2ちゃんねるの致命的欠陥――ひろゆきは2ちゃんねらーに責任転嫁すべきだ

 ドメイン差し押さえがあろうとなかろうと、2ちゃんねるは(いかなる形であれ)続くと思われるが、2ちゃんねるの最大の致命的欠陥を修正しないと、問題はさらに大きくなる一方だろうと思う。

 それは2ちゃんねるには「誰も責任を取らないシステム」が存在しているという意味である。だが、その「誰も責任を取らないシステム」が続く限り、2ちゃんねるはいずれ立ち行かなくなるだろう。

 簡単に言えば、「ひろゆきは、2ちゃんねらーに責任を負わせればいい」ということである――とこれだけを読むと意味がわからないだろうから、長々と説明する。

2007年1月15日00:45| 記事内容分類:ウェブ社会| by 松永英明
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2ちゃんねるは誰も責任を取らないシステムである

今、2ちゃんねらーが為すべきこと。

それはひろゆきに責任を取らせることでも、外圧に立ち向かうことでもない。

悪いことをした奴がちゃんと罰を受ける状況をつくること。

それが2chが2chであり続けるために必要なことだ。

 簡単に言うと彼の言葉で尽きるのだが、蛇足に蛇足を重ねるとしよう。

 まず、2ちゃんねるは、投稿者が非常に守られたシステムである。たとえ誹謗中傷や名誉毀損や信用毀損や偽計業務妨害や個人情報漏洩などの攻撃を行なったとしても、「社会正義」や「表現の自由」や「告発の必要性」や「書かれるようなことをしなければよい」といった正義感や美名のもとに保護される。

 そして、そのように書き連ねられたとしても、書いた人は責任を取らなくてよい。なぜなら、「削除されることのない削除依頼」システムが稼働しているからだ。

削除されることのない削除依頼システム

 2ちゃんねるには削除依頼板が存在している。それは確かに存在しているし、宣伝や荒らしは削除される。しかし、誹謗中傷や名誉毀損など、場合によっては生活に重大な障害を及ぼすような項目については、実質上削除されないシステムになっている。

削除依頼は原則的に公開とさせていただきます。

 郵送や電話やメールなど掲示板以外での削除依頼は一切受けつけておりません.

 まず、削除依頼板だけでしか受け付けないというシステムが問題である。なぜなら、削除依頼板に書いたことによって、その依頼者が本物であると特定され、そのことがまた2ちゃんねるに「燃料を投下する」ことになるからである。また、削除依頼板に書くことで、削除されるべき投稿を広く周知させてしまう。ましてや削除されなければ逆効果でしかない。

 そして、この削除基準がまた恐ろしいことになっている。

1. 個人の取り扱い

定義

一群

 政治家・芸能人・プロ活動をしている人物・有罪判決の出た犯罪者

二類

 板の趣旨に関係する職業で責任問題の発生する人物

 著作物or創作物or活動を販売または提供して対価を得ている人物

 外部になんらかの被害を与えた事象の当事者

三種

 上記2つに当てはまらない全ての人物

 なぜ一と二と三で単位が群・類・種となるのかわからないが、ここにトリックがあって、「2ちゃんねるで批判された瞬間に三種から二類に自動的に昇格する」のである。つまり、当事者でなくても当事者と思われた場合、個人情報をさらけ出されても当然ということだ。

削除対象

個人名・住所・所属

一群:

 公開されているもの・情報価値があるもの・公益性が有るもの・等は削除しません。削除の可否は管理人が判断します。

二類:

 外部から確認できない・責任や事象に無関係な情報は削除対象です。公開されたインターネットサイト・全国的マスメディア・電話帳で確認できる・等、隠されていない情報については削除しません。

三種:

 誹謗中傷の個人特定が目的である・文意により攻撃目的である等の場合は全て削除対象になります。

誹謗中傷

一群:

 管理人裁定の無い限り削除しません。

二類:

 板の趣旨に則した公益性が有る事象・直接の関係者や被害者による事実関係の記述・等が含まれたものは削除されません。

三種:

 個人を完全に特定する情報を伴っているものは削除対象です。

 掲示板に書き込まれた時点で二類となり、その場合、誹謗中傷や事実に基づかないウソやプロパガンダであったとしても「板の趣旨に即した公益性が有る事象」となる。また、掲示板の内容を他のまとめブログやまとめwikiなどに転載する者がいた場合、それは「公開されたインターネットサイト」の「隠されていない情報」と見なされてしまう。

 こうして、誹謗中傷や名誉毀損の事案については、削除されないシステムができあがっている。そして、そのことを依頼するには削除依頼板を使うしかない。しかし、それでは実際には困ってしまう。

 そうなると、法的手段に出るしかないわけである。

補記:1/16「掲示板に書き込まれた時点で二類」

 ここがよくわからないという人が多かったので補記。つまり、完全に関係ない掲示板にいきなり個人情報が載せられたというのであれば話は別だが、たいていはそのスレッドに関連する人間の個人情報なり誹謗中傷なりが載せられるわけである。その場合、「板の趣旨に関係する職業で責任問題の発生する人物」「外部になんらかの被害を与えた事象の当事者」とみなされる。すなわち、二類に該当してしまうわけだ。実際にそのように運営されている。

 誹謗中傷の削除基準において、二類は「板の趣旨に則した公益性が有る事象・直接の関係者や被害者による事実関係の記述・等が含まれたものは削除されません」となっている。

 私は単著があるのでもともと二類になってしまうのだが、仮にそうではなかったと仮定しよう。そして、私について「あいつの商売は詐欺の疑惑がある」というスレッドが立って、そこにまるっきり事実無根の被害が書かれ、私の個人情報が載せられたとする。ところが、それは「板の趣旨に則し」、「公益性があり」、「直接の関係者や被害者による事実関係の記述」とされてしまうのだ。

 これが「掲示板に書き込まれた時点で自動的に二類」という規約上のトリックである。

ユーザーも管理人も責任を取らない

 このように、2ちゃんねるでは、投稿者は完全に無責任に誹謗中傷や名誉毀損や個人情報暴露を含めた情報を書くことができる。匿名であるか否かは論点ではない。なぜなら、本来、インターネットに完全な意味での匿名はありえないからだ。その話はおいておこう。

 では、投稿者がかぶらなくなった責任は、誰が負うのか。誰も負わないわけにはいかないので、それは掲示板管理人に責任が移ってくる。つまり、2ちゃんねるではひろゆきだ。

 そこで、ひろゆきが自分の責任を小さくする方法がある。一つは、苦情があればきちんと判断し、法的に問題のない状態になるまできちんと削除その他の対応を行なうこと(つまり、自分の取れる範囲での責任を果たしてしまうこと)。もう一つは、自分の背負いきれない責任については、利用者に差し戻すことである。

 2ちゃんねるでも、絶対に書いてはいけないこと、言い換えればひろゆきが責任を放棄し、書いた人の責任にしていることがある。それは、殺人予告や脅迫だ。実際に、2ちゃんねるで殺人予告を書き込んだ人間、エイベックスに脅迫を行なった人間などはことごとく逮捕されている。これは、「2ちゃんねるでも逃げ切れるわけではない」(つまり、完全匿名は存在しない)という事実を証明していると同時に、ひろゆきがそういう違法ユーザーを司法当局に「売った」ことを意味している。

 売ってはいけないのではない。売るべきなのだ――法治国家で法を守るならば。だから、この部分の対応について、ひろゆきは当然のことをしていると思う。

 こうして、ユーザーを売ったということは、自分でその責任を取らないことにしたということである。悪いことをやった人がその罪の罰を受ける――当然のことである。ひろゆきが必要以上の責任をかぶる必要はない。

 しかし、この当然のことが行なわれるのは、殺人予告と脅迫と動物虐待に限られる。それが2ちゃんねるである。名誉毀損、信用毀損、誹謗中傷、偽計業務妨害、威力業務妨害などは2ちゃんねる上に氾濫し、そしてそのような場合に情報開示請求が行なわれても、ひろゆきは無視をする。ひろゆきが対応しないということは、彼がその責任をかぶったということであるのだが、その責任を果たしはしない。

 責任をかぶったのなら、ちゃんと自分がその後始末をすべきだろう。裁判で賠償が命じられたら「踏み倒せばいい」などと言うのではなく、きちんと払った上で開き直ればいい。払えるはずだ、電車男や広告料で儲けているのだから。被災者に寄付して偽善を気取るより先にやることがあるだろうと個人的には思う。

 情報開示請求について逃げ続けるのも意味不明である。情報開示を求めているということは、請求者がひろゆきではなく、書き込みをした当人と直接やり合いたいと言っているわけだ。その開示請求に応じれば、ひろゆきの責任を問わないという意味にもなる。ところが、ひろゆきは逃げ続ける。その結果、今回の差し押さえ騒動に結びついているわけだ。ひろゆき自身が投稿していたのかと勘ぐってみたくもなる。

 いずれにせよ、ひろゆきは「2ちゃんねるのほとんどすべての責任をかぶりながら、その責任から逃げ続ける」という行動を取ることで、実質的に誰も責任を取らないシステムを生み出した(懲役の可能性がある犯罪を除く)。カネで済むものは踏み倒せばいい、という恐るべき不誠実さをもって。

 ただ、誰も責任を取らないシステムは、存続し得ないだろう。責任は、一時的に逃れたとしても、かならずどこかで誰かが取らなければならないからだ。

一般サービスはユーザーを切り捨てる

 一般企業が運営する場合、こんな「ひろゆきメソッド」は取れない。取れるわけがない。最大の理由は「踏み倒す」などという方法がとれないからである。会社の信用にも関わる。債務踏み倒しを公言するような人物を、私なら取締役などに迎えたりはしないし、取引もしたくないのだが、まあ世の中は広いようだ。

 一般に運営されているブログサービスでは、まず、削除依頼はメールなりFAXなり、公開されない手段で受け付けられる。

 こういうデリケートな問題において、公開での対処のみを求めるというのは、一種の暴力にほかならない ((公開は暴力ということについて……前世紀に私がDer Angriffというサイトをやっていたときには、マスコミや攻撃的な相手とのやりとりは全公開するという態度をとっていた。それは、対話を拒否し、一方的に攻撃するという態度であったと反省している。))。メールなどの直接対話の道を閉ざし、公開レベルでしか対応しないというのは、双方の合意がない限り、完全に敵対行為でもある。別にそれは裏取引だとか隠し事というわけではない。

 「削除依頼を求めている」という事実そのものがまたネタになりかねない以上、一般的企業では当然、苦情を申し立てる人の保護も考えることになるだろう。ひろゆきがやっているのは、2ちゃんねるに書き込んだ側の全面保護、2ちゃんねるに書かれた側の全面攻撃にほかならない。だから、書いた奴が悪いという当然の批判に加えて、2ちゃんねるが悪い、ひろゆきが悪いと言われてしまうのだと思う。

 そして、一般企業では、そこで苦情を受けたユーザーの投稿を強制削除したり、場合によってはユーザーを退会処分にしたりする。それも当然の話で、企業側で面倒を見きれないユーザーを抱える義理も義務もない。費用対効果に見合わないユーザーは切り捨てるべきである――経営的に考えても。もちろん、そのやり方や表現には気をつける必要があるが。

 現在、mixiを荒らしている「カリスマ一派」とその仲間たち(多くは2ちゃんねる出身だが、2ちゃんねるの中でも彼らはバカにされている)は、このような論理を持ち出す。「mixiは、都合が悪いとすぐにユーザーを強制退会させる。こういうやり方は許せない。間違っている」と。そして、自分たちが強制退会させられるようなことをやりながら、マイミクの「無実の人間」も巻き添えにする。その上で「mixiは無実の人間まで強制退会させた。運営がおかしい」と叫んでいるのである。

 確かに、強制退会だけではイタチごっこというのは事実だ。しかし、だからといって強制退会そのものが悪ではない。単に、三洋社員のプライベート写真をmixiのあちこちに貼りまくったバカが強制退会されたから、逆恨みをしている、あるいは便乗しているだけのことである。その錦の御旗に使っている「強制退会は悪」という理論そのものが、実はおかしなものであることに気づいていない。

 ユーザーを過剰に保護している2ちゃんねるの方が特殊なのである。ユーザーを排除するしないは選択の問題であって善悪ではない。それ自体はどちらでもいい。だが、実務上、悪質なユーザーと管理側が判断したら排除するという仕組みを採用しているところが多く、それはむしろ適切な運営をなしている証拠でもある。

一般サービスはユーザーに転嫁する

 もう一つ、一般サービスではユーザー間の問題が起こった場合、サービス提供者側は責任を取らず、当事者同士でやってくださいという流れに持っていくことが多い。あとは自分たちでやれ、と。それができないならうちを使うな、と。

 つまり、サービスは必要以上に責任を負わない、利用者が起こした問題は利用者が責任を取ってくれ、というわけである。2ちゃんねらー(※前回定義したように「2ちゃんねるに帰属意識のある者」とする)であれば、それはものすごく無責任なシステムのように感じるかもしれないが、本来、自分の尻は自分で拭くものだろう。

 だからこそ、法律の範囲内ではあるが、情報開示についての手続きも、当事者のみに公開、一般には非公開で行なわれる。そして「あとは自分たちでやってくれ」と突き放すことによって、サービス全体を守っているわけだ。

 このあたりが、ひろゆきメソッドとは真逆になっている。ひろゆきは、全責任を背負いつつ、自分が逃げ続けることによって、システムを守ろうとした(が、それが行き詰まった)。

 私は、ユーザーの責任をユーザーに差し戻すシステムと、ユーザーの責任をシステムが全部かぶるシステムと、どちらがいいとか悪いとかいうつもりはない。投稿したとたんにIPアドレスが全部表示されて全責任は投稿者にあると言い切る掲示板があってもいいと思うし、逆に基本的に投稿者の秘密がぎりぎりまで保護される告発掲示板があってもいいと思う。

 ただ、誰も責任を取らないシステムだけは存続し得ないと思うのだ。どこかで誰かがきちんと清算しなければならない。もし、ひろゆきが「踏み倒し続ければいい」というのではなく、「自分がすべて肩代わりするから、2ちゃんねるからできた本の印税とかまとめブログのアフィリエイトとか全部俺にちょうだいね。できたらバナー踏みまくってね」というのであれば、それはまったく合理的なシステムと言えるだろう。カネで発言の責任を売り買いしているのだから、逆にすっきりしている。

 それができない、あるいはやりたくないのであれば、きちんとユーザーに責任転嫁すべきなのだ。

まとめ

 したがって、2ちゃんねる(あるいは、後継掲示板コミュニティ)において、この2点は改善する必要があるだろうと思う。これは、たとえば(現実的には頼まれてもいやだし、頼むようなキチガイもいないが)ひろゆきに代わって2ちゃんねるの運営を任されたとしたら、自分ならこれだけは絶対に変えるという最小限のポイントである。

  • 削除依頼システムの改善(削除基準の見直しと、非公開申請の受付)
  • 殺人予告・脅迫・動物虐待以外の問題行為について、誰が責任を取るか明確にし、きちんと責任を取るようにする(管理人がかぶるなら、裁判で被告となる覚悟を持ち、法的対応もきちんと処理する。そうでなければ、ユーザーに転嫁する)

 混沌としたコミュニティがあってもいいと思うし、2ちゃんねるの中に有用なものがあることも否定しない。だから、あまりにも弊害が大きく、2ちゃんねるが暴走を生み出す温床となっているシステム的要因について、今回は指摘してみたわけである。

補足1:前回の記事との整合性について

 私は前回の記事(2ちゃんねる型「正義感」のいやらしさ [絵文録ことのは]2007/01/13)で、社会正義という錦の御旗を、自分の行為の正当化に使うことを嫌いだと言った。それは、社会秩序をもたらす共通概念であるとか倫理とか法律とかいったものを否定しているのではない。

 私の今回の記事は、実務的な思索と、私怨に基づいている。

 2ちゃんねる運営を実務的に考えたときに、システムがうまく回る方法とそうでない方法という意味で、「べきである」「べきでない」という言葉を使った。いくつかの選択肢の中で、整合性の取れる方法とそうでない方法を考えてみたわけだ。したがって、私はこれを押しつけるつもりはない。それはひろゆきと2ちゃんねらーが選ぶことである。

 そして、個人的には、自分に対する名誉毀損や誹謗中傷、信用毀損、偽計業務妨害が継続して行なわれている状況に対して憤りがある。そういうことを言っている奴が責任を取らなくて済むというシステムは許し難いし、ひろゆきは無責任だと思う。そんなシステムなんかブッ潰れてしまえと思っている。しかし、そういう「被害者」として発言するのも嫌いなので、もう少し客観的に、建設的な意見になるように考えてみたという次第だ。

補足2:憲章

 どういうコミュニティならうまくいくか。kyoumoeの人がまとめているのが、わかりやすい。さすがは某掲示板の元管理人である。

みんな仲良く、いいことはいい、悪いことは悪いと認める、

いいことをしたら褒められる、悪いことをしたら怒られる、

責任と自由を両立させる、責任放棄するなら自由もなくなる

 この3行はすばらしいと思う。掲示板だけではない。どの社会でも当てはまることである。もっとも「悪いことをした人を怒る」ために「悪いことをしていない人」だれもが突撃していいというような歪んだ解釈をしないことだ。ルール破りは罰を受ける、と読むべきだろう。掲示板のローカルルールを破れば管理人に、法を犯せば司法に裁かれる。それ以外のリンチは必要ない。――というのは蛇足であった。

 しかし、2ちゃんねる(の一部の板)はすべてが逆になっていると揶揄されてもおかしくない状況だ。悪いことをしても逃れるから、いいことをしても褒められない。責任を放棄して自由を狭めている。そして、それにただ乗りする勘違いした連中もいる。

 さて、ひろゆきは、2ちゃんねらーは、あるいは日本のウェブの住人たちは、どのようなコミュニティを作り上げていくのか。2ちゃんねる型の荒れた世界が存在しているのは、そういうものを好む人たちが多いからであるということは肝に銘じなければなるまい。

補足3:今後の流れ

 で、今回の論とまったく関係なく、2ちゃんねる型コミュニティは、消えはしないが今までのような勢いは持たなくなっていくと思う。それは以下のような理由である。

  • 2ちゃんねるで発信された情報が「2ちゃんねる情報でしょ」として信憑性に欠けるものであるという認識が広まった
  • 匿名を守ることの最大の大義名分であった「内部告発」について、2ちゃんねるを使わなくても情報提供者が保護される制度が社会的に整いつつある。ネットでの告発そのものが、正当な抗議活動とはみなされなくなりつつある(一部の告発サイトの暴走もその一因)
  • 完全な匿名ではなく、個体識別が可能な「仮名」を求める人が増えているように思われる(言葉の定義については匿名・仮名・実名論についての悪魔の辞典(ポイント整理) [絵文録ことのは.]2005/05/30を参照)。自分の成果については自分のものにしたいと考えるのは当然の心理。匿名ではあっても個体識別可能なブログやSNS等に移行する傾向がさらに強まると思われる。
  • 2000年以前であれば、20代以下の若い層は小さいころからPCを使うだろうから、やがて老若男女問わずウェブの住人になる時代が来るだろうと思われていたが、実際にはケータイに流れていった。2ちゃんねるのようなスレッドフロート型掲示板が今のような使われ方をしているのは、ブラウザで多数の投稿を一覧して見ることができるという特徴によるところも大きい。しかし、それは携帯からでは非常に見づらい(フルブラウザでも画面の広さという限界がある)。したがって、携帯向けの掲示板は自ずと携帯に適した設計とならざるをえない。そして、ウェブユーザーよりケータイ族の発展がめざましい現在、スレッドフロート型(あめぞう型/2ちゃんねる型)の掲示板コミュニティは、新しいユーザーをそれほど獲得できないのではないかと思う。詳細はケータイ文化圏とネット文化圏の深い溝 [絵文録ことのは]2006/10/25ならびにケータイ族の特性を生かしたケータイサイトの作り方 [絵文録ことのは]2006/10/26を参照のこと。
  • 2ちゃんねるの専門的なテーマを扱う掲示板は、かならずしも2ちゃんねるにある必要はない。それはそのテーマを扱う中心的サイトの掲示板や小規模SNSなどに流れていく可能性が考えられる。あめぞう掲示板はあめぞうリンク(掲示板リンク集)から始まったが、逆に2ちゃんねるからテーマ別掲示板リンク集に変貌していくようなことがあると面白いかもしれない。
  • ニュー速やvipperなどの「みんなで集まるのが楽しい」場所は2ちゃんねるの中でも最後まで残るような気がする。

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2ちゃんねるの致命的欠陥――ひろゆきは2ちゃんねらーに責任転嫁すべきだ [絵文録ことのは]2007/01/15 続きを読む

コメント(19)

ノ(´ー`)

この記事を簡単に要約すると

・2ちゃんねるには致命的欠陥がある
・その欠陥を直してください(私被害者なんです,改善案出しました)

で,致命的欠陥とは

・2ちゃんねるは民事訴訟ネタ(中傷/毀損/漏洩系)の告発者を保護している
・削除依頼が機能していない

で,改善案は

・非公開削除依頼の開設
・民事訴訟ネタ元への引責義務の付加

とのこと.つっこみどころ満載ですな.

取り敢えず,2ちゃんねるに対する認識がおかしい(作為的にそうしているのか?).2ちゃんねるという場は,ひろゆきの著作物のひとつにすぎないので,著作者が自分の著作物をどう扱おうと,それは著作者の自由であるはずであるのに,こんな自明なことを無視して(これも作為的か?),「2ちゃんねるには欠陥がある」と断定したかった強力な動機は一体どこから生じたのか?「正常」な何と比較して欠陥だと断じたのか,意味不明すぎる.一般サービスって何だよ?2ちゃんねるは特殊だと認めているにもかかわらず,一般サービスのようにしろと宣わる意味が理解できない.そもそも何が正常か(誰が最終的に決めるの?)どうか以前に,比較する必要性があること自体に,この記事の中の人の身勝手さ感じられる.

次に,即席ひろゆき像(もちろん虚像)の出来が酷すぎる件について.言うまでもなく彼は司法判断執行者ではないから,明確な悪意判定基準を以って然るべき判断を下す義務を負っていない.それなのに,「彼は責任を取るべき」や「ログ(ひろゆきの私物じゃん)を開示しろ」などの要求を普通に自らの主張の論拠にするのは如何なものだろうか?

私の知る限りでは,ひろゆきが2ちゃんねるに期待した(憶測)ことは,生情報の存在確認の場の提供と情報多様性の確保の2つ.私の拡大解釈では,それらに加えて,負の情報(各種クレーム)自体が持つ情報価値の有用性の顕示か.いづれにしても,(よく知られている)情報真偽確認の丸投げ(すなわち権限放棄)から,悪意判別が不可能な場を提供したことは言えるので,責任云々のネタは御門違い.そういえば彼はこれを国民性の発露だと論じたような(失念).

要するに,匿名掲示板は日本人のメンタリティーに合致したものだから(だから2ちゃんねるが社会の縮図と言われる),そこで起きたことの対処は「事なかれ主義の実践」が効果的かと.集合知モデルの事例としても,未だ泳がす必要があるのかもしれないし.まぁ,被害妄想者さんたちは自己解決してくださいねとしか言いようがないのが現状(これは実社会とまったく同じ).甘んじてこれを受けなければならないだろう.解決方法があると主張すること自体に無理がある.君が思いつく程度のことは既に誰かが思いついている(そしてその結果も既に分かっている)だろう.

IPアドレス: 219.122.148.31

2ちゃんねるがこれから崩壊するのは間違いないでしょう。たかが2ちゃんねらーという雑魚どもが、権力に勝てるわけがない。

>> 2
> 2ちゃんねるという場は,ひろゆきの著作物のひとつにすぎないので,著作者が自分の著作物をどう扱おうと,それは著作者の自由であるはずであるのに,

うわぁ、突っ込みどころ満載。

なるほど興味深く読ませていただきました。基本的には共感するところが多く、ようやくまともな2ch論が読めたと言う思いです。
僕も所謂「2ちゃんねらー」であり、快く読めない部分もありますが、特に昨今の暴走ぶりには辟易することが多くなりました(「炎上」という言葉が流行りだしたころかな?)
kyoumoeさんの3行は素晴らしいですね。自分自身も胆に命じたいと思います。

しかし残念なのはコメント欄の反論の稚拙さ…もっとしっかりした意見交換ができれば、議論も面白くなると思うのですがね。

この記事の内容は納得です。
ただ、コメント欄の文字サイズをもっと大きく設定してください。小さくて見づらい。CSSを見直してください。

結局私怨か・・・
チラシの裏でFAだったなw

-チラシの裏のチラシの裏-
「変」と「乱」
水は低きに流れる
悪貨は良貨を駆逐する
「今」の常識と「昔」の常識

エントロピーの拡大は必然
その象徴が2ch
2chが消えてもちゃねらーは消えない
暴力団が消滅しても悪党は消えない
スラムを潰しても別のスラムが生まれるだけ
動き出した流れは止められない

必要悪
それを排除することはさらなる混乱を招くだけ
禁酒法の失敗から何も学んで無い奴が多すぎる

時代は変わる
旧来の価値観は覆される
老害の戯言は若者には届かない
ネット普及は産業革命と同義語だと認識出来ない者は時代にとり残されるだけだ

過去は学ぶものであり、固執するものではない

IPアドレス: 210.252.253.209

私も2ちゃんねらーですが、私たち一般ユーザーが責任を取るのはおかしいと思います。
ひろゆきが責任を取るということを 絶 対 はずしてはいけません。

こんな片手落ちなシステムを放置していたひろゆきに責任がないわけないよ。
ひろゆきは土下座してみなに侘びたうえで裁判にも応じて支払うべきものはちゃんと支払うべきだ。
ユーザー様から集めた金だろう。
何様のつもりだ。

文字サイズは意図的に小さくしています。変える気はありません。スルー力発揮システムです。

> 私も2ちゃんねらーですが、私たち一般ユーザーが責任を取るのはおかしいと思います。
> ひろゆきが責任を取るということを 絶 対 はずしてはいけません。

この人は頭がおかしいと思います。

> こんな片手落ちなシステムを放置していたひろゆきに責任がないわけないよ。
> ひろゆきは土下座してみなに侘びたうえで裁判にも応じて支払うべきものはちゃんと支払うべきだ。
> ユーザー様から集めた金だろう。
> 何様のつもりだ。

君が何様だよ(´∇`)σ

一般ユーザーが犯したことの責任は一般ユーザーがとる以外にないだろう、とわたしは思うのですが、この考えは間違っているのでしょうか。それとも間違っているのは自分が犯した事の責任を管理人になすり付けている、少々頭の残念な人達でしょうか。まあ、言うまでもなく後者ですが。

2ちゃんねるがつぶれるくらいならひろゆきが金をちゃんと払ってほしい。管理人だろ?当然そのくらいするべ。

管理人が払うはずで意図を持って逃げ回ってサービスが続いてる事象があるんだからいまさらユーザーに責任転嫁してもだめだろ。
ひろゆきは無一文覚悟で続けるか、その覚悟がないならさっさと管理権を放棄するか、選択はふたつだ。

ほかにないシステムでユーザー集めて稼いどいて、いよいよやばくなったらユーザーに責任転嫁ってどういう発想だよ。なにをいまさらって感じ。いくらなんでもそりゃズルくないか?

> ほかにないシステムでユーザー集めて稼いどいて、いよいよやばくなったらユーザーに責任転嫁ってどういう発想だよ。なにをいまさらって感じ。いくらなんでもそりゃズルくないか?

こういうのを見るとチャンコロが何を求めているのかよく分かるね。

「俺は2chが嫌いだ」という単純な個人の感情を「社会正義」にしようと必死にあーだこーだ騒いでるんですよね。

ああ、ちなみに私は何ぞの責任取らされるような書き込みはしてませんので、アホが出るとこに出させられることには反対しませんよ。
それ以前に幼稚な愛国妄想が暴走してる現状に辟易してるので、既にほとんど2chには行ってませんがね。

というか、殺人教団の元信者でしたか。サリンはノーサンキューな。

IPアドレス: 221.184.253.156

>「俺は2chが嫌いだ」という単純な個人の感情を「社会正義」にしようと必死にあーだこーだ騒いでるんですよね。

逆です。社会正義を振りかざすのが嫌いだとあれほど。
アホで曲解かつ名誉毀損・誹謗中傷的コメントが増えてきたのでコメント欄閉じます。言いたいことがあればブログからトラックバックで。
スクリプトエラーはfirefoxのみのようなのでぼちぼち検討します。

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このブログ記事について

このページは、松永英明が2007年1月15日 00:45に書いたブログ記事です。
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