「エイプリルフール」と一致するもの

日本国憲法ことのは草案

エイプリルフールである。うそをついてよい日である。

しかし、世の中にはとにかく「ウソをついて担ぐ」ということが嫌いな人がいて、たわいもない、しかもウソだとばれるように書いた記事に本気で腹を立ててくる人もまれにいる。ごく少数派だが、それは疲れる。

なので、エイプリルフールには「ホラを吹く」ことにした。大ボラなら「ウソで人を担ぐ」と非難されることもあるまい。

今回は大きなホラを吹く。日本国憲法改正草案である。ホラであるから、本気でこんなものが採用されるとは思っていない。しかし、こんなふうになったらおもしろいんじゃないかと妄想することは許されるだろう。

まあ、ホラであるから目くじら立てて批判してこないでいただきたい、という気持ちも込めて、本日公開する。もちろん、全文ではなく抜粋である。

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日本におけるエイプリルフール受容史(戦国から江戸時代)

エイプリルフールの起源には諸説あるものの、最有力とされる「暦の切り替えに伴い旧暦使用者をからかった」説ですら実は根拠がないことが明らかとなっている。4月1日にウソをついてからかう風習が行なわれたことが文献上で確認できるのは16世紀(1539年)、フランドルの作家エドゥアルド・ドゥ・デネが書いた詩で、結婚式の準備をすると偽って4月1日に使用人をあちこちに使いにやって右往左往させてからかう貴族が描かれている。

1698年の英国の新聞「ドークズ・ニューズレター」では、ありもしない「ライオン洗い」式典をやってるよと偽ってロンドン塔まで行かせるといういたずらが4月1日に行なわれるのが人気だったとされている。

しかし、起源が何であったかについては「何もわかっていない」というのが正しいところだ(詳しくはエイプリルフール - 閾ペディアことのは参照)。ちなみに「エイプリルフールにウソをついてよいのは午前中だけ」というのはアイルランドやキプロスなど一部の国のみの風習である。

今回は日本におけるエイプリルフールの受容史についてまとめてみた。

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【書評】かじいたかし 『僕の妹は漢字が読める』:「自虐的メタラノベ」の金字塔?

書評サイト【Book Japan】に寄稿した書評を、こちらでも掲載しておく。

僕の妹は漢字が読める (HJ文庫)
「僕の妹は漢字が読める (HJ文庫)」
 [文庫]
 著者:かじいたかし
 出版:ホビージャパン
 発売日:2011-06-30
 by ええもん屋.com

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政府による「日本全国首都化計画」文書が流出。日本の首都は「日本」、全国を十州に【4/1】

計画停電による業務の停滞を避けるために地方に本社を移転する企業が出ているが、4月1日、政治機能を停滞させないために各省庁を日本全国に分散させる「日本全国首都分散化計画」文書が流出し、話題となっている。

この計画は、これまでの「分都」や「首都機能分散」のレベルにとどまらず、日本の全土を首都とみなすほどの大規模な分散計画を土台としていることが特徴。同文書では「北京市が四国ほどの面積を持つような例もあり、国土の全土を首都と見なす考え方があってもよい」「首都への一極集中が問題視されるなら、いっそのこと全国を首都とすれば問題は解決する」「交通網と情報網を確保することで実現は容易」等としている。

また、日本全国が「都」となるため「東京都」は「東京府」とし、道州制を一歩進めた「十州制」の地域割りを想定。これは江戸時代末の佐藤信淵『宇内混同秘策』による八地域案に北海道・沖縄を加えたものである。

この文書の流出経路については不明であり、現時点で政府関係者からのコメントは得られていないが、専門家は「充分に想定できる構想。むしろ今まで出なかったことが不思議だ」と述べている。

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「報道表現能力検定」開始!記者クラブ解体後の記者会見参加資格に採用【4/1】

現在、マスメディアやネットメディアの「質」が問われる一方、フリーランスやネットメディアの記者会見参加などが課題となっている状況があります。そんな中、「報道表現能力検定協会」が結成され、「報道表現能力検定試験」を実施、その合格級数に応じて記者会見の参加資格が決定されるという画期的な試みが始まります。

たとえば「今回の官房長官記者会見には、報道表現能力検定準一級以上の合格者が参加できます」「東電記者会見は同二級以上」「広く開かれた記者会見なので四級以上なら可」などと指定することで、会見に参加する記者の「質」を主催側がコントロールし、一方で記者の側も所属にかかわらず実力によって参加できるというメリットが生じます。

この報道表現能力検定の詳細を以下、公開します。

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日本全国の「藪医者」は21件!藪医者検索でチェック

日本に薮医者はどれくらいいるのか。その疑問を抱いた人は少なくないだろう。私は今回、薮医者の総数を調査した。

「やぶ」を名称に含む病院・医院・クリニックの看板を目にして驚くことがある。そこで、「やぶ」「薮」を含む勇気ある医者は日本にどれくらいいるか、iタウンページ等で調べてみた。※ここで扱っているのは医師としての資質とはまったく関係なく、名前だけの話ですので誤解なきよう。

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【速報!】国語審議会、「常用文字表」にケータイ絵文字を追加

国語審議会は、2009年4月1日、日本語表記に関する大胆な変更をもたらす答申を行なった。PC・ケータイ・インターネット時代を反映し、また国際言語として日本語を進化させるための大規模な変更が盛り込まれており、すでに賛否両論の議論が巻き起こっている。

国語審議会2009年4月1日ネタ今回の答申における主なポイントは以下のとおり。

  • 「日本語常用文字表」にケータイ絵文字(第一水準、第二水準)を追加、「拡張句読点」として位置づけ、小学5年で適切な絵文字使用を学ばせる。
  • 助詞「は・へ・を」の表記を「ゎ・ぇ・ぉ」に変更。ケータイ表記を公式化。
  • 「異体字」の大幅な許容。これにより、旧字体・新字体・中国繁体字・中国簡体字のすべてを「異体字」として受け入れることが可能となる。
  • アイヌ語・琉球語を「日本公用語」に昇格。町おこしのために方言使用を積極推進。
  • 日本在住の外国人や国際的な利用のための「やさしいにほんご」の制定。「日本語は滅ぶ」論への対応。
  • 「国語」の呼称を廃止、「日本語」に統一。それに伴い、「国語審議会」も「日本語審議会」に改称。

以下、国語審議会の答申の解説である。

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mixiコミュジャックまとめ(5)年末年始の新しい動き

 ある意味「冬休み」の風物詩とも言える幼稚かつ違法な荒らし行為が続くmixiであるが、規模の大きいコミュニティで悪質な改竄事件が続いている。また、一部のコミュニティでは、荒れた後に「管理権を委譲しては?」と提案する者が登場するというおきまりパターンが展開されている。

 mixi運営事務局からも、この件が「由々しき問題であると認識」しており、「臨機応変に対応」する考えであるとの連絡が入った。実際、じわじわと対策が進んでいるようである。

 コミュニティ乗っ取りを行なっているカリスマ一派の内部にも、中心的メンバーの行動を批判する動きが出てきており、カリスマの必死の攪乱工作ももはや効果をもたらさなくなりつつある。

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ウェブサイトアクセスにはいくつもの経路がある(+被ブックマーク数ランキング)

 はてなブックマークでどれだけ「ブックマーク」されたかという数字は、アクセスの一つの目安である。しかし、実際のアクセス解析ではそれ以外のルートでの閲覧者も当然多い。たとえば、個人ニュースサイト経由でのアクセスが多い記事と、被ブックマーク数の多い記事はイコールではない。かなりの傾向の違いがある。

 また、かつて「コメントなどの反響がない」ということでモチベーションを失って閉鎖したブログがあった。しかし、「反響の多い記事」と「アクセスの多い記事」はまた違う。

 このあたりのことについての一通りのまとめ、ならびにこのブログで2006年に書いた記事の被はてなブックマーク数ランキングを掲載する。

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トラックバックをめぐる4つの文化圏の文化衝突――「言及なしトラックバック」はなぜ問題になるのか

 「リンク」が絡む問題に関しては、「文化圏」というとらえ方でものごとを見ると、ネット上の議論もかなりすっきりする部分があるようだ。

 ライブドアブログが、1月10日から「トラックバック元の記事にトラックバック先のブログURLが含まれていない場合、受付を拒否する仕組みを導入」すると発表した(livedoor Blog 開発日誌:年末年始を写そう!livedoor ピクスリニューアル、トラックバックスパム防止につきまして)。これは多くのブロガーからは「やっと導入か」という賛同の声も上がっているが、一方で「そんなことされたら、大量のトラックバックが送信できないじゃないか!」と激しく抗議するブログもあらわれた(CODY スピリッツ!:ライブドアブログのトラックバックスパム防止策導入についての文句をローゼンメイデン風に書いてみる)。

 トラックバックするときに、相手記事への言及リンクは必要か不要か……トラックバックスパム問題も絡んで論争となってきたが、これもまた、トラックバックをどのようにとらえているかという考え方で分けると、すでにネット上には4つの文化圏が存在しているように思われる。

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