フォトン・ベルトは天文学的にありえない

 フォトン・ベルトについてシカゴ大学天文学部に在籍する天文学者が詳細に矛盾を指摘したデータがありました。ニュースグループでNanomiusという人がフォトン・ベルトについての質問をしたのに対する徹底的な回答です。1995年2月の「The infamous photon belt」という長い投稿のほとんどを訳してみました。

2004年9月24日21:02| 記事内容分類:天文学・地学, 民俗学・都市伝説| by 松永英明
この記事のリンク用URL| ≪ 前の記事 ≫ 次の記事
| コメント(5)
twitterでこの記事をつぶやく (旧:

From: dmc@otto.uchicago.edu (Dave Cole)
件名:悪名高いフォトン・ベルト
日時:1995年2月21日火曜日02:59:33 GMT

 わかりました。僕はこれにうんざりしてます。投稿を見る限り、他の人と違って僕は「現役」天文学者です。シカゴ大学にいて、スペクトルの遠赤外線(60~200ミクロン)部分での測定を使った星の誕生の研究をしてます。

Nanomiusさん writes:

1. フォトン・ベルトは巨大なtorroid型の物体で、フォトン=光子でできており、人工衛星の機器によって1961年にはじめてプレアデスの近くに発見された(p.27)。この星系にはアトラス、プレイオネ、アステローペ、マイア、タイゲタ、セレノ、エレクトラ、メローペがある(図p.29)。プレアデスの星々は、中心の星アルシオネの周囲をまわっている (図では、プレイオネ、アトラス、メローペ、タイゲタ、マイアはベルトの内側にあるように見えるが、これはそのまま受け取るべきではないようだ) プレアデス軌道はアルシオネの周りを100年に5.5度の角度で回っている(図p29)。地球・太陽系とフォトン・ベルトは、「お互いに近づいて」いる(p.28)。

 プレアデスは410光年の距離にあります。その動きは2つの要素があります。一つは視線の前後方向に沿った動きで、もう一つは視線に垂直な動きです。前者は「視線速度」、後者は「固有運動」と言います。プレアデスの視線速度は毎秒4.5マイル後退となります――つまり、太陽とプレアデスはお互いに「遠ざかりつつある」のです。プレアデスの固有運動は100年で5.5秒、天空上ではおよそ南西方向に向かっています。これはオリオン座に向かっており、地球とプレアデスは銀河の中心をめぐる軌道上にあるということが共通しています。

 8つの星の名前は古代、特にギリシアからのものです。紀元前三世紀のアラートスの詩を見てください。

 プレアデスのすべての星は同じ動きをしています。ですから、アルシオネ軌道上にあるのではなく、一つのグループとして一緒に動いているのです。プレアデスは「散開星団」です。これはお互いに重力で縛られていないということを意味しています。ですから、数百万年単位のタイムスケールで銀河をめぐる一つひとつの星となっていき、星団ではなくなるでしょう。上記の段落で、第2文から最後までの文は単純な間違いです。この文章の書き手(おそらくNanomiusさんではなく、本の著者)は、知らないのか、ウソをついているかです(この情報源は、「Bright Star Catalogue」と、Burnhamの「Celestial Handbook」です。また、torriodというのは単語になっていません。toroid, torus, toroidalなどでしょう。もちろん、toroidal(ドーナツ型の)というのだけが形容詞形で、ここに当てはまるものです)。

質問:

  • これらの星の名前は従来の天文学に存在していますか? 1961年の人工衛星の機器はプレアデス星域で何を発見しましたか? [中略……]

 名前は存在しますが、天文学者はBS(Bright Star)またはHD(Henry Draper)カタログ番号を使う傾向があります。なので、名前のついている星はごくわずかです。

 1961年5月5日、マーキュリー計画(弾道宇宙飛行)で、アラン・シェパードは宇宙に到達した最初のアメリカ人となりました。当時、その軌道には多くのものがあったわけではありません。あなたの言うチャネラーが言っているのがどの人工衛星なのかがわかれば、宇宙飛行の歴史についての本を使って調べるのは簡単なものです。というのも、当時の初期の人工衛星にはあまりたいした技術がなかったからなのです。本当に気にしているのなら、Nanomiusさん、調べて教えてください。しかし、天文学者として言わせてもらえば、1961年の観測機器などどれも信頼できません――少なくともやり直さないといけないでしょうね!

 この理論に異議を唱える連中の中には、地球からプレアデスまで何光年という距離があるため、この周期で太陽系がプレアデスの軌道をめぐるには超高速でなければならないと言い張る輩もいるが、この場合はどうだろうか?(天文学的な光年単位の距離の測定は、適切な計算方法がなく、新しい技術を考案しているところである、と述べるチャネラーもいる)

 数学をやってみましょう。すでに言ったとおり、プレアデスまでの距離は410光年です。ですから、太陽系が円形の軌道を描いているとすれば、その円周は、2×円周率×410光年=2581光年、あるいは2.4×10^19メートルとなります。軌道を一周するのに2万4000年から2万6000年かかると主張されています。2万5000年をとれば、それは7.9×10^11秒となります。したがって、太陽系が軌道を進む速度は、(2.4×10^19メートル)÷(7.9×10^11秒)=秒速3.0×10^7メートルとなります。光速は3.0×10^8メートルですから、太陽系の軌道速度は光速の10分の1、つまり0.1cとなります。

 相対性理論によれば可能ですが、Nanomiusさん、注意しなければなりません。こういうことはありえません。もし質問があれば、個人的に連絡をください。

 プレアデス周回軌道にあるとすれば、「なぜ」というのがもっと大きな疑問となります。そうなるためには、巨大な重力が中心になければなりません。対象物の軌道(円形軌道と仮定)の速度は方程式v^2=GM/Rで求められるという事実から、質量を計算することができます。これを書き直すとM=R×v^2/Gとなります。それでは、太陽が410光年の距離を0.1cの速度でプレアデスを周回しているとして、そのとき中心に必要な質量Mは、

M=410光年×(3×10^7m/s)^2 / 6.668×10-11 m^3/kg*s^2
 =3.88×10^18m×9×10^14m^2 / 6.668×10-11 m^3/kg*s^2
 =5.24×10^43 kg

 太陽の質量は2×10^30kgですから、これは太陽の2.6×10^13倍(26兆倍)になります。銀河の質量は、ダークマター(下記参照)を含んで太陽の10^9から10^10倍(10億~100億倍)と推定されています。ですから、プレアデスを周回するためには、そこには1万個くらいの銀河がなければならないということになります。ここには注目しなければなりません――重力レンズ問題だけでも!

 Nanomiusさんにとってこの計算は難しくないと思います。そして、こんな奇妙な結果が出てくるという事実は、あなたの理論にとって大きな打撃となります。

2. フォトン・ベルトは物質と反物質(電子と陽電子)の衝突によって生まれたフォトン光子でできている。衝突の結果として質量はフォトン光子に変換される。(陽電子その他の粒子が存在することは科学者によって証明されている。それは「Derec」によって存在すると推測され、1932年にアンダーソンによって確認された。反陽子と反中性子は1950年代までに発見された)

 他の人も指摘していますが、それはP.A.M.Dirac(ディラック)です。

質問:

  • 科学者は宇宙で物質・反物質の衝突を発見・観察したのでしょうか?それは観察可能なものなのでしょうか?

 宇宙に行く必要はありません。世界中の1年生の物理化学室でいつも起こっていることです。非常に重要なサインは、ガンマ線光子――それは511keVのエネルギーを持っています。このような光子は宇宙からきています。

 スティーブン・ホーキングが、ブラックホールは反物質を放出していると証明したことを知っています。電子の流れを放出する源、つまり2種類の相反する物質の出会う場所としてフォトン・ベルトがあるのでしょうか?

 えーと、電子の流れの単純な発信源としてすぐ思いつくものとしては、今あなたがこれを読んでいる装置、つまりモニター/CRT=ブラウン管があります。陰極線は自由電子です。もちろん陽電子を使ってCRTを作ることもできますが、それは周囲にあるものなんでも爆発させる性質があるので、そういうことをやろうという人はいません。

 しかし、これは別の問題を提示します。この宇宙は物質・反物質のバランスが極めて偏っています。つまり、反物質はほとんど存在していません。たとえば、反物質でできた銀河というものが存在するとは思えません。それがなぜかということを説明するのは、宇宙論学者の問題です! さて、いろいろな源からの噴出を見ることができます――若い星、活発な銀河の核、クエーサー(準星)――しかし、その噴出のすべては、電子と陽子が磁界によって加速され、吹き出されるという形式が一致しています。陽電子の流れも存在するかもしれませんが、それは一つも見つかっていないのです。

3. フォトン・ベルトが最初に発見されたのは、英国の天文学者エドムンド・ハレーが18世紀初頭に始めたプレアデスについての一連の研究においてであった(ハレー彗星は彼の名前にちなんでいる)。

 ハレーは、プレアデス星団の中で少なくとも3つの星が、古代ギリシアの天文学兄夜観測と同じ場所にないことを発見した。その違いは非常に大きなものであり、ギリシア人とハレーのどちらかが大きな間違いをしていると思われた。ハレーは自分もギリシア人も正確な測定をしているという自信があったので、プレアデスが動いたのだと結論づけた。(p.29)

  • ハレーのどの本がこの観察について言及していますか?それは記録されていますか?それはどう書かれていますか?
  • 主流の天文学者はこの観測のことを知っていますか?

4. プレアデスの動きの観察は、後にフリードリヒ・ヴィルヘルム・ベッセルによって証明された。ベッセルはプレアデス星団のすべての星が100年に5.5秒の角度で動いていることを発見したのだ。(p.30)

質問:

  • これはベッセルの研究に記録されていますか?そこには何と書いてありますか?
  • 主流の天文学者はこの観測のことを知っていますか?

 申し訳ありませんが、これはほとんど侮辱的だと言わねばなりません。ハレーは正しい動きを発見しましたし、その後、ベッセルはそういう観察をしました。

 「立派な」天文学者であれば、そのような適切な動きがないなんてことは言ったりしません。では、それは記録されているでしょうか? もちろん。それをどう思うでしょうか? 信じます。これはNanomiousさんの主張に関係しているでしょうか? まるで関係ありません。

 Nanomiusさんは、(少なくとも)天文学においてどのように研究がなされるかについて、間違った仮定のもと、勘違いなさっているようです。ハレーやベッセルがどこにこれを書き記しているかはわかりません。それを見つけようと思えば、大図書館の稀覯書コーナーを調べなければならないでしょう。18世紀や19世紀の原文を読んだことはありませんし、それは無意味でしょう。

 天文学上の発見が受け入れられるとき、最初に報告書にまとめられ、それから教科書やカタログに記載されます。本当の意味で、ハレーやベッセルがプレアデスの動きを測定したというものが存在するかどうかということついて、まるで気にしていません。それ以来何度も、もっとよい装置で観測されていますし、最も適切な値を使いたいと思いますから!

5. ポール・オットー・ヘッセもプレアデスを研究し、プレアデスの星の動きとちょうど直角(90度)のところに、およそ2000光年つまり759兆864億マイルのtorroid型のフォトン/ベルトがあることを発見した。ヘッセとベッセルの双方が正しいため、地球は現在、フォトンベルトの2万4000年の周期を一周しようとしている。

質問

  • ポール・オットー・ヘッセとは誰ですか?その著書は何ですか?なんとかいてありますか?
  • ヘッセは何を観測したのですか?彼がフォトン・ベルトと呼んでいるものは何ですか?
  • ヘッセは主流の天文学者に知られていますか?

注:「ポール・オットー・ヘッセ」についての以下の言及を見つけました。だれかがこれを研究して、内容についての情報をくれたら、素晴らしいと思います。

  • 著者:ヘッセ、ポール・オットー。
  • タイトル:Der Jungste Tag : e. Buch an d. Menschheit, d. von kommenden Dingen spricht.
  • 出版社:
  • 情報: Bietigheim/Wurtt. : Turm-Verl., 1986.
  • 詳細: 135p
  • ISBN: 3799900683

 この人物について聞いたことがありません。それは、この人が天文学者ではないという意味ではありませんが、いいしるしでもありません。そして、唯一与えられた参考文献が、わずかにしか話せないドイツ語の本なので、役に立つことを言うことはできません。指摘したいことは、「天文学上」の発見が信頼性を持つためには、書籍ではなく、対等な人たちによって再検討されたジャーナルで報告される必要があるということです。

 率直に言わせてもらえば、Nanomiusさんはこの問題について、自分がやるべきことをやっていません。もし、あなたの正統的ではない考え方を誠実に議論しようとするのであれば、立証責任はわたしたちではなく、あなたにあるのです。「Xを見つけようとしましたが、ぜんぜんわかりません。だれかご存知ですか?」と投稿する人がいたら共鳴しますが、あなたはそういうことをやっているわけではありません。天文学入門書さえも読もうとしなかったことは明らかです。そうしていれば、私から見れば明らかな間違いをするはずはなかったのに、そういう間違いが多いからです。おそらく、最もわかりやすい例としては、あなたが「ダークマター(暗黒物質)」とは何かということを知らないことがあります。

「ダークマター」は、発散・放射された放射線によっては観測されず、重力効果によってのみ観測される物質と定義されます。

あなたの投稿の後半部分を引用しますね。

私に言ってるんですか? どこにも見つけることのできない「ダークマター」が宇宙全体に存在しているなんていう考え方と比べても、これはたいしておかしな理論じゃない、と言いたいです。

 ダークマターは見つけることのできない物質ではありません。「見る」ことのできない物質なのです。

 その違いは決定的です。Nanomiusさん、ダークマターについてもっとよく知りたいというのであれば、よろこんで私信メールをお送りしましょう。それか教科書を読んでもいいです。その間、あなたの知らない事柄についてコメントするのはやめるべきです。

6. フォトン・ベルトのエネルギーは非常に強力な天文学装置以外ではほとんど見ることのできない角度に位置している。地球の諸国政府は、このような装置を使うことのできる人たちが、この調査結果を一般に広めることを大いに阻止してきた。この弾圧によって、真実の原因と性質についての情報を与えられた人たちに大きな混乱がもたらされた。(p.45)

  • 弾圧されたという証拠はありますか?だれかそれを経験した人は?
  • この「弾圧」は遂行されたと思われませんか?
  • この弾圧が起こったならば、それはNASAのカメラマンやハッブルのこの分野の研究者たちを弾圧しているはずですが、これはどんな場合でも起こっているんでしょうか?

 これは何を言っているかといえば、私がだれか別の人からこの問題について真実を語るなと要請されている、ということです――「それは全部NSAによるウソだ」と言っておけばいいという非常に便利な方法です。これは、古典的な誤った論証法「argumentum ad hominem(対人論証:相手の無知に基づく論証)」の見事な例ですね。あなたは私の議論に反論できないので、架空の人物を作り出します――「すべての天文学者は弾圧されている。だから、そうではないと主張するならば、NSAから金をもらった嘘つきだ」――そしてあなたは私の評判を落とすのに使うわけです。まあ、望むものすべてを覆してみてください、Nanomiusさん。NSAとは何の関わりもありませんから――その博物館に行ったことがあるという以外には!

 さて、ハッブル宇宙望遠鏡についてのこの主張について、直接矛盾しているわけですが、ここは公共事業なのでその画像はすべてパブリックドメインにあるという事実があります。宇宙望遠鏡科学研究所はどんな画像でも希望するものを送ってくれるでしょう――そして、ちょっとネットサーフィンすればもっと簡単に手に入りますよ。データについての唯一の制限といえば、誤差補正のために初期チェックするという短い時間だけ、観測をした調査者だけがその資料を扱えるという権利を与えられていることです。

 その他の弾圧が何かあったとしても、世界最大級の望遠鏡は、その多くが政府ではなく個人所有であることを指摘しておきます。例えば、シカゴ大学は、直径1メートル以上のものだけで、ウィスコンシン州ヤーキス天文台に2基の1メートル望遠鏡、ニューメキシコ州アパッチポイント天文台に1基の3.5メートル望遠鏡を有しています。シカゴ大学の人は、この望遠鏡から得た画像について、ほしいものを何でも公開することを妨げられることはありません。

 最後の証拠として、わたしの知っている数多くの天文学者は、政府との関わりを極力持ちたくなくて――爆弾を作ったりとか原子力潜水艦を運転したりしたくなくて――この世界に入ってきたということです。ですから、政府からの検閲という臭いがしてきたとき、それに対して非常に敏感なのです。

7. これまで数十年にわたって、磁場を無力化させるフォトン・ベルト効果によって地球の磁界は次第に減少し、ほとんどゼロになろうとしている。しかし、ポールシフトは起こらないだろう。(p.33)

  • この減少は測定されましたか? その原因は?

 こんなことは信じません。なぜなら、僕の方位磁石がうまく動いてるからです。そして、僕が知る限り、父が40年代にボーイスカウトだったときに手に入れた方位磁石もよく動いてます。これまで数十年間にわたって、目立った変化があったというのであれば、少なくとも方位磁石製造業者が気づいたはずだと思いませんか? 業者は「何も」言わなかったでしょう?

8. バーバラ・ハンド・クロウの著書『光の時代(Age of Light)』という記事がさらに情報を与えている(発行は不明)。これは物理学者ブライアン・スウィム(Brian Swimme)が彼女の研究のきっかけとなったという。

 スウィムの引用として「20世紀の中心となる科学的発見は、背景放射、すなわち電磁スペクトルのマイクロ波スペクトルにおける光子(フォトン)である」と書かれている。スウィムは、1961年からフォトンが急増しているのは明らかであり、フォトンがここに到着していることがわかってきた、と述べた。

  • スウィムとは何ものですか?引用は正確でしょうか?この話題についてどんな記事を書いたのでしょうか?
  • 過去数十年に背景放射が増大しているということについて触れた実験や論文はありますか?

 スウィムという人について聞いたことはありません。しかし、Nanomiusさん、その引用はあなたが思っているようなことをいっていませんよ。それは過去数十年間に「背景放射が増加している」ということについて言っているわけではありませんし、そういうことがあるとも言っていません。固体物理学における進歩と宇宙プログラムの開発によって、宇宙マイクロ波背景放射(CMBR)を含む光子を検知することが可能になった、という事実について述べているのです。これらの光子の存在はペンツィアスとウィルソンによって60年代初頭に発見されていました――この人たちを見つけるのに苦労はいりません。ノーベル賞を受賞しています――そして、その特徴は、1989年に発射されたCOBE(宇宙背景探査)衛星によって詳細に調査されています。この発見が重要な理由は、CMBR光子はビッグバン理論に不可欠なものとして予測されていたからなのです。そして、これらのフォトンは何よりも古いため、極めて初期の宇宙についての貴重な情報を与えてくれるのです。

9. さらにクロウから引用。

「1991年、ロバート・スタンレーはUnicus Magazineの「フォトン・ゾーン――地球の未来は輝く」という記事で、衛星機器による発見を報告した。スタンレーによれば、これらの超過フォトンは、銀河の中心から発されたものである。太陽系は1万1000年ごとに銀河のこの地帯に入り、このバンドに2000年間とどまる。スタンレーはこのバンドを「太陽系の水平軌道に対して90度の角度で回転するフォトンの雲」と表現している。

 スタンレーも、天文学者オットー・ヘッセ、エドムンド・ハリー、シャーリー・ケンプなど他の著者も、フォトン・ベルトへの突入を、太陽がプレアデス星系の8番目の星であるという古来の推測に結びつけている。」

  • スタンレーやケンプは物理学会で知られていますか?その著書は?Unicus magazineの正確な資料情報は?
  • また、プレアデス星系を太陽系が周回するというのは物理的に可能だと思われますか?そうでないとしたら、その理由は?

聞いたこともありません。知りません。あなたの方がよくご存知でしょう。いいえ。上記を参照。

いろいろなメモ

 科学者は、フォトン・ベルト効果を、観測された宇宙/太陽放射パターンの変化として解釈している、と多くのチャネラーが主張している。OMNI誌の最近の記事では、非常にエネルギーの高い陽子がユタ州の観測所で発見されたと記している。

宇宙放射によって生まれたその陽子は、100MPHテニスボールのエネルギーを持っていた。主流の科学者たちは、この宇宙線は銀河系外から来たものであると結論づけた。それは極めて光速だったからだ。『銀河人類』という本も、フォトン・ベルトの「ヌル・ゾーン」から放射された効果としてガンマ線について言及していたと思う。もう一つ、最終的な、そして常に行なわれる主張は、失われた霊的能力をあらわにするために人類のDNAが突然変異するだろうということである。

  • 太陽放射パターンは近年変化していますか?

 太陽は11年間の太陽黒点サイクルを有しており、1998年までがピークでした。しかし、それはあなたの言っているような意味にはなりません。

  • エネルギー状態の高い陽子についての適切な説明は、主流の科学者によってなされましたか?それは「フォトン・ベルト」と関係する現象なのでしょうか?

 その説明は、「銀河系外から来たもの」です。このような現象がフォトン・ベルトと関係しようとしまいと、実際の物理学的定義によるべきです。そうでなければ、これは無意味な質問です。

  • 銀河系外から来たという結論は正確なのですか?それだけのエネルギーをもたらすものはこの銀河のものではないという証拠はあるんですか?上記の情報によれば、プレアデス/フォトン・ベルトはこの銀河にあるんですが?

 正確? それはどういう意味ですか? その説明は受け入れられています。これを疑うに足る新しい証拠はありません。

わたしたちが知っているのは、極めて高エネルギーの宇宙線――高エネルギーの込められた粒子=陽子として定義される宇宙線――を生み出すいくつかのメカニズムについてのみです。この銀河の中での状況では、いかなるメカニズムでも、それほど多くのエネルギー有する宇宙線は生まれません。この銀河内で最も強力なエネルギー源は超新星ですが、それも充分なエネルギーを作り出さないのです。しかし、もし宇宙線がこの銀河の外から来たのだとすれば、たとえば活発な銀河系の核からのものであれば、それはもっと高いエネルギーを与えることができます。

 これはダークマターよりももう少し専門的な話題ではありますが、よい天文学の教科書であれば宇宙線についてもっとよくわかります。

  • おそらくフォトン・ベルトによって引き起された区域でガンマ線について観察されたことは何ですか?

 この質問には2つの問題があります。第一に、ガンマ線をその「区域で」観察するというのはどうやればいいのでしょうか?「どの区域から」来るかを見ることができるだけです。光速にほとんど近いスピードに達する調査ができたとしても、少なくとも820年間は結果が戻ってこないのです。

 第2に、「おそらくフォトン・ベルトによって引き起された区域」とは? それがどこにあるかについてあなたは少し語りましたが、その位置は充分に定められるほど厳密ではありませんでした。それで、どこを見たらいいんでしょうか?

DNA突然変異に関して、数カ月前の『ネイチャー』の記事で、研究者がDNAの未知の突然変異について書いています。研究者たちは他の広範囲なDNA突然変異に気づいたのでしょうか?

 それについては何も言えません、もちろん。

(※訳註:以下、個人への批判になるので省略)

デイビッド・M・コール
天文学&天体物理学部
シカゴ大学 dmc@oddjob.uchicago.edu

関連記事

【広告】★文中キーワードによる自動生成アフィリエイトリンク
以下の広告はこの記事内のキーワードをもとに自動的に選ばれた書籍・音楽等へのリンクです。場合によっては本文内容と矛盾するもの、関係なさそうなものが表示されることもあります。
2004年9月24日21:02| 記事内容分類:天文学・地学, 民俗学・都市伝説| by 松永英明
この記事のリンク用URL| ≪ 前の記事 ≫ 次の記事
| コメント(5)
twitterでこの記事をつぶやく (旧:

コメント(5)

フォトンベルトに対する情熱がすばらしい。
しかしこれだけ調べ上げたら普通は一つくらい認められる証拠があるはず。
偏ってるのは自分もまた思い込みにハマっているからなのでは。。

論破した偉大な天文学者さんにただただ敬服するばかりです。。。
まあ、最初から存在しないものについて論議しているわけですから、「認められる証拠」なんてのは無い訳なんですけどねえ・・・敢えて言うなら、「地球は平らだ」という説が認められないのと同じ。OK?

フォトンベルトはあると思うな、、
今の政府は何の役にも立たないもんね。
サイトで否定とかしてても、それはただパニックを防ぐ為に隠してるとかそんな感じかもしれないし。
何を信じるかは個人の勝手だから議論してても意味ナシ☆+゜
2012年にフォトンベルトに突入しよーがしなかろーが、今を一生懸命に生きろってことだよ。
フォトンベルトが無かったとしても、必ずそのころには大変な事態になってるだろうしね。

サイトでよく論争、言い合いを見掛けますが、これ程レベルの高いモノは初めてです。というより天文学者さんに感動してしまいました。

マヤ文明を研究している者ですが、2012年12月22日でマヤ暦が終了している。私はF.Bについても莫大な時間をかけて研究しているが、この情報について、高い科学的な内容で信憑性のある感がある。しかし現在の我々科学的高度と思われる知識が、千年後の更なる知識と比較した時極めて幼稚である事を留意しなければならない。何が言いたいのかとゆうと、例えば宇宙において、光より速い物はないと現代科学ではないと肯定しているが50年後以内にこの常識は破られると確信する。このような
現代においての常識が次々と破られるであろう哲学的思考も考慮する必要がある。

このブログ記事について

このページは、松永英明が2004年9月24日 21:02に書いたブログ記事です。
同じジャンルの記事は、天文学・地学民俗学・都市伝説をご参照ください。

ひとつ前のブログ記事は「プレアデスの事実と虚構――フォトン・ベルト神話を打ち砕く」です。

次のブログ記事は「フォトン・ベルトVS銀河スーパーウェーブ」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。
過去に書かれたものは月別・カテゴリ別の過去記事ページで見られます。