「小説」と一致するもの

結核文士の治療記(2)四種類の飲み薬

心労は体に悪い。病気療養は心穏やかに休まねば効果も低いだろう。しかし、2006年3月、厄介ごとが次から次へと迫ってきて、精神的に困憊する日々が続いた。健康であっても消耗しかねない状況で、結核菌とも闘わなければならないのである。

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ことのは2005ベストソング10

2005年を振り返るシリーズ【4】

今年聴いた曲のなかからベストソング10を選んでみようという個人的に偏った企画。はっきり言いますが、世の中のトレンドとは完全にズレてますので注意。

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ブログの「次」はこれが来る。DWS(デーサイ)=データベース→サイト化ツールの時代

 ブログはすでにウェブサービスに欠かせない基礎的ツールとなった。数年前のマイホームページブーム時代には「だれでも全世界に向けて情報発信できる」というのが売り文句だったが、HTMLとFTPを覚えないといけなかった。今、ブログブーム時代には、ブラウザで表示させ、文字を入力して投稿できる人なら誰でも簡単にブログを作れる。そして、ネット初心者が「ブログ始めました」と言う時代になった。

 私は今、その次を見ている。それは、日記型だけでなく、ありとあらゆるスタイルのウェブページが、ブログのようにブラウザから構築できるツールの時代だ。知人にはことあるごとに「こういうツールを作れば、次の時代のウェブで羽振りを効かせられるぜ」と煽っているのだが、実力と余裕が伴わないみたいだし、ほかにも同じようなことを考えている人は多いようなので、公開してしまうことにした。だれか作ってください。

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[老鼠愛大米](1)ネットから生まれたヒット曲、同タイトル小説もテレビドラマ化。「網絡歌手」の誕生

 ネット上で曲が大人気となり、ネット歌手として一躍有名となった人がいる。この曲はFlashなどで好評を博したことから火がつき、他の「ネット歌手」や実力派アイドルグループTwinsも競って歌っている。また、この歌の作者によるネット小説もテレビドラマ化、撮影進行中だ。

 ある意味「電車男」を超える勢いで注目を集めている中国の大ヒット曲「老鼠愛大米」についての情報をまとめてみた。

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「電車男マーケティング」――フィクションを流行らせて既成事実化する巧妙な戦略

 電車の釣り広告じゃなくて吊り広告が映画&テレビ版の「電車男」の宣伝で埋め尽くされていた。いよいよ映画版も公開である。

 フィクション「電車男」が、なぜここまで売れたのか。それは、念入りな仕掛けがあったからだ。そして、「電車男」が売れたからということで安易にネットのコピペを本にしたり、「ブログの書籍化」ブームが始まりかけたものの、それらがことごとくコケているという現実。それは、「電車男」が売れた背景にある仕掛けをしなかったからだ。

 今回のエントリーは、「読者を突き放す書籍『電車男』には「編集」がない――「電車男」は読者参加型恋愛シミュレーションゲームのリプレイ [絵文録ことのは]2004/12/17」の続編に当たるが、論じてみたいポイントは少し違っている。それは、フィクション「電車男」に見るマーケティング戦略である。

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「ロリ」「ショタ」「萌え」「攻・受」もそのまま通じる。日本からの影響を受けまくっている台湾オタク用語集200

 台湾ではACG(アニメ・漫画・ゲーム)というのが「オタク」の世界である。

 たまたまネットで台湾のオタク用語集を見つけてしまった。そのほとんどすべてが日本から輸入された概念で、日本のアニメ・漫画・ゲームの影響力はあまりにも大きい。台湾ならロリもショタも萌えも(オタクには)通じるようである。

 ゲームとかアニメとかよくわからんところもあるが、とりあえず訳してみたので載せておく。誤訳があればごめんなさい。ただ、原文の説明そのものが間違っている場合は責任を負いかねる(台湾ではそう受け取られているということで)。また、日本ではなく台湾での事情を反映して意味が変わっている場合もあると思うのでご了承を。

★5/21 23:00追記・修正。特にどこを修正したかは明記していない。

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歴史ものの扮装が似合う中国女優ベストテン(4終)劉亦菲

 第1回第2回第3回に引き続き、「品头论足 影视十大最漂亮女星古装造型(揚げ足取り 映画・テレビの最も美しい女性スター時代劇扮装ベストテン)」から最終回、劉亦菲の写真+評の訳に加えて関連リンク。

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この娘だけ「時代劇女性扮装ベスト・ワースト投票」で2枚ノミネートされてました。

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「中国人は日本人に親近感を持っていない」世論調査は誤りだった――日中間の対立を煽る「反日」「反中」報道

 2004年11月、「中国人の53.6%が日本に親近感を持っていない」という報道がなされた(詳細→日本に対する意識調査データなど参照)。これを受けて、日本の世論調査でも「日本人の中国に対する親近感が下がっている」という結果が報道された(グラフ→CHINA WATCHINGなど参照)。

 ところが、実はこのもとになった世論調査に問題があったことが判明した。中国語で「親近」とは日本語の「親しみを感じる」ではなく、「親密に接している」ことを指す。つまり「中国人の53.6%は日本人と接していない」という調査結果だったというのである。もちろん「嫌いだから接しない」という人もいるだろうが、「親近感がない」と「接することがない」ではずいぶん違う。

当ブログ関連記事

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「まぼろしの五色不動 ~ 大江戸「霊的都市計画」伝説の真相をさぐる」連載開始

ブログツールNucleus CMSによって構築された文芸サイトマチともの語りにて、連載を開始します。

「マチともの語り」のコンセプトは、

「もの語り」の舞台として、その時代、実在のマチ(建物、店、橋、道)、自然(川、海、山)を描写することで作品はその地域の「もの語り」となる。忘れられない、忘れてはいけない、語り伝えたい実在の人物や出来事をモデルとした小説(フィクション)、評伝(ノンフィクション)、記録(ドキュメント)

ということで、具体的に実在するマチという空間をキーワードにした作品を公開する「マチともの語り」にて、あえて江戸・東京の中のマチをテーマに、

の連載を開始しました。小説というよりはルポ的な感じになると思いますが(雰囲気的には荒俣宏とか加門七海とかね)よろしくお願いいたします。

メディアミックスならざる安直な「ウェブ本」は本当に売れるのか?――附:「自費出版」と「文筆業」の違い

 「ウェブのコンテンツ」を書籍化するのが現在の出版界の「トレンド」となっている。また、ネット系企業の側からも出版に歩み寄る傾向が見られる。

 しかし、『電車男』の「成功」は極めて特殊な事例であるにも関わらず、単に「ウェブコンテンツを書籍化」するだけでは、いい本、売れる本は作れないだろう。ウェブと書籍のメディア特性の違いを無視して単に形態を置き換えるだけでは「メディアミックス」でも何でもない。それでは「自費出版商法」の変形にすぎないと思うのである。では、どう考えるべきか。以下、詳説。

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