「小説」と一致するもの

第14回「日本語教育と音声研究会」レポ:声優・若本規夫氏の操る声の秘密

2011年2月26日、早稲田大学にて第14回「日本語教育と音声」研究会(戸田貴子教授 - 早稲田大学大学院日本語教育研究科)が開催された。•参加費無料・事前申し込み不要ということで、興味ある分野でもあるため初参加した。

第14回のゲストは声優の若本規夫さん。私の予備知識ではしょこたんの「スカシカシパンマン」と、「人志松本のすべらない話」「嵐にしやがれ」のナレーションの人というだけのものだったが、その独特の声色はいやでも印象に残っていた。

当日、会場はなかなかの盛況で、第一部の若本さん目当ての人がおそらく過半数だったように思われる。以下、会場にてポメラでメモした内容をまとめた。※個人のメモであり、本人の発言そのままではないことをご了承ください。

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京大入試を知恵袋で訊いた受験生の手口をプロファイルする

京大をはじめとする入試大学の問題を試験時間中に「Yahoo!知恵袋」に投稿して回答を募っていた事件について、京都大学は被害届を提出すると報じられた。約20年前に2回目の受験でやっと京大に入学できた自分としては、こういうことをするのが結局は自分自身のためにならないことを自覚してほしいと思う。

今回は犯人と手口を推理してみる。私の推理としては、共犯がいる。いくら何でも、会場で問題をサイトに投稿するような不審なことをしていれば、試験監督以外の一般受験者からも発見されるはずだ。

したがって、受験者が「超小型カメラなどの手段で撮影した試験問題を外部へ送信」し、それを協力者(家族の可能性もある)が入力してaicezukiのidでYahoo!知恵袋に投稿(入力はPCの可能性もある)、その回答を何らかの手段で受験者に伝えたと考える。

試験会場にて携帯で知恵袋を見るのはリスクが高いので、メールで送信したかもしれない。だが、そういうものを見ること自体がリスクだ。イヤホンも無理。となると、憶測をたくましくすれば、モールス信号を振動で伝える手段などを使って、外部にはほぼわからない状態で回答を得たのかもしれないとも考えられる。いずれにしても、会場で携帯を使っていたとは言い切れない。

そして、Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトの「回答の精度」についても最後に述べる。ネット丸写しの誤答によって犯人はすぐ割り出されるだろう。

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ヴィレッジヴァンガードさん、期待を裏切らないで!

VILLAGE VANGUARD(ヴィレッジヴァンガード)という変な本屋さんがあって、本だけじゃなくいろいろと変なものを置いてあり、芸術的ともいえる絶妙なPOPコメントも相まって、わたしは一度立ち寄ってしまうと時間を食われてしまう。あのカオス状態がヴィレヴァンの味といえる。

しかし、そのヴィレヴァン全店から「エロ・グロ系のグッズやコミック」が排除されるという情報が流れてきた。ツイッターの店舗公式アカウントやmixiコミュニティ等での店員のコメントによれば、イオン某店に入っている店舗に対して「お客様」からクレームがあり、本部で検討した結果、「全店舗」において排除ということになったという。

最後まで抵抗した店長もいるらしく、またその方針に寂しさを感じているという店員のツイートも見られるのが救いではあるが、しかし、そういう「悪書」なんかも含めて「店員が自分で買いたいような本やCDや雑貨をお勧めする」のがヴィレヴァンの持ち味ではなかったか。今回の決定は、その持ち味を自らかなぐり捨てるものであるとしか感じられない。

ヴィレヴァンの一ファンとして、わたしは今回の決定を寂しく、悲しいことだと考える。そして、ヴィレヴァンさえも踏んばれなかったら、異物排除思想に基づく「清潔なファシズム」の進行をどこが止められるというのか?

VILLAGE VANGUARD この画像は、わたしが文学フリマ用に自作した「ヴィレヴァンもどきPOP用紙」に手書きしたものである。

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2010年電子書籍「元年」を振り返って考える「これからの電子書籍に必要なこと」

思い返せば私がKindle 2を初めて手にしたのがおよそ1年前、昨年のクリスマスであった。それから約一年、自分でも電子書籍を作ってみたり、売ってみたり、さらにKindle 3の衝撃を受けたりする中で感じたことがいくつかある。

本格的な電子書籍の大きなうねりが起こった今年を振り返って、これからの電子書籍に必要だと私が考えることを書いてみたい。

論旨のポイントは「電子書籍でレイアウトを無視してはいけない」「電子書籍はデバイスの特性を考える必要がある」「Kindleのように電子書籍デバイス単体で本が買えることが必要不可欠」である。

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第十一回文学フリマ参加記録

2010年12月5日に開催された第十一回文学フリマ参加記録。いろいろ次につなげる反省点もあり、非常に有意義な機会だった。

事前の報告は第十一回文学フリマ「エ-35」ことのは(@kotono8)出品リストを参照のこと。他の参加者の感想等は2010年12月5日(日)「第十一回文学フリマ」開催 - 文学フリマ事務局通信のトラックバック欄参照。

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「さくらんぼ小学校」名称問題についてのネット時代の「落としどころ」

山形県東根市に新設される「市立さくらんぼ小学校」について、同名の「私立さくらんぼ小学校」というアダルト系のサイトがあるため、名称についての是非が出ている、と報道されている。

東根市側は当初、変更を検討しないと主張していたが、一転して名称を白紙に戻すと発表された。一方、アダルトサイトというのは正確には「18禁同人ゲームソフト制作サークル」であるが、このサークル側は「サークル名の変更も視野に入れている」と述べている。

どちらが悪いというような話でもない。最近ではツイッターのハッシュタグ#oooをめぐって、有名なフリーのオフィスソフトOpenOffice.orgと、新放送の仮面ライダーOOO(オーズ)がかぶってややこしいことになるという小さな騒動もあった。

こういうときにどういう力学が働くのだろうか。ネーミングの共存は不可能なのか。「御所の細道」現象も含めて少し考えてみた。

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第十回文学フリマ参加報告(U-12「ことのは(@kotono8)」 #bunfree )

2010年5月23日に開催された第十回文学フリマの事前~事後までのレポートです。今回初参加の方で、前回参加時の記録が役に立ったと報告してくださった方もいるので、「文フリではそんなに売れてない方の(ロングテール側の)一サークル」の記録としてお読みいただければと思います。ちなみに出店は今回で3回目。

なお、今回作成したキンドル対応PDF電子書籍についての詳細レポートは次エントリーにて予定しています。

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.review論考「ライフスタイルとしての「小悪魔ageha」と「森ガール」分析( #co_article006 )」

西田亮介さん(慶應義塾大学政策・メディア研究科助教)らによるプロジェクト「.review」に提出した論考の第二弾、「ライフスタイルとしての「小悪魔ageha」と「森ガール」分析」が公開されています(こちらでの告知が遅れました)。論考へのご意見・ご感想等はツイッターにてハッシュタグ #co_article006 をつけてください。

※2012年5月4日更新:.reviewのサイトが終了したため、PDFファイルをこちらのサイトで公開することとしました。→「ライフスタイルとしての「小悪魔ageha」と「森ガール」分析

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第九回文学フリマ参加報告(S-3) #bunfree

2009年12月6日に開催された第九回文学フリマに参加してきました。2006年の第五回に参加してからまる3年ぶり2回目の出品となります。

前回はただ本を作って展示しに行くといったニュアンスが強かったのですが、今回はいくつかの企画にも加わったり、会場を回ってみたりする時間も取ってみたりして、イベント自体を楽しむ方向で参加してみました。

結果としては、販売数は大してありませんが、売った分以上に購入してしまったり、お隣ブースの方と仲良くなったりして、終わった直後に「次回はもっとやるぞ」という思いが湧いてきたのでした。これはよいイベントですね。

というわけで、文学フリマの準備から、購入したモノリスト一覧まで。

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「13日の金曜日」恐怖症が広まったのはわずか100年前だった

2009年11月13日は「13日の金曜日」である。何か西洋的な根拠で不吉な日だと思われているが、それは特に根拠があるわけではない。仏滅が悪日だというのと同じくらいの迷信だが、それでもこの日に結婚式を挙げるのは、欧米圏では、友引に葬式を挙げるくらい忌み嫌われる。

その起源は北欧神話だとかキリスト教だとかいろいろ言われているが、実はどれも根拠は薄い。そもそも、昔から「13日の金曜日」が不吉だと言われていたわけではないのだ。「13」という数字、「金曜日」という日を忌避する傾向はあったが、それを組み合わせた「13日の金曜日」が特に不吉な日とされるようになったのは、わずか100年前、1907年の小説、トーマス・ウィリアム・ローソン(Thomas William Lawson)著『13日金曜日(Friday, the Thirteenth)』がきっかけだった。

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