「書評」と一致するもの

第九回文学フリマ参加報告(S-3) #bunfree

2009年12月6日に開催された第九回文学フリマに参加してきました。2006年の第五回に参加してからまる3年ぶり2回目の出品となります。

前回はただ本を作って展示しに行くといったニュアンスが強かったのですが、今回はいくつかの企画にも加わったり、会場を回ってみたりする時間も取ってみたりして、イベント自体を楽しむ方向で参加してみました。

結果としては、販売数は大してありませんが、売った分以上に購入してしまったり、お隣ブースの方と仲良くなったりして、終わった直後に「次回はもっとやるぞ」という思いが湧いてきたのでした。これはよいイベントですね。

というわけで、文学フリマの準備から、購入したモノリスト一覧まで。

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自分に最も合った「本棚サイト」を発見した。「メディアマーカー」のすすめ

自分の蔵書を登録して公開・紹介することのできるサイトはいくつかある。しかし、その大半がAmazon.co.jpなどのデータを利用しているため、「Amazon.co.jp」で売っていない本やCD(たとえばISBNもついていない古い本や、中国で買ってきた本やCDなど)は登録できず、あたかも存在していないかのように扱われてしまうのが不満だった。

そこでもう一度じっくり探してみたところ、「メディアマーカー」というサイトがあった。

メディアマーカー

これは、アマゾンのデータをベースにして本を登録できるだけではなく、「独自メディア登録」でアマゾンに登録されていない本やCDなども登録することができるようになっている。

わたしがほしかったのは、こんなサイトだ。

そこで実際に使ってみたところ、非常によい。今は持っている本やCDを片っ端から登録しようとしているところである。

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『恋空』とあゆの関係。(『ケータイ小説的。』の感想)

速水健朗さん(【A面】犬にかぶらせろ!/【B面】犬にかぶらせろ!)の著書『ケータイ小説的。――"再ヤンキー化"時代の少女たち』を読んだ。いろいろと示唆的な内容が多くて面白かったので、感想を書く。

ケータイ小説的。――
原書房
発売日:2008-06-09
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 ケータイ小説を読む人・書く人の姿が見えてくる

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織田信長暗殺に「黒幕」はいなかった――トンデモ番組「バチカンに眠る織田信長の夢」謀略説は成り立たない

 1月29日放送予定のTBSテレビ「歴史ミステリー特別企画 バチカンに眠る織田信長の夢」は、織田信長暗殺に「黒幕」がいたことをほのめかしている。

暗殺の黒幕はあの男…残された暗号を解読せよ

信長暗殺の鍵は、バチカンにあった。

 信長への謀反、すなわち本能寺の変は明智光秀の「単独犯」ではなく、「黒幕」あるいは「真犯人」がいたという説が後を絶たない。しかし、そのいずれもが「トンデモ」であるという説を私はとる。光秀は誰と謀議を行なうこともなく、信長への謀反に最適の状況が生まれたときに、極めて素早い判断により(むしろ準備不足のまま)信長父子を攻めたのだ。

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『天海・光秀の謎――会計と文化――〔改訂版〕』書評

 入院中に読んだ本の書評。

 入院中に、明智光秀と天海僧正に関する本を片っ端から買いあさって読んだのだが、その中に天下の奇書とも言うべきおそろしい本があった。埼玉大学経済学部教授・岩辺晃三氏の『天海・光秀の謎――会計と文化――〔改訂版〕』は、半分が優れた史的考察、半分がトンデモ本という困った本である。

天海・光秀の謎―会計と文化
税務経理協会
岩辺 晃三(著)
発売日:2002-10

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戦略思考の本質を探る二冊――しかし戦略思考を超える必要もある

 書きそびれていた書評を今年の締めくくりに。

 今回は、二冊の「戦略」に関する本についての書評である。

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渋沢栄一型実業・共栄アフィリエイトと、岩崎弥太郎型スパム、ネット上の決戦

2005年を振り返るシリーズ【3】

 2005年にはブログが定着し、アフィリエイトを始める人も増えた。その一方で、アクセス乞食によるトラックバックスパムなど、他人から奪い取ることだけしか考えていないアフィリエイターも増えている。

 私の親交のある有名アフィリエイターさんたちは、カリスマ主婦アフィリエイター藍玉さんをはじめとして、スパムは大嫌い、こつこつとお客さんとの信頼を培うようなサイト運営を目指し、みんながそれぞれの利益をえられるようにと考える良心的な共栄型アフィリエイターばかりだ(有名になるような人たちはたいていそうだ)。一方で、知り合いがスパム型サイトばかり作っていたことが発覚、「俺は儲かるから他人がどう思おうと知らない」と考えているのを知って、少々口げんかのようにもなってしまったことがある。

 こういう対立は、実は新しいものではない。日本では明治11年8月、向島の料亭で「共栄」と「独占」の対決があったのである。

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丹下健三――代々木競技場、フジテレビ、新宿新都庁……コンクリートの威圧感

 丹下健三はやはり日本を代表する建築家であった。新宿の新都庁舎、代々木競技場、お台場のフジテレビなど、丹下健三は昭和・平成の大建築家として歴史に残ることは間違いない。

 この丹下健三氏が亡くなった。

 だが、私自身は丹下健三の建築物を見て、複雑な思いにとらわれる。

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上位100ウェブログを片っ端から紹介するよ 2005/1/1 RSSフィードメーター版

 こんにちは。日本を代表するブログ検索、未来検索livedoorでもblogWatcherでも検索できないので、この「絵文録ことのは」はブログじゃないんだなと思っている松永です。わらい。泣いてへんもん!

 さて、それはともかく。2003年末には「blog of the Yeah!2003ノミネート96ブログ全チェック!!!」などという馬鹿なことをやったわけですが、それから約1年、やっぱりブログ総ざらいチェックというのはあった方がいいかと思って勢いでコメントつけてみます。知らないブログを旅してみたい。日本のどこかにわたしを待ってるブログがある。

 チェック元はRSS フィード メーター - 昨日のブログ RSS フィード ランキングの1月1日のデータをもとにしています。このランキングについては、

☆のランキングは、RSS フィードの購読者数と、他の RSS フィードからそのサイトに張られているリンクの数とで計算されています。

計算方法は秘密ですが、「たくさんの人に読まれている」「あちこちの ニュースで話題になっている」と、人気度が上がります

(RSS フィードメーター - feed meter について)

ということで、このシステムで取得されているブログに限定されますが、ネットに詳しい人が見ているブログがランキングしているのではないかと思われます。ということで、人気100ブログを一気にレビュー!

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読者を突き放す書籍『電車男』には「編集」がない――「電車男」は読者参加型恋愛シミュレーションゲームのリプレイ

 今さらであるが『電車男』を取り上げる。結論から言えば、書籍『電車男』は最低の手抜き本である。こんな素敵な担当編集者をけなすことになるのは極めて心外であるが、しかし、こんないい加減に作られた本も珍しい。

 「電車男」のストーリー自体はどうでもいいし、それがフィクションだろうとノンフィクションだろうと私には興味がない。今回は著作権の問題もとりあえずどうでもいい。単に「まとめサイトをプリントアウトしただけ」という部分が問題だ。

 これは書籍を作るのに欠かせない「ライター」と「編集者(エディター)」の役割のうち、エディターの要素が欠落した本ということだ。以下、詳細に述べてみたい。

電車男
電車男

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