「楽天」と一致するもの

DeNA参入で変わる歴代プロ野球親会社「業種」勢力図

一部にはいまだ反発などもあるものの、横浜ベイスターズが2012年度から横浜DeNAベイスターズになることがほぼ確定したようである。DeNAもIT系の企業と見なすならば、現在のプロ野球オーナー企業の中ではSoftbank・楽天と合わせて三社がIT系ということになる。

7年前、東北楽天ゴールデンイーグルス誕生時(Softbank参入前)に、わたしはこのような一覧をまとめていた。

このとき、わたしは書いた。「IT系企業がプロ野球球団のオーナーになるというのは、時代を反映しているような気がする。……ということは、歴代のプロ野球の親会社の業種を見れば、世相が浮かび上がってくるだろうか? と思い立って、ごく簡単ながら、これまでのプロ野球オーナー会社の業種をまとめてみた」。

今回の勢力図の変化もやはり世相を表わしているように思われる。楽天・SoftbankというIT系2社の参入以来、西武ライオンズのオーナーが関連企業内で変化した以外には大きな変化はなかったが、DeNA参入で勢力図がまた少々塗り変わったようだ。

そこで、前回の集計を修正した上で、今回は新たに視覚的に一覧できる塗り分け図を作成してみた。

続きを読む: DeNA参入で変わる歴代プロ野球親会社「業種」勢力図

「英語公用語ではなく多言語化」はなぜ激しい反発を受けたか――「英語《だけ》ではだめ」再論

前回の文章「「英語を公用語化」する企業はグローバルを履き違えている。必要なのは多言語化[絵文録ことのは]2010/06/30」は、livedoor BLOGOSにも転載され、多数の反発を受けた。感情的な反発や誤解・誤読も非常に多く見られたが、「事実上の世界標準語である英語ができなければ世界のビジネスで生き残ることはできない」「英語が最も効率的・現実的」という考え方が世の中ではむしろ主流なのだろう。

しかし、わたしはそれでもやはり「英語」一辺倒の考え方にはまったく馴染めない。「英語至上主義」の声があまりにも多いことから逆に、勢い余ってエスペラントの学習を始めることを決意してしまったくらいだ。

「英語」一辺倒にはどのような危険性があるのか。それを述べておきたい。その前に必ず前回の記事を最後まで読んでおいていただきたい。

続きを読む: 「英語公用語ではなく多言語化」はなぜ激しい反発を受けたか――「英語《だけ》ではだめ」再論

「英語を公用語化」する企業はグローバルを履き違えている。必要なのは多言語化

ユニクロが社内の公用語を英語にするという決定を下した。これは、ゴーン社長就任以来公用語が英語となった日産、先日英語化を決定した楽天に続く流れである。おそらく、「世界市場での損失をなくすためには英語が必須」と考えて、英語公用語化を進める流れに追随する企業はこれからも出てくるだろう。

しかし、わたしはこれに異義を唱える。「英語=グローバル対応」というのは、グローバル化を理解していない。「英米ローカル=グローバル、他文化ローカル=ガラパゴス」という勘違いがその根底にある。わたしなら「できるだけ多様な第二(・第三)言語」の習得を強力に進める。「英語化」ではなく「多言語化」を強く主張する。

続きを読む: 「英語を公用語化」する企業はグローバルを履き違えている。必要なのは多言語化

ドロップシッピングはなぜネットで定着しなかったのか

3~4年ほど前、アフィリエイトに次ぐネットビジネスのキーワードとして「ドロップシッピング」が注目されたことがあった。当ブログでも「1ページでわかる日本型ドロップシッピングとは(ドロップショッピングではありません)[絵文録ことのは]2006/11/02」という記事を掲載している。

しかしこの記事から3年半。今、ドロップシッピングは決して流行っているとはいえない。2006年8月に、アフィリエイト業界からドロップシッピングに進出した電脳卸も、今から1年前の2009年6月末に「電脳卸ドロップシッピング」サービスを終了した。

ドロップシッピングはなぜ日本のネットで定着しなかったのか。先日のNHK番組でもあたかも詐欺商法であるかのように報道されていたが、そんな誤解さえまかり通るほど、知名度は低い。いや、実はこのシステム自体は非常によく使われている。しかし、ちょっと手軽に副業としてやれるレベルのものではなかった、というのが最大の原因だと考える。

続きを読む: ドロップシッピングはなぜネットで定着しなかったのか

本気で稼ぐための「アフィリエイト」の真実とノウハウ【書評+α】

あびるやすみつさん(AbiStudio.com)から『本気で稼ぐための「アフィリエイト」の真実とノウハウ』を献本いただいた。情報商材や「確実に儲かる」セミナーなどを一刀両断しており、小気味よい。アフィリエイトに関わるすべての関係者必読の辛口アフィリエイトバイブルといえる。極めて良書だ。文句なしの★★★★★でおすすめしたい。

続きを読む: 本気で稼ぐための「アフィリエイト」の真実とノウハウ【書評+α】

Twitterがタイムラインにおける有料広告の挿入を禁止した理由

Twitter社は、2010年5月24日の公式ブログ「The Twitter Platform」記事にて、サードパーティーによる「タイムラインにおける有料広告の挿入」を禁止した。これは、タイムラインの健全性・信頼性・価値を保つためであると述べられている。ただし、タイムラインの外側での広告は問題がないとされる。

ツイッターでの広告ツイートをプロモートする「つあど」などはグレーゾーンとなろうか。

以下、現時点で日本語版が出ていないので、全訳ならびにコメントを掲載する。

続きを読む: Twitterがタイムラインにおける有料広告の挿入を禁止した理由

幸福実現党の研究(4)新・日本国憲法試案

幸福実現党を調べるためには、その「憲法」を見ることが必要だろう。やたらと字の大きいハードカバーだが、『幸福実現党宣言(4) 新・日本国憲法試案』を検証したい。

新・日本国憲法 試案-幸福実現党宣言4 (OR BOOKS)
大川 隆法
幸福の科学出版 ( 2009-07-08 )
ISBN: 9784876883530
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

前文+全16条、十七条憲法とほぼ同じ条文数となる。書籍に掲載された「第2章「新・日本国憲法 試案」講義」(コンメンタールだな)も参照しつつ、研究してみたい。ちなみに、講義については大川隆法氏自らが語っている動画がアップされている(幸福実現党|新・日本国憲法試案)。

なお、このエントリーはかなり長文なので、結論だけ読みたい方は、ページの下の方を見ていただきたい。

続きを読む: 幸福実現党の研究(4)新・日本国憲法試案

「サイトの横幅」再論:950px時代のウェブデザイン

以前、サイトの横幅を640ピクセルにする理由――統計と現状に基づく結論[絵文録ことのは]2006/11/25で、「実際にサイトを閲覧している人のブラウザーの横幅と、ブラウザーによる印刷上の制約から、特に画像は左端から640ピクセルくらいに収まるようにした方がよさそうだ」という結論に落ち着いた。これには、一行字数が多すぎると読みづらい、という、紙媒体の扱いも多いわたしの経験的な見方もある。

もちろん、これにはリキッドデザイン主義者の方から「ページ幅を指定するようなデザインであること自体が悪」という反応があったり、「印刷用CSSを使おう」といった反応があったりしたのだが、「印刷時のことを考えれば640pxという制約がある」という結論は特に揺るがなかった。

その後、今まで約2年経った。閲覧者の環境も変わり、当時主流だったIE6にはなかった「用紙サイズに合わせて印刷」機能を備えたIE7ユーザーも増えた。画面の解像度も高くなってきた。それにつれて、各種ポータルサイトの横幅も拡大の一途をたどっている。そこで現状を調べ直してみることにした。

続きを読む: 「サイトの横幅」再論:950px時代のウェブデザイン

ネットでの薬販売ができなくなる話から「総合医」「ナース・プラクティショナー」医療制度を考えてみる

2009年6月から、医薬品のネット販売が禁止されるという話が持ち上がっている。これはやはり時代に逆行する考え方であろうと思う。対面販売ではないために危険性があるというなら、危険性の低い薬だけを許可するようにするとか、やり方はいくらでもあるはずだ。あるいは薬局の利権を守るためなのかもしれないが、逆に薬局がネットに進出するべきなのである。

というわけでいろいろ考えていたら、「総合医(ジェネラル・プラクティショナー / General Practitioner)」だとか、「ナース・プラクティショナー / Nurse Practitioner」といったキーワードにぶつかった。

「初期診断(プライマリケア)」「処方権(簡単な薬の処方)」「医師への橋渡し」を、専門医の前段階で行なう人たちが必要だと考える。以下、詳細。

続きを読む: ネットでの薬販売ができなくなる話から「総合医」「ナース・プラクティショナー」医療制度を考えてみる

出会い系サイトはどうやって稼いでいるのか

 日本語で届く大量のspamメールの大半が、出会い系サイトへの誘導を目的としたものである。これは、出会い系サイトの運営がそれだけ儲かる仕組みであるということを意味している。実際、かつて某有名裏情報メルマガを発行していた人が今は出会い系サイトで儲けているという話も耳にしたことがある。

 そこで、出会い系サイトがどのような仕組みで儲けているのかを調べてみた。これは、どうやったら出会えるかという記事ではないが、どうやったら出会えるわけのない出会い系サイトを見抜けるかという話ではある。

 また、今回は「ワンクリック詐欺」などの100%黒い手法については触れていない。

続きを読む: 出会い系サイトはどうやって稼いでいるのか
2 3  

アーカイブ

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。
過去に書かれたものは月別・カテゴリ別の過去記事ページで見られます。