【絵文録ことのは】HOME > [中国, 言葉] > 現代中国語の中の日本語「外来語」問題
産経新聞で、「現代の中国語で、近代の西洋の言葉を翻訳したことばの多くが日本での訳語を採用したものだ」という記事が載った。
相変わらずの産経論調ではあるが、ここで述べられていることは事実である。
さて、ここで参照されている資料が王彬彬氏による『現代漢語中的日語“外来語”問題(现代汉语中的日语“外来语”问题)』という文章である。これはわたしも数年前に見ていて、非常に興味深いので訳しかけたことがあったが、結構長文なのでくじけていた。現在に至るも、全文の完全な翻訳は見あたらないので(一部訳されていないものならあったが)、今回、全文の完全訳に挑戦した。それが完成したので、こちらで公開する。
→現代中国語の中の日本語「外来語」問題 - 閾ペディアことのは
全文については上記リンクを参照していただくとして、ここでは概説をまとめておこう。
産経新聞では、「漢字は中国で生まれましたが、その漢字を生かした和製漢語のおかげで中国は世界を知り、学ぶことができたのです」という言葉が記されている。もちろん、この表現はいかにも「産経」的だと思う。淘汰されてすたれたとはいえ、中国の独自訳もあったわけだから、「和製漢語」がなければ中国は世界を知ることができなかったとか、遅れたままだっただろうというような考え方は間違っているとわたしは思う。
ただ、中国で生まれた漢字が、日本で新たな言葉を生み出し、それが中国での訳語を駆逐して中国本土で採用されるに至ったという経緯については、非常に興味深いと思う。日本と中国は長い歴史の中で互いに学びあってきた。相手のよいと思えるところは素直に採用する。お互いにそういう態度があれば、お互いに成長することができるだろう。
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[No.1] 投稿者:mew[2008年8月31日 13:43]
興味深く拝読しました。産経的表現というところにも納得です。日本人が勝手に作った訳語も、本国日本では最近はカタカナに駆逐されていっているような気がしますね。
ところで最後から二つ目のパラグラフがきちんと終わっていないような気がするのですが、いかがでしょうか。
[No.2] 投稿者:mujin[2008年8月31日 20:27]
閾ペディアのほうで「丑学」とあるのは「醜学」としたほうがいいです。「丑」は現代中国での「醜」の略字です。だから美学と対比しているわけです。
[No.3] 投稿者:松永[2008年9月 2日 18:50]
mewさん、mujinさん、ありがとうございました。修正いたしました。
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