「言葉づかい」と一致するもの
石原"不謹"慎太郎の「津波は天罰」という妄言を批判する
東京都知事・石原慎太郎が「津波をうまく利用して我欲を洗い落とす必要があるね。積年たまった心の垢をね。これはやっぱり天罰だと思う。被災者の方々、かわいそうですよ」と発言した。これはありとあらゆる意味で誤った発言であると思う。
石原都知事が言いたかったことを最大限好意的に推測するとしても、ここで天罰という言葉を使う必要は全くないし、完全に不適切な発言である。この失言一つだけでも辞職してしかるべき大失言だ。そして、このような言葉づかいしかできないというのでは、作家としても都知事としても不適格であるのみならず、人間としても失格である。
今日になって「石原知事は、東日本大震災に関して「天罰だ」との発言内容を撤回、被災者に陳謝」と報じられたが、そもそもこの発言の何がどのように問題だったのか、きちんと整理しておきたい。
絵文録ことのは2周年(&文体の話)
「音極道茶室: 著名ブログの「最初の記事」を集めてみた」で実質的な最初の記事「ウェブログ=蜘蛛の巣丸太が「サイバー日記」になった理由 [絵文録ことのは]2003/09/13」が取り上げられていたので思い出したが、一応このブログの誕生日は9月9日である。
最初は「ウェブログ@ことのは」というタイトルだったが、途中で「絵文録ことのは」に変更した。ちなみに文“禄”じゃなくて(それでは文禄慶長の役になってしまう)「絵・文の記録」で「ウェブログ」の語呂合わせなので注意(まあgoogleでも検索できてしまうから、異体字ということでいいけどね。笑)。
Musical Baton ミュージカル・バトン!(歴史+回答つき)
ブログ異端派 BlogHeterodox
「最低限のブログスタイルは守っているぞ」という趣旨でd-s-jのjackalさんが始めた「ブログ正統派(BLOG orthodox)」という提言がある。
一見なるほどというような内容になっているようなのだが、実は私はこのすべての裏返しを言いたくてたまらなくなるのだ。そこで、「ブログ正統派」に対して「ブログ異端派」を提言したい。つーかバナーとか作る予定はありません(笑)
追記。だーつさんがバナーを作ってくれました(笑)。つーか悪のりしすぎ。
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虚構が真実味を生む。近松門左衛門の創作論「虚実皮膜」
人形浄瑠璃・歌舞伎の脚本作者である近松門左衛門(1653~1724)の芸術論として有名なのが「虚実皮膜(ひにく)」の論である。これは「創作においては、事実を完全に描写するのではなく、多少事実と外れるところがミソ」という話なのだが、ネット上ではなかなかその解説が見当たらなかった。
この近松の話は、浄瑠璃だけではなく、一般の創作や表現活動で(つまり音楽やイラストなどでも)非常に参考になるものだろうと思うので、ここに虚実皮膜論に関する部分を全部現代語訳して公開したい。
