「CD」と一致するもの

トラックバックをめぐる4つの文化圏の文化衝突――「言及なしトラックバック」はなぜ問題になるのか

 「リンク」が絡む問題に関しては、「文化圏」というとらえ方でものごとを見ると、ネット上の議論もかなりすっきりする部分があるようだ。

 ライブドアブログが、1月10日から「トラックバック元の記事にトラックバック先のブログURLが含まれていない場合、受付を拒否する仕組みを導入」すると発表した(livedoor Blog 開発日誌:年末年始を写そう!livedoor ピクスリニューアル、トラックバックスパム防止につきまして)。これは多くのブロガーからは「やっと導入か」という賛同の声も上がっているが、一方で「そんなことされたら、大量のトラックバックが送信できないじゃないか!」と激しく抗議するブログもあらわれた(CODY スピリッツ!:ライブドアブログのトラックバックスパム防止策導入についての文句をローゼンメイデン風に書いてみる)。

 トラックバックするときに、相手記事への言及リンクは必要か不要か……トラックバックスパム問題も絡んで論争となってきたが、これもまた、トラックバックをどのようにとらえているかという考え方で分けると、すでにネット上には4つの文化圏が存在しているように思われる。

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ミュージカル・バトンはなぜ大流行になったのか

2005年を振り返るシリーズ【6】

 2005年6月、ミュージカル・バトンの大流行現象が起こった。このブログでも初期に参加し、またその解説も合わせて書いている。

 このミュージカル・バトンには批判もみられた。たとえば、「強制される感覚がいや」「ブログでのチェーンメールみたいなものなのだから、止めなければいけない」という批判から、「これは音楽業界のどこかが仕組んだマーケティングリサーチだ」という陰謀論に至るまで、一部で強い反発を招いたのも事実である。

 だが、チェーンメールであれば絶対に(ネタにはしても)回すはずのないウェブのパワーユーザー、あるいは著名なネットワーカーも、このミュージカル・バトンにはこぞって参加している。そして、今もバトンは新しく作られ、どこかで回り続けている。

 なぜミュージカル・バトンは受け入れられたのか。少々考察してみた。

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ことのは2005ベストソング10

2005年を振り返るシリーズ【4】

今年聴いた曲のなかからベストソング10を選んでみようという個人的に偏った企画。はっきり言いますが、世の中のトレンドとは完全にズレてますので注意。

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ことのはの本棚――2005年Amazon売上ランキングトップ50

教科書に載らないアフィリエイトの起源――アダルトサイトが生みの親

 アフィリエイト、すなわち「ウェブ上で何か商品を紹介して、購入者がいれば売り上げの何パーセントかが手数料としてもらえる」という仕組みはここ数年で急激に伸びてきた分野だ。で、そうなるとこのサイト的にはその起源や歴史が知りたくなる。

 調べてみると「1996年のアマゾンが始まりだ」という話が広まっている一方で、「アマゾンが最初ではない。前からあった」という話も見られる。たとえば、「アフィリエイトの歴史-アフィリエイト・マニュアル」では「1996年に開始された米アマゾンドットコムのアソシエイトプログラムがアフィリエイトプログラムの始まりだと言われています。」と書かれている。

 そこで、アフィリエイト・マーケティングの歴史について書かれた英文記事をもとに翻訳&再構成し、日本の状況を簡単に付け加えてみた。

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「ギャル革命」sifowの仲間たち「くろ団」の「秋革命」に行ってきた

 「ギャル革命」を提唱し、自らシホ有限会社G-Revoを設立したモデル、歌手、ギャル社長のsifow。4月から5月にかけてネットニュースに掲載され、ブログも人気となったため、ネット内では名前を聞けば思い出す人たちも多いだろう。

 このsifowの夢に共感した全国各地のギャルたちによるオフィシャルスタッフを「くろ団」という。今回、くろ団による初企画イベント「秋革命」が開かれると知って、早速行ってきた。

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AIRオープニング曲「鳥の詩」盗作事件のまとめ

 ギャルゲーソフトハウスKey(⇒はてなキーワード解説)の「AIR」というゲームのオープニング曲「鳥の詩」が、台湾の永邦というアーティストのアルバムで盗作されていた。香港のブログ「白爛日報 ver. blog」や中国での報道などをもとにまとめてみた。

 結論を先に言うと、台湾のプロモーター季忠屏が永邦に無断でベストアルバムを作り、その中に永邦の歌も入っていない二曲を入れ、著作権手続きもせずにオリジナルと称して販売した、というのがことの顛末だ。永邦も被害者のようである。

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Google マップに対抗?して「キャセイ・マップ」だ!(1)

 Google Maps(http://maps.google.co.jp/)で衛星写真・航空写真による地図が表示されるようになったのは少し前の話である。

 というわけで、対抗というわけではないが、7月に台北に行ったときの飛行機から撮影した地上の写真を並べてみたらどういう感じになるだろうか、と思った。乗ったのはキャセイパシフィック航空だったので、キャセイ・マップと勝手に名付けてみた。

 このページでは成田から和歌山までの写真。

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[老鼠愛大米](3)「ネット流行曲」の著作権をめぐるもめごと

 一体誰がネット流行曲「老鼠愛大米」のもとの歌い手なのか。だれに功績があるのか。CDではなくネットで最初に公開されたこの曲は、著作権問題でも揺れている。ネット流行曲の抱える著作権問題について詳しく書かれた記事を訳してみた。

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[老鼠愛大米](1)ネットから生まれたヒット曲、同タイトル小説もテレビドラマ化。「網絡歌手」の誕生

 ネット上で曲が大人気となり、ネット歌手として一躍有名となった人がいる。この曲はFlashなどで好評を博したことから火がつき、他の「ネット歌手」や実力派アイドルグループTwinsも競って歌っている。また、この歌の作者によるネット小説もテレビドラマ化、撮影進行中だ。

 ある意味「電車男」を超える勢いで注目を集めている中国の大ヒット曲「老鼠愛大米」についての情報をまとめてみた。

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