「中央集権」と一致するもの

松本復興大臣の発言の一番の問題点は「中央が上・地方が下」意識

宮城県庁を訪れた松本龍復興大臣の発言が波紋を呼んでいる。村井知事が大臣より後に入ってきたことに対して怒りを表明し、さらに「今の最後の言葉はオフレコです。絶対欠いたらその社は終わりだから」とも付け加えた。

しかし、この発言を東北放送(TBC)がニュースで報じたことから発言が拡散し、全国メディアでは一部の局しか報じなかったこともあって批判が起こっている。

この松本大臣の発言にはいろいろとツッコミどころがあると思われるが、その中でも一番の問題点は「中央が上、地方が下」という中央集権的意識ではないかと思う。

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鳩山由起夫論文『私の政治哲学』の英訳を原文と比較

第93代内閣総理大臣となる鳩山由起夫氏の論文「私の政治哲学」(いわゆる「鳩山論文」)が、英米にて抄訳されて「反米的」とされているという。このブログでは、その内容についてはさておき、実際に「ニューヨーク・タイムス」ウェブサイトに掲載された抄訳をもう一度日本語に戻し、どの部分が紹介され、どの部分が紹介されなかったのか、あるいはどのように改変されていたのかを検証してみたい。

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幸福実現党の研究(4)新・日本国憲法試案

幸福実現党を調べるためには、その「憲法」を見ることが必要だろう。やたらと字の大きいハードカバーだが、『幸福実現党宣言(4) 新・日本国憲法試案』を検証したい。

新・日本国憲法 試案-幸福実現党宣言4 (OR BOOKS)
大川 隆法
幸福の科学出版 ( 2009-07-08 )
ISBN: 9784876883530
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

前文+全16条、十七条憲法とほぼ同じ条文数となる。書籍に掲載された「第2章「新・日本国憲法 試案」講義」(コンメンタールだな)も参照しつつ、研究してみたい。ちなみに、講義については大川隆法氏自らが語っている動画がアップされている(幸福実現党|新・日本国憲法試案)。

なお、このエントリーはかなり長文なので、結論だけ読みたい方は、ページの下の方を見ていただきたい。

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郵政民営化って要するに何なの?と政治に詳しい人に聞いてみた。

特に支持政党もないが、今回の選挙って一体何なの?というのがよくわからないので、政治の話に詳しい人に聞いてみた。メッセンジャーでやりとりした内容で、まあわかってる人にはあたりまえの話ばかりかもしれないのだが、何もわからない自分が知りたいことを聞いてみたのがこのやりとりである。

以下、◇が政治経済音痴の松永(聞き手)、●が政治に詳しい友人の発言である。

  • 郵貯の運用における無駄づかいには確かに改革が必要
  • 小泉・竹中の二つのウソ
  • 亀井静香の隠してること
  • 民営化で市中銀行がオイシイ思いをする理由
  • 偽りの民営化
  • 小泉の方向は脱福祉化&強権化
  • なぜ小泉は郵政民営化にそこまでこだわるのか
  • じゃあどこに投票すればいいんだよ
  • 政策パッケージ
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[バ科事典]徳川家康と書いてオダ・ノブナガと読む指輪の魔王が開いたオダ幕府はコナミで堺衆を滅ぼした

 タイトルからしてすでに意味不明ですが、「[バ科事典]日本について外国人はこう思っている!(かもしれない)」が好評なようなので、同じくウソばっかりの百科事典「Uncyclopedia」から、オダ・ノブナガ、オダ幕府、コナミの3項目を訳してご紹介します。

 なお、人名にデタラメな漢字・ひらがなが当ててあるので、そういうところだけはアルファベット表記を残してあります。

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ブログという「対等な立場のコミュニティ」に上下関係はそぐわない

 Proving grounds of the mad Internetというブログのmakiさんからいくつかのトラックバックがあった。主に木村剛関連で書いた記事へのトラックバックである。ただ、makiさんの議論はプログラマー的で一見論理的に見えるものだが、整理の仕方に違和感を感じる部分があり、また、わたしが「木村剛が嫌い」だから叩いているかのような誤解があるようなので、反論をしておこう。「ゴーログがよくない」のではなく、「ゴーログの思想が変」と言ってるのである。

 著作権については別記事を書いている途中なので、「Proving grounds of the mad Internet: セマンティック・ウェブの失敗とブログ司会者の必要性」の後半、ブログにおける「司会者」について、まずまとめておきたい。

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著作権ジャイアニストの理論武装に抵抗する

 Proving grounds of the mad Internet: そして退屈へからトラックバックがあって、週刊!木村剛 : 「BLOG of the Week」の再開に向けてという記事を木村剛氏が書いたことを知った。

 おそらく、わたしの意見は「著作権の侵害だと考えられる第三者の方々もいらっしゃいまして難渋しておりました」という部分に含まれているのだろう。まあ、転載した人でもされた人でもないから「第三者」というヨソモノの横槍扱いなのだろうが(そして、そこで「第三者」を明記しないいやらしさは相変わらず変わっていないのであるが)、それはともかく、「投稿」と明記されたトラックバックのみを転載するという方針そのものについては、別に何も問題はないと思う。お互い納得しているなら別に口を挟む必要はない。

 しかし、木村氏はなぜ「自分のブログに転載する」=「他人のものを自分のものとして取り込む」ことにこだわるのか。この点を掘り下げて考えていくと、世界的な潮流の中での「知的所有権の解放と保護」という大問題にぶつかってくる。

 著作権を保護しようとする旧勢力、解放しようとする自由主義者――しかし、ことはそれほど単純ではない。著作権の解放を唱える人にも2種類ある、というのが最近のわたしの感想である。それは、「自分が利用するため」に他人に著作権の一部放棄を求める人と、「自分のものをもっと利用してもらえるよう」に自分の著作権を一部放棄する人の2種類である。

 そこで、ネット内での著作権に絡む問題をおおざっぱにまとめた上で、いろいろ意見を述べてみたい。

(★なお、このブログの記事に対する「適正な引用」はご自由に)

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