21:35)

つぶやきの始まり

ニセ鳩山由紀夫ツイッター事件 翌25日午後、@nihonwokaeyouというアカウントが作成された。

名前 鳩山由紀夫
現在地 官邸
Web http://www.kantei.go.jp/
自己紹介 鳩山です。 twitterを始めました。皆様の声を聞かせていただけると幸いです。

最初の投稿は13時9分24秒である。以下、投稿を列挙する。なお、つぶやきの後のカッコ内は投稿時刻、その後に@なんたらと書いてある場合はニセ鳩山以外のユーザーの発言であることを示す。

  • はじめまして鳩山です。twitterを始めました。皆様の声を聞かせていただけると幸いです。(13:09:24)
  • 本物かどうかという疑問が多く寄せられていますね。こういうのは初めてなので証明するのが難しいですけど、本物です。(13:19:31)
  • 昨日、インタビューで「クリスマスプレゼントは頂きましたか?」と聞かれて、普段沢山いただいていますから、と答えたのは、私なりの冗談ですが、みなさんはどうお受け止めになったでしょうか?(13:21:17)
  • 官邸内の様子ですか・・・トイレを業者が掃除している間は、首相でも入れません。これ意外な官邸の豆知識だったりするのでしょうか?(13:23:10)
  • 辞職はしません。政治生命をかけて、内閣総理大臣として一生懸命、国民の期待にこたえるために一生懸命頑張らせていただきます。(13:27:44)

この段階で私の周辺では以下のような指摘もあった。

  • 証明は簡単。鳩山さんのオフラインの会見や公式メルマガなどでツイッターアカウントはこれと表明すればよいのだから。 RT @nihonwokaeyou: 本物かどうかという疑問が多く寄せられていますね。こういうのは初めてなので証明するのが難しいですけど、本物です。(13:24:02 @kotono8=松永)
  • これはニセモノだろうね。文体が違うし。 RT @uchinoharuhito: 本人なのか?秘書なのか?偽者なのか? RT @nihonwokaeyou はじめまして鳩山です。twitterを始めました。(13:25:00 @solar1964)
  • どう考えてもニセモノだと思いますけれどもね……>ぽっぽっぽ(13:46:35 @Opi)
  • こういう芸は、ああ、本当にいいそうだなあという文章芸を期待したい。文体模写あるいはパスティーシュ。(13:52:27 @Opi)
  • 笑いのセンスとしても微妙。これを書いてる人は割と若い。(13:51:15 @Opi)
  • ですますの使い方に若さを感じるのですよね。僕なら「思い」という単語入れるかなw 皆さんどう思います? RT @kotono8: .@nihonwokaeyouについて、文体解析が始まりました。鳩山首相本人が書いたことが明らかな文章はあるだろうか。(13:56:01 @Opi)

このような指摘も目に入らないのだろうか、ニセ鳩山はさらにツイートで飛ばしていく。

  • エグザイロさんの髪型すごかったですね。流行の髪型なのでしょうか。(13:42:16)
  • 先ほどの発言に誤りがあったようです。「エグザイロ」ではなく「エグザイル」でした。お詫びして訂正いたします。申し訳ございませんでした。(13:46:32)
  • 評判がすごいですね。秘書にも始めさせようかと思いました。(14:05:51)
  • 今、平田オリザさんに「桃屋のご飯ですよの三木のり平さん似ですね」って言ったところ、笑っておられました。(14:15:51)

自民党広報戦略局長、利用される

ここまでの段階で、ツイッター上では「ついに鳩山がつぶやき始めた!」とRT(引用つぶやき)が続出したが、一方で「これ、本物なの?」という疑惑も急浮上していった。そこで、自民党広報戦略局長の平井たくや氏のツイッターアカウント(@hiratakuchan)に、 @Miyabi002さんが質問する。

  • @hiratakuchan 自民党の先生き聞くのも変だと思いますが、ご本人なのでしょうか?@nihonwokaeyou(14:11:51 @Miyabi002)

これに対して、平井たくや氏はこう答えた。

  • はい、本人です。RT @Miyabi002 @hiratakuchan 自民党のや先生き聞くのも変だと思いますが、ご本人なのでしょうか?@nihonwokaeyou(14:17:00 @hiratakuchan)

この回答は、平井氏は「自分は平井たくや本人です」と答えたつもりだったのだが、これがニセ鳩山に利用されてしまう。

  • 本物って証明するのは難しいと書きましたが、自民党の議員さんが証明してくれました。ありがとうございます。 http://twitter.com/hiratakuchan(14:47:24 @hiratakuchan)

これについては、後に平井氏がこのようにツイートしている。

  • オバマ大統領でもあるまいし、130人くらいの議員が呟いていますが、全て本人だと思います。鳩山総理本人の呟きも楽しみですね。また、森元総理にも始めてほしいですね。(14:55:00 @hiratakuchan)
  • 悪い冗談! RT @nihonwokaeyou 昨日、インタビューで「クリスマスプレゼントは頂きましたか?」と聞かれて、普段沢山いただいていますから、と答えたのは、私なりの冗談ですが、みなさんはどうお受け止めになったでしょうか?(14:58:26 @hiratakuchan)
  • 本人は、呟く元気がないのでは?? RT @nihonwokaeyou 本物って証明するのは難しいと書きましたが、自民党の議員さんが証明してくれました。ありがとうございます。 http://twitter.com/hiratakuchan(15:00:40 @hiratakuchan)
  • ハッシュタグを見落とし、不用意なツイートで誤解を招いてしまいました。申し訳ありません。「はい、本人です。」というのは、@hiratakuchanが「平井卓也」本人であるという意味でした。http://www.hirataku.com/index.html ごめんなさい!(16:15:47 @hiratakuchan)

前半の二つのつぶやきは将来予定されている鳩山総理のツイッター開始を念頭に置いたものと読み取れるが、このコンテクストでは残念ながら「@nihonwokaeyouが本当の鳩山総理」と思わせかねない文面となっており、その後も明確に「@nihonwokaeyouはニセ者」とは書いていないため、誤解を招きかねないつぶやきとなっている。140字の字数制限は厳しいが、それだけに政治家としては発言を吟味してからツイートする必要があるといえる。(ただし、この平井氏のつぶやきが問題のあるものとはいえまい。ただ、誤解と悪用を招いてしまっただけのことである)

民主党藤末議員、偽物であることを暴く

民主党の藤末健三氏は実際に官邸に確認して、これが偽物であることをツイートした。

  • 官邸報道室に確認しましたが、把握されていないそうです。 RT @d6rkaiz .@fujisue すいません、この方は本物ですか? RT @nihonwokaeyou: はじめまして鳩山です。twitterを始めました。皆様の声を聞かせていただけると幸いです。(14:49:47 @fujisue)
  • 総理はこの時間取材を受けておられるので、PCに向き合えるはずないとの情報です。RT @d6rkaiz .@fujisue すいません、この方は本物ですか? RT @nihonwokaeyou: はじめまして鳩山です。twitterを始めました。皆様の声を聞かせていただけると幸(14:57:25 @fujisue)
  • 内閣広報室に確認してみます(15:05:38 @fujisue)
  • 内閣官房広報官室曰く「まだ始めておりません」、これで確定でしょう(15:19:24 @fujisue)
  • twitter運営サイドにも今回の騒動の顛末をご説明完了しました。(15:29:19 @fujisue)

もはや@nihonwokaeyouがニセ鳩山であることは確定した。しかし、この後もニセ鳩山の発言は続く。ただし、一部は自動ツイートの可能性もある。

  • フォローが5000超えてましたNOW(15:04:14)
  • フォローが6000超えました。皆様、誠にありがとうございますNOW(15:15:15)
  • フォローが7000超えました。皆様どうもありがとうございますNOW。(15:36:19)

このアカウントが偽物であることは、ITmedia Newsの取材によっても確定した。

  • 鳩山首相を自称するTwitter(@nihonwokaeyou)について。内閣広報室に問い合わせたところ「われわれが把握していく限りでは、鳩山総理がTwitterを始めたという事実はない」とのことです。引き続き情報収集します。^IT戦士(15:13:57 @itmedia_news)
  • 鳩山首相を自称するTwitterアカウントが本物かどうか、民主党の藤末議員も内閣広報室に確認されたそうです。^IT戦士 RT @fujisue 内閣官房広報官室曰く「まだ始めておりません」、これで確定でしょう(15:21:50 @itmedia_news)

このITmedia NewsのツイートはRT(転載)が繰り返され、鳩山アカウントが偽物であるという情報はツイッター上で確定的に流れていく。このように、デマ情報もあっという間に広がるが、デマ打ち消し情報もそれに負けないスピードで拡散していくという状況もツイッター的であるといえる。

私の周辺ではこのような会話があった。デマが決定的証拠によって打ち消されるまで、2時間であった。

  • Twitterはデマが広がるのも早いけど、疑義が入って収束するのも早いですね。(15:34:52 @birdtaka)
  • 今回の場合、約2時間で収束。私文書偽造罪の可能性も指摘されつつ、自動更新くさい更新が続いてますね。 RT @birdtaka: Twitterはデマが広がるのも早いけど、疑義が入って収束するのも早いですね。(15:37:19 @kotono8)
  • ぼくもどれくらいで収束するのか、時間ばかり気にしてました。注目ポイント同じだったかも。RT @kotono8: 今回の場合、約2時間で収束。私文書偽造罪の可能性も指摘されつつ、自動更新くさい更新が続いてますね。 RT @birdtaka: Twitterはデマが広がるのも早いけど(15:39:29 @Opi)

また、公式の@twinaviからもお知らせがあった。

  • #twinavinews 【お願い】現在、鳩山首相がTwitterを開始するというニュースについて、様々な憶測が飛び交っています。twinaviアカウントから正式な情報を出しますので、他のユーザーさんへもtwinaviのフォローを勧めてください。よろしくお願いします。(14:03:24 @twinavi)
  • #twinavinews おまたせしました!鳩山首相のTwitter開始ニュースについて、Twitter側としての公式コメントです! http://twinavi.jp/posts/detail/544(15:48:28 @twinavi)
  • #twinavinews twinaviが混み合って読めない方も多いのでつぶやきでも→鳩山首相のアカウントは現在準備中で、来年からTwitterをスタートします。アカウントなどの情報はスタート後にtwinaviおよびtwinaviアカウントで紹介します。(16:18:18 @twinavi)
  • #twinavinews したがって、現時点で鳩山首相を名乗るアカウントは本物ではありませんので、ご注意ください。(16:21:28 @twinavi)

からかわれるニセ鳩山

しかし、その間にもニセ鳩山は調子に乗っていく。

  • 石川遼選手とお会いして、パットを頂きました。どうしてドライバーをくださらなかったんだろう。やはり詰めが甘いからかなNOW(15:40:57)
  • 先ほどの発言の中で「パット」といいましたが、正しきは「パター」でした。修正してお詫びを申し上げますNOW(15:50:00)
  • 閣議では音を鳴らさないでおならをする必要があります。(15:53:58)
  • まず、左の臀部のみに体重を乗せ、次に右足を開きつつ、肛門をできるだけ開きます。みなさんの話をうなづいて聞きながら、少しずつ出していきますNOW(15:59:43)

さすがにこれはまずいと思ったのか、それとも最初からの計画だったのか、おなら関係の投稿は削除された。ただし、twilog経由でここまでのツイッター投稿の魚拓をとっておいたので、こちらを参照のこと→(cache) 鳩山由紀夫(@nihonwokaeyou) - Twilog

  • 先ほど、不適切な内容を秘書が書き込んだようです。お詫びを申し上げます。辞任の声もあるようですが、私といたしましては、皆様のお叱りの声を受け止め、政治に反映していく考えでございます。(16:16:18)

その後は、有名人とのやりとりへと方向転換していく。

まず返答を得たのが、「たかじんのそこまでやって委員会」スタッフによる「たかじんのそこまでつぶやいて委員会」(@iinkai)だった。

  • @nihonwokaeyou 記者クラブに加盟してませんが、フォローさせていただいても良いでしょうか?(16:44:46 @iinkai)

これに対するニセ鳩山の反応は非常に素早い。わずか一分半後、しかも大量の言及がある中からこのテレビ番組スタッフの申し出をピックアップしての回答である。

  • @iinkai どうぞよろしくおねがいいたします。(16:46:15)

ただ、どうやら委員会スタッフは全部わかっていてやっているようである。以下の投稿でwwwという笑いを含めていることからもわかる。

  • @shintkt 本物よりギャグセンスはありそうじゃない? これからの時代、もう総理はフリーウェアってことにしたらどうかな。(16:48:44 @iinkai)
  • @nihonwokaeyou 総理リアクション早ッ!! もしかしてけっこうヒマ??(^_^;) (16:52:06 @iinkai)
  • @SOH03 え!!!Σ( ̄ロ ̄lll) ホンモノじゃないの!?www(16:56:35 @iinkai)
  • @shintkt 『総理の勢いが止まらない』www いいセリフだなあ(^_^) なんか独裁政権っぽいwww(17:03:05 @iinkai)

たかじんの番組スタッフとのやりとりはこれで終わり、今度は、まさに同日夕方につぶやき始めた孫正義氏のつぶやき(@masason)へのツッコミである。

  • 孫正義様へ。「豊か」が正しいのではないでしょうか。 RT @masason 21世紀の人々のライフスタイルをもっと豊で楽しいものにしたいと思います。(17:04:18)

当然というか何というか、孫正義氏からの返答はなかった。

この間、藤末健三氏がスポーツ新聞の取材を受ける。明日の新聞には載るだろう。

  • 総理なりすましについてスポーツ新聞の取材! http://twitpic.com/v41nj(17:02:17 @fujisue)

しかし、ニセ鳩山はのんきなものである。

  • フォローが8000を超えました。ありがとうございますNOW(17:08:22)

ここに参入したのが、ツイッター歌手としても名を挙げた天然系の広瀬香美である。

  • @nihonwokaeyou 鳩ちゃぁ~~ん!こんにちは。歌手の広瀬香美と申します!フォローしていただき嬉しいです。ありがとうございます。私、そこそこ有名な歌手なんですよ。今度一緒にカラオケ行きませんか。鳩ちゃんは、オンチですか?興味津津です!(微笑)(17:17:27 @kohmi)

これに対して、ニセ鳩山はうっかり返答してしまう。

  • 妻とコラボレーションはいかがでしょうか。 RT @kohmi @nihonwokaeyou 鳩ちゃぁ~~ん!こんにちは。歌手の広瀬香美と申します!フォローしていただき嬉しいです。ありがとうございます。私、そこそこ有名な歌手なんですよ。今度一緒にカラオケ行きませんか。鳩ちゃんは、オ(17:21:32)

広瀬香美はやはり上手だった。

  • やっだ~~~やっぱり偽物だぁ~~!ぎゃぁ~~あははは~~よろしくお願いしますねーーがんばってくださーい! RT @nihonwokaeyou: 妻とコラボレーションはいかがでしょうか。 RT @kohmi @nihonwokaeyou 鳩ちゃぁ~~ん!(17:25:52 @kohmi)

だが、偽物は全然懲りていないようである。

  • @kohmi Harvestよく聞いております。ファンです。よろしければフォローして下されば幸いです。(17:32:13)

広瀬香美はあっさりと受け流す。

  • ということで朝から私のTLでは、お友達のみなさんから、「鳩山さん、本物か偽物か、確かめてほしい」的、発言多し、のため、只今ちょいと絡んでみましたが、「ん?」な、感じと受け止めました~お仕事もどりまぁ~~す!(微笑)(17:34:39 @kohmi)

このような流れの後で、ニセ鳩山はしばらく休憩を取ることにしたようだ。

  • 次の鳩山ツイートは18:30分です。~首相官邸~(17:46:09)

このまとめは、このツイートの後の「休憩時間」中に最初のまとめを行なっている。

犯人と濡れ衣

犯罪としての可能性

この犯人がどのような人物なのかは判明していないが、@shiwaken氏などの指摘によれば、現在地「官邸」や官邸のURLを掲載していることは、名義を騙っているということになり、犯罪を構成する可能性があるとのことである。名義を騙るということは私文書偽造で法益侵害、事実無根だろうと真実だろうと「社会的地位を低下させること」を書けば名誉棄損、その他に公務執行妨害や業務妨害の線も考えられるという。

接続IPログなどから、犯人が突き止められるのは間もないことだろう。

「第一発見者」えがちゃんは無実

この間、「犯人」と名指しされたのが、非モテSNSなどを運営しているえがちゃんこと永上裕之さん(@egachan) である。その理由は、ニセ鳩山のツイートを最初にRTし、最初にはてなブックマークしたのが永上さんだからというものであった。

  • 例の鳩山由規夫氏のアカウントは http://bit.ly/4BesSG や http://bit.ly/7yJQs3 を見るかぎり、永上裕之という人物が作成した鳩山氏を騙った偽物のアカウントです。(13:39:11 @ykzts)
  • あまり作成者を調子に乗らせるべきではないので、当該アカウントへの、フォローも、リプライも、RTもひかえるべきだと思います。(13:39:34 @ykzts)
  • いちおう言いますけど、断定はできませんので、作成者と思われる人に呪詛の言葉を吐くのはまだ自粛しましょうね。(13:48:36 @ykzts)
  • http://bit.ly/6QL7C1 現在は消えてしまっていますが、 id:hiroyukiegami というidを持つ人物が一番最初にブックマークをおこなっていました。(14:01:45 @ykzts)
  • とりあえず、私は永上さんが疑わしいな、としか思っていませんよ。確実に永上さんである、とは思っていません。(16:16:19 @ykzts)
  • 先走って断定した言葉で書いてしまったものだけが多くの人にRTされてしまったので、そう思われてもしかたがないのでしょうが。(16:16:46 @ykzts)
  • これが免罪符になるとは思いませんがね。(16:17:49 @ykzts)
  • 疑わしきは罰せずは真だと思う。だけど疑わしきは追及せずはどう考えても間違っている。(16:54:53 @ykzts)

しかし、私と相互フォロー状態にある永上さんは、明確にこれを否定している。

  • @nadegata おぉ!アカウントは僕作ってませんしノータッチですよ!(15:33:23 @egachan)
  • @Chihaya_Sta 本件に関してなぜ疑われてるのかわからないですが、おいらはただただ面白い記事をみつけたのでRTしただけです。(15:58:43 @egachan)
  • @kogure 真実が判明され安心されました!なぜか、疑われていました^^;(16:26:45 @egachan)
  • @kogure なるほどwwwwいや、本当に違うんですよねwにせアメーバなうみたくやるなら名前だして堂々とやりますからねw(16:42:24 @egachan)
  • @kogure ちょっと、記憶になりのですがもしかしたら自動RTかもしれませんね。。。はい。。。(16:52:33 @egachan)
  • @kogure 今回みたいな事件につながるので気をつけてウォッチしないとなと反省してます!(17:07:15 @egachan)

確かに、「にせアメーバなう」事件で世を騒がせた永上さんなら、明確に「にせ鳩山由紀夫」などという名義でやることはあっても、本物を騙るような下手なマネはしないだろう。

とりいそぎ、以上、25日18時30分現在までのまとめである。まとめている間に、ニセ鳩山が新しいツイートを行なったが、大きな進展はないようなのでこれで一旦締めておく。追記があれば以下に行なうが、確実に追記できるかどうかはわからないので、ご了承いただきたい。

  • これから会見です。皆様よろしくお願い申し上げます。先ほど、18:30とお伝えいたしましたが、予定を切り上げてツイートさせていただきましたNOW(18:22:53)

追記(12/26 01:25)片山さつき、そして犯人電話インタビュー

再開後もニセ鳩山には特に内容のある更新はなかったのだが、

  • フォロー9000人を超えました。皆様ありがとうございますNOW(19:19:19)

片山さつき前衆院議員が絡んでしまっていた。

  • @nihonwokaeyou 片山さつきです!ぜひフォローしてください!為政者は色々な意見に耳を傾けるのがご器量!(19:42:24 @katayama_s)

これに対して、開き直ったニセ鳩山がコメントを返している。

  • 偽物と呼ばれている私でよろしければ、お願いいたします。お互いに頑張りましょう。 RT @nihonwokaeyou 片山さつきです!ぜひフォローしてください!為政者は色々な意見に耳を傾けるのがご器量!(19:44:34)

その後は、どうにもつまらないツイートで締めくくられている。このニセ鳩山には壊滅的にギャグセンスがない。これが面白いという人は、箸が転がっても笑える人ではないかと思える。

  • 先ほど平田オリザさんから早口言葉を教えていただきました「生長嶋間が長い、生長嶋間が長い、生長嶋間が長い」大変難しいですね。会見や演説の練習になるとのことです。皆様もお試しください。本日の鳩山ツイートは以上です。お付き合いくださりありがとうございます。(20:27:28)
  • すっかり忘れていましたが、最後に一言言わせてください。本日この大切な日に、私にお時間を割いていただいた、全ての、マスコミ各社、政治家の皆様、そして国民の皆様、ツイッテルをしている皆様へ。メリークリスマスNOW(20:41:26)
  • 先ほどのツイートの中で、「ツイッテル」と表記しましたが、正しくは「ツイッター」です。皆様もお間違えのないようよろしくお願いいたします。私といたしましては、ずっと「ツイッテル」だと思い込んできた経緯があります。周りにも訂正されませんでした。ので今後も「ツイッテル」で通しますNOW。(21:02:54)

さて、日付が変わって12月26日、片山さつき氏は同じくtwitter上で弁明を行なっている。

  • みなさん、ご心配かけました?!官邸が来年からツイッターを始める、と発表したようなので、早手回しにダミーが出たのかな、とフォロ-しました。それからアゴラの原稿を書いて、これが結構時間かって、「ツイッター見てから寝よう」、と思ったら(笑)なりすましさんも、面白そうな人じゃないですか。(00:15:22 @katayama_s)
  • @hirohito_wada  まあ、そんなにご心配いただいちゃって、。偽物につぶやきも面白いかもしれませんよ!(00:19:55 @katayama_s)
  • @K0da1 私は本物ですよ!、(00:25:49 @katayama_s)
  • それにしても、ハトさんをフォロ-していた数時間?で、私のフォロワー、200人以上増えましたが、一応みなさんのご意見踏まえてさっき解除させていただきました。来年のスタート時が楽しみですね。 ちて(00:30:34 @katayama_s)
  • @hidepon_mory はい、半分言い訳です。ごめんなさい!(00:32:15 @katayama_s)

このいい加減で中途半端ななりすまし(くだらない壊滅的なギャグセンスの持ち主)に対して「面白そうな人」と持ち上げるのは、評論家として(あるいは政治の専門家として)いかがなものだろうか。

さて、この事件はニュースにもなった。現時点では産経新聞がこの件について報じている。

本文は同じ記事なのだが、タイトルが微妙に違う。Yahoo!ニュースの方のタイトルでは、「首相のなりすましが登場したので対抗措置で本家がスタートした」と読める。しかし、実際にはこのブログ記事でまとめたとおり、首相が24日に「ツイッターを始める」と発言したことを受けてなりすましが登場したのである。事実とは正反対だ。これは完全に、見出し付けのミスであり、誤報に近い。

そして最終的に、2009.12.25 21:50:21のガジェット通信に、ついにこのなりすましが登場した。

ガジェット通信には珍しく、電話取材もしている真っ当な記事である。これによると、なりすましをやっていたのはメガネ王 (meganeou)。twitterでの自己紹介では「非モテSNSの1USERとして遊んでいたメガネ王が、WEBディレクター、プロデュース等、ネット上でワッサワサ動く様を報告していきます。」と書かれている。

当編集部の電話取材に対してメガネ王氏は「悪意はなかった。みんなが楽しんでくれればいいと思った。楽しくやれればいいと思っただけなので、いつ本当のこと(自分が偽者であること)を言おうか迷っていた。こんな騒動になるとは思わなかった」とコメントしている。彼は鳩山首相や民主党に対しても悪意はないとしていたが、多くの人たちが困惑したのは事実。偽者はやめていただきたいものである。

ところで、記事中では「ソーシャルワーキングサービス『非モテSNS』のスタッフ "メガネ王" 氏。」と書かれている。一方、ニセ鳩山アカウントの「犯人」とも名指しされた(上記参照)永上さん(えがちゃん=非モテSNS管理人)は、

  • 鳩山アカウントの犯人が見つかったとのこと。え?犯人非モテSNSのスタッフなの・・・?これはやばいな・・・。 鳩山由紀夫の偽者にインタビュー!「悪意はない。楽しくやれればと思った」 http://getnews.jp/archives/42284(01:34:04 @egachan)

と述べている。今まで氏のツイートをフォローしてきた経験からすると、永上さんは本気で焦っているように思う(とぼけているのではないと私は思う)。そこでツイッター上で「永上さんは全然知らなかったんですか」と尋ねてみたところ、

  • @kotono8 スタッフチャットで「絶対にせ鳩山アカウントとか出てくるだろうね~w」という発言はおいらがしてたのですが、まさか身内がやっているとは思いませんでした。ちょっと今後の対応もかんがえようと思います。(01:47:34 @egachan)

との回答であった。私としては、えがちゃんは記事が出るまでまったく犯人を知らず、素で驚いていると受け取りたい(擁護というわけではなく、「にせアメーバなう」のやり方や普段のツイートの傾向から、永上さんはそういうところで嘘をつくタイプではないと思うからである)。また、永上さんがスタッフに「やらせた」という疑惑についても、本人が「いや、おいらが指示したわけじゃないっすよw」とツイートしている。えがちゃんの責任を問う声もあるようだが、私としては直接の責任はなく、あるとすればスタッフの管理・教育上の責任ではないかと考える。

残る疑問としては「ガジェット通信はどうやってメガネ王氏にたどりついたのか」という点である。これについては「メガネ王氏がガジェット通信の関係者に自らたれ込んだ」可能性が考えられるが、現時点では憶測でしかない。

ともあれ、ここまで追跡してみて、私としてはニセ鳩山のセンスのなさに非常に残念な思いである。ギャグとしても完成度は低いし、なりすましとしても全然似せられていなかった。安易すぎる下ネタも禁じ手だ。なにより、ギャグならギャグで「偽物」とわかるように明記しておかねば、それこそ犯罪を構成しかねない。「にせアメーバなう」が最初から「にせです、やってるのはえがちゃんです」というスタンスだったのは、アメーバなう関係者があまり喜ばないにしろ、責任の所在もはっきりしている。悪意がないなら、それを示すためにきちんと予防線を張っておくべきなのだ。

かつて存在した「ニセ首相官邸ホームページ」の完成度の高さと比べてみても、今回は「残念」感に溢れる結果となっている。とりあえず、たまたま休みでリアルタイムに追いかけられたためにこのように事件の経緯をまとめることとなったが、何というかがっかり感が強い。

追記2(12/26 08:50)ニセ鳩山のコメント

ニセ鳩山であったメガネ王氏自身の、この件についてのコメントが出た。本人の弁によれば、「非モテ」のクリスマスの手すさびが思いもかけない大騒動になってしまった、というところだろうか。

追記3(12/27 09:30)

12月26日のニセ鳩山ツイート。

  • 変身してもよろしいでしょうか?(15:17:24)
  • みんなでやろうぜ!ツイッテル!(15:34:09)
  • フォローが300人減りましたNOW(17:05:28)
  • ダイレクトメッセージが0なのですが、これはどうやれば増えるのでしょうか?(17:26:48)
  • だ~れ~を~フォロ~し~よ~お~か~NOW(17:32:53)
  • 皆様、一生懸命がんばったのですが・・・全員を一度にフォローしきれませんので、閣議に戻ってもよろしいでしょうか。(18:19:51)

そして12月27日の日本時間午前9時ごろ、ついにtwitter運営によるSuspended(アカウント停止)が行なわれた。

Hold up!
Sorry, the profile you were trying to view has been suspended due to strange activity.

「あなたが見ようとしているこのプロフィールは、変な行動をしたので停止されました」。twitterが公式に、ニセ鳩山を封じたのである。

一方、@meganeouでもほぼ同時にツイートがあった。

  • 鳩山由紀夫首相御本人を始め、多くの関係者の方々、ユーザーの皆様に、ご迷惑をおかけしたことを心からお詫びいたします。本当に申し訳ございませんでした。(09:02:28 @meganeou)

今後、メガネ王氏に対する何らかの司法的な動きや、なりすましに対する規約的・法的な対処がなされる可能性はあるが、これをもってニセ鳩山ツイッター騒動はひとまずの終結といえよう。

(10:09追記)メガネ王氏はブログでも謝罪を表明した。

補記

わたしは、不用意に誰かに「疑惑」をかけ、それをウェブ上で「追及」し、「違うのならば本人が証明せよ」と主張することは、暴力であると考える。その疑惑が真実であろうと事実無根の思いこみであろうと、疑惑をネット上で表明した瞬間にその疑惑を信じる人が現われ、あるいはそういう「悪い噂のある人」と認識される。これはすなわち、その人の評価を下げる行為であるから、名誉棄損罪を構成しうる。また、事実無根のことを疑われる精神的ストレスは極めて大きい。疑うのは簡単だし、疑いを表明するのも簡単だが、その疑いを晴らすのは難しい。決定的な証拠をもってしても、疑い続ける人はいる。だから、わたしは不用意な疑惑をかけたくはない。

もし疑問があるなら、失礼のない範囲、ストレスのかからない範囲で本人に(できるだけ非公開の)ツールで尋ねるべきだろう。それ以外のやり方で、こいつは共犯だとか犯人はこいつの可能性があるといったことを言いふらすのは、その対象への暴力に当たる。「疑わしきは追及せずは間違っている」というなら、本人に問いただせばいい。それができないなら単なる悪口だ。やっていない人を疑うというような「言論による暴力」を振るうくらいなら、わたしは、関与した可能性のある人を無実と思いこまされて騙される方がまだマシだ。

そして、わたしは誰かの悪事を「追及」する権利だとか、ましてや「裁く」権利は持っていない。それは警察や検察や裁判所の仕事である。

補記2

ニセ鳩山のフォロワーが1万人に達したことをもって「1万人が騙された」と考えるのは間違いである。その中には「話題になっているのでフォローした」「検証するためにフォローした」「疑わしいのでウォッチするためにフォローした」「よく考えずにフォローした」といった人たちがかなり含まれるだろうからである。

フォローは賛同でもなければ本物認定でもない。フォローするという行為自体は、その人の発言を自分のタイムライン上に載せるというだけの作業であって、それ以外の価値判断を含まない(自分のタイムラインで見たくない場合はアンフォローするが、それ以上の意味はないといえる)。

逆に言えば、フォロワーが多ければ本物というような判断はしてはならないということだ。別のオフィシャルな手段(オンライン・オフラインどちらでもよい)において告知されているか否かがポイントとなる。

情報管理という点においては、「Twitterのニセ鳩山に見る情報の危機管理について - てきとーに、てきとーに。」は非常によいエントリーだと思う。ある程度公的な立場でTwitterで情報発信しようと考える企業や政治家、あるいはアーティストの事務所などは、この記事に書かれている内容を検討する必要がある。

【広告】★文中キーワードによる自動生成アフィリエイトリンク
以下の広告はこの記事内のキーワードをもとに自動的に選ばれた書籍・音楽等へのリンクです。場合によっては本文内容と矛盾するもの、関係なさそうなものが表示されることもあります。
2009年12月25日18:40| 記事内容分類:Twitter, ウェブ社会| by 松永英明
この記事のリンク用URL| ≪ 前の記事 ≫ 次の記事
| コメント(2) | トラックバック(1) タグ:twitter, デマ, 騙り|
twitterでこの記事をつぶやく (旧:

トラックバック(1)

数日前から「鳩山由紀夫総理大臣がツイッターを始める意向(政治に使う?)」という報道がなされていたが、昨日(12/25)、鳩山由紀夫総理大臣を名乗るアカウン... 続きを読む

コメント(2)

永上は簡単に嘘をつく人間ですよ。
skypeの某チャットでさんざん馬鹿にされてますし。

http://himote.in/?m=pc&a=page_fh_diary&target_c_diary_id=617641

http://www9.atpages.jp/~mmdaccessory/uploader/log/632.png

非モテSNS内で、メガネ王の発言より。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

>『【クリスマス】日本中を釣ってみた。
>クリスマスだから、勇気を出して、ちょっと日本中を釣ってみました。
>命がけの(おおげさだけど)ネタです。
>忘れられない、クリスマスになりました。
>非モテだったから・・・彼女がいたらこんなことはできなかっただろうな-って思います。

このブログ記事について

このページは、松永英明が2009年12月25日 18:40に書いたブログ記事です。
同じジャンルの記事は、Twitterウェブ社会をご参照ください。

ひとつ前のブログ記事は「第九回文学フリマ参加報告(S-3) #bunfree」です。

次のブログ記事は「今年「ことのは」経由で売れた本・グッズ」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。
過去に書かれたものは月別・カテゴリ別の過去記事ページで見られます。