第十四回文学フリマ参加記録(ことのは) #bunfree

2012年5月6日、第十四回文学フリマに参加しました。その記録と感想と入手したもの一覧。

2012年5月11日23:39| 記事内容分類:創作活動| by 松永英明
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準備

当日の荷物は最小限にするというのが、ここ最近の文学フリマ参加で身に染みたことである。新刊は会場に直接搬入(そうすると締め切りもギリギリでOKになる)、既刊本などは事前に宅急便で会場に送っておく。あとはかさばるが軽い設営関係のものだけ持って行く。終わった後は、買った本も売れ残った本も全部まとめて宅急便で自宅へ送付。帰りに早く読みたい本だけ持って身軽に帰る。といっても、大きな布カバン+スーツケースくらいの持ち物はある。

今回は既刊本一箱に加えて、無料配布する手提げ紙袋(数回前に作って何度か売ったが、ほとんど売れなかったモノ)を一袋(65枚)を事前に宅急便配送――する予定だった。だが、5月4日必着で送らねばならないことを思い出したのが5月4日未明。翌朝8時にヤマト運輸に電話して、近くの配送センターに10時までに持ち込めばビジネス便で当日中に配送されることがわかった。辛うじて間に合ったが、神経に悪いし、どうせ送るモノは決まっているのだから次回はさっさと送ろう。

ブース設営用の什器類は前回使ったものをそのまましまい込んであったが、特に確認すらせずそのままスーツケースと布袋に入れる。100円ショップも最近はオシャレで、キッチン用の折りたたみ棚やカゴの色もかわいいのが出ている。それを積み重ねて配置する方法は前回の設営でだいたい完成されたと思ったので、今回はそれを左右逆にするくらいで済ませるつもりだった。

念のためセロテープとガムテープとペンだけ買い足し。あとはもうお金をかけていない。

見本誌に貼るラベルはちょっと凝ってみた。文フリ事務局から送られてきたラベル用紙を一度スキャンして取り込み、Photoshopで色つきの字を入れて、再度プリントアウト。手書きもいいが、ちょっとは目立つようになったかもしれない。

当日

出店者の開場が10時なのでその前に並んだが、出店者の服装の色がほぼ「黒」「白」「グレー」「ベージュ」「紺」系である。前回も思ったのだが、自分のようにヴィヴィッドやシャーベットカラーの服の人がほとんどいないので何か浮いてしまう。「文フリ出店者はユニクロやベネトンやGAPでは服を買わない」という都市伝説を提唱したら何かうっかり信じられてしまいそうなくらいである。一方でアキバ系のようなオタTシャツっぽい人もほぼ見かけない。チェック柄すら見かけない。表紙が萌え系のところだって多いのに、服装は大半が彩度の低いカラーを身にまとう、というのが文フリ出店者の層なのである。

当日、文フリ会場は電気工事のために送風だけで冷房が効かないというアナウンスがあった。気温も暑くなりそうなのが予測されたので、かなり多目に飲み物を買っていった。それから去年の夏の節電ブームのときに買った、電池で動く携帯用扇風機(押すと霧吹き付き)を持参。やはり威力を発揮してくれた。

一階の方は風通しがよかったようだが、二階はかなり蒸し暑かった。

第十四回文学フリマことのはブース設営

第十四回文学フリマことのはブース設営2その中でブースを設営する。前回に引き続き隣のクリルタイさんと合体配置なのだが、republic1963さんが似たような棚を100円ショップで買ってきており(うちのよりは一回り小さかったが)、色も似ていてなんとなく一体感が出てきた。特に事前に打ち合わせをしてはいなかったのだが、こういうのをツーカーというのか。レジも共通でやれるので、自分が席を外しても大丈夫というのが毎度本当にありがたいことである。

前回から、本を立てて配置するようにしている。一般的には平積みが基本だろうと思うのだが、うちはメインが面出し。新刊は平積みと面出しの両方を並べておいた。手に取っていただいた率は半々か、やや面出しの方が多かったかもしれない(非統計的な印象論)。

前回食べそびれたターリー屋さんのインドカレー定食も食べられて(やや辛口で旨い)、今回はなかなか満足度が高かったと思う。

今までの傾向だと「1階(もしくは創作系)は空いていて、2階(もしくは評論系)が混んでいる」という実態があったが、今回わたしがぐるりと歩いた体感からすると1階も人の密度が高い印象があった。今までのような差は余り感じない。

結果として、新刊『ゲニウス・ロキの歩き方』は43部の売上。前々回の『東日本大震災でわたしも考えた』がタイムリーだったこともあって史上最高の45部、前回の『事物起源探究2011』が33部だったのを考えると、なかなかの好成績である(震災本の売り上げは特需すぎた)。新刊はすでに密林社さんに預けてあるので、近日中にAmazonでも購入できるようになるはずである。

他の既刊の売上と合わせると、新刊の印刷代(印刷部数は100冊)とほぼトントンなので、次回も新刊を出せる勘定である。これは事前の目標レベルどおり。

Amazonで売ったり、今後の文学フリマで旧刊として販売したりすると1年くらいで在庫を捌けるかな、という状態だ(他のイベントには参加する予定なし)。今のところは半年に一冊ずつ出してこのサイクルができていることに感謝している。まあ、新刊を半年に2冊もしくは3冊出すにはさらなる資本投下が必要になるが、とりあえず7万円くらいで回転できるとなれば、道楽としては充分である。

入手した本など

いただいたもの、購入したもの合わせて、冊子のみで50冊足らずになった。以下、写真上段を左から右の順に。写真はサイズ別。

第十四回文学フリマ入手品1

【A5】

  • 『ゲニウス・ロキの歩き方』(ことのは:自分の新刊)
  • 『Bootleg Basic』(ブートレグ)
  • 『bnkrR vol.4 Zomie』(bnkr)
  • 『サブカルナヴァル』(C-Rock Work)
  • 『正かなづかひ 理論と實踐 第二号』(はなごよみ:寄稿しました。誤かなが結構あって申し訳ない気分)
  • 『タイムカン読本』(NEKOPLA)
  • 『日常⊇非日常』(NEKOPLA)
  • 『日常想像研究所』(NEKOPLA)
  • 『湘南電書鼎談 Vol.1』(湘南電書)
  • 『湘南電書鼎談 Vol.2』(湘南電書)
  • 『What is Idol? vol.4』(No Knowledge Product:南波志帆が載ってるので買いました)
  • 『アイドル領域 Vol.4』(ムスメラウンジ。前日のしょこたん野音ライブの物販特典のスクラッチカード(ハズレ)を見せた)
  • 『ソシゴト』(幹線空港)
  • 『アイドル、なんか。』(ムスメラウンジ)
  • 『人間噂八百 別冊2 昭和アイドル歌謡祭』(世田谷ボロ市)

第十四回文学フリマ入手品2

【A5】

  • 『医者の箱詰』(女医風呂)
  • 『これあ・るねさんす3 震檀学会とその時代』(鶏林書笈/京城cafe)
  • 『ファラオ時代のファラオ』(鶏林書笈/Studio KODAI)
  • 『概念部』(伊織・相沢ナナコ)
  • 『えまにあん』(押尾学と交際中のモデルルーム)
  • 『ちょっぴりエッチで かな~りおバカな 凍死寸前! 冬の東北ローカル線旅行記』(そよ風文芸食堂/湯浅祥司)
  • 『駒.doc』(湘南電書にて配布の将棋フリーペーパー)
  • 『夜来香 中国短編小説集 一』(龍の髭/春秋梅菊)
  • 『黒南風の八幡』(史文庫~ふひとふみくら~/唐橋史)
  • 『出雲残照』(史文庫~ふひとふみくら~/唐橋史)赤いかんざしもらいました。
  • 『雑司ヶ谷マダム24時』(【雑司が谷マダム24時】/永田王)
  • 『おもちくんとすまいるくん 第1巻』(書肆言葉言葉言葉/野嵜健秀)
  • 『鬼畜!ヤリマン道場』(龍堂薫子)
  • 『書評王の島 Vol.5』(書評王の島)

第十四回文学フリマ入手品3

【文庫】

  • 『アドベンチャーゲームブック スウォードロック』(お~もり)
  • 『女医のひとりごと』(女医風呂)
  • 『コネコビト 1』(エンハンブレ企画)

【新書】

  • 『奇刊クリルタイ増刊 dorj vol.3』(奇刊クリルタイ:寄稿しました)

【CD-R】

  • 『tsuda+』(KAI-YOU/津田大介)

【B6】

  • 『ちゃのまん』(【雑司が谷マダム24時】:友人のドルショック竹下さんの漫画が載ってる)
  • 『クマの豆本製造ライン』(象印社)
  • 『百人一首(ひゃくにんしゅ)配列考 番外もっと 百人一首 消えたもの、現れたもの』(百人一首構造研/花院堂ぶぶ)
  • 『降霊術師の夜』(犬吠埼一介)
  • 『蛮勇は世界を巡る』(犬吠埼一介)
  • 『立方体都市』(犬吠埼一介)

【特殊サイズ】

  • 『ねもは003?特集 建築のメタリアル』(ねもは編集部)

第十四回文学フリマ入手品4

【B4】

  • 『改訂版 白浪五人男考』(ポン太友の会企画)
  • 『白浪時報』1~3号合併号(ポン太友の会企画)
  • 『不機嫌メガネ男子論』(久谷女子)
  • 『遠い異国のころがる団地』(季節外れの気まぐれサリンジャー)
  • 『月船』(色漆/雨宮小夜)
  • 『放課後 しちょうかくしつごう ゲームの力で生きのびろ!』(放課後)

【A4】

  • 『つくばの廃墟』(ロケハンブログ制作委員会)
  • 『幻想生物事典』(エンハンブレ企画:寄稿しました)

【他サイズ】

  • 『WONDER WORD Vol.2予告』
  • クマの豆本製造ラインふろく
  • 『最後のトルタ』(トルタ)

このほか、寄りたかったのに寄れなかったのは、成松哲さん(「kids these days! vol.2」)、秘本衆道会・衆道士ペドフェチさん、KKITT PUBLISHING DEPT.(『オタクとフォント』+1号)、近江舞子さん、牟礼鯨さん(通ったときに本人がいなかった)、ほか。次回よろしくお願いいたします。

ことのは賞

以上、ざっと見た段階ですが、独断と偏見と即断と視野狭窄(とりあえず入手したものの中で現時点で内容が把握できてるものだけなので)による「第十四回文学フリマことのは大賞」(何の権威もない)を選んでみました。

大賞は、さまざまな絵馬を収集した力作『えまにあん』に進呈したいと思います(副賞等何もなし)。アイドル系サークルの並びで発見して即購入、戻って隣のクリルタイの人たちに見せたら全員買いに走ったという伝説の名作です。押尾の年齢に合わせて340円とかまったく意味不明な設定など含めて、これぞ「掘り出し物」というべきでしょう。

同じく「最優秀データ賞」を『ファラオ時代のファラオ』に。なんと古代エジプトのファラオ全員のプロフィールを載せたという、歴史マニア垂涎の一冊。索引では、異名から第何王朝のだれなのかが一目でわかるようになっています。これはすごい。

「マニア的愛のたまもの賞」は二つ。懐かしのゲームブックを見事に再現した『アドベンチャーゲームブック スウォードロック』と、わたしも好きな『白浪五人男考』に。

「装丁賞」は『クマの豆本製造ライン』。挟まってる厚紙が切り紙になってたり、透明カバーが生きてたり。やっぱりビブリオフィリア的には「データが読めればそれでいい」んじゃなくてこういう本を手にすること自体が嬉しいものです。

「毎回新刊が楽しみ賞」は百人一首構造研。古典に興味がある方は絶対に読むべきです。百人一首の配列に隠された秘密! こういうネタってこじつけになりがちですが、百人一首配列考はデータに基づいて淡々と解析されてるので、読んでて楽しいですね。

その他の本も面白そうだと思わせる要素があったからこそ買ったりしてるわけで、今から読むのが楽しみです。

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2012年5月11日23:39| 記事内容分類:創作活動| by 松永英明
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