「愛国」と一致するもの

「ステマ」が成立する理由と、ステマに振り回されない考え方

「ステマ」(ステルスマーケティング)という言葉がネットの一部で話題になっている。宣伝とはわからないように宣伝行為を行なうことであり、ネットでは特に「利害関係のない第三者のクチコミであるかのように偽って、宣伝行為を行なうクチコミサイト上の書き込みやブログ記事」がステマとして批判されている。

ステマが批判されるのは「やらせ」や「サクラ」の延長上にあると見なされるからだろう。そして、わたしもステマを倫理的および戦略的に否定する。

しかし、一方で、なぜステマというものが成り立つのか(あるいはなぜステマだとばれると批判されるのか)、という根本的な部分があまり考察されていないように思う。この点を突き詰めれれば、仮にステマが使われたとしてもそれに振り回されないで済むようになるだろう。

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高岡蒼甫氏も批判する不買運動――「相関図関連妄想陰謀論」の問題点

高岡蒼甫氏のツイッター発言から広まった「フジテレビの韓流ゴリ押し批判」運動が特にネットの一部などで展開している。その流れがどういうわけか、フジテレビの大手スポンサー(特に花王)の製品を買わないようにしようという動きとなり、花王不買運動が展開される事態となっている。

スポンサーだからカネは出しているのは確かだが、だからといってフジテレビのいわゆる「韓流ゴリ押し」をスポンサーが指示しているということにならないのは理の当然である。ところが、こういう出資関係や人間関係をまとめた「相関図」的なものを過剰に受け入れ、「何かつながりがあれば、そいつらは共同正犯として共謀している」というような関連妄想をたくましくする人たちがいる。それに基づく批判は、もはや陰謀論の一言で片付けられる域に達してしまうだろう。

一方で、ある意味不買運動のきっかけになったともいえる高岡蒼甫氏だが、ツイッターで「不買運動は勧めない」と明言している。「何かを脅すとか圧力をかけるとかだと何処かとやってることも変わらない」という発言もあり、これは「不買運動やってる連中は、韓流ゴリ押しの韓国側とまったく同じことをやっている」という意味となる。

たとえ仮に「意見」が正しかったとしても、やり方がまずければそれはすべてを台無しにしてしまう。「愛国無罪」は隣国なら醜悪で日本なら正しい、などということはない。どちらも醜悪でしかなく、その主張自体を傾聴する人を減らしてしまうのである。

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幸福実現党の研究(14)「国家社会主義」の完全な誤用とレッテル貼り

幸福実現党/幸福の科学の「霊言」の問題については、幸福実現党の研究(2)オバマ守護霊インタビュー[絵文録ことのは]2009/08/18でも記した。本人の守護霊へのインタビューと称することで、相手が本当に考えているかどうかわからないことを『言った』と決めつけて非難できる一方、もし名誉棄損と言われても本人ではなく守護霊の言葉、潜在意識を読み取っただけ、と言い逃れができる、極めて問題の多い「憶測メソッド」であることを指摘した。

さらに、ここに言葉の誤用が加わると、ひどいプロパガンダになりえる。それは「鳩山政権/菅政権は国家社会主義だ」という幸福実現党のレッテルに現われている。彼らは国家社会主義という言葉を知らず、事実として誤っている見解を発表しているのである。私は別に民主党支持ではないが、事実でない記載についてはそれは違うだろうと指摘せざるを得ない。

幸福実現党は政治音痴である。

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幸福実現党の研究(10)幸福実現党/幸福の科学のゆくえ

幸福実現党結成から衆院選出馬し、全員落選したという結果が出た今の時期における「幸福実現党の研究」は、今回の記事でひとまず締めくくることとする。

二転三転の末、教祖である「国師」大川隆法総裁自らが出馬し、そして、落選した。この事実は非常に大きい。再臨の仏陀であり、エル・カンターレである大川隆法氏に投票せず、その正法に賛同しなかった日本国民を、幸福の科学がどう解釈するか……。

2009年8月16日。二転三転した大川隆法総裁自身の出馬に関して、最終的に「出馬」を確定した日である。これは「幸福の科学」の歴史において、大きなターニングポイントとして記憶されるべき日付となるだろう。

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幸福実現党の研究(7)幸福の科学/幸福実現党活動年表

衆議院選挙の結果も判明し、幸福実現党が一議席も取れずに終わった。このあたりで幸福実現党の「政策・教義」ではなく「行動」について触れてもよいだろう。

「今起こっていることを理解したければ、まずタイムラインを作ることだ」と、あるメルマガ発行人が語っていた。そこで、幸福実現党の研究に関しても、事実関係のタイムラインに沿って調べることとした。以下、『ザ・リバティ』2009年7月号「幸福実現党結成!」特集号、幸福実現党公式サイトのプレスリリースpdfという幸福実現党側の資料に加え、一般報道その他の資料をもとにまとめた。敬称略。

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幸福実現党の研究(5)金正日守護霊の霊言

最初に断っておくが、今回の研究にあたっては、関連図書すべてを読み込んでいるわけではない。幸福実現党宣言シリーズも1と4しか買っていない。しかし、ここで取り上げた書籍についてはすべてちゃんと購入している。それは、公刊された書籍・雑誌に掲載された内容をもとにしなければ、「守護霊メソッド」のように、相手が言っていないことを勝手にでっち上げて批判するという恐ろしいあやまちに陥ってしまうからである。

そして、この研究は幸福実現党に「投票するな」でもなければ「投票せよ」でもない。ただ単に彼らの主張を記録し、分析し、そして私の一個人としての感想を添えているものである。アジテーションやプロパガンダではなく、また何かを笑って喜ぶようなものでもなく、幸福実現党の主張する政策についての判断材料をまとめておくのが目的である。

さて、そんな前置きが吹っ飛んでしまうのだが、タイトルを見た瞬間に、これは買っておかねばなるまい、と手を伸ばしていたのがこの本だ。

金正日守護霊の霊言
大川 隆法
幸福の科学出版 ( 2009-07-24 )
ISBN: 9784876883714
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

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幸福実現党の研究(3)ノストラダムス戦慄の啓示

nostra.jpg幸福実現党の研究第3回は、オバマ大統領の守護霊インタビューに見られるエスノセントリズムが、実は最近のものではなく、幸福の科学の初期から見られることを検証したい。その題材となるのが、『ノストラダムス戦慄の啓示 人類の危機迫る』と題された大川隆法著・幸福の科学出版 1991年刊の書籍である。

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長野の戦争遺跡訪問【6】松本・里山辺地下工場(2)

長野県松本市の里山辺地下工場跡を進む。懐中電灯がなければ完全に闇黒の世界だ。案内の平川豊志先生の話も聞くことができた。

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「パンダ人」趙半狄氏はなぜ「カンフーパンダ」上映に反対したのか

zhaobandi.jpg映画「カンフーパンダ」急遽上映中止―四川省」(レコードチャイナ)の記事によると、四川省の芸術家趙半狄(ジャオ・バンディー)氏が映画「カンフーパンダ」にクレームをつけ、四川省内では当面上映を見合わせることとなった。

趙半狄氏とは何者なのか、どうして「カンフーパンダ」を槍玉に挙げているのか、よくわからなかったので少し調べてみた。

※追記:「カンフーパンダ」の上映が再開 レコードチャイナ

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ことのは流「今年の重大ニュース」2005

2005年を振り返るシリーズ【5】

 このメインブログ「絵文録ことのは」で取り上げた話題の中から、今年の重大ニュースを選んでみたいと思います。あえて10個選べばこんな感じでしょうか。

  • ライブドア&ホリエモン
  • ガードレール謎の金属片問題
  • 中国「反日デモ」
  • 第10惑星発見
  • 郵政民営化と民主党惨敗
  • ブログの定着
  • 「電車男」などネット発の出版ブーム
  • パクリ・盗作問題が連発
  • ありえないフォトンベルトに怯える人々
  • 義経

 姉歯偽装マンション問題などはまったく取り上げていないので……。

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