「漢字」と一致するもの
日本国憲法ことのは草案
エイプリルフールである。うそをついてよい日である。
しかし、世の中にはとにかく「ウソをついて担ぐ」ということが嫌いな人がいて、たわいもない、しかもウソだとばれるように書いた記事に本気で腹を立ててくる人もまれにいる。ごく少数派だが、それは疲れる。
なので、エイプリルフールには「ホラを吹く」ことにした。大ボラなら「ウソで人を担ぐ」と非難されることもあるまい。
今回は大きなホラを吹く。日本国憲法改正草案である。ホラであるから、本気でこんなものが採用されるとは思っていない。しかし、こんなふうになったらおもしろいんじゃないかと妄想することは許されるだろう。
まあ、ホラであるから目くじら立てて批判してこないでいただきたい、という気持ちも込めて、本日公開する。もちろん、全文ではなく抜粋である。
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「新党きづな」のカナ表記問題と本当の語源
民主党から離党した衆院議員による新党の名称は、当初「新党きずな」を予定されていたが「新党きづな」に修正されることとなった。語源によるものだというのだが、この表記変更は無用のものである。また、本当の語源を言うのであれば昨年末、当ブログでも「今年の漢字」の「絆」の原義は「束縛」「しがらみ」[絵文録ことのは]2011/12/13記事で指摘したとおり、決して美しい言葉ではなく、否定的な意味合いを持ってしまう。
「今年の漢字」の「絆」の原義は「束縛」「しがらみ」
2011年12月12日、日本漢字能力検定協会は恒例の「今年の漢字」を発表した。今年の漢字は「絆」だという。同協会の公式サイトの解説によれば、それは人と人との絆、チームワークとしての絆など、非常に美しく好ましいものとして扱われている。
しかし、「絆」という漢字、「きずな」という和語の原義を調べてみると「動物をしばる綱」であり、「束縛するもの」というネガティブなイメージの言葉である。それがいつから美しく優れた美徳として扱われるようになったかはよくわからないが、原義で解釈するとこれも今年の世相に合っているように思われる。
【書評】かじいたかし 『僕の妹は漢字が読める』:「自虐的メタラノベ」の金字塔?
書評サイト【Book Japan】に寄稿した書評を、こちらでも掲載しておく。
「被曝」という言葉の誤用があまりにも自然に広まっている
「被曝(放射線にさらされること)」と「被爆(原水爆の被害を受けること)」が同音異義語だという知識は震災後広まったが、一方で「被曝」という言葉の誤用があまりにも自然に広まってしまっているようである。
被曝とは「人体に悪影響を及ぼす可能性のある物質に曝されること」である。したがって、放射線の量が多かろうと微量だろうと、とにかく放射線を浴びたら「被曝」である。ところが、どうやら「健康被害の出るような量(あるいは基準値以上の量)の放射線を浴びること」を「被曝」と考える誤用が広まっているようなのである。
最初にその実例を見たのはmixiで「子どもたちは0.3mSv/yでも被曝すると信じている人」という表現だった。いや、0.0001mSv/yでも被曝は被曝なのである。
上野にやってきたパンダの名前「仙女」と「ビリー」を中国語的に解析する
上野動物園に3年ぶりにパンダが帰ってきた。2月21日深夜、メスの「仙女(シィエンニュ)」とオスの「比力(ビーリー)」が到着したと報じられている。来月の一般公開に合わせて日本で公募された名前が新たに付けられる模様だ。
しかし、「シィエンニュ」「ビーリー」という発音表記はどうも違和感がある。昨日のテレビ報道では「シェインニュ」に聞こえるアナウンサーの発音もあった。そこで、正確なところとその名前の意味をまとめておきたい。(※環境によっては発音表記が表示されない場合もあります。ご了承ください)
尖閣諸島問題:中国紙「沖縄は日本が不法占領」論文を全訳・徹底解読
「中国紙、「沖縄は日本が不法占領」との論文掲載 - MSN産経ニュース」というニュースが流れた。「19日付の中国紙、環球時報は琉球(沖縄県)は明治政府が19世紀末に清国から奪い取ったもので、日本政府は今も沖縄住民の独立要求を抑え込んでいるとの趣旨の署名入り論文を掲載した」という。
原文が判明したので、これを全訳し、さらにその内容について詳細に検証する。
結論から言えば、唐淳風氏によるこの論文には、歴史的事実に関する誤りが多く、歴史の改竄と呼んでいいと思われる。ただし、日本が琉球王国を滅ぼして吸収・同化した歴史を忘れてはならない。
東京都を廃して東京府に変える試案を作ってみた
「東京都」と東京特別区23区の制度は、昭和18年、戦時体制下の統制強化のために作られたもので、それまでは東京府・東京市の制度だった。今、地方分権の流れの中でも東京一極集中は止まらず、東京都の人口は現在も増え続けている。
2007年には東京都副知事で作家の猪瀬直樹氏が「東京DC特区」構想を発表したが、これは不十分なものであるとして反対の声が大きい。一方で、23区の中には「特別区」よりも「政令指定都市」として独自の政策を行ないたいという声も上がっている。
そこで、東京都を廃して東京府とし、極めて限られた範囲の政府直轄地を除いて、区を統合して政令指定都市を生み出すアイデアを試みに作ってみた。
あくまでもお遊びではあるが、地方分権が叫ばれている今、その中心にある東京「都」を真っ先にバラしてみるという発想を提案してみたい。
Amazon Kindle(アマゾン・キンドル):「反射光の電子ブック」という革命的に新しいメディア
Amazon Kindle(アマゾン・キンドル)をプレゼントされた。
これは、人類の読書史において画期的な意味を持つメディアではないかと思う(正確に言えば、キンドルだけではなく、E Inkを使った電子ブック機器である)。つまり、粘土板や青銅器などに刻んだ文字→紙媒体(手書き→印刷)→ブラウン管/液晶と変化してきた文字媒体の歴史の中で、「反射光の電子ブック」という存在は非常に大きな意味を持つ。
iPhoneやPC版のキンドルにはあまり画期的な意味はない。それは従来のブラウン管/液晶画面上での読書体験である。E Inkを使ったキンドルこそ、画期的な意味を持つ新しいメディアなのだ。