「著作権」と一致するもの

LivedoorBlog以外にも権利侵害規定!ブログ著作権規約を全チェック

 ブログサービスを使って自分の書いた記事を、自分が自由に使えない? そんなサービスを使う気になりますか?

 「livedoor Blog 開発日誌:利用規約の一部変更のお知らせ」では「利用者は、弊社及び弊社の指定する者に対し、著作権等(著作者人格権の行使も含む)を行使しないものとします」と改訂され、物議をかもしている。

 そもそも、著作者人格権とは譲渡できない権利。しかし、自社サービスに投稿された人気ブログの内容を勝手にまとめた本でも出そうとでもいうのだろうか? ブログサービスの中には、著作権をまるで理解していないところが少なくないようである。

 そこで今回は、著作権の規定を再確認した上で、すべてのブログサービスにおける著作権規約を全チェックしてみた。


一覧表簡易版(下には詳細版があります)

  • ★★★★★著作権は100%ユーザーに帰属
    • 信州FM、ブログ通信、DI:DO、News Handler、BLOCKBLOG、のブログ、ドリコムブログ、チャンネル北国tv
  • ★★★★★サービス側の著作権の範囲を明記
    • Diary Note、NAVER(但し著作権侵害機能がついているのでおすすめしない)
  • ★★★★☆著作権はユーザーにあることを明記の上、サービス側も利用可
    • TypePad、ココログ、ウェブリブログ、So-net blog、FC2ブログ、JUGEM、MSN Spaces、はてな(★★から変更)
  • ★★★☆☆ユーザーの著作権の明記はないが、妥当な表現でサービス側も利用可
    • 楽天広場、AOLダイアリー
  • ★★☆☆☆自分の著作者人格権が行使できない!
    • livedoor Blog、gooブログ、teacup.AUTOPAGE、ジオログ、Seesaaブログ、アメーバブログ、エキサイトブログ、stylog
  • ★☆☆☆☆著作権はすべてサービス側
    • すくすくBLOG
  • ?????規約に明記なし
    • ブログ人、LOVELOG DIONブログ、Doblog、ヤプログ!、尾道blog、マイぷれす、ぶっとびねっと、関西どっとコム、SweetBox、HELLO KITTY CLUB、リンクログ、moblo、ペケログ、2log、melma!blog


※【改訂2版】一部見落としがあったので17:00に書き直しました。Typepadの規約はよくできてると思います。

※【改訂3版】ブログ規約以外のところに著作権制限規定が載っている例がかなりあること、また見落としがかなりあることがわかったので、再度チェック・修正しました。Livedoorの「補足」も追記。申し訳ありませんがよろしくお願いします。11/15 11:00

※【改訂4版】ココログを★★★★☆に追加、ジオログに追記(下記コメント欄で情報をくださった皆さん、ありがとうございます!)。また、長くなってきたので、このページには一覧と抜粋だけを残し、著作者人格権についての見解については次エントリー「著作者人格権:何が問題で、どう書くべきか?」に移行しました。Seesaaやはてなの「規約外での解説」についてもこちらにて。11/15 19:30

※【改訂5版】はてなを★★☆☆☆から★★★★☆に変更。2004-11-18はてなダイアリー■利用規約内の著作者人格権についてで、「皆様のご理解を頂くのが難しく、一方で弊社としてサービスの運用への影響は大きくないと判断しました」とのことで、著作者人格権についての字句が削除されたことを反映。11/21 15:00

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木村剛の「マスメディアへの対抗意識」は時代錯誤。中越地震マスゴミ批判記事を検証する

 「週刊!木村剛」の木村剛氏がこのところマスメディアへの対抗意識を燃やしている。しかし、これは明らかに時代錯誤なものであり、とうてい共感しえないものである。

 その最大の原因は、木村剛氏が「マスメディアVS民衆」という対立構造を図式として有していること。これは一昔前の学生運動の「権力者VS民衆」という構図と何ら変わることのない「自らを弱者と位置づけ、仮想敵との闘争を主目的とする」という時代錯誤な発想としか思えないのである。

 私自身もマスメディア報道を信用しているわけではなく、その被害というものにも遭ったことがある。しかし、「マスメディアVS民衆ブログ」という対立軸を中心に据え、「マスゴミに対するブログ軍団の橋頭堡」(週刊!木村剛:これが新潟県中越地震の真実だ!)というような意識をもっているということ自体が「時代錯誤」と思えてならないのである。

 マスメディアへの対抗意識でブログをやるということは、必然的にマスメディアに寄生、あるいは少なくともマスメディアを常に意識する立場にならざるを得ないということである。つまり、「アンチ・マスメディア」はマスメディアなくして存在し得ない。そして、マスメディアと同じ土俵で「闘い」続けなければならなくなる。

 我々に必要なのは、マスメディアを敵視し、対抗し、張り合うすることではない。ただひたすら淡々と、マスメディアが流そうと流すまいと、自分の見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことを報じ、そして他の人の情報を検証・取捨選択して、真実に迫ることである。対抗ではなく、ただひたすら淡々と、本当の意味でのジャーナリズムを実践する。それによってのみ、ブログはマスメディアを「凌駕」する存在、あるいはもう一つのメディアとなりえるのである。

 もちろん、「週刊!木村剛」が「マスメディアのあら探しブログ」にとどまりたいのであれば話は別であるが。

 以下、一連の木村剛記事について検証してみたい。

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SPAMは許さん!「悪質サイトBlog Map」

中国語対応電子辞書の選び方という記事にトラックバックがついているので見てみたら、まったく関係のない内容のトラックバックでした。

Blog Map オープン

ブログ検索サイトBlog Map がオープンしました。
できたてホヤホヤなのでみなさんのブログも登録お願いします。

アクセスランキングもやってます。

 こういう時と場所をわきまえないSPAM広告宣伝トラックバックは速攻削除すべし。しかし、単に消しただけではこのサイトの問題を周知徹底できないので、あえて一エントリーをこのBlog Map批判として立ち上げてみます。

 ちなみに、「blog map」といえば実はもう一つあります。jackalさんのd-s-jでやっているblog mapで、これはなかなか面白い。ブログをやっている人たちの居場所を登録するというものですね。私はまだ登録してませんが(笑)。だから、d-s-jさんのblog mapを「元祖blog map」、新規参入の問題サイトを「SPAM blog map」と呼び分けた方がいいですね。元祖は悪くないのでお間違えなく。というか、SPAM blog mapに登録するくらいなら、元祖に登録しましょう。

あと、綴りの途中にスペースの入らない「blogmap」さんといえば、多くのブログで取り上げられた話題のページをピックアップする非常に便利なサイトです。SPAM blog map見るよりはるかに有益です。


【追記】2004/09/23 11:00

livedoorの方のサイトが消えましたので、SPAM Blog MapのLivedoor案内版をそのまま保存しました。あと、SPAMサイト「Blog Map 案内版」というのが別にあったようです。こちらは現時点でトラックバック可能です。

【追記】2004/09/25 00:00

24日16:00時点でblogmap.jpは消滅しました。

参照:「blogmap.jpを糾弾し閉鎖に追い込むページ

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雑誌の責任はどこまで及ぶのか?(付:ポエム)

ソフトバンクBB、恐喝未遂事件容疑者逮捕を受け発表会開催
~「PC JAPAN」休刊へ。容疑者の1人は「PC JAPAN」に執筆するライター~
という記事が出ている。例のソフトバンクBB顧客データ流出・恐喝未遂事件について、

ソフトバンクグループであるソフトバンク・パブリッシングの月刊誌「PC JAPAN」でフリーライターとして執筆していた。ソフトバンクグループではこれを受けてPC JAPANを当面の間休刊とする。

というのだが、PC JAPANという雑誌の責任がこの件でどのくらいあるのか、私には理解できない。
 PC JAPAN編集部からアクセス権が与えられたというのならともかく、あくまでも「容疑者」個人の問題ではなかろうか。雑誌の休刊がこれだけを理由としているのなら行きすぎだと思う。

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CLANNAD(クラナド)は「家族」を意味しない

偽CLANNAD 「CLANNAD」という名前のゲームが売れているようである。クラナドといえば、かのエンヤも一時期所属していたアイリッシュトラッドの有名バンド名であり、それがなぜか恋愛ゲームのタイトルにつけられている。

 問題なのは“「クラナド」とはゲール語で「家族」を意味する”と会社側が説明している(Amazonの解説にも正式に載っているし、シナリオライターの麻枝准氏も「pre-CLANNAD」で述べているようである)。だが、「クラナド」とは固有名詞であり、「家族」などという普通名詞ではないのだ。

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CLANNAD(クラナド)は「家族」を意味しない

別の場所で事前に書いていたとおり、実験は終了いたしました。完全に消すとまた何だかんだ言われますので、一応データを保存しておきますが、こちらが正式版です。


【表現がきつかったところは謝罪します。ここで明らかにした事実関係が変わるわけではありませんが、不快感を与えたことをお詫びして訂正します。取消し部分追記部分とします。以上25日未明。】

偽CLANNAD 「CLANNAD」という名前のゲームが売れているようである。クラナドといえば、かのエンヤも一時期所属していたアイリッシュトラッドの有名バンド名であり、それがなぜかエロゲー恋愛ゲームのタイトルにつけられている。(但し18禁でないと明らかになったのは発売2カ月前)

 これだけでも不快だが、問題なのは"「クラナド」とはゲール語で「家族」を意味する"と会社側が説明している(Amazonの解説にも正式に載っているし、シナリオライターの麻枝准氏も「pre-CLANNAD」で述べているようである)。だが、「クラナド」とは固有名詞であり、「家族」などという普通名詞ではないのだ。トラッドクラナドのファンにとって、今回のKey((株)ビジュアルアーツ)社の暴挙は見逃すことのできない冒涜行為であるこの間違いは看過しがたいものである

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「輸入権」の根本解決法は「関税」だ

建設的な話をしよう。反対だけでは仕方がない。代案を出そう。

「日本で原盤が製作されたCDの海外(特にアジア)盤を輸入制限したい」という発想を、「著作権法」によって「輸入禁止できるようにする」という方法で解決しようとするから変なことになるのだ。

この法案を進めているAVEXの依田さんを始めとする人たちにも、海外(特にアジア)盤ファンにも納得できる落としどころがある。そして、単に安いから海外盤というのではなくてファンだからこそ聴きたいという人たちの選択の自由を守ることができる。

しばさんが書いていたアイデアが最適解じゃないだろうか。
それは、「関税をかければいい」ということだ。

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切り捨てられるアジア音楽ファン【音楽関係者にまで裏切られた!?】【お詫び追加】

私たち音楽関係者は、著作権法改定による輸入CD規制に反対します」に「声明文」が出されている。もちろん、「輸入CD規制に反対」という趣旨には賛同している。しかし、その内容については、絶対に賛同できない文面が含まれている。

アジア盤の邦楽CDの逆輸入防止を目的とするならば、それを法案に明文化することを求めます。

つまり、この「音楽関係者」は「アジア盤は禁止されてもいい」というのだ。

しかし、それはアジア音楽ファンに対する裏切りであり、ものごとを大局的に見ていない声明である。

●5月15日追記。無用な混乱を招いたことをお詫びし、一部訂正等を加えた上で末尾に追記します。

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海外からの還流を防ぐ必要なし。グラフで見る輸入盤問題

こういう問題については、図解にするとわかりやすいというのが最近の流行ですね。
「還流防止」を必死に推進しようとしている「日本レコード協会」が発表している数値を使って、この問題に関するグラフを淡々と作ってみました。
統計グラフ 以下、解説。

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「アジア盤《も》買いたい」のはダメなんですか?CD輸入権による音楽鎖国

社団法人 日本レコード協会|日本の洋楽ファンの皆様へ」という声明が発表されました。こういうものを発表せざるをえないほど、音楽ファンの声が高まっていると見ることもできます。しかし、その内容はまったく納得できません。うっかりだまされちゃあだめです。その理由は……

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