鈴木杏出演映画「頭文字D」会見に「反日」質問が出るが、ジェイ(周傑倫)は「冷静に」と呼びかけ

 この夏公開予定の日本原作・中国制作映画「頭文字D」の宣伝活動が上海F1国際サーキットで行なわれた。これについて日本・中国本土の報道はいずれも触れていないが、マレーシアと台湾の報道によれば、「反日」を振りかざした質問をする記者が一人いたらしい。また、周傑倫(ジェイ・チョウ)が日本製品の宣伝に出ることを「売国」と罵るネット厨房もいるようだ。しかし、監督もまるで動じることなく、ジェイはファンに「冷静になってほしい」と呼びかけたという。

 つまり、今の「反日」気運も「頭文字D」に影響を与えるには至らなかったとのこと。

2005年4月12日12:17| 記事内容分類:中国時事ネタ, 政治学, 映画| by 松永英明
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日本報道

 悪いことは一切書いていないし、反日などとの関係もまったく書かれていない。

 中国本土の報道も同じようなものである。

香港/台湾/マレーシア報道

 香港、台湾、マレーシアの報道では「反日」とからめた報道が見られた。

周傑倫と鈴木杏の上海宣伝は危険なし 内地の反日感情高まる とばっちりはいつでも

周杰倫伙鈴木杏上海宣傳有驚無險 內地反日情緒高漲 隨時殃及池魚(電子明周=香港)より)

【明報報道】日本女優・鈴木杏は昨日、周傑倫、陳冠希、余文楽らとともに上海F1国際サーキットで「頭文字D」の宣伝活動に出席した。近頃、北京と内地その他の地区では大規模な反日デモが行なわれており、日本が国連安保理事会常任理事国に入ることへの抗議、ならびに中国侵略の史実を歪曲していると抗議する反日感情が高まっている。昨日見たところでは、とりあえず鈴木杏に対してはマイナスの影響はまだ及んでいない。彼女とその他の役者がサーキットに現われると、観衆はみな熱烈な歓声をもって迎えられた。またみんなと一緒に登場し、周傑倫、陳冠希らがオープンカーに乗って一周するときにも同行した。

 劉偉強監督は反日感情が激化していることについて心配しているか?

「映画は一つの夢だと思っている。しかも政治は政治のこと、彼はただ国際的に通用する質の高い映画を撮りたいだけだ。世界各地の観衆に見てもらうことを望んでいる。だから政治と映画という別のことを一緒に論じることはできない」

《頭文字D》は日本の漫画からの改作であり、また日本女優鈴木杏が出演している。周傑倫は内地の観衆の反発を心配していないか?

「《頭文字D》は中国人の映画である。心配は少しあるが、自分は単に映画の宣伝をしているだけだし、自分の仕事はしっかりこなすだけ。その他のことは自分で解決できることではない」

(※以下略)記者:葉静文

大陸反日 周傑倫出演映画は影響を受けず

大陸反日 周杰倫盼電影不受影響:中國時報(台湾)より)

2005.04.11 洪秀瑛/上海報道、田瑜萍/台北報道

 大陸ではこのごろ反日気運があるが、周傑倫の映画処女作「頭文字D」は日本との共同制作で、また日本の携帯電話コマーシャルも撮影する。ごく一部のインターネットユーザーが日本製品を宣伝することに反対しているが、周傑倫自身は昨日これに対して回答した。これは中国人による映画であって、影響を受けないことを希望する。また、対外的に言うこととしては「自分は自分の映画の宣伝をしているだけなんだよ」ということである。周傑倫は音楽と映画に集中したいと望んでいるが、将来は日本に行って宣伝をする。多少心配はあるが、これも個人的には解決するすべのない問題である。

 この映画撮影後も、周傑倫は映画に夢中になっていて、また今後も劉偉強作品に出演するという。これはラブストーリーで、彼自身もシナリオに参加したという。また、新アルバムは8月に出るという。

 大陸の反日気運に対して、ネット上で周傑倫が「国賊として謀反する」ようなことをするな、と要求する者たちもいるが、昨日上海F1サーキットで開かれた映画「頭文字D」の宣伝で周傑倫の属する阿尓発唱片公司は、この件で特に警備を強化したりしないと述べた。その後、周傑倫は北京で撮影広告をするときも、行程は未公開なので、周傑倫ファンの理性を信じて、彼を傷つけるような挙動はありえないだろう。

反日が「頭文字D」に波及 劉偉強はメディアに質問を受ける 鈴木杏は会見欠席

反日波及《頭文字D》 劉偉強被媒體質問 鈴木杏缺席發佈會(星洲日報 Sin Chew Daily=マレーシア)より)

写真■劉偉強(左)と麦兆輝(右)が、鈴木杏、周傑倫、陳冠希、黄秋生、余文楽、杜汶沢とともに上海F1サーキットに現われ、100以上のメディアの取材を受けた。

写真■黄秋生(左から)、周傑倫、余文楽、杜汶沢がともに記者会見に登場。陳冠希は航空便の都合で欠席。鈴木杏は理由なく欠席したので憶測を呼んだ。

(上海報道)日本が中国侵略の歴史を改竄したという教科書問題によって、ここのところ中国では大規模な反日の風潮があるが、この敏感な時期にあって、日本漫画を原作とし、日本の女性スター鈴木杏が出演する映画「頭文字D」の宣伝活動が上海で日曜日に開催された。劉偉強監督は中国メディアから、なぜ日本女優を主人公として招いたのかと「質問」を浴びた。また鈴木杏が当地での盛大な記者会見に欠席したため、微妙な問題について質問されることを避けたのだろうという憶測が広がった。

 「頭文字D」はマレーシアを含むアジア地域で7月7日に盛大に上映される。映画公開を前にして、劉偉強と麦兆輝という二人の監督が、上海F1国際サーキットで宣伝活動を行なった。本紙「星洲娯楽」も大馬AOE電影公司の招待のもと、唯一現場に赴き、大馬映画ファンのための催しに参加した。

 その日は男女の主役の周傑倫(周董/ジェイ・チョウ)、鈴木杏、陳冠希(エディソン・チェン)、黄秋生(アンソニー・ウォン)、余文楽(ショーン・ユー)がオープンカーで登場し、非常に派手であった。

 出演者たちも各地のメディアの取材を受けた。ただ、陳冠希と鈴木杏は海外メディアの会見から上海国際サーキットでの映画ファンとの顔合わせには出席したが、陳冠希は飛行機の便の都合で真っ先に会場を離れ、その後の盛大な記者会見には参加しなかった。鈴木杏は理由を明らかにせずに欠席したため、近頃の中国の反日気運の高まりが理由ではないかと推測を呼んだ。

 この日本女優は会場に現われなかったが、現場では一人の中国人記者が鈴木杏について尋ね、「詰問」口調で監督の「釈明」を求めた。台湾、香港にはこれほど女優が多いのに、まさか一人も適任者を探し出せないなどということはあるまい。なぜ鈴木杏を主役に選んだのか、と。劉偉強はこう述べた。

「主役を選ぶに当たって、この映画は日本マンガが原作であるが、鈴木杏はマンガの中から飛び出してきたかのようだった。しかも、彼女は出演経験も多い。そこで私は出演を依頼したのです」

星州日報/上海現場報道/娯楽 2005/04/11

《頭文字D》上海宣伝は反日気運に遭う 周傑倫はファンに冷静になるよう呼びかけ

《頭文字D》上海造勢遇反日浪潮周傑倫要籲fans冷靜(光明資訊網=マレーシア)より)

2005-04-11 18:30:47 MYT

(上海報道)中国人が日本製品不買を呼びかけているまさに今、日本の同名マンガを原作とし、日本でロケして日本の役者も参加している映画「頭文字D」が日曜日に上海F1国際サーキットで宣伝活動を行なった。主演の周傑倫は多少心配があると明言し、ファンに冷静になるように呼びかけた。彼は映画の宣伝をしているだけなのだ。

 周傑倫は今回の反日事件について多少心配していると明言し、ファンに冷静になるように呼びかけた。またこれは中国語映画であるのだから、反日気運が映画の宣伝や売り上げに影響を与えないことを望んでいる。

 そのほか、近頃、周傑倫のファンの中には一部過激なファンがいて、ネット上で、周傑倫の所属する阿尓発唱片公司が日本製品のコマーシャルに出ないようにと要求している。このことは、商業と政治をごっちゃにするのは非常におかしい、と、多くのファンの大反撃を引き起こした。阿尓発唱片は調停を呼びかけ、芸人が商品を宣伝するのは単純な商業行為であるとして、ファンに落ち着くように呼びかけている。

 日曜日、周傑倫は映画監督の劉偉強、役者の陳冠希、余文楽、日本女優・鈴木杏・杜汶沢、黄秋生らとともに上海で「頭文字D」の宣伝を行なった。鈴木杏は反日事件の影響を受けていないかのように楽しげにふるまっていた。彼女たちは日本と欧米の国際レーサーを鑑賞し、周傑倫らと車に乗ってサーキットをぐるりとめぐった。

 土曜日の晩、上海の二人の日本人学生が襲撃されたが、「頭文字D」に投資しているアジア全域の会社は、鈴木杏の警備を強化することもなかった。彼女がオープンカーに乗ってめぐったとき、観衆の反応は極めて熱烈であった。

 杜汶沢(チャップマン・トー)は記者のインタビューにこう答えた。「日曜日の宣伝に鈴木杏は参加しないが、多くのレーサーはみな日本人で、現場を見たところ、観衆は熱烈な反応を示し、彼らを歓迎している。民族精神は大切だと思うし、個人的には日本政府が歴史を改竄していることにも相当不満がある。また釣魚台事件もある。しかし、主人に借金があったとしても、誰でも罵っていいというわけではない。私は盲目的に暴力行為をするようなのには反対だ。国際的には、わたしたちが抑制しているという行為を見せるべきなのだ。我々の思想や行為に進歩があるとすれば、日本製品不買をしたり燃やしたりするような行為は認められない。意見を述べることは重要だが、暴力には反対だ」

(※以下、周傑倫と侯佩岑の恋愛記事は省略。えっ、そっちが読みたい?)

光明日報/娯楽 2005/04/11

ピース―鈴木杏写真集あんころもちべえ鈴木杏写真集 Milly-ANNE in Returner

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2005年4月12日12:17| 記事内容分類:中国時事ネタ, 政治学, 映画| by 松永英明
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私は中国人で、関して "《頭文字D》上海宣伝は反日気運に遭う" 根本はでたらめを言う

かっこいい男の子はかっこいい(^^)から中国でも韓国でも台湾でも関係ない。映画は楽しいから仲良くやりたい。話し跳び過ぎるけど、アメリカの軍隊の引越しに8000億円(だっけ?)払う事になった私達って本当に可哀相だと思う
日本って占領されてるのかなあ(ToT)。あと11兆円くれと言われたとか、どうにかしてる。分かんない(@@;)。

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