トラックバックspamとトラックバック削除の基準

内容的に何の関係もないエントリーに、宣伝目的でトラックバックすることをトラックバックspamと呼ぶ。こういうことをやったブログには、spam削除の上、spamをやめろというトラックバックを打ち返して差し上げます。今日も一件ありました。

2004年12月16日11:17| 記事内容分類:ブログ/ウェブログ| by 松永英明
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「個人出版がおもしろい」からのトラックバックspam

  • トラックバック:「個人出版がおもしろい」(個人出版がおもしろい)[2004年12月16日 04:56]

ブログから本が生まれる これから本を作りたい人のためのガイドです。ブログに連載した内容に加筆訂正して本にします。 ブログの連載内容は、こちらからご覧下さい→個人出版がお㮮.……[全文を読む]

 送信元はblog.goo.ne.jp/kyouichiro21/e/59d7ef106efb36230b2f7397fd0b7fc9。前にトラックバックスパムで話題になったサイトが同様に自費出版本の宣伝のためであったが、今度もまた本の宣伝だ。ちなみにトラックバック元の記事内容は宣伝のみのお粗末なもの。

ブログから本が生まれる

これから本を作りたい人のためのガイドです。
ブログに連載した内容に加筆訂正して本にします。

ブログの連載内容は、こちらからご覧下さい→個人出版がおもしろい

出版案内については、こちらからご覧下さい↓

38万円で本ができた
-自費出版・協力出版から個人出版へ- 2月3日発売 太陽出版刊

発売まで、あと49日(12月16日現在)

 ほかにもjps.cocolog-nifty.com/21/やplaza.rakuten.co.jp/jps2005/で同じ著者がブログを展開し、ページランクを稼ごうとしているようだ。

 このサイトの個人出版の話そのものは興味深いものだと思うのに、宣伝方法において一般の「無差別大量宣伝で多くの人の目にふれさせる」という宣伝手法を安易にブログに当てはめてしまうのはなぜだろうか。

 ブログのつながり方は無差別大量宣伝には向いていない。あくまでも同じ話題、同じテーマ、あるいは会話のやりとりをつないでいくものである。掲示板でも話の流れや板のテーマに沿っていない投稿は「荒らし」「うざい宣伝」としかみなされないのとまったく同じで、ブログへのコメントやトラックバックはすべて話題に沿っている必要がある。

トラックバック削除の基準

 先日からこのブログの「トラックバック用URL」のすぐそばに注意書きをしている。

  • トラックバックが重複しても削除依頼コメントは不要です。適当に消しますので。
  • こちらの記事へのリンクのないトラックバック、無関係な記事からのトラックバック、宣伝のみのspamトラックバックは削除することがあります。

 実は2項目目についてはいろいろ考えながら書いていた。というのは、どのレベルのトラックバックを削除するか、ちょっと考えてしまう例があるからだ。

 トラックバックの内容とリンクのスタイルで分類してみる。内容は、トラックバックされた記事と元記事の内容の関連性が問題となる。それから、トラックバック元の記事からこちらにリンクがちゃんとされているかどうか。この2つの観点からいくつかのパターンに分けてみよう。

  • 内容・テーマが合致、先方からのリンクもある……理想的トラックバック
  • 内容はあまり関係ないが先方からリンクがある……まあ消すには及ばん
  • 内容はまるで関係ないが先方からリンクがある……話の流れ上たまたま出たリンクとか。これも消すには及ばん
  • 内容・テーマが合致、先方からのリンクはない……これは悩む
  • 内容はあまり関係なく、先方からリンクはない……何でトラックバックしてきたの?削除
  • 内容はまるで関係なく、先方からリンクはない……spam認定

 つまり、「内容、テーマが合致している」が「リンクなし」のスタイルのトラックバックをどう扱うか、自分でも迷うことがあるわけである。もちろん、結論として以下の選択肢から選ぶというのは最初から決まっている。迷うというのは、個別のケースにおいてどれを選ぶか、という選択の部分だ。

  • そのまま放置(一方通行でもよし、という場合)
  • トラックバックを打ち返す(相互リンク化)←でも面倒
  • トラックバックを削除

 先日の木村剛関連記事では2つほど一方通行トラックバックがあった。どちらもここで書いている内容と直接は関係ないが、しかし木村剛関連ではある、という微妙なエントリーである。こういったトラックバックは「話題に便乗してアクセス稼ぎか?」とか思ってしまうこともある。もちろん、アクセスが欲しいならそこでトラックバックを打ち返せばいいという考え方もあるが、別にそこまでしたくない。というわけで、「数日放置の上、削除」することにした。

劣化コピーエントリーからの一方的トラックバックのいやらしさ

 先日のExcite エキサイト翻訳の「珍訳」対応表記事では、奇妙な現象が見られた。明らかに当方の記事などをもとに書いた個人ニュースサイト的ブログから、一方通行トラックバックが送られてくるというものだ。「エキサイト中日翻訳で○○を入れてみて」程度の「劣化コピーエントリー」で、しかも参照元となった当方へのリンクは一つもない。そういうブログに限って「俺が発見した!」かのような表現となっているものだ。

 劣化コピーエントリーを先に見た人は、「この人が面白いものを見つけたんだね」と勘違いするかもしれない(実際には、面白いものを見つけたり紹介したりしているサイトを見つけた、のであるが)。元記事にさかのぼることもできない。

 一方、元記事のほうから劣化コピー記事に行った人は、時間の無駄となる。その内容はさっき読んだって。

 こういう劣化コピー記事で参照元を明記しないのは、場合によっては剽窃ともいえる。参照元にだけ連絡するというのでは意味がない。自分のブログ内に参照元を明記すべきである。というか、「劣化コピー記事書きましたよー、そちらへのリンクはないけどね」とわざわざ通知するのはどういう意図なのか、まるでわからなかったりもする。

リンク通知と考えておけば問題は少ない

 中国のCNBlog運営者の一人Mao氏のブログでは、トラックバックを「引用通知」と訳している。嫌われないトラックバックのためには、先方へのリンクを入れて「リンクしたよ通知」と考えておくといいのではないだろうか。

 で、初心者によくある間違いを改めて書いておくと、「トラックバックを送信しても、それだけでは本文中に先方へのリンクは発生しない」ということ。これを勘違いしている人が非常に多い。相互リンク製造ツールではなく、参照先ブログエントリーからのリンク製造ツールなのだ、というところがわかりにくいようだ。逆に、システムによっては、先方へのリンクを含む記事を書けば自動的にトラックバックが送信されるブログサービスはあるのも混乱を招いているのだろう。

 これについては「トラックバック、よくある勘違い」を参照のこと。

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2004年12月16日11:17| 記事内容分類:ブログ/ウェブログ| by 松永英明
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コメント(4)

どうも誤解されたみたいですね。無理もありません。私が一言の説明もしなかったのですから、ゴメンなさい。記事内容を読んで頂けると分かると思ったのですが、私の主張しているのは、協力出版だとか懸賞募集と銘打った自費出版業者へ引っかからないで下さいよと言うことなのです。本の宣伝のように受け取られたようですが、本屋さんで私の本を手にとって、「これが38万円でできた本か」と比較して下さいというお願いで、そのために、わざわざ買わなくてもいいですよとも書いておいたのですけどね。こちらのブログのコメントを見て、本を作りたい人も多く見ているブログだと思ったので、トラックバックを張ってみたのですが、お気にさわったようでお詫び申し上げます。どうもこちらの記事を読んで、自分に都合よく解釈していたようです。

意図は了解いたしました。
ただ、ブログにおけるトラックバックは、サイト単位ではなく、記事単位のつながりです。したがって、もう少し関連のありそうな記事に対するトラックバックであればまだしも、単に最新というだけで関係のない「ドイツの国際ブログ大賞」の記事にトラックバックされるなら、それは不適切なものとなります。

ひとつ質問なんですが・・。
例えばあなたのブログを一行「これはいいです」とだけしか書いてないでリンクしてある言及トラバは削除しますか?
spamなのかそうでないのか微妙なところですよね。ウチはコメントなのですが「きれいにまとまったブログですね」とアゲておいて自分の宣伝をしてるのです。なんか喜んで良いのか・・微妙。

トラックバックやコメントでの情報商材、やアダルト広告のスパムは嫌いです。
無料ブログでトラックバックセンターを作って、リンクチェック中、『書けるサーチ』検索してここにたどり着きました。

スパムの方のブログマップはサイト開けなかったし閉鎖したのかな。そして元祖ブログマップは健在ですね。
それがうれしくてコメントしちゃいました。

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