ブログアップデート:Movable Type 3.2とSerene Bach 2.01R

 ちょっと仕事に隙ができたので、このメインブログのMovable Typeを2.661から3.2にアップデートし、さらにさぼっていたトルクメニスタン・ニュースの更新がてら、ブログツールsbをSerene Bach 2.01Rにアップグレードしてみた。

 いずれもいい感じによくなっている。以下、旧版との比較とか思ったこととか。

2005年10月11日04:32| 記事内容分類:Movable Type, ウェブツール, ブログ/ウェブログ| by 松永英明
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Movable Type 3.2

 Movable Typeについては、ver 3.xxになってからの規約で「利用できるユーザー数は1人」「立ち上げるブログ数は3つまで」という厳しい条件だったので(稼働してるだけでもメイン、はじめてのウェブログ、土佐日記、義経日記、といきなりオーバー)、アップグレードせずに済ませていた。ver 3.xxのメリットといえば「Type Keyで認証できる」「サブカテゴリが使える」程度だと認識していたので、別に導入しなくてもいいと思っていたのである。まあnaoyaさんの「言及リンクのないサイトからのトラックバックは弾く」プラグインが3.xxでないと使えないというのは少々痛かったが。

 ところが、3.2で「スパム対策が強化された」というので見に行ったら、ブログ数制限もなくなっていた。毎晩50~60件来襲するトラックバック/コメントスパム(毛唐紅毛人spammerによる無差別大量攻撃)には手を焼いていたので、とにかく試しに入れてみることにした。

 最初、アップグレードしかけて撃沈。エラーが出て止まってしまう。どうやらきちんと上書きできていなかったようで、古いファイルを全削除してからアップロードし直してようやく立ち上がった。

 ver3.2の管理画面は非常に使いやすくなっていた。ブログをまたいでコメントやトラックバックを処理できるのもありがたい。

 ではスパム対策はどうか。naoyaさんのプラグインは入れておくとして、それ以外に今まで改造してきた内容はすべて破棄してみる。つまり、スパム対策の実力を拝見しようというわけである。で、アップグレードしてから二晩経ったが、合計100件を超えるトラックバックスパムを完全撃退してくれている。コメントスパムもほとんど問題ない。これはすごい。

 また、あまりクローズアップされていないが、保存ファイル名指定ができるようになっているのは素晴らしい。これまではキーワードを流用するなどの裏技を使っていたが、SEOにとって必須のファイル名指定がきちんとできるのはありがたいことである。

 というわけで、Movable Type 3.2に変えてよかったと思う。

静的生成にこだわる理由

 二年前、アクセスが集まりすぎてサーバーダウン、アカウント一時停止に追い込まれたとき、サーバー管理をやっている友人にこんな話を聞いた。

「サーバーは、単にページを閲覧するのと、CGIを動かすのとでは、管理上かなり違う。HTMLファイルを閲覧させるだけならどんなサーバー管理者でもできるだろうが、CGIをきちんと稼働させられるかどうかというところでは、サーバー管理者の技能の差が歴然と出てくる。これは技能ができないと維持できない。いいサーバー会社かどうかは、それをきちんとできる技術者がいるかどうかで決まる」

 サーバー容量や、転送量なども比較対象とはなるだろうが、それは単なる設備投資の問題。究極的にはCGIが問題なく動くようにできる技術者の存在は、単に設備だけでは解決できない問題なのだという。

 確かに、最初に借りていたサーバーは、ただ単にhtmlを吐き出しているだけでphpコマンドを何も使用していないphpファイルへのアクセスが急増しただけで、phpエラーが出まくってサーバーダウンしたということだった。それでアカウント停止、さらにCGIやphpなど動的なものをすべて使用禁止にされてしまったのである。仕方がないのでロリポップに移転したが、サーバーやデータベースが重いこともあるものの、前サーバーのような低レベルなエラーは発生したことがないので、やはりこれはいいサーバーだと思っている。

 で、何が言いたいかというと、それ以来、ブログその他のツールは極力「静的生成」(つまり、HTMLファイルを実際に作るもの)であってほしいと思うようになった。「動的生成」(つまり、表示させるごとにCGIを動かすもの)だと、アクセスが集中したときに大変なことになる。したがって、ファイルを生成するときだけ動的に動き、それ以外は単にファイル閲覧で済むような仕組の方が安心できるわけだ(まあアクセス解析CGIは動くが、それでもブログ本文を出力するのに比べれば大したことではない)。

 実際、このブログのアクセス数は平均して1日5000~1万くらいだけれども、トラックバックやコメントはスパムも合わせて1日数十、多くて100くらいか。あと更新などで自分でCGIを動かす場合を含めても、CGIの稼働率を数パーセント以内に抑えることができる。

 そういうわけで、ブログツールやCMSツールは極力、静的生成であってほしいと思うのだ。

Serene Bach 2.01R

 で、ブログツールで静的生成メインと言えば、やはりMovable Typeが筆頭に挙げられる。そしてもう一つの優れたブログツールが旧称sb、現在のSerene Bachだ。これは出力部分のみJUGEMテンプレートにも対応しているが、別にJUGEMのパクリでも何でもなく、一から作り上げられた独自スクリプトである。

 sbは自知之明のjingさんに強烈に勧められて使ってみたのだが、これがまたいい。作者もブログ界のことはよく知っている人なので使い勝手はいいし、要望も聞いてくれる。自分の中では、Movable Typeかsbかという2大巨頭ブログツールの地位に上り詰めていた。

 そのsbがさらにバージョンアップしてSerene Bachになったのは知っていたが、なかなか手が空かなくて(入院もあったし)ようやくの導入である。dataディレクトリに余計なファイルがあるとエラーが出るという作者も想定していないようなエラーに襲われて少々手こずったが、きちんとアップグレードできた。

 個人的な要望としては、ブログでは「はてな記法」で書きたいというのがある。

 MTにはmt-sukeroku-plus.plというプラグインがあって、これを使えばはてな記法が使える。しかし、sbではこれが不充分だった。ところが、sbの作者であるtakkyunさんがSerene Bachに標準添付のプラグイン「sbtext」で充分にはてな記法が使えるようになったのである。これは自分が付けてくれと散々ごねたので実現したのだと思うが、ありがたいことだ。

 これで、SBとMTは互角に戦えるようになった。あとは目的別の使い分けである。

SBとMTの使い分け

 以下、2つを比較したときのそれぞれのツールの得意分野をまとめてみた。

Movable Type

  • コメントスパム・トラックバックスパムに対する強力な管理機能
  • テンプレートを増やせる、ファイル名をいろいろと設定できるなど、カスタマイズの自由度が極めて高い
  • 複数ブログを組み合わせた運用に強い。まったく違うタイプのブログを組み合わせることができる
  • 日付を完全に殺したカタログ型サイト生成CMSとしても使いやすい

Serene Bach

  • シェアが少ないのでスパムも少ない
  • 表紙や月別・カテゴリ別表示で、次・前のページへの誘導が完璧にできる。バックナンバーへの誘導がわかりやすい
  • 更新が軽快
  • パーツを組み合わせる感覚で簡単にブログを構成できる
  • 一つのブログの中で、カテゴリ別にテンプレートを当てはめることができる

 それぞれの特性を活かしたサイトづくりをしていければ、面白いことになるだろうと思う。もちろん、トルクメニスタン・ニュースのように、Serene Bachでブログ、Movable Typeでデータベースというように組み合わせて使うことも可能だ。

自前設置も面白いよ

 というわけで、最近のブログブームは必然的にレンタルブログを使うのが主流であり、「みんなのブログ」などでも、どうしてもレンタルのものを中心とした記事構成になる。

 しかし、実は自前設置ブログもそれほど厄介ではない。実はこの間、FTPソフトを使ってサイトを更新していたことはあるが、CSSもCGIもよくわからん、という人に「ロリポップの解説を見てMovable Typeを設置してみるといいよ」とそそのかしてみた。まあCGIも設置するだけならパーミッションと配置場所を間違わなければ何とかなったりするので、そう難しいものではないだろうと思っていた。その結果、あっさりMovable Typeが稼働し始めたようである。ロリポップの解説(もとはMilanoさんの解説だけど)がわかりやすいのもうまくいった理由だろう。

 というわけで、進化したMovable TypeとSerene Bachがあまりにもいいツールなので楽しんでしまった。自前設置のいいところは、なんといってもカスタマイズの自由度、制約の少なさにある。もちろんそれだけの技術や手間も必要になるのだが、レンタルブログで物足りない人は挑戦してみてはどうだろうか。

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