サイト移転でGoogleから消滅。spam扱いされないSEO的引越し方法

 女子十二楽坊資料館の移転/ブラウザからのサイト構築で書いたように、「女子十二楽坊資料館」が新ドメインhttp://www.twelve-girls-band.info/ に移転したのが7月半ばのこと。だが、それ以降、新ドメインがなかなか検索にひっかからないどころか、検索から消えてしまうという恐ろしい現象が発生した。一体何が悪かったのか、そしてその対策は?

※この文章は2004年のものであり、情報としてはやや不足がありますので、追記してあります。最後まで読んでいただくようにお願いいたします。

2004年10月24日02:39| 記事内容分類:サイト構築・SEO| by 松永英明
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サイトが検索結果から消えた

 引越しに際してまずやったことは、新しいサイトへの「自動転送」だった。つまり、http://kotonoha.main.jp/12-girls-band/へのアクセスは、サーバー上の設定(.htaccess)によって自動的にhttp://www.twelve-girls-band.info/へと送るようにしていたのである。その他、各ページが新ページへと移行するようにした。来訪者は特にストレスを感じることなく(多くの場合は移転したことにも気付かず)新しいサイトを見ることができるようにした。

 ところが、これがまずかったようなのだ。

 一方、サーバーサイドリダイレクトだが、検索エンジン対策を考える上では、使用は避けた方が良い。これは検索エンジンが嫌う手法で、悪意がない場合でも、ドメインが削除される可能性がある。

 サーバーサイドリダイレクトを、検索エンジンが何故嫌うのか。それは、この仕組みを悪用した、いわば「悪意の検索エンジン対策」が横行しているためだ。すなわち、検索エンジン用に徹底的に最適化したページを作って、通常の閲覧では見えないようにしておき、検索エンジンだけに強制的に見せることで上位表示を図る、という手法である。そのため、サーバーサイドリダイレクトを利用していると、この意図があると検索エンジン側に誤解されてしまうことが多い。

 ここでいう「サーバーサイドリダイレクト」は、当初私がやっていた.htaccessファイルによる自動転送に当たる。

 SEO(サーチエンジン最適化)についても色々な人・業者が独自の研究によって解説している上、サーチエンジン側から情報が提供されていないので、経験によって諸説入り乱れているというのが実態である。したがって、サイトによっては「サーバーサイドリダイレクトはOK」と書いてあるところもあるが、今回の事例は「ダメ」ということになるだろう。

 要するに、自動転送によってサーチエンジンにひっかかりやすいページを作っておいて、そこから自動転送してまるで関係ない宣伝ページに飛ばす、ということも可能になってしまうので、検索エンジン側でそれを排除するという仕組みになっているようなのである。

 そのため、悪意がなくても「新サイトへ自動転送」していると、検索から消えてしまいかねないのだ。

 同じような事例がこちらのブログに書かれている。

 特に、「検索エンジンスパム」については、今まで知らなかったことがたくさん紹介されていました。

 中でもリダイレクトを使ったスパム行為は、この本で読んでよかった、という感じです。

もしかしたら、サイトを引っ越したときに設定した「.htaccess」ファイルを使ったリダイレクトも、このスパム行為に当てはまっているのかも知れないです。(ドメインを変えたので、旧ドメインから新ドメインへ自動的にジャンプするように「.htaccess」ファイルを設定してました。)

 だいぶ前にその設定は解除してあるのですが、もし、それがスパムとみなされていれば、検索エンジンのインデックスから除外されたままになっている可能性があります。

 恐ろしいことに、女子十二楽坊資料館は1カ月もしないうちにgoogle検索から消滅していった。旧サイトの方はリダイレクトで飛ばしてしまうので、googleのデータに残っていない。一方、新サイトはどうやらインデックスに入っていない。つまり、googleを使っている人からは「存在しないも同然」のサイトとなってしまったのである。

googleでの復帰への道

 それに気付いて、まずリダイレクトをしないようにし、旧サイトからは新サイトへ「新しいページはこちら」というリンクにするようにした(旧サイトのデータを残しておいたのが幸いした)。

 それからしばらくして、旧サイトの方がgoogle検索で復活したのを確認した。とりあえずワンクッションあっても、これなら問題ない。もっとも、新サイトはなかなか検索にひっかからなかったが、8月~9月にはgoogleのページランクが更新されなかったようなので仕方ないだろう。10月にページランクが更新されたときには、女子十二楽坊資料館トップはページランク4を獲得していた。

 しかし、7月のリニューアルから考えると、遠回りをしたように感じる。

 要するに、サイトを移転してリダイレクトを使うと、見る人に対しては非常に親切なのだが、しばらくするとgoogleから消えてしまう(つまり存在しなくなるも同然)という可能性がある(条件にもよると思うので、皆さんのご指摘をお待ちしています)。リダイレクトだと、RSSリーダーでも問題なく見れるようなのだが、検索されないというのはかなりつらい。

 逆に言えば、検索で見つかりにくいサイトを作るなら、この方法を使うといいかもしれない。もっとも、外部からリンクされたらおしまいだけど。

サイト引越しのときは……

 というわけで、サイトを引っ越すときには.htaccessを使ったリダイレクトはやめた方が無難なようだ。

 リダイレクトには他にMETAタグを使う方法もある。これは、Webサイトを移転する時の対処法 : SEO Japan powered by IOIXによれば、

なお、METAリフレッシュタグを利用すると検索エンジンスパムになる、という話を聞いたことがある方がいるかもしれませんが、 タグ内の情報を「移転しましたよ」という案内にしていれば問題はありません。移転のために告知を行い、自動的に新しいURLに誘導してあげることは METAリフレッシュタグの正当な利用方法だからです。

METAリフレッシュタグを利用した時に問題になる(検索エンジンスパムとみなされる)のは、旧URLにて公開していたWebページの タグ内の情報はそのままで METAリフレッシュタグを入れている時、あるいは検索エンジン上位に表示させるためにキーワード満載のコンテンツに METAリフレッシュタグをつけるような「検索エンジンをだますため」に利用している場合です。

とあるので、こちらの方が有効だろう。もっとも、これは全ページを書き換える必要がある(.htaccessならディレクトリごとにまとめて転送指定できる)。

 このあたりの情報をまとめると、最も効果的な移転というのはこういうやり方ではないだろうか。

  • 移転先サイトを作る。
  • 旧サイトも潰さず、数カ月間は2つのサイトで同時に運用する。
  • 旧サイトの方には、全ページに新サイトの対応ページへのリンクをつけ、「○月○日から新サイトに移ります。リンクはこのページではなく○○へ」と新サイトへの誘導を告知する。
  • 2~3カ月後、googleで新サイトが認知されたころを見計らって、旧サイトの方は移転告知のみとし、METAタグによるリダイレクトをする。

 もちろん、これは手間がかかるけれども、すでに得たページランクを温存し、新サイトにすんなり移行させるにはこれがいいのではないか。

 もっとも、このサイトでは旧URLを温存しておこうと考えている。というのは、kotonoha.main.jpのページランクは、「はじめてのウェブログ」の「3分でわかるトラックバック」への大量のトラックバック効果によって「5」となっている。現在の「女子十二楽坊資料館」は「4」。これ以上上位に持っていくのは、今後よほど十二楽坊関連サイトが増えてリンクされまくるということでもない限り、かなり難しいだろう。とすると、独自ドメインよりも、kotonoha.main.jpから誘導した方がSEO的には有利ということになる。レンタルサーバーの容量的にサイトを分離する必要があったが、本来は分けずにまとめておいた方がよかったということになるだろう。

 これを逆に言えば、いろいろなサイトを運営する人はできれば総合サイトとして一つにまとめておいた方がいいかもしれない、という考え方もできる。あるいは逆に、ページランクの上がりやすいレンタルサービス(はてなダイアリーなど)の方がランクが高ければ、そこを入り口にして、メインサイトへと誘導するという考え方もできるだろう。

 SEOや検索、アクセス数ばかり気にしているとすれば本末転倒だが、さすがに「検索から消滅する」というのを目にしたときはショックを受けざるを得なかった。それからようやく回復してきたのが現状ということでこの記事をまとめることにした。


その後の考察(2010/09/22)

この記事から6年経った時点での追記。現在、htaccessにて「Redirect permanent 移転元URL 移転先URL」 の記法でのリダイレクトを使用している。それは、いつまで経っても旧サイトの方が上位に表示され、場合によっては古い内容ばかりが表示されていたからだ。そこでhtaccessで自動転送させたのだが、以前のように旧サイトからリンクで誘導していたころよりも検索上不利な状況が続いている。

これは検索エンジンによってスパム扱いされているのではないと思われる(したがって、上記の憶測は正確ではない)。というのも、urlの一部を検索語に含めるとちゃんとインデックス化されていることがわかるからである。そこで、以下のような理由であったと思われる。

  • googleでの表示は、「リダイレクト後のページのページランク」に従い、リダイレクト前のページのページランクは考慮されない。

この一項目ですべてが説明できる。つまり、

  • 「移転後間もないページへのリダイレクト」の場合、それまで検索トップにあったようなページであっても、移転先がページランクゼロとか1とかの段階ではまったく表示されなくなる。
  • 現在の当サイトの状況としては、「main.jp」時代よりもページランクが低いため、転送元のページランクにかかわらず、以前より下位に表示されてしまう。

ということである。したがって、簡単に対策を言えば、

  • そもそもURLの変更が起こらないように最初から独自ドメインを使う(レンタルのサブドメインはいずれ手放す日が来る)
  • 新サイトへのhtaccessリダイレクトは、旧サイトより新サイトの方がページランクが上(または同等)になった時点では検索上問題がない。
  • 旧サイトよりページランクが低い場合は検索順位が下がる。そのため、この記事の結論で述べていたようにリンクで誘導するなどの手段が必要。ただし、いつまでも旧URLから離れられないという問題も発生する。

ということになる。

なお、この件について「Redirect permanent」(301)ではなく「302 Moved Temporarily」の指定になっていたのではないかとの憶測ブクマなどもついているが、実際にはpermanentでのリダイレクトによる現象だった。であるから、移転後に検索に表示されなかったのは、「リダイレクト元のサイトのページランクがリダイレクト先に継承されない」という理由ただ一つであったと結論づけてよいと思われる。

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2004年10月24日02:39| 記事内容分類:サイト構築・SEO| by 松永英明
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302でリダイレクトはNGで、301でリダイレクトはOKと聞いたことがあるが。。。

サイト移転を計画中で、こちらの内容を参照させていただいています。
私も以前ちょっとサイト内でログを移動したときに .htaccess を利用(RedirectPermanent)して Google 八分になる現象に見舞われました。こういう場合の Google の問答無用ぶりはちょっと怖いなと感じています。
ところで、<meta> タグに関する引用で「<body>タグ」の <body> が消えてしまっているので、意味が取りづらくて苦労しました。リンク元サイトを読めばいい話ではありますが、修正頂けると幸いです。

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