非公式ウェブログ用語集

MICROCONTENT NEWSWeblog Glossaryの翻訳。以下の用語の解説である。原典の初出は2002年5月10日。「ウェブログ@ことのは」での翻訳初出は2003年9月29日。

2003年10月11日23:42| 記事内容分類:04.ウェブログ用語集| by 松永英明
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・Blogosphere【ブロゴスフィア/ブログ圏】
・Blogrolling【ブログローリング/ブログ転がし】
・Collaborative Media【共同メディア】
・Ego-surfing【エゴサーフィン】
・Google Bomb【グーグル爆弾】
・Link Whore【リンク淫売】
・Metablogging【メタブロギング/メタブログ】
・O.G. Blogger【OGブロガー/昔鳴らしたギャング・ブロガー】

Blogosphere【ブロゴスフィア/ブログ圏】

[定義](名詞)ブロガーたちの住む共有された知的空間をいう。また、Blogland(ブログランド)、Blogistan(ブロギスタン)、Blogspace(ブログスペース)ともいう。

[言葉のあや]「ブロゴスフィア」という用語は、ギリシア語の語根logosから作り出されたものだ(下記語源参照)。それがミーム(文化の基本単位)と見なされているのは、blog + biosphere(ブログ+生物圏)の合成だからだと思う。言い換えれば、ブロゴスフィアはウェブログの本質をメディア生態系として表現している、ということである。

[用法]「そのリンクが最近、ブロゴスフィアで飛び交っているのを見たよ」

[起源] 2002年の元日に、William Quickによって初めて使われた。

「私は、我々ブロガーが占めている知的サイバースペースのための名称を提案する。それはブロゴスフィアだ。思いきり簡単にいうと、語根はlogosであり、ギリシア語の意味ではいろいろある。ソクラテス以前の哲学においては「宇宙を支配する原理」、「この原理の起源」、「宇宙についての人間の推論」であった。ソフィストのあいだでは、「理性的な議論の話題」や「議論そのもの」を意味した。(アメリカンヘリテージ『英語辞書』より)
Blogrolling【ブログローリング/ブログ転がし】

[定義](名詞)ブロガーが通常のものとして読むサイトを列挙しているウェブログの一区画。これは通常ブロガーの表紙の脇に置かれたり、表紙からリンクされた別のページに置かれたりする。

[言葉のあや] ブログローリングは、非常に古い伝統に対する比較的最近の呼び方である。たいていのウェブサイトは、伝統的に「リンクページ」を有しており、そこにはウェブマスターが好きなウェブサイトを載せていた。ウェブログはその伝統を受け継いだ......しかし、このリンクを別のページにするのではなく、ページの脇に好きなリンクを載せるのが通例である。
 この「添え物」部分は、ウェブログの「ブログローリング」部分と呼ばれるようになってきている。

[用法] 「Monsurのブログローリング・リスト見た? それ、でっかいよ――毎朝それを全部巡回しようと思ったら1時間はかかるだろうね!」

[起源] ブログローリングという用語は、2000年12月にDoc Searlsによって初めて使われた。それは、logrolling のもじりで、logrollingはDictionary.comには次のように定義されている。

1. 政治的な協力を交換すること。特に、お互いに重要な議案の成立を達成するために、議員の間で権力行使や投票を交換すること(※政治的八百長)。
2. 芸術家、批評家、学者のあいだで、好意や称賛をかわし合うこと。
Collaborative Media【共同メディア】

[定義] (名詞) 共同メディアシステムは、訪問者をアマチュア・ジャーナリストにするウェブサイトであり、共同して記事を書いたり、内容を作成したりする(そして、それらの記事を加工することも多い)。

[言葉のあや] Kuro5hin、Metafilter、Slashdotを尋ねて、訪問者が記事を報じることができるのを楽しんだことはないかな? それが共同メディアの働いている力である......それは本当に驚くべきものだ。

[用法] 「MetafilterやSlashdotといった共同メディア・システムは、9-11に関する報道については新聞よりもずっといい仕事をした、という人たちもいる」

[起源] 「共同メディア」という用語は、Kuro5hin.orgのRusty Fosterによって作られたと思う。インタビューやエッセイでそれを多く使っているのを見てきたからだ。Rustyは、Kuro5hinのエンジンを、"Scoop"と呼ばれるソフトウェアに変えた。以下は彼の記述である。

Scoopは「共同メディア・アプリケーション」である。これは、内容管理システム、ウェブ掲示板システム、ウェブログのあいだのどこかにある。Scoopは、あなたのウェブサイトが共同体となれるように設計されている。訪問者がサイトのプロデューサーとなり、ニュースと議論を寄稿し、信号を高く掲げ続けることができるような権限を与える。

scoopサイトは、ほとんど完全に読者によって動かされることが可能だ。内容のライフサイクルすべてが読者にゆだねられる。読者はニュースを提出し、何を投稿するかを選び、投稿したものについて議論することができる。

読者は、他の読者のコメントを評価付けしたり、共同フィルタリングツールを使うことで最も素晴らしい投稿をトップに浮かび上がらせることができる。この評価に基づいて、一貫してよい記事を投稿する人に対して、潜在的に信用のできない内容を検討するよりも、ずっと大きな力をもって報いることができる。Scoopの真の能力は、それがほとんど完全に共同作業であるということである。

Ego-surfing【エゴサーフィン】

[定義](名詞)エゴサーフィンは、だれが自分のサイトにリンクしているかを探すという明確な目的でサーフィンすることである。

[言葉のあや] エゴサーフィンには主に3種類ある。

1.サーバーのログ(つまりリファラ)をたどって、誰が自分のサイトにリンクしているかを見る。
2.Googleで自分の名前を検索して、誰が自分について話しているかを見る。
3.(BlogdexやDaypopなどの)ウェブログ検索エンジンを尋ねて、誰が自分のサイトにリンクしているかを見る。

あなたは決して私をエゴサーフィンで捕まえることはできないよ。ぜーーーったい。悲しいことに、私は注意深くリンクをクリップボードに貼り付け、新しいブラウザのウィンドウを開き、それから私が何をやっているか他の人にばれないようにリンクを貼り付けているだけなんだ。悲しいね、本当に悲しいね......。

[用法] 「ジョンはいつもBlogdexでエゴサーフィンしてるよ。それで仕事が手に入らないんだと思うけどね」

[起源] 「エゴサーフィン」が素敵な起源の話のある巧妙な語呂合わせとは思わない......単にego+surfing だし。

Google Bomb【グーグル爆弾】

[定義] (名詞あるいは動詞)共謀したブロガーのグループが、あるキーワードでグーグル検索したときにあるウェブページが出てくるようにする技術。

[言葉のあや] 以下は、Microcontentニュースの記事でグーグル爆弾について私が書いたものである。

私が書いているこの記事はグーグル爆弾についてのもののはずだ......しかし、充分な数のサイトが「Aunt Jemima」というフレーズを使ってここにリンクしたら、この記事は「Aunt Jemima」の検索結果のトップに出てしまうかもしれない。言い換えれば、リンクする人はリンクされた人のグーグル・ランクに影響を与えることができるということである。

人々は死にものぐるいでGoogle爆弾を始めている。詳細はここで。

[用法] 「Verisignは俺のドメイン名転送をだめにしやがった。だから、俺はこの惑星上にGoogle爆弾を投下することに決定した」

[起源] 「Google爆弾」という考え方と言葉は、2001年4月6日、Adam Mathesによって初めて使われた。「今日の隠語はGOOGLE BOMBINGです」

Link Whore【リンク淫売】

[定義](名詞)リンクし返してもらうことを望んで、他のウェブログに恥知らずにもリンクするブロガー。

[言葉のあや] リンク淫売は、別に理由がなくても、人気が高いサイトにリンクする。例えば、もし私がリンク淫売だったら、Jason Kottkeの素晴らしいブログにリンクし、恥知らずにもお世辞を述べることだろう。それから、SPAMじみた電子メールで、私のサイトにリンクしてくださいと懇願することだろう。
 わたしたちすべてにとって幸運なことに、私はこんなケチな策略など使いはしない。

[用法] 「あいつはまったくのリンク淫売だぜ。はずかしいよ......ねえ、あいつのウェブログがまるでこびへつらっていなかったら、みんなリンク仕返したかもしれないのにねえ」

[起源] いやあ、いいところに気がついたね。もしこの美しい言葉の出典を知っていたら、一筆送ってください。

Metablogging【メタブロギング/メタブログ】

[定義](動詞) ブログすることについてブログする、という行為。

[言葉のあや] メタブログは、ブログの世界ではかなり一般的な現象であって、特に新出メディアに惚れ込んだ新しいブロガーによく見られる。「メタブログ」という言葉には、しばしば微妙な否定的意味合いが込められている。メタブログについて、「へそ凝視」とか「ブログ自慰行為」と言う人もいる。

[用法] 「さて、少しばかりメタブログして、ウェブログが世界のジャーナリズムにどれほど影響を与えているかを探ってみようと思う」(*collective groan*)

[起源] 不明。知っていたら教えてください!

O.G. Blogger【OGブロガー/昔鳴らしたギャング・ブロガー】

[定義](名詞) OGブロガーは、長いことブログしてきた人のことである。

[言葉のあや] O.G.は「Original Gangsta」の略語で、俗語辞典では「過去の偉人への尊敬を表わす語」とか「しばらく世慣れた人」と書かれている。俗語辞典に載っている他の多くの言葉と違って、O.G.はちょいとバリバリの街中の俗語として始まった。
 あなたのO.G.としてのステータスは、自分自身のウェブログツールを作るとか、ブログ自作可能なCMSを作るとかすれば堅固なものとなるだろう。Evan WilliamsMeg HourihanCam BarrettJason KottkeはみんなOGブロガーだ。「A-list」も参照。

[用法] 「Camは完全なOGブロガーだ。ブログが存在する以前から、BBEditとAnarchieを使ってブログしていたんだからな」

[起源] この古典的(だがあまり使われていない)ブログ用語についての起源を知っていたら教えてください。

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