リンクなしトラックバックが「アクセスを奪う」という表現についての補記

 前回のエントリー「トラックバックをめぐる4つの文化圏の文化衝突――「言及なしトラックバック」はなぜ問題になるのか [絵文録ことのは]2006/01/06」は大きな反響を呼び、それぞれの文化圏に属する(あるいは属さない)人からそれぞれの反応が得られた。

 面白いのは、「言及リンク文化圏」「関連仲間文化圏」のそれぞれで、「そういう別の考え方の人がいたとは知らなかった」とか、「(言及リンクは)なぜそんなに堅苦しく考えるのか」「(関連仲間文化圏は)やはり理解できない」といった反応が出てきたことだ。まさに文化衝突(あるいは文化交流)であるという感を強くした。

 さて、いくつかの点で、こちらの表現不足、あるいは誤解を招く言い方があったようなので、補足しておく。補足のくせに長文なのは許してください。仕事用原稿じゃないので短くまとまらない。でも新書版単行本換算で15ページ分くらいだから、それほど長いというわけでもないでしょ?(笑)

2006年1月 8日17:00| 記事内容分類:ウェブ文化圏, ブログ/ウェブログ| by 松永英明
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「言及リンク」という言葉について

 はてなブックマークコメントで「言及なくリンクしたらどうなる?」というコメントがあったが、ここでは、リンクすること自体を相手記事への言及として考えていた。つまり、言及+リンクじゃなくて、「相手記事へのリンク」=「言及リンク」という用語だと思ってほしい。だから、相手記事について「引用」するか否かは考慮していない(し、トラックバックの狭義の定義も、相手の文章の「引用通知」ではなく「言及通知」なのである)。

「アクセスを奪う」「奪われる」という表現は「一方通行」の話

 この部分での「トラックバックが「相手の記事からアクセスを奪ってくるもの」」という表現は誤解を招くという意見が多く、確かに誤解を招いていたように思われるので(「言及なしTBでアクセスを奪われるのは、そんなに嫌ですか?:できる!CSSを使いこなす」など)、補足しておく。

 「アクセスを奪う」「奪われる」と書くと、確かにアクセス乞食というか、管理人の立場から見たものの見方にしか見えない。これは言葉の選び方が悪かった。従って、この部分について、改めて書き直しておこう。

 最初に述べておきたいのは、「アクセスが奪われる」というのは決して「自分のブログの読者が減る」という意味ではないということだ(これは文脈から理解していただけると思うが)。これは、あくまでも「一方通行の道筋が作られてしまう」という意味である。

相互リンクのバランスが崩れることそのものに関心のない文化圏

 まず、事実関係として、言及リンクのあるトラックバックは、下のように、相互リンクが成り立っている。つまり、どちらのブログの読者にとっても、別の記事へリンクをたどる機会が与えられる。

  • トラックバックされた側←→トラックバックした側

 ところが、リンクなしトラックバックだとどうだろうか。

  • トラックバックされた側→トラックバックした側

 つまり、トラックバックされた側からトラックバックした側への道筋はあるから、相手ブログの読者にはメリットがある。しかし、こちらのブログの読者は、管理人がトラックバックした先のブログの存在を(少なくともその記事からだけでは)知ることができない。ここに「一方通行」が生まれる。

 この「一方通行」について、たとえばトラックバックを「読みましたよというお知らせ」として使う「関連仲間文化圏」の人たちや、「ごあいさつ文化圏」の人たちは、あまり気にしていないと思う。トラックバックを「送る」という行為そのものに意味があるわけだから。

道筋をつけられるからメリットと考えるspam文化圏

 しかし、トラックバックの結果を重視する「言及リンク文化圏」と「spam文化圏」の人たちは、この事実を深く認識している。

 まず、spam文化圏の人たちだが、その「一方通行」の道筋をつけることができるからこそ、spamを送りまくるわけだ。トラックバックを送って、相手のブログにごあいさつできて満足、なんていうspam業者はいない。そのリンクをたどって、自分のサイトやブログに誘導するからこそ、スクリプトを駆使して送りまくる手間をかけるのである。

言及リンク圏は一方通行ではなく、等価な相互通行を求める

 最後に「言及リンク文化圏」では、「一方通行ではなく、等価な相互通行」を作ることを求める。

 たとえば、前回、こちらからリンクしたブログにはトラックバックを送信した。「言及リンク文化圏」原理主義的にも非の打ち所のないトラックバックである(自分で言うか。笑)。ところが、これに対して「関連仲間文化圏」の人たちはどんどん「お返しトラックバック」を送信してきた。

 これに対して、「相互リンクがすでに完成しているのに、なんでまたトラックバックを送ってくるのかなあ。本文にリンクあるのをちゃんと読んでないのかなあ?」と思うのが「言及リンク文化圏」。リンク数の比が2:1になるのが気持ち悪いのである(単なる重複トラックバックは仕方ないものとしてあきらめるのだが)。

 もちろん、「関連仲間文化圏」の人たちは「読みましたよ~」というあいさつとして送ってきているのであるが、すでに観点の所在がまったく違っているのである。

 逆に、リンクなしトラックバックを送られたときは、「うちの読者はそちらにたどれるけど、そちらの読者はたどってこれないよ」と考えるが、だからといってお返しトラックバックというのもなあ……と悩んでしまって、結局、トラックバック返しするか、相手のブログにコメントするか、面倒だとばかりリンクなしトラックバックを削除するか、ということになってしまう(もちろん、まあいいか、と放置する人もいるが、文化圏的には境界的な人ということになろう)。

 また、リンクなしトラックバックを送るということは、相手のブログの読者にこちらの記事を「読ませる」ことができるのに、自分のブログの読者に相手の記事を「紹介」することができない。この不均衡が、典型的な言及リンク文化圏の人には、「相手からの一方通行の道筋だけをつけて、自分にだけ有利なことをしようとする利己的な行為」と思えてしまうのである。これは、管理人の立場云々というより、読者に対する管理人の責任を果たしていないという思いだ。

言及リンク文化圏は、リンクなしトラックバックをこうとらえる

 以下、言及リンク文化圏的な考え方だと、こうなるという例。

 たとえば、批判をするときに相手記事へのリンクをつけないということは、読者に対して相手の言い分の全体像を見せないということである。自分の一方的な意見のみを述べるという行為である。

 たとえば、相手の記事を参考にして自分の記事を書いたのに、参考にした記事へのリンクをつけないということは、パクリである。参照元を明記しないで自分の発案であるかのように述べるのは許されることではない。

 関連があるのにリンクをしないというのは、こういった一方的な(利己的な)発想であり、自分のブログの読者への裏切りである。にもかかわらず、相手記事からトラックバックで自分の記事へと誘導することは許されない。

 文中で参考リンクとしてさえもリンクする必要のない記事は、この記事との関係が薄い。だから、そもそもトラックバックをする必要もない。逆に関係があるというのなら、リンクを入れて誘導すればいい。

 「関連仲間文化圏」つまりトラックバックによって生まれる情報の流れに関して興味のない人には「何を堅苦しいこと言ってるの?しんどくない?」と思えるかもしれないが、繰り返しになるけれども、「リンクによって生まれる情報の流れ」が相互交流の均等な状態であってほしいと考える「言及リンク文化圏」にとっては、この「等価交換」を作ることこそが至上価値なのである。

実際にあった例

 うちのブログの「google電卓」記事にトラックバックしてきた某ブログは、こちらの記事内容の劣化コピーをしながら、それがどこを参照したのか書いていなかった。パクラレた側はパクリ元を参照できるのに、パクった側からはパクリ先を参照できない。おかげで、そのブログの人は自分のブログの読者から「よく調べましたね」と感心されたりしていた。

 某有名人ブログに毎回感想を書いてトラックバックを送ってくるファンの人がいて、その人は今まで言及リンクをつけたことがない。有名人ブログからたどった場合は、元記事についての感想だとわかるのだが、そのブログだけ読んでると何かの暗号かと思ってしまうくらい意味不明。

 このように、言及リンクしないことは、自分のブログの読者に対して情報をたどるルートを示さない不親切なものだ――と考えるのが「言及リンク文化圏」である。

そういう意味を込めての「奪う」「奪われる」

 だから、アクセス数が増えるとか減るとかそういう意味じゃなくて、むしろ自分のブログから、自分が参照したブログ記事へ誘導しないことこそ嫌だという話。「アクセスを奪うだけなのは嫌だ」というのは、「客そのものを奪ったり奪われたくしたくない」ではなく、まるで逆で、「こちらからの経路を造っておかないと気持ちが悪い」という意味でとらえていただきたい。

 この辺は本当に、どこに価値観を置くかの違い。

spamの話を絡めて。

 「そうだ、猫をかぶろう 2006-01-06」のコメント欄で、spamに関するコメントをした(「ポリバケツブルー:言及なしTBでアクセスを奪われるのは、全然嫌じゃないですよ、というか、奪われてるとは思っていません」も参照)。私はな0ぜトラックバックspamを容認できないか、という話。これは、「アクセスを奪う」という表現に対する誤解を解く意味で書いたものだが、ここにもう少しきちんと清書してみよう。

 spamはなぜ容認できないか、についての私的な感覚(おそらく、原理主義的「言及リンク文化圏」の人には共通する部分も多いかと思うが、ちょっと確認できないので、私的見解にとどめておく)。

 まず、内容のないリンクを残すことは、読者に無駄足を踏ませることになる。

 大量になると、有益なトラックバックを埋もれさせてしまう(一晩に数百とか来襲されると、トラックバック欄がない方がいいかなとか思ってしまう)。

 それから、クリックして行った先が有害であることが多いこと。単に人畜無害ならともかく、エロ系で、しかも画像クリックすると下手なアイコラ、さらにワンクリック詐欺ページに飛ぶような場合もある。どこからリンクされるかはコントロールできないけれど、自分のサイトからワンクリ誘導ブログへリンクさせるのは容認できない。

 もう一つ追加すると、安易に「トラックバックをすればアクセス増えてウハウハ儲かる」とか思ってる安直アフィリエイトブログには、絶対にいい思いをさせたくない(笑)。

 というわけで、「spamにアクセスを奪われる」というのは、そちらに客を取られるという意味じゃなくて、変な道筋を勝手につけられて、それで読者の中に迷惑を被る人も出てくるという意味。

 で、spamの人が自分たちだけでやってるならともかく、うちを踏み台にして、削除の手間をかけさせてもなんとも思ってないというのが気にくわん(笑)。個人商店の軒先で詐欺商売して、ゴミを軒先に残して帰られるようなもんで。

このコメントにさらに補足して初心者読者への思い

 このspamへの対応に関しては、うちが女子十二楽坊資料館掲示板をやっているからというのもあると思う。ここの参加者は実はパソコン&ネットの素人さん、ほんとの初心者が多い。この掲示板に参加するために初めて掲示板投稿とかやりました、みたいな人もいる。小学生からお年寄りまで存在している。

 そんなところに、たまに変なspam広告が貼られることがある。ネット原住民的な自分であれば、一目見ただけで「また意味のないところに変な広告貼りやがったな。削除の手間をかけさせやがって」くらいの気持ちであるが、ネット初心者にはそうではない。「リンクを書いてくれた人がいるなあ。何だろう何だろう。たどってみよう」と思ってしまうのである。そして、たどり着いた先で、よくわからずにまたクリック。その結果、ワンクリ詐欺ページや、こういう初心者をカモにすることしか考えていないspamアフィリエイターのページが出てきたら、もう本当に彼らはカモがネギしょってる状態になりかねないわけである。そうでなくても、関係ないページに飛んだとき、彼らは「いったいこれは何なんだろう、もしかしたら関連あるのだろうか」と当惑しかねない。

 それで、実際に「変なリンクがあります!削除してください!」と強い依頼があったりする。

 そういう人たちに啓蒙するというのはまた別の話で、とりあえずそういうリンクを削除してあげないと、彼らはどんどん無駄リンクを踏んで、場合によってはひどい目に遭ってしまう。小学生にアダルトリンクを踏ませるわけにもいかない。悪いのはリンクした奴らだが、管理人としては読者・参加者のためにspamリンクを根絶しなければならないのである。

 個人管理ならともかく、有名人ブログなどでは、こういう責任も本当に大きくなってくるような気がする。もっとも、眞鍋かをりブログみたいにトラックバックが異常なほど大量についている場合は、かえって誰もクリックしないだろうから、逆に問題なくなってくるだろうけれども。

大量のspam受けたら多分考え変わります

 で、「それは見つけたら削除すればいいじゃん」と一言で切り捨てる人たちがいるが、対策しないと一晩に数十から数百のspam投稿を受ける立場だってあるんだということは考えてほしいと思う。

 Movable Type 3.2のspam弾き機能は強力だけど(まともなトラックバックも「迷惑トラックバック」にされていることがあるくらい。笑)、それでも抜けてくるのがある。それを防いでくれるnaoyaさん作「リンクなしトラックバック弾きプラグイン」が実に強力。

 実はこの原稿を書いている時点で、24時間以内に200件を超えるspamトラックバックがこのプラグインによって防がれた、とログに残っている。しかし、ログを見る限り、spamでない「リンクなしトラックバック」を弾いた形跡はない。

 つまり、このブログに限定していうならば、リンクなしトラックバックを自動的に弾くメリットはあまりにも大きく、デメリットは極めて少ないということである。実際、このプラグインが使えない間は、数百件のspamトラックバック削除に毎日時間を取られてしまうし、数日放置するともう手に負えなくなるので、余計にspammerに対する怒りが増幅していたのであった。このブログへのトラックバックが失敗しやすいとか反応が遅いのも、裏でspam攻撃を受けている時間帯が多い。

 ちなみに、ページ内にリンクが入っていればOKなので、こちらからトラックバックしたブログ記事からのトラックバック返しは受付可能である。しなくていいけど(笑)

トラックバック・リンクをクリックする読者の期待を裏切りたくない

 これも書いておかなければならないな。

 典型的な「言及リンク文化圏」の人にとっては、自分のブログ内に存在するリンクは常に「(自分を含めた)読者にとって価値のあるもの」にしておきたいという考え方がある。どこからリンクされるかは自分でコントロールできないが、どこにリンクするかは自分でコントロールしたい。リンクをクリックして、行ったところが「なんじゃこりゃ」というページだったら、読者にそういう手間をかけさせるのが申し訳ない、という感覚だ。

 ここで「なんじゃこりゃ」の基準が「直接内容的に関連するもの」でなければならないのがこの文化圏の特徴(人によっては「このページの情報に付け加えるものが何か必要」という「うなずきトラバ反対派」もいれば、「とりあえず話題が一致しててこちらにリンクしてあればいいか」という「リファラトラバ容認派」もいるが、いずれにしてもまるで関係ないページは嫌われる)。

 だから、「言及リンク文化圏」のブログの人は、「関連する記事だけど、うちはあまりたいしたこと書いてないからトラックバックしないでおこう」と考える場合がある(実際にためらっていた人もいるようだ。でも、はてなブックマークの下の方を見れば、トラックバック打ってこなくてもそういうダイアリーを読めるんだけどね)。

 自分は「言及リンク文化圏」の中でも、「相手ページの質」についてはあまり気にしない方で、むしろ「アクセス解析のリンク元を見ないでも済むように、リンクしたんだったらトラックバックほしいなあ」「でもニュースサイトさんはトラックバックくれないしなあ」と考える「リファラトラバ容認派」だ。ほとんど内容がないニュースサイト型ブログでリンクされているだけでも、「ああ、こういうブログでクリップされたんだな」とわかるだけでも意味があると思っている。tDiaryやはてなのリファラ表示はそういう意味で便利。でも、やっぱり向こうからリンクがないと気持ち悪い。

あともう一つ。無知による「リンクなしトラックバック」

 これは初心者によくある間違いなのだけれども、トラックバックを送れば、自動的に相互リンクが作られると思っている人がいる。相手のブログへのリンクは(Yahoo!ブログのようにトラックバック送信先を明示してくれるところ以外は)自動で生成されない。

 そのことがわかっておらず(確かにわかりにくい)、リンクも入れずに「トラックバック先のページはいいことを書いています。ぜひ参照を」と言っている例を実際に何度か見かけたことがある。「だからそれどこやねん!リンクしろや!」と思わず突っ込まずにはいられないわけだが、こういうのを防ぐためにも「リンクしてからトラックバック」ルールで教えておけば間違いないでしょ――というのは「言及リンク文化圏」の発想。

 「関連仲間文化圏」や「ごあいさつ文化圏」では、そういう失敗トラックバックでも、相手からトラックバック返しが来ることが期待できる。それで一件落着。

相手に手間をかけさせない文化、かけることが価値の文化

 それから、これは「トラックバックされた管理人さんの手間を省く」(されたときには自分の手間を省いてほしい)という考えも背景にあるだろう。相手にわざわざトラックバック送信の手間をかけさせるのは「スマートではない」。ちゃんとこちらで相互リンクを用意しておきますから、そちらは何もしなくていいですよ、というのが本来のトラックバックの趣旨だったはずだ、という「言及リンク文化圏」の住人は多いのではないか。

 私自身は、正直なところ、トラックバックの登場で「相互リンク依頼を受けるような面倒なことをしなくなって済んだな。相互リンクしたけりゃ言及リンクつきトラックバックを勝手に打ってもらえばいいんだから」と思った(だから、相互リンクとかいちいち言わずに勝手にリンクしろよと主張する「リンクフリー文化圏」の住人である)。

 だから、すでに相互リンクができているところにわざわざトラックバック返しをすることは、ものすごく無意味な行為、あるいは相互リンクができていないことに気づかない=相手の記事を読んでいないというものすごく失礼な行為、さもなくば無駄なトラックバックを削除させる手間を相手にかけさせる失礼な行為に当たる。

 ところが、である。「関連仲間文化圏」ならびに「ごあいさつ文化圏」の人にとっては、「相手に対してトラックバックを送る行為」そのものに価値があるわけだ。お返しトラックバックをしないと、読んだことを伝えられないじゃないか。向こうから送ってくれたものはきちんとお返ししないと。

 だから、お互いによかれと思ってやっていることが、相手をいらだたせる原因になる。まさに文化衝突というものなのである。

というような背景があって

 で、「言及リンク文化圏」の人に戻ると、「一方通行の経路、あるいは無駄な経路のある状態」を構築していることは悪であり、読者にとっても望ましくない。それはトラックバックを送る側がきちんとだぶりのない相互リンクを作るべきだ……という発想が出てくる。それは、トラックバックを受けるときにも、相手に要求したいこととなってくる。

 もちろん、送信時に自分は気をつけるけれど、受信時には何でも受け入れる、という人もいる。そういう人は、あまり自分のトラックバック欄の「整合性」に気を払わない人だから、「かなり関連仲間文化圏(またはごあいさつ文化圏)寄りの言及リンク文化圏」の人(あるいはいくつかの文化圏にまたがる人)ということなのだろうと思う。

はてなのidリファラ

 はてなダイアリーには、id:daresoreと書くと、daresoreさんのはてなダイアリーにリファラというか言及通知が表示されるようになっている。これは「関連仲間文化圏」的な使い方ができるし、実際、私も「記事」ではなく「人」に呼びかけるつもりのときはこれを使う。

 しかし、これが気持ち悪くないのは、相互リンクができているからだ。id:daresoreと書いたとき、こちらからd.hatena.ne.jp/daresore/のページへのリンクができているし、相手の方もid言及を受けたというリンクができているわけだから、問題があるとは感じないのである。

 要するに、トラックバックを受けて、そのページを見に行って、リンクをたどって戻れない、という状況が生まれるのがすごく気持ち悪いわけですな。そうでなければあまり気にはならない、という感じ。

というわけで今回はさらに「言及リンク文化」的視点で書いておりますが

 他の文化圏の存在そのもの、他の文化圏の考え方そのものについては、spam以外、拒絶・否定したくはない、できればその文化圏の気持ちになって考えることをしてみたい、と思って書いたつもりです。

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2006年1月 8日17:00| 記事内容分類:ウェブ文化圏, ブログ/ウェブログ| by 松永英明
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コメント(1)

弾かれたか? と思ったら、知らないうちに届いてました。>トラバ
うちみたいな細々ページから見たら手動承認してるんじゃないかと思ってしまいます。
自動で弾いているスパムも含めて、よほどサーバーに負担かけてるんですかねー?

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このページは、松永英明が2006年1月 8日 17:00に書いたブログ記事です。
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