あるある大事典の「実験捏造」は「納豆ダイエットに効果がない」を意味しない

 関西テレビの「あるある大事典」で放送され、スーパー店頭から納豆が消えるほどの事態を招いた「納豆ダイエット」だが、その番組で取り上げられた実験データなどが捏造(ねつ造)だったということが明らかになり、今度は納豆が売れなくなるという事態を招いている。

 しかし、たとえば「納豆のダイエット効力、実は「無い無い」! 関西テレビ放送が「あるある大辞典II」のデータ捏造を発表、謝罪:Garbagenews.com」と書く人がいる。それは本当だろうか? つまり、今回の件は「納豆のダイエット効力」を否定したのだろうか? そうではない。ダイエット効力を裏付ける「実験がなかった」からといって、納豆のダイエット効果そのものが否定されたわけではないのだ。

2007年1月23日14:25| 記事内容分類:メディアリテラシー, 自然科学| by 松永英明
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 今回の問題の流れなどについては、このページが詳しい。

 また、ここでの分析は興味深い(文体に嫌味が籠もりすぎだが)

 というわけで他の問題は他のサイトに譲り、ここでは単純に「あるある報道で何が否定され、何が否定されていないのか」をまとめてみたい。

厳密な論理的問題

 あるあるは焦って実験結果を「捏造」したが、きちんと実験すれば、実は「納豆にはダイエット効果がある」という結論が得られた可能性はないのだろうか?

 つまり、何が言いたいかというと、「あるあるは実験結果やインタビュー内容を捏造した」というのが事実だとしても、それは「納豆にダイエット効果はなかったんだ」という意味にはならない、ということだ。そのように即断するのは、「納豆でダイエットできますよ」と聞いたら「そうなんだー」とスーパーに走るのとまったく変わらない思考停止であり、単に裏返しの行動にすぎない。

 「放送された内容には間違いがあった」けれども、だからといってそれは「納豆にダイエット効果がない」ことを証明したわけではない。そういうレトリックの混同(意図的・無意識的のいずれであっても)は、事実から遠ざかることになる。

 ……と書いたら「松永は納豆にダイエット効果があると主張している!」と誤解する人が絶対いるので、念を押しておくが、そんな話は全然していない。今回の件で、放送局や番組制作におけるメディア倫理を問うことはできるが、納豆のダイエット効果についてはまったく別のプロセスが必要でしょ、というだけの話。

とはてなの方で書いていたら

 こんなブクマコメントがついたので、さらに書いてみる。

「人々が期待しているデータに裏付けられた確かな効果はなかった」とは言い切れるわけだし

 言い切れない。全く言い切れない。人々が期待している「データに裏付けられた確かな効果」を実証する「実験がなかった」としか言い切れない。

 短く言えば「必要なデータ」がなかったとしか言い切れない。

(「データに裏付けられた確かな効果」がこの世に存在しなかった、ではなく、「確かな効果を裏付けるデータ」は提供されなかった、という意味であればいいのだが)

 「あるある」は「効果がある」という実験結果を捏造した。放送局自身がこれを完全に認めているので、「捏造」自体はひとまず事実と受け止めることにしよう(本当はこれもきちんと検証すべきことだが、今回の話題には関係がないので省略する)。

 では、その実験結果が捏造されたということは、「効果がない」を意味するのであろうか。そうではない。それとこれとはまったく関係がない、というのが結論だ。

 捏造内容は、放送局のお詫びによると以下のとおりである。

1.  アメリカのダイエット研究の紹介におきまして、56人の男女を集めて、実験をしており、被験者がやせたことを示す3枚の比較写真が使われておりますが、この写真について被験者とは無関係の写真を使用いたしました。

2. テンプル大学アーサー・ショーツ教授の日本語訳コメントで、「日本の方々にとっても身近な食材で、DHEAを増やすことが可能です!」「体内のDHEAを増やす食材がありますよ。イソフラボンを含む食品です。なぜならイソフラボンは、DHEAの原料ですから!」 という発言したことになっておりますが、内容も含めてこのような発言はございませんでした。

3. 番組で実験を行った8名の被験者について、放送では「中性脂肪値が高くてお悩みだった2人は、完全な正常値に!」とコメントし数字をスーパーしておりますが、コレステロール値、中性脂肪値、血糖値についての測定は行っておりませんでした。

4. あるあるミニ実験として、納豆を朝2パックまとめて食べた場合と、朝晩1パックずつに分けて食べた場合の比較実験ですが、血中イソフラボンの測定は行っておらず、比較結果は架空のものでした。

5. 番組で実験を行った8名の被験者について「体内で作られるDHEAは20代をピークに減少、食べ過ぎや運動不足によってDHEAの量が低下している可能性があるのだとか!20代から60代の男女8人の血中DHEA量を測定。さて結果は?」として22歳OL、25歳会社員、37歳会社員のDHEA量を測定し年齢の基準値と検査結果をテロップ表示で比較をおこなっておりますが血液は採集をしたものの、実際は検査を行っておらず、数字は架空のものでした。また、ここで使用している「DHEA分泌は加齢とともに低下する」ことを示したグラフは許可を得ずに引用いたしました。

 よく読めば、実際に存在した実験の結果を「ゆがめた」のではなく、「実験そのものがなかった」ことがわかる。この差は極めて大きい。

 もしこれが「実験そのものは正確だったのに、否定的な結果が出たから、数値を偽造した」という「結果の変更」なら、「実験では実は効果が認められなかった」と言えるかもしれない。なぜなら、「納豆によるダイエット効果が認められない」という実験結果があったのに、それを逆転させて、「効果がある」としたのであれば、元の実験には意味があるからだ。少なくとも、「効果が認められない実験があった」という一つの実績にはなる。その実験だけですべてを否定するのは、科学的な態度としても結論を急ぎすぎだが、否定材料が一つ増えたことは間違いないだろう。

 ところが、この発表を見る限り、実験そのものが「架空」である。「測定は行っておりませんでした」「測定は行っておらず、比較結果は架空のものでした」「血液は採集をしたものの、実際は検査を行っておらず、数字は架空のものでした」と書かれている。つまり、実験そのものがなかったのだ。だから、「効果を否定する実験」も「効果がよくわからない実験」も、もちろん「効果がちょっとはあるかもしれない実験」も、いずれもまったく「存在しなかった」。

 今後必要なのは、納豆の効用を検証するきちんとした実験である。それが示されない限り、「効果がある」とも「ない」とも言えない、というのが一番科学的・論理的な態度ではないだろうか。

言葉のトリック

 したがって、今回の件についていえば、「あるあるの放送での実験は捏造だった」を言い換えると、単に「納豆はダイエットに効果がある」ということを裏付ける「実験がなかった」ということになる。そして、実験がないのにあると言ったこと、教授が言っていないことを言ったと紹介したことなどは、当然、大問題である。簡単に言うと、嘘つきである。

 しかし、「納豆にダイエット効果がある、という、あるあるの放送は嘘だった」→「納豆にはダイエット効果がない」と判断するなら、それは大間違いである。論理的におかしい。こういう判断をしてしまう人は、納豆のダイエット効果が放送されるとすぐに鵜呑みにして信じてしまう人と何ら変わりがない。

 したがって、冒頭に挙げた例のような「納豆のダイエット効力、実は「無い無い」!」という表現は、事実に反するというわけである。「納豆のダイエット効力を裏付ける実験、実はないない!」ならいいのかなぁ……でも、これでも「納豆にはダイエット効力がない」と等価だと思う人がいるだろうから(つまり、裏付ける実験とされたものがなかった、ではなく、裏付ける実験は一つも存在しえない、と解釈する人がいるだろうから)、いかがなものかと思う。

蛇足

また、「DHEA分泌は加齢とともに低下する」を示すグラフは無許可で引用した。

 先ほどのお詫びの一節だが、無許可で引用すること自体は悪いことではない。著作権法でも、適切な形での引用は、特に著作者に断ることなく引用することができるとしている。もし問題となるとすれば、出典を明記せずに、あたかも自分たちが作ったかのように盗用していた場合である。あるいは、原著者の主張をゆがめるような形で引用することである(同一性の保護)。

「納豆ダイエット」を検索してみる

 

 googleで「納豆 ダイエット -あるある -関西テレビ」を検索してみた。内容の信憑性は未検証だが、とにかくリンクしてみる。

 ははーん、実体験のところには豆乳ダイエットと似た話が載っているな。「炭水化物を減らして、その分、豆製品にすれば満腹感も得られるので、食べ過ぎずに済む」というダイエット方法で、ポイントは満腹感。豆乳も、食事前に飲めば満腹感があるので、その分食べられない。だからダイエットにいいらしい(らしい、というのは、豆乳組の報告であって、自分はダイエットしたことがないから。というか、これ以上やせたら死ぬ)。豆乳おからクッキーなんかも同じ原理だ。そういう意味では、納豆で満腹感を誘発して炭水化物を少なめにして、適切に運動をしたら、ダイエットになりそうな気もする。

 もちろん、大豆には健康にいい成分が含まれるのはよく知られていることだし、バランスの取れた食事をするための一助として納豆を取り入れるというのは、理にかなっていると思われる。

 というわけで、納豆ではないが、豆乳組ショップをちょっと宣伝。

 DHEAに関しては、私にはわからない。「DHEA 納豆」で検索しても論文などをもとにした情報は見あたらないので、現時点では「今の私には情報がない」としか言いようがない。つまり、DHEAをどうこうすればダイエットに効果があるのかどうかもわからないし、DHEAが納豆でどうこうできるのかどうかもわからない。わからない、とは、効果があるともないともわからないということである。

(※追記:その後、論文を見つけて読んでみた。あるある大事典の「納豆ダイエット」の論文解釈には最初からムリがあった [絵文録ことのは]2007/01/23で、言われるほどの効果がないことは過去の実験から証明できると考えている)

 結論としては、テレビで放映されたような原理によるダイエット効果があるかどうかについては「わからない」が、ダイエットに納豆が役立つと考えられる報告も存在しているということになる。

新聞で報じられた反応がよくわからない。

 さて、少し話は変わるが、番組捏造に関する報道でよくわからないものもある。

 ここで報じられている反応がどうも理解できない。理解できないというのは、なぜそこで「怒り」が起こるのかがわからない。新聞記者が「怒り」と表現しただけかもしれないが、そこで「怒り」を当然として伝えていることもわからない。

会社役員の男性(65)。放送を見た妻と娘が「毎日2パック食べなければいけない」と言い出し、会社帰りに毎日買いに行かされた。「いい迷惑。テレビ局はいいかげんにしてほしい」。怒りは収まらない。

 その怒りは納豆とか放送ではなく、本来、「会社役員にもかかわらず、家では妻と娘に頭が上がらない」という状況に由来するものではないのか?

 番組を見て「納豆ダイエット」を続けていた東京都江東区の主婦(59)は「2週間で効果が出るという説明だったので、頑張って食べていた」という。手ごろな値段だったのでやりやすかった面もある。「この番組では、前のダイエットの食品を忘れるころに別の食品のダイエットが紹介される。以前に放映されたチョコレートも寒天も試してみたがやせず、他の方法までもうそに見えてくる」と不信を募らせる。

 そろそろ気付けよ(;´Д`)テレビ番組なんかに正確さを求めるという発想そのものが幻想にすぎないということに。

団体職員の女性(41)は番組のねつ造を知り「今日も買いに来たんです。信じていたのに」と絶句した。以前は月に数回食べる程度だったが、番組で「1日2パックを毎日食べ続けて」と聞き、その通りにしていた。「でも体重が減らないからおかしいと思っていた」

 効果がないと体験的に実証できてよかったでしょ。

 同市中区の30代の主婦は放送後に突然、納豆が買えなくなり、3店ほど探し回った。「バランスよく食べることを心がけているので、『1品だけを食べ続けると効果がある』というのは変だと思っていたが、やっぱり……」と話した。

 この人は真っ当だと思う。一番のダイエットは、バランスのいい食事を適量とって運動することだと思うのだけれど。一品だけとって何とかなるダイエットというのは、基本的に邪道だと思う。

納豆は歴史のある栄養食品。今後『納豆にはあまり栄養がない』という見方をされることが怖い

 これはメーカーの声。世間の人たちは「一日2パックの納豆を食べればダイエットできる」が真実とは言えないとしても、そこでなぜ「納豆にはあまり栄養がない」という結論に結びつくのだろうか? 結びつける人たちはかなりいそうだが、頭悪すぎないか?

「納豆を口にしなかった人たちが納豆に関心を持ってくれたと喜んでいたのに。番組に振り回され、伝統の積み重ねで得てきた信頼が損なわれないか心配だ」

 老舗の反応。この件で納豆業界を非難する人がいたら頭がおかしいと思うのだが。

 まあ、納豆の食べ過ぎはよくないとしても、半月ばかりちょっと多めに食べたくらいで発ガン性の危険が高まるなんてのは過剰反応だし、自然食品だからその辺はサプリなんかと同一視しなくていいと思う。

 それはともかく、こういう風に「だまされた」という「怒り」があるとしたら、それはメディアというものに期待しすぎなのではないか。もし、自分での判断を停止し、判断をゆだねる存在としてメディアを使っているのであれば、それこそ危険な話だ。

 納豆でダイエットできると聞いて、それを「本当かな、試してみて判断しよう」ならいいと思う。「テレビで言ってたからやせられるはず」と思って「やせられない! ムキー!」というのは、(少なくとも視聴者自身の態度として)思考力がなさすぎである。あるいは逆に「実験が嘘だった」と聞いて「納豆には効果がない!」と反応するのも、また同じ「脊髄反射」にほかならない。

 もちろん、テレビがそういう風に思わせるような番組を作ることは、制作側の問題である。別にそれを擁護するつもりはない。だが、視聴者側ももっと賢くならないと、どうしようもないのではないか。何しろ、視聴者が喜ぶからそういう番組を流すというのも、一面の真実だからである。

追記

 はてなブックマークのコメントで、「悪魔の証明」とか「証拠がない=効果がない」とか書いている人がいて驚いた。

 まず、「効果がない」ことは実験で証明することが可能である。対照実験で、顕著な効果が見られないという証明はできる。少なくとも「毎日納豆2パック食べてどれくらいダイエットに影響があるか、あるいはないか、それとも太るか」は実験できる。したがって、「私は○○ではない」を証明しようと思ってもできないという「悪魔の証明」と混同してはならない。「悪魔の証明 - Wikipedia」も参照。

 次に、「証拠がない」場合は、「効果が実証されていない」とはいえても、「効果がない」と断定することはできない。逆に、疑似科学的に「否定する証拠がない」から「効果がある」と言うのも同じである。論理的には、この両者は同じ過ちを犯している。「証拠がない」は「効果がある」でもなければ「効果がない」でもない。「効果については何の実証もない」としか言いようがない。

 証拠がない場合に、真偽は何も言えないのである。証拠がないのに、一方の答えを持ち出すことは、すでに誤りである。もちろん、たとえば商品開発において「効果がある」ことを前提とすればまずいから、「効果がない」と考えた方がいい、という言い方はあるかもしれない。しかし、その場合でも、本当は「効果があるとは言い切れない」というのが正確なのであって、「ない」と言い切ることもまた疑似科学的であることを自覚した方がいいだろう。なぜなら、それは「副作用があるという証拠がない」=「副作用はない」と考えるのと論理的には同じであり、それが危険であることは論を待たないからである。

今回のように「納豆をたくさん食べるとほぼ確実に痩せる」的な話に関しては、「特別なダイエット効果はない」と否定してもいいんじゃなかろうか。「検証されていなければ不明」と考えるのが妥当な場合と、「検証されていなければ、基本的には特別な効果はない」と考えるのが妥当な場合があるだろう。なんでも前者のように考えることを求めると、いろんな「と」に対しての防御力が弱くなりすぎる。

 結果的にはそうなるかもしれないが、論理的には違うのだという認識が必要だと思う。この場合、「効果が実証されていない」=「(ないとも断定しないが)あるとも考えない」という思考で十分対応できるはずである。むしろ、ここで「検証されていなければ、一方の見解と見なす」という発想そのものが「と」(疑似科学)を生むと考える。

 また、「「無いとは言い切れない」レベルなら「無い」と判断したほうが無難だろう」というコメントがあったが、それは「「あるとは言い切れない」レベルなら「ある」と判断したほうが無難だろう」という論理で返されたら終わりなので、まったく有効ではない。

 要するに、そのような物言いは、あるにしろないにしろ、信じたい結論が先にあるということである。そうなると、「科学信奉」も「疑似科学」もともに非科学的態度に陥ってしまうのである。

追記:ちなみに

わたしは納豆が大嫌いだ。病院で出たときには薬と思って鼻をつまんで食ったが、自分で買ってこようとは思わない。豆乳は大好き。

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2007年1月23日14:25| 記事内容分類:メディアリテラシー, 自然科学| by 松永英明
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すっごい真面目な人なんだなぁって気がします。まず前半の実験が出来てないってことは、効果があるのか無いのかはまだ未定だっていう話。そんなの当たり前のことなんだけど、これをここまで丁寧に説明してくれるってのは、なんて親切なんだって感じます。ご苦労様ですって感じ。でも、ここまで書いても判らない人は居るんだろうなぁ。 ... 続きを読む

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コメント(12)

1月7日放送の「発掘!あるある大辞典Ⅱ」の
納豆ダイエットの特集は、捏造でした。
酷過ぎます。視聴者や消費者を騙すなんて!
許さない!

内容を支持します。解りやすいエントリーで、イイな~

ただ1つだけ、
>まず、「効果がない」ことは実験で証明することが可能である。
・・・と言っても、実際には手間暇などのコストの問題で為されない場合が多いのに注意!だと思います。
水からの伝言への反証も、そういう理由で放置されてるっぽいです。

納豆に効果があろうとなかろうと(納豆出荷してる人たちにはすごくお気の毒だけど)、あるある捏造に対してそこまで青筋立てて怒るほどのことでもないと思うのです。

マスコミの人は、騒ぎになって振り回しちゃった納豆業者さんへお詫びも兼ねて
「豆製品で満腹感を得ておけば食べ過ぎずに済む例もある」
「大豆の栄養バランスは健康に良い」
「ダイエットだけに限らず、補助食品として優れてる」
って感じで、罪滅ぼしキャンペーンというか何というか
『ダイエットなら納豆喰って運動しろ!』を主流にしてしまう勢いで、納豆の魅力を伝えて欲しいと思います(笑
叩き・バッシングの方向じゃなくて、魅力を伝える&世論に働きかける本来のマスコミのパワーで。
・・そういう風に丸く収まってくれたら、ステキだなあと。

↑のコメント、
段落ごとに改行を入れてたのに、投稿のときに改行が潰れてしまって見づらくなりました・・スミマセン(汗

Tasoさん、「水伝」への反証実験がなされないのはコストが理由ではありません。
http://fw0.blog37.fc2.com/blog-entry-320.html

怒り自体は必要だと思います。
メディアが正確ではないことは多々ありますが、それをなあなあにしていたら、また似たような事件が起きるのではないでしょうか。

当たり前と言うしかないような内容ですが、それを分かっていない人へ向けて、
ここまで丁寧に説明できることを尊敬してしまいます。

学力低下云々が問題になっていますが、こういった根本の部分をしっかりと教えられれば、
あとは世間で言うところの「お勉強」を押し付けなくても、
世の中全てから学んでいけるんじゃないかと思うんですけどね。

カロリーを有する食品を摂取しているにもかかわらず痩せるというのは、一般的な科学常識に反しています。その常識に反して「痩せる」というきちんとした論文でもない以上は、「痩せない」と考えておくのが普通だろうと思います。トンデモ系の事象全てについて研究するのは無理ですから。

これは、よくあるカルトの論理展開ですね。
125.30.49.109

はじめまして!こんにちは!
内容がとても興味深かったので、記事掲載させていただきますm(__)m
少し当記事の考え方を引用させてもらいました。

mujinさん返事が遅れましてスミマセン(´・ω・`)
アドレス先、じっくり読みました。
一概にコストと言い切るのは明らかに不適切な表現でした。
また、
http://www.virtual-pop.com/tearoom/archives/000172.html http://www.virtual-pop.com/tearoom/archives/000173.html http://www.virtual-pop.com/tearoom/archives/000174.html J2さんのこの一連のエントリーが、すごくおもしろくて、すごくステキな流れすぎてやばかったです。
脱線気味のレススミマセン・・・
.
PS
毎日新聞でこんな記事が出てました。
.
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070124k0000e040019000c.html .
捏造とかに左右されずに本来の納豆の魅力を伝えようぜ!って、そういう感じっぽい流れで、なんか嬉しいです!

番組制作のネタに広告代理店が絡んでいるという話があって、納豆業界が完全に無罪かどうかは分からないんじゃないかなぁ。
別に納豆だけじゃなくて他の食品も関係あるかもしれないけど。
というのを週刊朝日のポッドキャスト(8分頃)で聞きました。
http://asahi-podcast.cocolog-nifty.com/shukan/2007/01/tv_e124.html

今日、このサイト見てびっくり。
医者にダイエットしないとヤバイよと言われ、以前に納豆で糖尿病治療している人がいるとテレビで知っていたので、あるあるに関係なく、納豆ダイエット始めました。WII フィットと併用したら3ヶ月で10K以上痩せました。
リバウンドも我慢もしてません。
携帯からなので詳しく書きませんがやり方間違えなければ効果はあります。

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このページは、松永英明が2007年1月23日 14:25に書いたブログ記事です。
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