「不買運動」と一致するもの
高岡蒼甫氏も批判する不買運動――「相関図関連妄想陰謀論」の問題点
高岡蒼甫氏のツイッター発言から広まった「フジテレビの韓流ゴリ押し批判」運動が特にネットの一部などで展開している。その流れがどういうわけか、フジテレビの大手スポンサー(特に花王)の製品を買わないようにしようという動きとなり、花王不買運動が展開される事態となっている。
スポンサーだからカネは出しているのは確かだが、だからといってフジテレビのいわゆる「韓流ゴリ押し」をスポンサーが指示しているということにならないのは理の当然である。ところが、こういう出資関係や人間関係をまとめた「相関図」的なものを過剰に受け入れ、「何かつながりがあれば、そいつらは共同正犯として共謀している」というような関連妄想をたくましくする人たちがいる。それに基づく批判は、もはや陰謀論の一言で片付けられる域に達してしまうだろう。
一方で、ある意味不買運動のきっかけになったともいえる高岡蒼甫氏だが、ツイッターで「不買運動は勧めない」と明言している。「何かを脅すとか圧力をかけるとかだと何処かとやってることも変わらない」という発言もあり、これは「不買運動やってる連中は、韓流ゴリ押しの韓国側とまったく同じことをやっている」という意味となる。
たとえ仮に「意見」が正しかったとしても、やり方がまずければそれはすべてを台無しにしてしまう。「愛国無罪」は隣国なら醜悪で日本なら正しい、などということはない。どちらも醜悪でしかなく、その主張自体を傾聴する人を減らしてしまうのである。
中国の巨大反日サイト「中国918愛国網」の声明「抗議デモは日本の民衆ではなく政府と右翼へのもの」
中国の反日サイトとしては、「爱国者同盟网(愛国者同盟網)」と「中国918爱国网(中国918愛国網)」がある。その中で、「中国「愛国者同盟網」サイトまでもが過激な行為を厳しく非難、デモにも疑問の声 [絵文録ことのは]2005/04/13」という記事ですでに報じたように、過激な行動については愛国サイト運営側からも否定する声明が相次いで出されている。
- 反日サイトで友好維持呼びかけ「目を覚ませ!」 2005/04/14(木) 14:25:10(中国情報局)
- 「素質にかかわる」デモ参加者も暴力行為を制止 2005/04/17(日) 15:11:50(中国情報局)
その中で、中国918愛国網に日本の報道関係者への呼びかけが投稿されている。彼らの主張内容についてはそのまま受け入れられないとしても、冷静かつ戦略的な態度は正しく評価すべきではないだろうか。そして、我々がどのように「反日デモ」に対して反応するかということも、またじっくりと考えるべきポイントであろう。というわけで、以下に引用する。
- 「時事:日中関係」関連記事[絵文録ことのは]に関連記事があります。
中国「愛国者同盟網」サイトまでもが過激な行為を厳しく非難、デモにも疑問の声
今回の中国「反日」行動の高まりは、若い中国ネットワーカーの一部が主導している(つまり愛国厨房中心の動き)であって、国を挙げてのものではない、ということはすでにわかっているだろうが、その「愛国厨房」たちの間でも、過激な行為を慎むようにという見解が主流となっている。また、デモそのものに対する疑問も提示されるようになった。
中国のネットにおける「愛国者」のたまり場(つまり2ちゃんねるの極東板みたいなところ)である「愛国者同盟網」でも、今回のデモが過激化していることについては激しい非難が運営側から出た。日本に対する抗議はあるが、だからといって感情的になってはいけない、という主張が憤青(中国愛国厨房)たちの間から出てきたという事実には目を向けておく必要があるだろう。暴走している暴徒は、まさに「厨房の中の厨房」、極めて少数派ということだ。
- 「時事:日中関係」関連記事[絵文録ことのは]に関連記事があります。
CLANNAD(クラナド)は「家族」を意味しない
別の場所で事前に書いていたとおり、実験は終了いたしました。完全に消すとまた何だかんだ言われますので、一応データを保存しておきますが、こちらが正式版です。
【表現がきつかったところは謝罪します。ここで明らかにした事実関係が変わるわけではありませんが、不快感を与えたことをお詫びして訂正します。
「CLANNAD」という名前のゲームが売れているようである。クラナドといえば、かのエンヤも一時期所属していたアイリッシュトラッドの有名バンド名であり、それがなぜか恋愛ゲームのタイトルにつけられている。(但し18禁でないと明らかになったのは発売2カ月前)エロゲー
問題なのは"「クラナド」とはゲール語で「家族」を意味する"と会社側が説明している(Amazonの解説にも正式に載っているし、シナリオライターの麻枝准氏も「pre-CLANNAD」で述べているようである)。だが、「クラナド」とは固有名詞であり、「家族」などという普通名詞ではないのだ。これだけでも不快だが、クラナドのファンにとって、今回のKey((株)ビジュアルアーツ)社のトラッドこの間違いは看過しがたいものである。暴挙は見逃すことのできない冒涜行為である