石原都知事の「花見自粛」には従うな。ひと工夫して「2011震災を乗り越えよう花見」をやろう!

石原都知事が「桜が咲いたからって一杯飲んで歓談するような状況じゃないと思いますよ。少なくとも夜間、明かりをつけての花見なんて自粛すべきだと思っております」と発言した(【東日本大震災】石原知事"花見禁止令" 戦争時の「連帯感は美しい」 - SankeiBiz(サンケイビズ)asahi.com(朝日新聞社):首都圏、花見宴会自粛...一方で「東北の酒飲んで支援」も - 社会)。都知事は「同胞の痛みを分かち合うことで初めて連帯感ができてくる」「戦争の時はみんな自分を抑え、こらえた。戦には敗れたが、あの時の日本人の連帯感は美しい」と述べたという。

だが、私は「経済を回せ」と言われている今だからこそ、花見をすべきだと思う。みんながしょんぼりするような連帯感など、この状況でかえって害悪だ。

もちろん、都内の仮設トイレや警察官が被災地に出払っているという状況はある。その状況を踏まえた上で、今の状況にふさわしい花見の仕方だってあるはずではないか。「不謹慎だから自粛して連帯しろ」というような気持ち悪い都知事命令にはあえて逆らって、「がんばろう日本」を配慮ある花見で盛り上げ、東北産品の売り上げにも貢献することを呼びかけたい。以下、私の考える「2011震災を乗り越えよう花見」の提案である。

2011年3月31日15:08| 記事内容分類:日本時事ネタ| by 松永英明
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2011震災を乗り越えよう花見

「2011震災を乗り越えよう花見」企画案の概要は以下のとおり。

  1. 被災県(特に被害の大きかった地域)の産品をガンガン購入する。アンテナショップなどで被災県のお酒やお菓子を買うのもよし。今店頭に並んでいるものは問題がないのだから、被災地域のものをどんどん買おう。経済を回そう。被災地の商業を支えよう。
  2. 犠牲者の方を追悼し、復興を祈りながら花を見る。なお、花見といっても、必ずしも樹の下での宴会を伴う必要はない。花を見ながらそぞろ歩くもよし、花の見えるレストランで節電のなか食事するもよし。
  3. 自宅の電気を消して桜を見にいって、節電にも協力しよう。

今年だからこその注意点。特に都内。

  1. 仮設トイレが用意されない。したがって、「トイレに行かなくて済む花見」を心掛ける。たとえば、酒を飲み過ぎない/むしろ酒(もちろん東北産)はビンだけ眺めて飲んだつもり/トイレに行かなくて済むように短時間で移動する/そもそも樹の下に陣取らずにそぞろ歩きで花を見る/もともとトイレのあるレストラン等で宴会する……等々、いくらでも方法は考えられる。
  2. 警備の警察官が足りない。したがって、「警察の厄介にならない花見」を心掛ける。少しでも心配があるなら、酒を飲まない/いつもより少なめにする/泥酔する奴はバカ/ケンカしないよう「ウエシマ作戦」(どうぞどうぞで譲り合い)を徹底する/世界が驚いた「整然と行動する日本人」を花見の席でも演じきる……等々。

おとなしめの花見になるが、なあに、それは困らない。桜に限れば、平安時代の弘仁三年(812年)の嵯峨天皇の「花宴の説」(@神泉苑)が初の花見。風流な貴族風の花見をやるのだと思えばいいだろう。たまには「桜の下で茶会」というような花見であってもいいのではないか。

「今年は東北地方に悪いから花見しないよ」なんて言われても、東北の人たちだって嬉しくないだろう。花見を自粛することで生まれる連帯感なんて、気持ち悪いにも程がある。石原都知事が言うように「戦には敗れたが連帯感はあった」というのは、逆に言えば、連帯感だけでは戦には勝てないということだ。天災・人災との戦いには絶対に勝たねばならぬ。自粛という後ろ向きの連帯ではなく、復興のための前向きの連帯でなければならぬ。

配慮した花見を楽しみ、それによって東北産品の売り上げにも貢献するのが、今年の「大人の花見」ではないかと確信する。桜の花に復興を誓おうではないか。

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2011年3月31日15:08| 記事内容分類:日本時事ネタ| by 松永英明
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いままでの生活に対するアンチテーゼ!?

地震で被災された方は大変(と書くのは易いですが)だと思います。
いまだ想像を絶する状態で、日々すごされています。

私たちも被災された方や、亡くなられた方の事を思い、静かに
花見をするのはとってもよいと思います。
東洋の思想は自然と共生する生き方。
自然に目を向け、自然と寄り添って生きるのが東洋の思想。
それに沿っていると思います。
東洋の思想といえば、生年月日を分析して宿命や運命を知ることが出来る、
東洋史観があります。

今までのアンチテーゼ、とまではいきませんが、これからは
価値観から少しずつ変わっていくのではないかと思いますし、
より、自然に寄り添った生き方が出来ると思います。
ただ、ちょっと取っつきにくいのが難点なんですが、
http://www.birthday-energy.co.jp/
の「運命2011」なら、今どきの書き方&メールで作者さんに直接相談
できたりしますので、分かりやすいですよ。

いまなら義援金になるそうですから、復興の和を継続していきましょう。

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