「東京」と一致するもの
田母神俊雄前空幕長の論文問題は、大東亜戦争/太平洋戦争の「密教化/顕教化言論」問題
田母神俊雄前航空幕僚長の論文「日本は侵略国家であったのか」が物議を醸している。(「日本は侵略国家であったのか」全文)
この問題について、その発言が正当であるか否かという問題はひとまず措くとして、「なぜそのような発言が出てくるのか」「そして、なぜそのような発言が問題視されるのか」という点が重要だと思う。
この問題を考えるにあたって、平成10年度戦史研究発表会にて作家・保阪正康氏の特別講演「大東亜戦争・太平洋戦争はいかに語られてきたか」の内容が非常に参考になる。この講演は、先の大戦(応仁の乱ではない)を「太平洋戦争」と呼称する「顕教的な言説」と、「大東亜戦争」と呼称する「密教的な言説」が存在しているということを述べたものであった。
田母神前航空幕僚長の発言は、まさに密教的な言説そのものを代弁するものであった。そして、日本政府は自民党政権であっても「密教的な言説」を表立っては支持せず、「顕教的な言説」を建前として述べてきている(政府として、ホンネは言いたくても言わない、言えない)。それなのに田母神氏はホンネの部分をずばり言ってしまったがゆえに、(たとえ国内右派の強烈な支持があったとしても)更迭されるしかなかったのである。
今回は、平成10年度戦史研究発表会における保阪正康氏の特別講演の内容を聞き取ったメモを公開する。
「人力検索はてな」でブロガー殺害容疑者の質問に答えていた
株式投資家でもあり、タイで生活していたブロガー「安田誠」さんこと棚橋貴秀さんが殺害されるといういたましい事件があった。その事件に関わったとされる容疑者が、「人力検索はてな」で質問を繰り返していたという。実は、わたしはその容疑者の質問に回答していた。それは事件が起こる2週間前だった。
ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説2がオウム真理教とシンクロ
本屋で立ち読みしていて驚いた。最近発売された『ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説2』の内容が、かつてオウム真理教が布教のために主張していた内容とそっくりなのだ。「スティーブン・セキルバーグ」ことハローバイバイ・関暁夫氏とオウム真理教の奇妙な一致について、ここでは「信じるか信じないかはあなた次第です」なんてことは言わない。なぜなら、信じる信じないの次元ではなく、きちんと調べればこれが事実であることを確認してもらえるからだ。ただ、この二つが一致しているという事実をどのように解釈するかはあなた次第です。
『恋空』とあゆの関係。(『ケータイ小説的。』の感想)
速水健朗さん(【A面】犬にかぶらせろ!/【B面】犬にかぶらせろ!)の著書『ケータイ小説的。――"再ヤンキー化"時代の少女たち』を読んだ。いろいろと示唆的な内容が多くて面白かったので、感想を書く。
こんなライブ/コンサートに行ってきた 2007年~2008年前半
ブログ更新休止中に行ったライブ/コンサートなどの一覧と、簡単な感想。
精神的につらいときにも、音楽は支えになってくれた。
Gypsy Queen/the sad sad planet/中川翔子/mihimaru GT/perfume/五月天(Mayday)/三村玲土ほか。
あるある大事典の「実験捏造」は「納豆ダイエットに効果がない」を意味しない
関西テレビの「あるある大事典」で放送され、スーパー店頭から納豆が消えるほどの事態を招いた「納豆ダイエット」だが、その番組で取り上げられた実験データなどが捏造(ねつ造)だったということが明らかになり、今度は納豆が売れなくなるという事態を招いている。
しかし、たとえば「納豆のダイエット効力、実は「無い無い」! 関西テレビ放送が「あるある大辞典II」のデータ捏造を発表、謝罪:Garbagenews.com」と書く人がいる。それは本当だろうか? つまり、今回の件は「納豆のダイエット効力」を否定したのだろうか? そうではない。ダイエット効力を裏付ける「実験がなかった」からといって、納豆のダイエット効果そのものが否定されたわけではないのだ。
「ひとひら」“our songs 小池アミイゴの唄にまつわるイラストレーション展”最終日スペシャル
2006年12月29日、暮れも押し迫った中、渋谷のcafe Lounge SPUMAに行ってきた。
“our songs 小池アミイゴの唄にまつわるイラストレーション展”最終日、生きてるだけで丸儲けスペシャルであるが、三村玲土が歌い、神田サオリさんが絵を描くので、年末の楽しみの一つとして期待していた。
自費出版商法が利用する「本を出したい」気持ち
藤原新也氏の日記で、ここしばらく「新風舎」なるどうもちょっと気になる出版社についての情報が継続して載せられている。
この件以外にも、いわゆる自費出版業界にまつわるトラブルは非常によく目にする機会がある。しばらく前には碧天社の倒産によるトラブルがあったことも記憶に新しい。
「本を出す」ことは、大きな喜びとなることも多い。しかし、本を出すのにどれくらいの費用がかかるのか、あるいはどういう方法があるのかを知らないと、「自費出版商法」で「だまされた」と感じることもあるかもしれない。
今回は、本を出すいろいろな方法についてのまとめである。
第5回文学フリマに参加します
- 開催日時
- 2006年11月12日(日)
開場11:00~終了16:00 - 場所
- 東京都中小企業振興公社 秋葉原庁舎 第1・第2展示室
(JR線・東京メトロ日比谷線 秋葉原駅徒歩3分、都営地下鉄新宿線 岩本町駅徒歩5分) - 主催
- 文学フリマ事務局
A-79の席に「@ことのは」で出ます。本人は用事があって午後席を外す可能性がありますので、本人に用事のある方はできれば午前中にお願いします。
結核文士の治療記(8)最後の戦い
8月に入ってもまだ入院しているとは思わなかった。8月には、いつまで入院していなければならないのか、という思いでかなりストレスを感じることも多かったのである。しかし、ついに退院の日がやってきた。