天空から舞い降りる透き通った響き。森岡万貴ライブレポート

「世界初!?ビブラフォン弾き語り」森岡万貴さんのライブを聴いてきました。

4/23音蔵ライブ、2/13 R's アートコートライブの二回分のレポートです。

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2005年4月28日14:37| 記事内容分類:ライブ| by 松永英明
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ビブラフォン

 ビブラフォンって楽器、知ってますか?

ヴィブラフォン - Wikipedia」にあるとおり「鉄琴の一種の打楽器」で、音板の下の共鳴管の中ではねが回転してビブラートさせるものです。写真はこんな感じ。

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東松山 音蔵ライブ

 吉田アミのパフォーマンスの翌日4月23日の午後、池袋駅を出発。東武東上線という路線はほとんど乗ったことがない。その急行で約1時間――埼玉県の東松山駅に到着。それから10分ばかり歩いたところ、竹藪の間にあったのがLive Studio「音蔵」だ。

 アマチュアミュージシャンのための完全無料ライブ「音蔵ライブ」に、森岡万貴が出演するというのでやってきたのだった。蔵を改造したライブハウスは20人も入れば満席だが、天井が高いので開放感があり、木のぬくもりのある空間だ。

 今回は4組出る予定だったが、森岡万貴は最初の演奏になったという。というのも、この蔵の入り口が狭いので、この大きな楽器を出し入れするには分解しなければならないらしい。となると、最初にセッティングしておいて、終わったらすぐ分解して外に出さないといけないというわけだ。

 いつもの奈良弁丸出しの陽気な声が聞こえてきた。本当に、演奏していないときはベタベタの奈良県民の軽妙なノリである。自分も同郷ということで前のライブのあとで盛り上がったのだが、ホンマに奈良の子ってこんな感じばっかりやな(笑)。

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 さて、ビブラフォンの4本のばちを2本ずつ両手で持って、いよいよソロのステージ開始。ところがこの日は演奏する曲を決めていなかったようで、気分で曲目を選んでいく。湖の情景を描いた「Lakescape」――湖面にキラキラと光る風景が目に見えるかのような音色だ。究極の癒し系の曲「コラーゲンの夢」も気持ちいい。そのほかにも「眞昼の月」など数曲、最後は「For...」でみんなで歌う場面も。

 生のビブラフォン、マイクを使わない生歌。森岡万貴の音楽の中核を素のままで聴けたのは最高だった。

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大久保「棘」ライブ

 音蔵は、森岡万貴のライブとしては2度目に行ったものだ(21日の大崎は行きそびれた)。初めて聴いたのは2月13日、新大久保の労音大久保会館(R's アートコート)で開かれた「森岡万貴ビブラフォン弾き語りライブ 2nd.mini album発売記念コンサート“棘”」だった。

  1. 花冷
  2. EAR GATE~天の川
  3. 玉響
  4. Listen
  5. 粉雪
  6. Lakescape
  7. 真昼の月
  8. Peace
  9. 睫毛の羽
  10. Rush-Light
  11. コラーゲンの夢
  12. For...
  13. 国境の西
  14. COLOR
  15. オリオン
  16. Autumn Children

 このときはバンド形式で、キーボードにベースにドラムという編成。で、バンドメンバーが最初に舞台に出てきて……というところで驚いてしまった。キーボードのところに出てきたのが、実は見覚えのある人だったのだ。the sad sad planetのキーボードとしてよく出演しているただすけくんである。1月14日の渋谷7th Floor「MelodyLineVol2~アコースティックな乙音色~」でも、サップラのバックのピアノで参加していた。この人はポルノグラフィティのポルノチームの一員でもあるらしい。まあいずれにしても、サップラと森岡万貴をつなぐ人がいたというのにはびっくりしたのだった。

 ともあれ、ライブが始まってすぐ、ビブラフォンの透明な音色にすぐに引き込まれていったのはいうまでもない。自分のお気に入りは「睫毛の羽」、バッハの曲を取り込んでアレンジしたバロックな曲調がたまらない。

 もっとも、MCは淡々としゃべっているつもりなのだろうが、そこは奈良県民、どうしても爆笑してしまうようなしゃべり方である。奈良のバンドといえばLIZもあるが、そちらもMCはもはや漫談の世界。まあ、自分としてはそのノリはもうピッタリというか何というか、はまりまくってしまうのであるが。というか、曲の途中でもMCノリの解説が入って笑いを誘ったりする。それから、「For...」でみんなで合唱するのは非常に楽しいね。

 歌詞は全体に、あまりにも現実的な恋愛ものか、ひたすらポジティブシンキングな応援歌、あるいはひたすら癒し系みたいな感じで、精神衛生上もいい感じである。

 終了後、ちょっとお話できたのだが、お互いに奈良弁で盛り上がりまくってしまい、その場の雰囲気を吉本にしてしまった。客層はけっこうクラシック好きな人たちという感じかな。吹奏楽部風の制服を着た学生たちも来ていた。

 ともあれ、森岡万貴のライブは楽しく、明るく、透き通っていて、笑えるのでおすすめ。今後、無料ライブとかもあるだろうと思うので、ぜひ行くべし、なのだ。

 ところで、ライブ後、新宿まで歩いていったら、アルタの向かいでthe sad sad planetがストリート演奏していた。ただすけくんつながりの縁の深さ恐るべし。

森岡万貴リンク集

 前回といい、今回といい、Amazonで買えないな(笑)。

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2005年4月28日14:37| 記事内容分類:ライブ| by 松永英明
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万貴さんの音楽、初めて聴きました。
すごくいいですねぇ。
紹介していただいて有難うございました!

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