「電子書籍」と一致するもの
Kindleに最適な画像サイズを探る(&自炊PDFがキンドルで読みづらいワケ)
Amazon Kindle 2 / 3の画面サイズは対角線で6インチ。これは167dpiで600px×800pxの大きさである(およそ3.6inch×4.8inch=9.1cm×12.2cm)。ちなみにこれは文庫本よりもさらに一回り小さい。
しかし、これは全画面のサイズであって、本の本文では上下左右に空白やナビゲーションなどが入るため、実際に本や漫画で挿入すべき画像サイズはもう少し小さくなる。
大きな画像は自動的に縮小して表示されるとはいえ、これがマンガなどの線画の場合はラインが消えてしまったり、トーンがつぶれてしまったりする可能性が大きい。
今のところ確実な結論は出せないが、本文画像サイズは520px×622pxがKindle向けに最適かと思われる。
シャープ「ガラパゴス(Galapagos)」登場で考える「勝てる電子書籍リーダーの条件」
シャープから新しい電子書籍リーダー「GALAPAGOS(ガラパゴス)」が発売されることとなった。しかし、その製品をぱっと見ての感想としては、「iPadもどき」としか思えなかった。
「汎用機器iPadは正直「イマイチ」――読書専門機器キンドルとの対比、電子書籍のレイアウト[絵文録ことのは]2010/06/01」で書いたように、iPadとキンドルはまったく別の機器である。だからこそ、iPadかKindleか、という選択肢はある意味ナンセンスで、本を読むならKindle、いろんなことをしたいならiPadと割り切ればよい。しかし、ガラパゴスとiPadの違いはほとんど見えてこない。
実質的に今、電子書籍リーダーはiPadとKindleの二大巨頭が優位に立っている。Sony ReaderやSharp Galapagosをはじめとする第三極が「生き残る」ために必要な進化の条件は何かを考えてみた。なお、私は「iPadよりKindle派」であることを最初に明記しておく。以下の文章もそういう偏りがあるはずだ。
Kindle、今夏ついに日本語表示!読書好きなら買わない理由のない新キンドル
電子書籍リーダーの一方の雄、Amazon Kindleがついに今夏、日本語などに対応する。2010年8月27日発売の新キンドル(Kindle Wireless Reading Device, Free 3G + Wi-Fi, 6)は日本語表示が可能になると明記されている。これで日本市場でも大きく注目を浴びることが予想される。特に、私のように「読書体験に集中した機能限定のKindleが好き、iPadとか興味ない」という人には朗報だろう。
今回は、この新キンドルの概要を訳してみた。
※注(追記):日本語(ならびに中国語簡体字繁体字・ハングル・キリル文字)も「表示」可能になりますが、それらの文字の書籍が販売されるようになるかどうかは不明。
第一回電書フリマ( #denf717 )で考えた電子書籍の未来つれづれ
2010年7月17日、第一回電書フリマが開催され、わたしも「電書」を1冊出品した。フリマ全体での出品総数は64点、それを渋谷コラボカフェ・吉祥寺「四月」・京都白梅町の3か所で「対面販売」するという独特のシステムで、総売上点数は実に5206冊に及んだ。会場は人が入りきれないほどの大盛況で、いろいろな課題をあぶり出しつつ、今後につながる成功を収めたと思う。
先日訪れた東京国際ブックフェア/デジタルパブリッシングフェアで見聞きした内容とも絡め、今回の電書フリマで思ったことをまとめておきたい(なお、ブックフェアのレポートは電子書籍は波紋を生む「一石」となる « マガジン航[kɔː]に掲載されています。こちらも一読を)。
第一回電書フリマ出展!『初の「軍艦島上陸ツアー」参加記録2009』
2010年7月17日土曜日に開催される「第一回電書フリマ」に、新刊本を出展します。
題して『初の「軍艦島上陸ツアー」参加記録2009――グラバー・岩崎弥太郎と近代化遺産』。昨年4月、軍艦島上陸が解禁されて初めて催行された上陸ツアーに参加したときの記録です。
単なる廃墟としてだけではなく、その背後の歴史や生活などに思いを馳せる内容となりました。現地でわたしが撮影した写真100枚超が掲載されています。
電子書籍としてはePub、PC用PDF、キンドル用PDFの3種類で読めます。価格は300円。
「堀江貴文ビジネスマスターシークレット」が情報商材アフィリエイターに高額オファー
ホリエモンこと堀江貴文氏が講師をつとめた講義の動画をまとめた「堀江貴文ビジネスマスターシークレット」の無料動画が6月10日まで限定で3本公開されている。
調べてみると、これは情報商材系のアフィリエイターに「無料動画閲覧のための無料登録者一人当たり500円報酬」という高額オファーがなされており、さらに「実際に購入があればさらに1件あたり1万円の報酬」という、極めて高い投機的なアフィリエイトプログラムとなっていることがわかった。
情報商材によくみられるこのような高額アフィリエイトは、健全なアフィリエイトにとっても、また動画を含む電子書籍の世界にとっても決して好ましいことではないと思う。堀江氏にはこういうダークな商法にかかわってほしくない。
【追記】2010/6/23、6/25
汎用機器iPadは正直「イマイチ」――読書専門機器キンドルとの対比、電子書籍のレイアウト
iPadが発売されて、電子書籍の未来に注目が集まっている。
しかし、私自身は断然キンドル派である。何でもできる汎用機(だが電話はできない)iPadより、読書専門機器であることを貫こうというキンドルに好感を持っている。「大は小を兼ねるで、機能の多い方がよい」という意見があることも知っているが、特定の目的のために最適化された機器の使い勝手のよさも捨てがたい。
ポメラ・キンドル・ガラケー派のユーザーである私が、今電子書籍について考えていることを少し書いてみたい。ここには「電子書籍はレイアウトが重要」という主張も含まれる。
※この記事は多少出遅れた感はあるものの、BLOGOSのテーマ「iPad発売と、出版の今後」について書いたものである。
「カラー版キンドルはすぐには出ない」「キンドルストアとデバイスは別ビジネス」ベゾス氏発言 #kindlejp
アマゾンの年次株主総会に関する英文報告ブログによると、アマゾン創設者・CEOのジェフ・ベゾスが「キンドル(Kindle)は読むことに集中」「カラー版キンドルは近日中にはない」「キンドルのデバイスとキンドル本は別のビジネス」などの見解を明らかにしたという。
多機能をうたうiPadに対して、ひたすら読むための機器を目指すという方針は、キンドル派の私にとっては非常に嬉しいことである(同様の意味で、ひたすら書くための機能に集中しているポメラも好きだ)。カラーeInkは実用にはまだ遠いようだが、中途半端な状態では出さないという姿勢も好ましく思える。
以下、当該ブログの全文を翻訳してみた。
第十回文学フリマ参加報告(U-12「ことのは(@kotono8)」 #bunfree )
2010年5月23日に開催された第十回文学フリマの事前~事後までのレポートです。今回初参加の方で、前回参加時の記録が役に立ったと報告してくださった方もいるので、「文フリではそんなに売れてない方の(ロングテール側の)一サークル」の記録としてお読みいただければと思います。ちなみに出店は今回で3回目。
なお、今回作成したキンドル対応PDF電子書籍についての詳細レポートは次エントリーにて予定しています。
第十回文学フリマ U-12「ことのは(@kotono8)」出品リスト( #bunfree )
5月23日日曜日に京急蒲田・大田区産業プラザPiOで開催される第十回文学フリマに出展します。ブース・サークル名はU-12「ことのは(@kotono8)」です。新刊『事物起源探究 創刊号』、キンドル(Kindle)対応PDF電子書籍『アジアの光』、買いすぎても大丈夫な「ゲニウス・ロキ手提げ紙袋」の三点が新作となります。
また、「.review 001」、冊子「本当はこの文章系同人がすごい2010春」にも寄稿しています。