「世界」と一致するもの

日本国憲法ことのは草案

エイプリルフールである。うそをついてよい日である。

しかし、世の中にはとにかく「ウソをついて担ぐ」ということが嫌いな人がいて、たわいもない、しかもウソだとばれるように書いた記事に本気で腹を立ててくる人もまれにいる。ごく少数派だが、それは疲れる。

なので、エイプリルフールには「ホラを吹く」ことにした。大ボラなら「ウソで人を担ぐ」と非難されることもあるまい。

今回は大きなホラを吹く。日本国憲法改正草案である。ホラであるから、本気でこんなものが採用されるとは思っていない。しかし、こんなふうになったらおもしろいんじゃないかと妄想することは許されるだろう。

まあ、ホラであるから目くじら立てて批判してこないでいただきたい、という気持ちも込めて、本日公開する。もちろん、全文ではなく抜粋である。

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双葉病院「患者置き去り」誤報を福島県が認めて謝罪、メディアは反省せず

8月31日、毎日新聞でこの記事が発表された。

当ブログではこの件について発表された直後に、関係者のツイート等をまとめて、報道内容が誤報であると伝えてきた。今回、福島県が誤りを認め、謝罪を行なったことになる。ただし、福島県の発表をそのまま裏取りもなく垂れ流したメディア各社は、福島県のせいにして謝罪を行なっていない。

以下、当ブログでの扱いを振り返ってみる(一部、第十二回文学フリマで頒布した『東日本大震災でわたしも考えた』=残部僅少=に書いた文も収録)。

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誤解を招きやすい「全ての言語はトルコに通ず」記事を正確に読む

「全ての言語はトルコに通ず」?英語もヒンディー語もルーツは同じ、国際研究 国際ニュース : AFPBB Newsという報道が流れたが、これは非常に誤解を招きやすい。本文を詳細に読めばわかるようにはなっているが、見出しだけで誤解している人も実際にブクマコメント等で見られる。

第1点。「全ての言語」ではなく「すべての印欧語」と書くべきである。

第2点。「トルコ」といってもトルコ語は関係ない、現トルコ共和国のアナトリア地域(小アジア)起源という説の紹介。つまり、ここでの「トルコ」は言語でも民族でも国家でもなく場所のみを指すが、言語の話なので紛らわしい。

以下、詳細に述べる。

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第十四回文学フリマ参加記録(ことのは) #bunfree

2012年5月6日、第十四回文学フリマに参加しました。その記録と感想と入手したもの一覧。

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「新党きづな」のカナ表記問題と本当の語源

民主党から離党した衆院議員による新党の名称は、当初「新党きずな」を予定されていたが「新党きづな」に修正されることとなった。語源によるものだというのだが、この表記変更は無用のものである。また、本当の語源を言うのであれば昨年末、当ブログでも「今年の漢字」の「絆」の原義は「束縛」「しがらみ」[絵文録ことのは]2011/12/13記事で指摘したとおり、決して美しい言葉ではなく、否定的な意味合いを持ってしまう。

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「今年の漢字」の「絆」の原義は「束縛」「しがらみ」

2011年12月12日、日本漢字能力検定協会は恒例の「今年の漢字」を発表した。今年の漢字は「絆」だという。同協会の公式サイトの解説によれば、それは人と人との絆、チームワークとしての絆など、非常に美しく好ましいものとして扱われている。

しかし、「絆」という漢字、「きずな」という和語の原義を調べてみると「動物をしばる綱」であり、「束縛するもの」というネガティブなイメージの言葉である。それがいつから美しく優れた美徳として扱われるようになったかはよくわからないが、原義で解釈するとこれも今年の世相に合っているように思われる。

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TPPに関する素人考え

以下、TPPに関して、経済的にはまったく詳しくない一人の人間が報道とかの断片を見聞きして思った素人考えをメモしておく。現時点ではTPPそのものに賛成とも反対とも言えないが(メリットもデメリットもある)、現在の政府にTPPでの交渉能力はなく、現在のTPP議論は偏った議題に限定されているというのがわたしの考えだ。

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第十三回文学フリマ参加報告と分析と入手品(【オ-01】ことのは) #bunfree

2011年11月3日に東京流通センターで開催された第十三回文学フリマ。「十周年記念」開催でもあった。会場が変わったこともあって文フリの新しい歴史の転換点となる回であったと思うが、その感想などをまとめておきたい。

まず最初に。当ブースへお立ち寄りいただいた皆さま、お買い上げくださった皆さまにお礼申し上げます。ちょっと興味を持ってもらえたというだけでも嬉しいものです。ましてや買っていただけたらなおさら。当方の冊子(新刊・既刊問わず)感想を書いていただけたらトラックバックやツイッターで教えていただければ嬉しいです。

※他の方の感想などは2011年11月3日(木祝)「第十三回文学フリマ」開催 - 文学フリマ事務局通信にトラックバックされています。

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杉並の里子死亡事件を契機に知っておきたい里親制度

数日前に、杉並で里子として養育していた女児に暴行を加えて死なせた、という事件が報じられたが、これに絡んで里親養育制度について少しまとめておきたい。東京都の場合、里親には大きく分けて二種類ある。養育家庭(ほっとふぁみりー)と養子縁組里親である。いずれも東京都児童相談所が担当しており、趣旨は共通している。

今回の事件の場合は養育家庭だったようだが、養育家庭ならいつでも撤回することができる。里親をしていた女性は、自分ではこの子を育てられないと思った時点ですぐに児童相談所に相談すべきだった。問題は「なぜ相談しなかったのか」であって、里親・里子制度そのものを疑問視すべきではない。

なお、わたしは「子供の養育は実親(実母)だけに負担させるのではなく、社会全体がバックアップして育てるべきだ」と強く信じている。特に少子化対策というのであればなおさらである。

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「島田紳助」さん、お疲れさまでした。人情に篤いヤンキー気質の光と影

島田紳助さんが暴力団関係者との交際を理由に、後輩に対してこのルール破りは大問題であると教えるために自ら最も重い罰を科すとして、芸能界からの全面的な引退を表明した。記者会見の模様も見たが、「紳助さんらしいなあ」という感想を持った。

わたし自身は紳助さんと会ったことはない。テレビの画面を通してのみである。リアルタイムで「ひょうきん族」ブームに遭遇して紳助竜介の漫才を大笑いして見たのが最初だったと思う。その後、紳助さんは漫才を捨て、特に司会やタレント弄りで活躍してきた。現在に至るまで全国区で活躍し続けてきたその実力は間違いないと思う。

個人的な印象の範囲だが、紳助さんはよくも悪くも「ヤンキー」気質だった。特に、恩を感じた相手は絶対に裏切りたくないという気持ちが強いように感じられた。その義理人情に篤い性格から特に後輩には絶大な支持を受け、また今回の引退につながるような人脈についても手のひらを返して絶縁することができず裏目に出たのだろうと思う。世間では毀誉褒貶も好き嫌いも激しいが、多くの芸能人からこんなに「慕われる」人も珍しいだろう。

今回、紳助さんはきっぱりとけじめをつけた。今後は私人の長谷川さんとして「紳助」の看板なしに事業などを行なうことになるのだろうが、応援していきたいと思う。

以下、すべてわたしの個人的感想である。

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