人民日報の論説で「愛国の表現方法には理性が必要」、反日デモの暴動をたしなめる

 またもや売国奴どもが幼稚な利敵行為をやっているわけだが。

 こういうことをやるから中国で「李外交部長は日本政府に、中国の駐日機関と在日中国人の安全確保を厳正に要求(严正要求日政府确保中国驻日机构和在日中国公民安全 )」などと報じられてしまうのがわからんのだろうか。

 日本でも中国でも、愛国を振りかざして暴力を揮うバカは全員釣魚島に押し込めてバトルロワイヤルさせたらどうだろうと思ってしまうが、人民日報でも「愛国を表現するときには理性を忘れるな」という論説が発表されたので、全文訳して載せておく。

2005年4月18日13:31| 記事内容分類:中国時事ネタ, 政治学| by 松永英明
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人民時評:我々はどのように愛国の熱情を表現するか

 愛国主義は祖国に対して最も純潔、最も高尚、最も神聖な感情である。愛国は一つの尊厳であり、さらに一つの信念である。愛国主義は我々の人民の魂であり、我々の国の魂でもある。いくつかの国家利益に及ぶ重要な問題に対しては、理性的な表現を生み出す一定の形式を用いることが、愛国の熱情の具体的な現われなのである。最近、日本の右翼勢力は、歴史を歪曲した修正教科書を再度通過させ、かつて戦争の被害を深く受けたアジアと中国の人民の激しい憤慨を巻き起こした。ここ数日、日本政府が右翼分子を容認し、中国人民の感情を傷つけるようなやり方をとったことに対して、中国の民衆は強烈な不満を表現し、愛国主義の熱情を示した。

 半世紀余りのあいだに、日本の右翼によるこのような劣った行為はまだほかにもある。それが非常に複雑な歴史・文化伝統と現実の原因となっている。それは、日本が戦争に対して深い熟慮に欠けていることと関係がある。また、アジア地域の政治構造の近頃の変化、徳に中国が急速に発展していることと関連がある。また、アメリカのアジア戦略は日本の歴史への対応の態度、中国への対応の態度に直接影響を及ぼしている。これらのレベルの異なる原因がこもごも入り交じって、日本には右傾化の思想が出現したのである。民族の尊厳と民族の感情が深刻に傷つけられたとき、我々は自分たちの義憤を表現してよい。しかし、義憤だけを表現するのでは足りない。法律に背いた過激な行動をとるようなことは、問題を解決するのに役立たない。

 歴史の経験が教えてくれるのは、愛国には情熱的な表現がともなうものであるが、さらに国家と民族の利益を守る大局から出発する必要があるということだ。愛国には激情が必要であるが、さらに理性も必要である。義憤を表現するときには、過激な言葉は押さえられないかもしれないが、義憤の発散は法律を超えてはならない。非理性的な無秩序な挙動は日本の右翼の真実の姿を暴露するための役に立たないどころか、かえって右翼分子が中国を攻撃する隙を与え、日本民衆を騙す口実する口実を与えてしまう。甚だしきに至っては心から中国に友好的な友人たちを傷つけることにもなる。

 我々が見るべきことは、ここ数年来の日本の右翼勢力の台頭である。これは一定の社会的な基礎になっていると見られる。この基礎を変えるには、義憤と激情に加えて知恵と自信が必要で、長期にわたる苦しい努力をすることになる。かつてユダヤ人はナチスドイツの罪悪を意識的に暴き出し、世界の人民にナチスの危害を認識させ、着実に多くの入念な仕事を行なった。彼らは深く立ち入ってナチスドイツの反人類的犯罪を暴露し、戦犯への厳しい追及を堅持し、ナチス分子を国際的に喪家の狗(よるべのない者)にした。第二次大戦の反省がドイツとヨーロッパ社会の各方面にしみこんだのは、ユダヤ人の努力と不可分である。今や「アウシュビッツ」はすでに単なる地名ではなく、そこに建てられた毒ガス室収容所はすでに二十世紀の種族絶滅主義の象徴となっている。歴史学・哲学・神学・文学などの数多くの人文科学のなかで、それは学術名詞というだけでなく、さらに人類の歴史上の苦難と人間性を重視する新しい認識を意味する。戦後、これらの学科が発展する中で、大部分はユダヤ人の残した深い印を見ることができる。今のアジアと国際政治構造は当時とはかなり異なっているが、道理は同じである。この分野では、我々中国人も自ら多くのことを体得してきた。当時、撫順日本戦犯改造所の教育を受けた日本軍官は最後には確固不同たる反戦者となり、日本の若い人たちは彼らの影響をうけて、右翼に反対する第一線に立っている。戦犯の改造と教育を通して、中国人民は巨大な理性の力を示した。

 中国の発展は平和な環境を必要とする。隣邦の日本の歴史に対する反省思索の不足、中国の実力の増強に対して懐疑的態度を持つこと、これはきっと厄介な問題を起こすこととなるだろう。しかし、経済のグローバル化が不断に深まるにつれて、中日間の連携がさらに緊密になっていくというのが大勢の赴くところである。現在、中日間の経済・貿易交流の額は非常に大きく、今後、経済・貿易のみならず、文化などの多くの分野で、交流のレベルはますます深まるだろう。これは、日本に深い反省をさせる条件を促進することとなるだろう。かつてフランス・ドイツ両国の人民は隔たりを取り除くことができた。これはドイツ政府の謝罪と反省、EU統合の過程、両国の政治・経済・文化など多くの分野・多くのレベルでの交流、特に民間の深い交流が大いに関係している。後者は双方の手紙のやりとりによって増加した。そのため、日本が歴史を鏡とするよう促すには、憤怒の感情だけで解決できる問題ではない。我々はさらに広範な交流を促し、理性的な力をさらに示す必要がある。このような力を使って、日本国民に対して、世界人民に対して、日本の右翼の本当の姿と危険性を認識させ、右翼が生存できないような国際世論環境を作り出していきたいものだ。そのためには、激情に理性を加えてようやく、我々は愛国熱情の正確な態度を表現することができるのである。

丁剛 略歴

前世紀50年代生まれ、原籍は上海、陝西育ち。労働者、教師の経験あり。

1982年、西安外国語学院英語系卒業。

1987年、中国社会科学院大学院新聞系、法律学修士。

同年、人民日報国際部に入って働く。

1990年から、人民日報スウェーデン、ベルギー(EU)、国連(アメリカ・ニューヨーク)の駐在記者を歴任。

現在、人民日報高級記者。

アメリカ“9・11”テロ事件発生後、丁剛はまっさきに現場に入った中国記者の一人だった。彼と人民日報駐米記者が共同で作成したレポートは中国国際ニュース一等賞となった。ニューヨーク駐在中、丁剛はアメリカの政治・社会と米中関係問題の報道について多くの取材レポートを作成した。

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