「大震災」と一致するもの

石原"不謹"慎太郎の「津波は天罰」という妄言を批判する

東京都知事・石原慎太郎が「津波をうまく利用して我欲を洗い落とす必要があるね。積年たまった心の垢をね。これはやっぱり天罰だと思う。被災者の方々、かわいそうですよ」と発言した。これはありとあらゆる意味で誤った発言であると思う。

石原都知事が言いたかったことを最大限好意的に推測するとしても、ここで天罰という言葉を使う必要は全くないし、完全に不適切な発言である。この失言一つだけでも辞職してしかるべき大失言だ。そして、このような言葉づかいしかできないというのでは、作家としても都知事としても不適格であるのみならず、人間としても失格である。

今日になって「石原知事は、東日本大震災に関して「天罰だ」との発言内容を撤回、被災者に陳謝」と報じられたが、そもそもこの発言の何がどのように問題だったのか、きちんと整理しておきたい。

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「タイガーマスク運動(伊達直人現象)」の限界を超えるために

2010年12月25日、前橋市の群馬県中央児童相談所に「伊達直人」を名乗る人物からランドセルが届けられたことをきっかけに、特に2010年1月4日以降、伊達直人/タイガーマスクその他の匿名で児童福祉施設に様々な寄贈が行なわれた。この動きは「タイガーマスク運動」「タイガーマスク現象」などとも呼ばれる。1月末の現在、報道は下火となっているが、おそらくこれは「何か人のためになることをしたい」と多くの人が願っていることの表われであると肯定的に受け止めたい。

この「好意」をよりよい形にしていくために、いろいろと考えてきたことをまとめてみたい。

※なお、アフィリエイト関連で仲良くさせていただいているあびるさんが「お願いタイガー! - 福祉施設への寄付マッチングサイト」というサイトを開設した。興味深い試みだと思うので同時に紹介させていただく。

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下北沢再開発問題についてもう一度まとめてみる(ゼロ年代の都市計画)

前回のブログ記事「小田急線下北沢駅の新駅舎案が猛反発される理由[絵文録ことのは]2009/10/03」は、新駅舎案が出たことをきっかけに、以前から考えていたことなどをまとめてみたものだったが、ブックマークやコメントでいろいろと見えてくるものもあった。一方で、下北沢再開発問題について、いろいろと誤解もあるようなので、その辺も含めてもう一度まとめてみたいと思う。

そこそこ長文でもあるため、流し読みでそのあたりを誤読している人も多いので、再度まとめておく。また、いろいろと曲解や暴論や感情論も多いので、正しておく必要があろう。なお、長文を読みたくない方は本文最後の結論をお読みください。

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小田急線下北沢駅の新駅舎案が猛反発される理由

小田急線下北沢駅の新駅舎の外観デザイン(イメージ)案が出たが、これについて、「下北沢南口商店街の白髪爺さん吉田くによしのブログ」が「平成 28年度 (7年後) 完成の駅 09.10.01, 07:47」記事で歓迎意見を表明したところ、そのコメント欄で多くの人たちから「こんなもののどこが下北沢にふさわしいのか」と猛反発されている。私自身もこのデザインには納得しない。ここまでして下北沢を滅ぼしたいのか。

下北沢駅舎計画1

リリー・フランキー氏をはじめとして、下北沢の文化や町並を愛する人たちが、下北沢再開発に反対の意見を表明している。そこには、住人も、住人以外も含まれる。しかし、今、下北沢で何が起こっているのか、なぜこのデザインがこんなに反発を受けるのか、その経緯について簡単にまとめてみる。

※続編として下北沢再開発問題についてもう一度まとめてみる(ゼロ年代の都市計画)[絵文録ことのは]2009/10/04を書きました。こちらもご参照を。

※あまりにも誤読が多すぎるので追記しておくが、小田急線複々線化についての反対ではない

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幸福実現党の研究(4)新・日本国憲法試案

幸福実現党を調べるためには、その「憲法」を見ることが必要だろう。やたらと字の大きいハードカバーだが、『幸福実現党宣言(4) 新・日本国憲法試案』を検証したい。

新・日本国憲法 試案-幸福実現党宣言4 (OR BOOKS)
大川 隆法
幸福の科学出版 ( 2009-07-08 )
ISBN: 9784876883530
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

前文+全16条、十七条憲法とほぼ同じ条文数となる。書籍に掲載された「第2章「新・日本国憲法 試案」講義」(コンメンタールだな)も参照しつつ、研究してみたい。ちなみに、講義については大川隆法氏自らが語っている動画がアップされている(幸福実現党|新・日本国憲法試案)。

なお、このエントリーはかなり長文なので、結論だけ読みたい方は、ページの下の方を見ていただきたい。

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「代官山」の範囲ってどこからどこまで?地図で示す「街の範囲」

東京には数多くの「街」がある。大きなところでは、たとえば新宿、渋谷、池袋、六本木、上野、浅草、お台場といった街があり、たとえば巣鴨、錦糸町、高円寺、吉祥寺、馬込、芝浦といった街にはそれぞれの特色がある。

この街の特色や雰囲気を、歴史と絡めて考えるのが「ゲニウス・ロキ」という概念で、メールマガジン【「場所の記憶」「都市の歴史」で社会を読み解く――松永英明のゲニウス・ロキ探索】で書いている文章も、そういう意識が根底にある。

さて、今回気になったのは「街の範囲」というものだ。たとえば「代官山」というのはどこからどこまでなのか。それを地図上に可視化してみることにした。

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ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説2がオウム真理教とシンクロ

本屋で立ち読みしていて驚いた。最近発売された『ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説2』の内容が、かつてオウム真理教が布教のために主張していた内容とそっくりなのだ。「スティーブン・セキルバーグ」ことハローバイバイ・関暁夫氏とオウム真理教の奇妙な一致について、ここでは「信じるか信じないかはあなた次第です」なんてことは言わない。なぜなら、信じる信じないの次元ではなく、きちんと調べればこれが事実であることを確認してもらえるからだ。ただ、この二つが一致しているという事実をどのように解釈するかはあなた次第です。

ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説―信じるか信じないかはあなた次第
ハローバイバイ関暁夫の都市伝説2
竹書房
発売日:2008-07-02
おすすめ度:3.5
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ガードレール金属片 謎を「解明」してみせる人たち

 日本全国で「ガードレールに謎の金属片」という話題がマスコミを通じて盛り上げられているが、結局のところは「接触した車体の一部がはぎ取られて残ったもの」ということになりそうだ。しかし、中には「犯人」のプロファイルをやってのける「犯罪心理学者」もいる。そういうコメントなどをネットのニュース検索で洗い出してみた。テレビの発言なんかも集められたら面白いんだろうけれども。

 以下、google ニュースで「金属片」を検索した結果の600件余りのニュース記事、ならびにはてなブックマークで「金属片」を検索した結果から関連するものをまとめた。

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ことのは流「今年の重大ニュース」

 時事ネタメインというわけではなく、気が向いたときに気が向いた話題を突っ込んで掘り下げるこのブログですが、今年の重大ニュースを振り返ってみましょう。

★このページは2004年版です。2005年版はこちら。

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徳保さんからのコメントに答える

趣味のWebデザイン」の徳保隆夫さんのところで、最近の記事3点についての記事が公開されている。コメントとトラックバックができないので、まとめてこちらからコメントしたい。

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