ジェームズ・アレンの決定版『幸福に通じるひそやかな道』

「原因と結果の法則」で有名なジェームズ・アレンの人生論の決定版『幸福に通じるひそやかな道』の翻訳が発売されます。アレンの3大名著にも数えられ、分量的にも内容的にもアレン最大・最高の一冊。語りかけるような口調で、わかりやすく、アレンの思想の全体像をつかめます。

幸福に通じるひそやかな道

 目次・訳者あとがき・その他詳細⇒幸福に通じるひそやかな道 : ジェームズ・アレン・ネット

 以下、翻訳の裏話など。

2005年10月18日14:49| 記事内容分類:告知(出版物など), 編集・出版| by 松永英明
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経緯とか裏話

 これまでの4冊の訳書はすべて、KKベストセラーズからの発行でした。

 その後、担当編集者の方が退社されたこと、また別のアレン本を出していたゴマブックスの遠藤編集長が実は数年前まで仕事させていただいていた方だったということもあって、今回の新刊はゴマブックスから出していただくことになりました。

 というか、アレン翻訳本についてはなぜか玉突き現象というのがあります。

坂本貢一さんごま書房→サンマーク出版/PHP研究所 
葉月イオさん ゴマブックス→PHP研究所→アスコム
松永 ベストセラーズ→ゴマブックス

 こういうのは本一冊ずつの契約なので、出版社が変わっていくというのもよくある話なんですが。

Byways of Blessedness と Byways to Blessedness

 で、この本は8月の入院中に訳しました。この辺の話はあとがきに少し書いていますが、ノートパソコンの中にデジタルデータで原文を放り込んであったので、点滴とかやっていないときは訳しまくってました。少しでも疲れたらすぐに休むようにはしていましたが、むしろ普段よりも集中して訳せたような気もします。ほかにやることもないし。

 ところで、英語の原文としては、以下のアレン著作集が3巻まで出ています(続刊も予定されていたはずだが、Amazonでは確認できない)。

 この3冊目に今回訳した"Byways to Blessedness"も収録されています。ところが、自分が参考にした"Byways of Blessedness"とは微妙にタイトルも違うし(ofとtoの違い)、ところどころ単語も違ってます。著作集の方は小見出しも入っている。よく読むと、著作集の方は編集者Andy Zubko氏が一部現代風に言葉を改めたり、いわゆる「政治的に正しくない」言葉を修正したりしているということがわかりました。というわけで、今回の訳はZubko氏の編集版ではなく、アレンの原著に基づいて訳しています(たまに参考にした部分はありますが)。

「思い」ではなく「思考」――訳語の選定

 アレンの翻訳は数多く出ていますが(ジェームズ・アレン・ネットアレン著書一覧参照)、松永訳では訳語で特にこだわっている部分があります。それは、"thought"を「思い」ではなく「思考」と訳しているということです。

 もちろん「思い」と訳すと間違いだというわけではありません。しかし、あえて「思考」としているのには理由があります。というのは、日本語の「思い」には、「頭の中で考えたこと」というだけではなく、「気持ち」や「感情」や「あこがれ」あるいは「願い事」「願望」といったものも含まれてきます。だから、「思い」という言葉を使ってしまうと、アレンが「thinkしたものに対応する結果が生まれる」というとき、「(よくも悪くも)思考したとおりの結果がもたらされる」というのが真意であるのに、「思えば、その願いはかなう」というふうに解釈されてしまうおそれが出てきます。

 ジェームズ・アレンは決して「願いごとを思念すれば、その願いはかなえられる」と言っているわけではありません。よい思考をすればよい結果を生み、悪い思考をすれば悪い結果を生む。決して「思いは届く」というようなことではなく、「因果応報」の話をしているのです。これはかなり仏教的ですね。実際、アレンは仏教にもかなり影響を受けています。

 もちろん、成功哲学の世界では、「実現したいことを明確にヴィジョンとして描く」というテクニックがあります。実際、来月発売予定の私の別の訳書にはそういう話が出てきます。しかし、それはそれで別の話なのです。そこを混同してしまうと、アレンの真意をつかみ損ねる危険があります。

 そこで、誤解を生みにくい「思考」という言葉を使っているのです。また、"mind"を多くの場合「心」ではなく「意識」としているのも同様の趣旨です。

早速の反響

 某友人が大阪の紀伊國屋書店梅田本店で予約してくれたのですが、店員さんが「この本はもう何件も予約が入ってますよ」と教えてくれたそうです。ヽ(´ー`)ノ

ジェームズ・アレン・ネット引っ越してます

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2005年10月18日14:49| 記事内容分類:告知(出版物など), 編集・出版| by 松永英明
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