「工作」と一致するもの

ニュータイプ専用?オスプレイをガンダムと比べてみる

米軍の精兵パイロットでも操縦ミスで墜落させてしまう頻度が他の機体に比べて極めて高いことで有名な輸送機V-22オスプレイが21日、岩国で試験飛行を開始した。さらに28日以降に普天間に配備される可能性が高いと報じられている。

オスプレイというのはどういう機体かと思っていろいろ調べていたら、1/144サイズの模型があることがわかり、先日オークションで落札していた。1/144サイズといえばガンプラのメジャーなタイプ(HGUC、RG)で採用されている大きさである。もちろん、うちにも素組した程度ではあるが組み立てたガンプラがある。

ということは、この模型を二つ並べて、お台場で見た1/1ガンダムを思い出せば、オスプレイのスケールが大体わかるはずだ。というわけで、いろいろ画像を作ってみた。

オスプレイ&ガンダム

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「ステマ」が成立する理由と、ステマに振り回されない考え方

「ステマ」(ステルスマーケティング)という言葉がネットの一部で話題になっている。宣伝とはわからないように宣伝行為を行なうことであり、ネットでは特に「利害関係のない第三者のクチコミであるかのように偽って、宣伝行為を行なうクチコミサイト上の書き込みやブログ記事」がステマとして批判されている。

ステマが批判されるのは「やらせ」や「サクラ」の延長上にあると見なされるからだろう。そして、わたしもステマを倫理的および戦略的に否定する。

しかし、一方で、なぜステマというものが成り立つのか(あるいはなぜステマだとばれると批判されるのか)、という根本的な部分があまり考察されていないように思う。この点を突き詰めれれば、仮にステマが使われたとしてもそれに振り回されないで済むようになるだろう。

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DeNA参入で変わる歴代プロ野球親会社「業種」勢力図

一部にはいまだ反発などもあるものの、横浜ベイスターズが2012年度から横浜DeNAベイスターズになることがほぼ確定したようである。DeNAもIT系の企業と見なすならば、現在のプロ野球オーナー企業の中ではSoftbank・楽天と合わせて三社がIT系ということになる。

7年前、東北楽天ゴールデンイーグルス誕生時(Softbank参入前)に、わたしはこのような一覧をまとめていた。

このとき、わたしは書いた。「IT系企業がプロ野球球団のオーナーになるというのは、時代を反映しているような気がする。……ということは、歴代のプロ野球の親会社の業種を見れば、世相が浮かび上がってくるだろうか? と思い立って、ごく簡単ながら、これまでのプロ野球オーナー会社の業種をまとめてみた」。

今回の勢力図の変化もやはり世相を表わしているように思われる。楽天・SoftbankというIT系2社の参入以来、西武ライオンズのオーナーが関連企業内で変化した以外には大きな変化はなかったが、DeNA参入で勢力図がまた少々塗り変わったようだ。

そこで、前回の集計を修正した上で、今回は新たに視覚的に一覧できる塗り分け図を作成してみた。

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「地震兵器」説の徹底分析と致命的欠陥、陰謀論の本当の危険

現在、陰謀論ジャーナリストのベンジャミン・フルフォード氏やリチャード・コシミズ氏などが「東日本大震災は地震兵器によって起こされた」という説を唱えており、完全に心酔した元広島県議会議員がツイッターで強く主張するなどの状況となっている。

確かに、小規模であれば人工的に地震を起こせることは事実であるが、今回の大震災を地震兵器によるものと見なすことはできない。そのことはすでに山本弘氏の詳細な検証もあるが、ここで地震兵器説そのものの問題点を指摘しておきたい。

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2010年電子書籍「元年」を振り返って考える「これからの電子書籍に必要なこと」

思い返せば私がKindle 2を初めて手にしたのがおよそ1年前、昨年のクリスマスであった。それから約一年、自分でも電子書籍を作ってみたり、売ってみたり、さらにKindle 3の衝撃を受けたりする中で感じたことがいくつかある。

本格的な電子書籍の大きなうねりが起こった今年を振り返って、これからの電子書籍に必要だと私が考えることを書いてみたい。

論旨のポイントは「電子書籍でレイアウトを無視してはいけない」「電子書籍はデバイスの特性を考える必要がある」「Kindleのように電子書籍デバイス単体で本が買えることが必要不可欠」である。

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「自炊の森」に見る「自炊」の問題点

「自炊の森」という、店内コミックや同人誌をその場で電子書籍に「自炊」できる、自炊機器レンタルスペースが27日にプレオープンしたという(店内の漫画を「自炊」するレンタルスペースが仮オープン、裁断済み書籍を提供、ネット上は懸念の声多数 AKIBA PC Hotline!)。しかし、このサービスについては議論が高まっている。

私自身もこのサービスは著作権法的に「クロ」と考える。そもそも、私は「自炊」という行為に懐疑的ではあるが、自分が所有している本をどういう形にアレンジしようと、それはその人の勝手である。それを業として電子化するという時点で非常に怪しくなってくるし、さらに「自分が購入したのではない本」をスキャンさせて金を取るというのは、以下でも述べる理由により、完全に真っ黒だと思う。

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「ウィキリークス創設者アサンジの「強姦」原告者がCIA工作員とつながっていた」との報道

ウィキリークス創設者アサンジの「強姦」原告者が、テロ行為で有罪判決を受けたこともあるCIA工作員とつながりがあった、という記事が「Raw Story」に掲載されていたので、こちらも訳しておく。

Anna Ardin

ここまでの関連記事

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ウィキリークスの本当の「恐怖」――情報の受け手のリテラシーが問われるとき

前回の記事(ウィキリークス・アサンジ氏の「強姦」容疑は「コンドームなしセックス」が口実[絵文録ことのは]2010/12/08)に引き続き、ウィキリークス(Wikileaks)についての私の考えをまとめてみたい。

ウィキリークスの登場で、これまで機密であったものが機密でなくなる、といった部分は二次的な要素であると思う。問題は、ウィキリークスを「英雄」視あるいは逆に「極悪人」扱いするという点にある。つまり、わたしたち情報の「受け手」の側のリテラシーが極めて重要になるということだ。

たとえば「ウィキリークスの情報流出に各省庁戦々恐々」というニュースに対して「じゃあ漏洩しているのは本当の情報なんだ」という反応が見られた。これはリテラシー的には極めてまずい態度である。「各国政府がウィキリークスを圧力によってつぶそうとしている」は「ウィキリークスに載っている情報は真実」とイコールではない。しかし、それが混同される危険性がある。

わたしたちがウィキリークス(あるいは公安調査庁/公安警察情報流出や尖閣ビデオ問題)に対してどのようにとらえるか。特に「暴露する側は常に正しく正義、暴露される側が何を言ってもそれは言い訳」(あるいはその逆)というような受け取り方は決して正しい態度とは言えないことを、当たり前のことではあるがしっかりと押さえておきたい。

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幸福実現党の研究(13)「財産が増えなければ幸福はない」と断言する拝金宗教

先日、有楽町に行ったとき、幸福実現党本部前をとおりがかったので、本部前に置いてあった「幸福実現News」やミニパンフレットをもらってきた。バックナンバーすべてというわけではないが、幸福実現党/幸福の科学のアピールする理念を読むには格好の資料といえる。

給料と預金が増えれば幸福感は増すそこでわたしは目を疑った。「給料の手取りと銀行預金が増えることで、幸福感は増す」と断言されているのである。これが財界の代弁政党であれば何とも思わないが、宗教性を前面に打ち出しているはずの幸福実現党の「幸福の定義」は財産が増えることだった。まさかの拝金主義にわたしは目を疑った。

昨年の都議選・衆院選前後の幸福実現党の動向を、主にその主張の分析によって解析してきたこの「幸福実現党の研究」シリーズは、幸福実現党の一次資料に当たることを旨とし、その政治的・宗教的な思想・信条についての調査研究を行なってきた。その方針を踏襲して、今年の参議院選でも研究を行なってみたいと思う。

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幸福実現党の研究(9)陰謀説の流布、「オウム武装化」と同じ道

かつて、オウム真理教・真理党は衆院選で敗退したとき、「選管によって票が操作された」と主張した。一方、幸福の科学・幸福実現党は「主要なマスコミの既存政党重視の姿勢が強く、日々の選挙報道など、新しい政党としては、参入障壁を感じた」(幸福実現党 東京都議会議員選挙の結果を受けて)と主張している。この「マスコミの陰謀」を始めとする陰謀説が、幸福実現党・幸福の科学内部で広まり始めているようなのである。

そして、衆院選で敗北したオウム真理教・真理党と同じ道筋を歩もうとしているように思われてならない。

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