博客の各種分類と、核心となる特徴

ブログの様々な種類について、またブログの中心的な性質について。「博客中国」記事の日本語訳。

2003年10月 5日07:18| 記事内容分類:03.ウェブログFAQ中国版| by 松永英明
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著者:方興東 王俊秀 2003-9-10 17:41:17
出所:博客中国(Blogchina.com) 原典: 《博客》

博客の各種分類

 わたしたちは様々な角度から博客を分類できる。

 内容からはじめれば、博客は大体3種類に分けることができる。一つは時事的な内容を主とする博客で、たとえばいろいろなニュースを濾過した博客である。一つは専門的な知識を主とする博客で、ある一つの特定の領域に集中し、知識の濾過と知識の蓄積を行なう。一つは人と人の交流を主とする博客で、写真で個人生活の日記を記録したり、趣味が共通する人たちで一つの博客コミュニティを形成したりする。当然、たいていの博客は3種類の成分をすべて含んでおり、その割合が違っているだけである。その上、お互いに変化していくこともできる。

 博客の収集方法も異なっており、3種類に分類できる。一つはただ一人で行なう純粋な個人博客である。現在www.blogger.comでレンタルしている大部分の博客はこれに属する。一つは数人あるいは数十人の興味の近いグループによる博客で、さらに力量と影響力を持つ。「博客中国」はこれに当たる。一つはブロガーとブロガーでない者が一つのコミュニティ博客に集まるものである。たとえば、IT技術者が最も喜ぶwww.slashdot.orgがある。当然、個人性と公共性は対立するものであり、兼ねることはできない。

 博客の存在方式から3種類に分けることができる。一つはレンタル博客で、自分でドメイン名を登録せずに、スペースを借りてウェブページを作成する。www.blogger.comなどが提供するのはこのようなサービスで、これは最も「多く・早く・立派に・無駄なく」の方法である。一つは自分で独立したウェブサイトを建てる博客で、独自のドメイン名、スペース、見かけの雰囲気があり、一定の条件が必要とされる。さらにもう一つの種類は付属博客で、自分の博客をだれかのウェブサイトの一部分、一つの記事、一つのチャンネルあるいは一つのアドレスとして作成する。少なからぬメディアウェブサイトはすべてこのような形となっている。当然、3種類の間にも変化があり、はなはだしきは3種類すべてを兼ねて、一人で多くの博客ウェブサイトを有する場合もある。

 博客の個人の段階から3種類に分類できる。一つは草の根博客で、主に博客を個人表現の手段とする。世界中の無口な大多数の博客は、非常に限られた自分の読者を有しており、場合によっては読者があるのかないのか、読者の多い少ないもわからないものもある。一つは内容・価値・影響力を追求する知識博客で、博客を使って自分の知識の濾過、知識の蓄積、知識の伝播を行なう精鋭といえる博客である。第3類は、両者の間にある総合的博客であり、複数の特徴があって一方に偏っていない。

 以上は様々な角度から見たおおざっぱな分類であって、もちろん境界線は絶対的なものではない。統合できるし、変化できるし、さらに分類することもできる。ただ博客世界が豊富であることを説明したのであり、単一な概念や模式に限る必要はない。博客中国は200個のIT関連英文博客ウェブサイトを推薦している。みなさんは自分の興味に従って選んでいただきたい。

Web Inside:"博客"の核心となる特性

 博客の特徴を正確に描写するのも、また大変厄介なことである。わたしたちは探究し、長らく考え、ついにある友人の提言によって、その核心となる特徴を総括しえた。PCの中の"Intel Inside"と似て、博客は"Web Inside"なのである。この内容は中国語では本当にまとめにくい。少し具体的に書けば、わたしたちは以下のように博客を総括することができる。

1、個人性。博客は上司の指導なく、会社の束縛なく、内容テーマの要求もなく、文体の制限もなく、さらには仕事の要求もない。博客は純粋に一つの自由状態の人間の自発行為なのである。個人的な行為、個人的な角度、個人的な思想、個人的な好みと興味は、まさに博客文体がブロガー本人と読者を惹きつける力の源泉である。「個人の大脳」をネットワーク検索エンジンと思想の発信地とするのは、依然としていかなる技術でも実現できない極地だ! あなたの家族、あなたの友達、あなたの読者は、あなたに関心を持ったならば、あなたの博客に来るだけであなたの生活、仕事、思想について、最も明瞭で全面的な理解をすることができる。これは他の通信手段すべてが取って代わることのできないことである。

2、即時性。博客は一種の週間であり、学生時代に書く日記と同じく、博客は毎日の「必修科目」となるべきであり、通常(できれば毎日)更新され、不断の蓄積がある、というのが、博客文体がその他の個人文章や著作と区別される重要な点である。この種の即時性があってはじめて、ただちに個人の行為、情報、思想を記録することができる。即時であるがゆえに新鮮であり、新鮮であるがゆえに独特なのである。博客を習慣とすることは、他の人に博客閲覧を習慣にさせる。

3、 開放性。伝統的な概念における博士は、長年にわたって知識を自分の頭の中に詰め込んでいた。腹の中のインクのために、凡人の中で際だって優れていたのである。しかし、博客は全然違う。インターネットに向かって、個人の脳みその中のものごとを富ませていく。もし何も分ち合うことができないとしたら、あなたは相当ひどい白痴である。インターネットでは、あなたの知識の博学さについての評価基準は、あなたが奉献した度合いによる。博客は自己の最も貴重で最も価値のある収穫を献上して出てくる。「食べるのは草で、搾るのは牛乳」というのが博客の描写だ。当然、こういった開放は好ましい個人表現と見なすこともできる。他の人の利益となる「個人表現」を提唱して鼓舞させるべきだ! 度量が広くない人、思想があまり活発でない人は皆、博客として合格するのは難しい。

4、 模倣主義。自分を解放するとしても、腹の中のものは非常に限られている。博客の優位は、不断に情報を捜索・抽出し、不断に学習して思考することにある。博客は確かに非常に「博識」を必要とするが、博客の最も根本的な信念はこういうものだ。「他の人は自分よりも多く知っている」。そのため、博客文体で最も重要な特徴はリンクにあり、リンクが博客の最有力な武器である。リンクなくして活力はない。

5、 相互性。「読者は私よりもよく知っている。私よりも多くのことを表現できる」、博客と読者の交流は重要なポイントであり、相互交流なくして博客は生命を持たない。ダン・ギルマーによれば、ブロガー(作者)は博客ウェブサイトの核心であり、ブロガーとブロガー、ブロガーと読者、読者と読者の間の多重の相互意思疎通が、重要なポイントである。相互性なくして生命はない。あなたの一編の文章、一個の構想、あるいはあなたの博士論文構想にあたって、予想もできないフィードバックを受けるとき、決して博客は単に時間の浪費ではないということをあなたは明白に理解することができる。博客は読者への簡単な貢献であるだけでなく、同時に自分も読者から極めて大きな収穫を得るのである。

6、信頼性。もっと正確な言葉としてはこれは「権威性」というべきだろう。しかし、博客と伝統的な意味での権威には等しくない部分がある。ただ、どうしても否定できないことだが、ある人が博客として歓迎されるためには、自分の超一流の水準を長期的に打ち立てる権威性が必要である。まさにこれはあなたに対する信頼によるものである。多くの人が博客ウェブサイトを作って自分で毎日情報と思想を補給する第一の駅とするとき、こういった信頼なくしては保証されず、このような博客は平凡な博客となってしまう。注目を得て、博客世界での競争するのは、伝統領域と比べても決して楽なことではない。

 要するに、ローマは一日にして成らず、博客も一日にして成らず、なのである。ブロガーとなるのは、新しい生活方式、新しい仕事のやり方、新しい学習方法、新しい交流方法を実践し始めるということなのである。こういった方式はすべて「ウェブ」の手段の核心としてあるものである。学習への熱い思いなくして、自分の関心を注ぐ分野への執着なくして、毎日の記載への夢中さなくしては想像もできないことだ。そのため、一人のブロガーとして成功するか否かは、結局、自分の中に内在するいくつかの特質によって決定される。優秀な一人のブロガーとなるには、必ずや特殊な素質と正確が必要であり、一定の決心、そして一定の代価が必要である。

博客とBBS、個人サイト、電子刊行物、ポータルサイトの違い

 ある人が提議した。「博客には技術価値がなく、伝統的なメディアやウェブサイトに取って代わることはあり得ない。博客とBBS、個人サイト、電子刊行物などには、技術あるいは形式上の革命はない。どうして革命といえようか?」

 博客が一つの革命であるというのは、博客が何らかの伝統をひっくり返す必要があると言っているわけではないし、伝統とまったく無関係でなければならないということもなく、またまるっきり新しいものでなければならないということもない。たとえば個人ウェブサイト、BBS、電子メール、電子刊行物などはすべて本質的に連係しており、それゆえすべてが「インターネットの落とし子」なのである。博客は何に取って代わるわけでもないが、その革命的な意味は妨げられない。インターネットのように、伝統の力は博客をうまく利用して、うまく補完する新しいツールとなることができる。たとえば、伝統的メディアにおいて、伝統的ウェブサイトにおいて、博客をうまく利用すれば、うまく補完する手段とすることができ、記者の積極性を促進することにもなろう。また、たとえば、現在の主流となっているメディアの文章も、博客ウェブサイトの推薦によって、訪問量を大幅に増やすことができる。そのため、博客の価値はどのように利用するかにかかっているのである。

 博客の革命性は、結局、どこにあるのか? 最も簡単に直感的な一言で明言することはできるだろうか? 個人ページとどう違うのか? これはまさに難しい問題だ。私は、自分のたとえを引用したい。私は、博客は作者と多くの知識従事者について、70年代末の農民の「包産到戸」に相当すると思う。どちらも「生産力」の一つの大解放だった(※訳註:「包産到戸」とは、1980年から始まった「請負耕作制(農業生産責任制)」の一つの形態で、それまでの人民公社に代わって、農家が家族単位で農業用地を請け負い、農業生産に従事する。「包産到戸」では、生産ノルマを決め、超過分は個人が所有できる)。インターネットにあるすべての表現方法の中で、博客と個人ホームページは非常に近い。私たちは博客を「個人ホームページのヴァージョン2.0」と呼んでもいいだろう。ただ、過去に一般的だった個人ページをも本質的にアップグレードするものである。これも、私がこれまで長年考えてきた一つの個人ホームページで難しくて放棄していたことを実現するきっかけとなった。博客は伝統的な個人ホームページの技術などの多くの制約を突破したのである。

 その上、博客世界では、作者は他の人の文章をリンクすることによって思想を表現できる。つまり他の人の肩の上に立つことができるのである。自分で編集し、自分で完全に主導する。自分の読者を持ち、忠誠度は高く、相互性も強い。発表の敷居が低くなっただけではなく、知識取得の敷居も下がり、権威の敷居も下がった。どんな人でも博客ができ、どんなことでも博客ができ、どんな方法でも博客ができる。

 それでは、新浪(sina.com.cn)、捜狐(sohu.com)といった戸口ポータルサイトはますます強大になっているが、博客はこれらに対して対抗できるのか? 伝統的なポータルサイトについては、現在、インターネットに2つの新しい変革の力が現われており、次第に対抗できるようになろう。一つは博客である。博客の果てしない大海は、創作と知識管理の専門性と人間性は、新しい深みに向かう。たとえば、ある無線インターネットの博客ウェブサイトでは、一日中この領域についての一挙一動に関心を持っており、無線インターネットの知識の豊富さと技術産業の最新動態の追跡については、どれほど大きなポータルサイトであってもまねのできないものである。そのため、専門を極め、深さを極めた生きた新鮮な知識は、今後、博客を中心として完成されるのである。

 もう一つの力としては、最近出てきた「Googleニュース」がある。これは機械検索・処理を利用し、インターネット上の数多くのメディアを基礎として、タイムリーに最も読まれるニュースを「選抜」し、一般的な読者の普遍的な需要を最大限に満たすことができる。これも、現在個別に編集しているポータルサイトではまねのできないことだ。また「Googleニュース」は文章を投稿する必要もない。ただ文章の原文のリンクだけを提供する。そのため、これは一種の機械博客である。

 ポータルサイトは未来において挑戦を受ける。その専門性は個人博客に及ばず、その普遍性は機械博客に及ばない。

 こうして、「専門性」と「普遍性」の両極分化状況のもと、現在のネットワーク・メディアはますます中心地から追いやられつつある!

【本文のURL】http://www.blogchina.com/new/display/13438.html

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2003年10月 5日07:18| 記事内容分類:03.ウェブログFAQ中国版| by 松永英明
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