硫化水素自殺2008年10~12月

出典: 閾ペディアことのは

硫化水素自殺事例年表。2008年10~12月分。

2008年10月

10月7日
  • 【未遂】7日午後11時半ごろ、東京都台東区橋場の15階建てのマンションで、4階に住む40代の男性が、硫化水素で自殺を図った。男性は部屋から脱出し、命に別条はない。マンションの住民162人が避難。
10月8日
  • 【未遂】午前0時5分ごろ、和歌山市宇須の駐車場に止めてある軽乗用車内で硫化水素が発生している、と女性から通報。車の所有者は通報した女性の娘で、近くのアルバイト店員(27)。消防が駆けつけた際、車から数十メートル離れた場所に立っていた。店員は「自殺しようとした」などと話している。車内にあった容器でトイレ用洗剤と入浴剤が混ぜられていた。
  • 午後4時10分ごろ、東区牛田旭2のマンション(7階建て)2階の1室で、住人の無職の女性(48)が浴室で倒れているのを、帰宅した夫が発見。女性はすでに死亡。浴室から硫化水素ガスが検知。
10月11日
  • 午前11時10分ごろ、愛知県岡崎市の東名高速道路下り線の美合パーキングエリアで、巡回中の管理会社の職員が、車の運転席でぐったりしている男性を見つけ警察に通報。男性は、稲沢市の39歳の会社役員で、すでに死亡。運転席の窓ガラスには「毒ガス発生」と書かれた張り紙があり、後部座席に置かれていたバケツの中の液体から硫化水素が検出された。車内から遺書。
10月13日
  • 午後0時45分ごろ、千葉県いすみ市大原の大原漁港防波堤で、駐車中の乗用車のフロントガラスに「硫化水素発生中」と張り紙がしてあるのを釣りに来た男性(23)が発見し、110番通報。車内で20歳前後の男女2人が運転席と助手席に倒れ、死亡していた。
  • 午後5時10分ごろ、滋賀県守山市梅田町のマンション13階の部屋の浴室で、男女2人の遺体を県警守山署員が発見。浴室には「毒ガス危険」の張り紙があり、室内から硫化水素が検出された。同室に2人で暮らす母親(59)と息子(34)の行方が7月末から分からなくなっており、同署は2人が硫化水素で自殺した可能性が高いとみて調べている。
10月14日
  • 【強盗殺人未遂】午前5時15分ごろ、廿日市市宮島口1丁目のマンションで、「ベッドの横にペットボトルのようなものがあり、硫黄のようなにおいがする」と女性(34)から110番。市消防本部の救急隊員が駆けつけたところ、部屋を所有する男性(64)と女性が1階に避難しており、市内の病院に搬送された。その後、この男性の広島市内の自宅から高級ブランドのバッグや時計など1300万円分余りが盗まれているのがわかり、警察は男性の知人で広島市西区の50歳の男を盗みなどの疑いで逮捕。この男が2人を殺害しようと硫化水素を発生させた疑いがあるとみて捜査を進めている。
10月16日
  • 午後6時15分ごろ、天理市指柳町のマンションの住民から「硫黄のにおいがする」と110番通報があった。住民とみられる男性の遺体がマンションの一室の浴室で見つかった。マンションを訪れていた女性1人も気分が悪くなり、病院に搬送されたが軽症。
  • 午後3時半ごろ、神戸市西区櫨谷町栃木、NTT兵庫支店枦谷別館の敷地内で、「毒ガス発生 扉を開くな」などと書いた紙が張られた乗用車を関連会社の従業員が見つけて110番。車内の男性は既に死亡。死亡したのは、西区に住む別の関連会社の男性会社員(54)。助手席後部にトイレ用洗剤の空き容器などがあった。
10月18日
  • 午後1時前、福島県いわき市常磐下船尾町の女性から「家の中で息子が死んでいる」と消防に通報。20代前半の男性が死亡。部屋には硫化水素が充満していた。
10月20日
  • 午後7時5分ごろ、岐阜市早田栄町の鉄筋4階建てアパートで異臭がすると110番通報。4階の1室で、この部屋にすむ男性調理師(27)が風呂場で死亡。硫化水素による自殺とみられる。
10月23日
  • 午前8時ごろ、千葉県山武市蓮沼ホの路上に止められた乗用車内で、女性1人、男性2人がぐったりしているのを通行人の女性が見つけ110番。3人は死亡。いずれも20代とみられる。車内から空になった洗剤の容器や液体の入ったポリ袋、遺書のようなメモも見つかった。車はレンタカーで女性が運転席、男性が助手席と後部座席に倒れていた。

11月

11月3日
  • 午後8時20分ごろ、静岡市駿河区馬渕のアパートで、警察署員から「入口ドアに目張りがしてあり、中から異臭がする」と119番通報。浴室で女性1人が死亡。室内には硫化水素を発生させた跡があった。
11月4日
  • 【未遂】午前2時半ごろ、大阪府吹田市山田西1のマンションで廃品回収業の男性(52)が「硫化水素を発生させた」と119番通報した。男性は軽症。マンションの88世帯約200人が約2時間半避難。隣接のマンションに住む男性(66)が目の痛みを訴える軽症。自殺しようとして、風呂場で家庭用洗剤などを混ぜて塩素系ガスを発生させた。
11月10日
  • 午後2時50分ごろ、奈良県平群町信貴畑の山中で、乗用車の後部座席に男女2人が倒れているのを、探していた男性の家族が発見、通報。車のフロントガラスには「硫化水素危険」と書かれた張り紙が張ってあった。愛知県豊橋市内の会社員の男性(30)と大阪府八尾市内の無職の女性(26)。車内からは硫黄成分を含む害虫駆除剤やバケツなどが見つかった。
11月25日
  • 午後4時35分ごろ、和歌山県串本町潮岬の望楼の芝のキャンプ場に張ったドーム形のテントの中で、男性1人と幼児2人の親子3人が死亡。「硫化水素発生中」「扉を開けないで下さい」と書かれた手書きの張り紙がテントの入り口にあり、ポリバケツがあった。父親が無理心中を図ったとみられる。大阪府枚方市の会社員男性(33)と長女(3)、長男(生後6カ月)。6月に妻が家出し、奈良県の妻の実家へ子どもを預けていた。11月22日、男性が「連休だから子どもを連れて帰る」と言って連れ出した。連休が終わっても帰らず、連絡が取れなくなっていたところ、25日午前、男性から職場の同僚に「串本にいる」という内容のメールが送られた。
11月26日
  • 【六一〇ハップ製造中止】名古屋市の武藤鉦製薬が、1927年から製造販売してきた入浴剤の製造を10月末に打ち切った。同商品が硫化水素自殺に使われたため、全国の薬局が販売を自粛して売り上げが激減。20人足らずの従業員の一部解雇にも着手。愛知県清須市の工場での製造を10月末に打ち切り、2009年夏ごろには工場を閉鎖する。現在唯一の商品のため、売り上げの約7割を占める収入源を失う。会社自体は存続させ、今後は在庫販売や不動産管理を中心に据える。
11月27日
  • 午前9時15分ごろ、さいたま市桜区田島の荒川河川敷の竹やぶに張られたテントの中で男女とみられる2人の白骨化した遺体が見つかった。硫化水素心中の可能性。

12月

12月7日
  • 午前11時ごろ、福島県玉川村の男性会社員(45)宅の2階トイレで、高校2年の三男(17)が死亡。薬品を混ぜたとみられるバケツがあった。会社員と妻(49)も気分が悪くなり病院に搬送されたが、意識はある。遺書はなかった。
12月8日
  • 午後3時40分ごろ、神戸市東灘区向洋町中の神戸国際大学から「異臭がする」と119番。男子トイレで経済学部3年の男子学生(20)が意識不明の重体。洗面台には液体があり、硫化水素が検出された。学生ら約100人が避難。約20人が気分が悪くなり、うち教員2人が病院に搬送された。トイレには洗剤と農薬の空き容器が残されていた。同大学は学内の教員や学生に避難を指示。授業を休講とし、全学生を帰宅させた。
12月10日
  • 午後9時前、三木市吉川町吉安の駐車場に止めてあった軽乗用車内で、近くの無職男性(20)が死んでいるのを家族が発見。車内には薬品の空き容器などが散乱。フロントガラスなどに「毒ガス発生中」などと書いた紙が張られていた。父親(55)が車の窓を割って救助しようとした際に硫化水素を吸ったとみられ、一時意識を失うなど家族3人が病院に運ばれたが、いずれも軽症。
12月19日
  • 19日正午ごろ、兵庫県播磨町新島の県営駐車場に止められた軽乗用車内で、町内に住む父娘3人が死亡しているのを通行人が発見。助手席側の窓に「硫化水素発生中」「近づくな」と書かれた紙が張られ、遺体のそばに薬剤が入った洗面器。車内から仕事の悩みなどがつづられた父の遺書。3人は播磨町の食品販売店経営(34)と長女(13)=中学1年、次女(12)=小学6年。調べでは、車の後部座席に並んで座り、洗面器は助手席の後ろ辺りの床に置かれていた。一家は数年前から3人暮らし。フランチャイズ店を経営していた。遺書には経営がうまくいっていないことを示唆する内容や、娘たちに自殺を思いとどまらせようとしたが「ついていく」と言われたことなどが書いてあった。離婚後に別居している母親は18日深夜、自宅前に置かれた手紙を発見。遺書めいた内容だったため明石署に届け出た。19日午前8時ごろ、母親から学校に電話があり、「18日に娘たちから手紙が届いた。『さようなら』『ありがとう』という内容があり気になっていた」と話したという。経営者の両親は「孫の手紙には『死ぬのはこわくない』などと書いてあった」と語った。
遺書の内容……「きょうまで、親子3人でやってきましたが、いよいよ限界となりました。これもわたしの不甲斐なさが招いた結果だと受け止めています。さようなら」「このような事態に陥った事情としましては、わたしの契約したフランチャイズでの経営不振によるものです。不法営業店の契約をさせられているとは知りませんでした。絶望しました」。父親は、兵庫県加古川市で、あるフランチャイズチェーンと契約して、総菜店のオーナーをしていた。しかし、オープンからわずか2か月あまりで、みずから命を絶ってしまった。(■憤懣本舗「ある加盟店が陥った“絶望経営”」 2009/07/13 放送
12月22日
  • 午前8時ごろ、文京区本郷で「マンションに住む女性(37)から、『硫化水素で自殺する』との電話があった」と、消防に通報。女性はすでに心肺停止状態で、意識不明の重体。風呂場で硫化水素ガスを発生させ、自殺を図ったとみられる。
  • 午前11時半ごろ、山梨県昭和町のJR身延線常永駅前の車いす用公衆トイレで20~30代とみられる男性が倒れているのを、県警南甲府署員が発見。空気中から硫化水素が検出。身延線の東花輪-国母駅間の運転を一時見合わせ、再開後も午後2時すぎまで、本来常永駅に停車する電車も含めてすべての電車を通過させた。トイレは鍵がかけられ、内側から粘着テープで目張り。
12月24日
  • アメリカ合衆国ジョージア州バートウ郡アラトゥーナ湖の乗用車内で自殺しているのが発見された。車の中には死体のほかに、黄色の物質が入った2つのバケツがあった。窓に張られた張り紙には、「注意」という文字と化合物の名前が書かれていた。
12月31日
  • 午後2時20分ごろ、京都市中京区西ノ京中保町のマンションに住む専門学校生の長女(21)方を訪れた堺市の母親(47)が、風呂場で倒れている長女を発見し、110番通報。風呂場の扉には「硫化水素発生注意」と書かれた張り紙。風呂場から硫化水素が検出された。



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