硫化水素自殺2009年7~12月

出典: 閾ペディアことのは

硫化水素自殺事例年表。2009年7~12月分。

目次

2009年7月

7月12日
  • 午後11時40分ごろ、埼玉県朝霞市栄町の11階建てマンションの住人から「硫黄のにおいがする」と110番通報。10階の部屋の浴室で、この部屋の無職の男性が死亡。浴室の扉には「危険毒ガス発生中(硫化水素)」などと書かれた張り紙。浴室内からトイレ用の洗剤。
7月29日
  • 午前9時25分ごろ、神奈川県小田原市のJR小田原駅西口のトイレ個室内で、女性が倒れているのを清掃作業員が発見。女性は病院に運ばれたがまもなく死亡した。消防でトイレ内で硫化水素を検知したほか、トイレ内に硫化水素を発生させる薬品が置かれていた。女性は20~30歳代。トイレのほかそば店などが一時立ち入り禁止となった。

8月

8月13日
  • (13日報道)【フランス】【自然現象】フランスの大西洋に面した海岸で今夏、ノリに似た緑藻が異常繁殖し、市民生活に影響が及んでいる。7月末には緑藻が腐って発生した有毒ガスを吸った人が意識不明になった。立ち入り禁止とされた海岸もあり、バカンスの書き入れ時を迎えた観光業に打撃を与えている。海洋汚染や温暖化が大繁殖の原因と指摘されている。仏西部サンミシェルアングレーブでは、海岸で乗馬を楽しんでいた人がガス中毒で倒れ、馬は死んだ。砂浜を埋め尽くした緑藻が腐敗し、有毒ガスである硫化水素を発生させたとみられる。
8月14日
  • 午前2時半ごろ、愛知県碧南市鷲塚町の県営鷲塚団地8棟(5階建て)の住民から「ガスのようなにおいがする」と119番。4階に住む男性会社員(55)宅で異臭がし、無職の長男(19)が浴室で死亡。浴槽内に洗剤や殺虫剤の液体。8棟の24世帯約100人が屋外へ避難。
8月15日
  • 午前11時ごろ、岩手県盛岡市上飯岡の林道に停められた車の中で男性が倒れていると通報。車には硫化水素の発生を知らせる張り紙。
8月27日
  • 午前4時50分ごろ、松山市久谷町の山中で、男性(31)が車中で死んでいるようだと家族から110番通報。車内には硫化水素が充満。
8月31日
  • 午後0時半ごろ、尼崎市武庫之荘2のマンションで「弟が死んでいるかもしれない」という届け出。5階建てマンション2階の一室に駆け付けたところ、「有毒ガス発生」などと書かれた張り紙を部屋の中で発見。浴室で住民の男性(48)が死亡。高濃度の硫化水素が検出された。

9月

9月4日
  • 午前5時20分ごろ、埼玉県熊谷市村岡の男性会社員(46)方の浴室で、中学一年の長男(13)が倒れているのを男性が見つけた。助けようと近づいた男性も倒れ、妻(38)が一一九番したが、男性と長男は死亡した。浴室脇の脱衣所の戸に「硫化水素発生中」と書かれた紙が張られていた。脱衣所に「生きていくことに疲れた」と書かれた長男のメモ。妻と高校一年の長女にけがはなかった。当時、4人とも起きており、長男は「朝風呂を浴びてくる」と浴室に向かったが、その後、父親が洗面所に入って異変に気づき、助けようとして倒れたという。浴室からは、トイレ用洗剤と農薬の容器があり、バケツの中で混ぜた形跡があった。校長は「運動部に入部し、8月には県内外での練習試合に出場して頑張っていた。入学以来欠席はなく、いじめなどの相談も受けてなかった。何か悩みがあったはずなのに気づけなかったことが悔しい」と話した。
9月6日
  • 午後3時10分ごろ、土浦市大岩田の霞ケ浦総合運動公園内ネイチャーセンター南側の駐車場で、駐車中の普通乗用車の後部座席窓ガラスに「高濃度有毒ガス硫化水素発生中。事後処理は消防・警察に依頼してください」「ご迷惑をおかけ申し上げます」と張り紙。車内で3人が死亡、遺書3通とガス発生に使ったとみられる洗剤や農薬の空き容器があった。死後約2日経過していた。土浦市の無職の男性(28)、東京都大田区の無職の男性(45)、埼玉県志木市の職業不詳の男性(26)。
9月7日
  • 午後5時35分ごろ、電話相談「千葉いのちの電話」の担当者から「30歳代の男性から硫化水素で自殺を図ったとのメールが届いた」と通報。千葉市中央区今井のマンションの部屋で男性が頭からポリ袋をかぶった状態で倒れて死亡していた。玄関に「硫化水素発生」と紙。
9月26日
  • 午後0時20分ごろ、福島県いわき市渡辺町洞字田中島の民家で女性(22)が亡くなっているのを家人が発見し、119番。女性はトイレで硫化水素自殺を図ったとみられる。女性の男児(6カ月)は別の部屋にいたため無事。
9月27日
  • 午前11時ごろ、新潟県三条市東大崎の山中に止められた軽自動車内で、男性2人と女性1人が座席でぐったりしているのを車で通り掛かった同市の男性が発見。車内にトイレ用洗剤などがあった。3人は免許証などから、いずれも職業不詳の三条市の男性(43)、名古屋市緑区の女性(19)と名古屋市中川区の男性(33)とみられる。車の窓は閉められ、ドアには鍵がかかっていた。遺書などは見つかっていない。

10月

10月1日
  • カリフォルニア州コントラコスタ郡プレザントヒル――家庭用化学薬品を混ぜて生まれた有毒ガスによる自殺が木曜日に起こり、近隣が非難する騒ぎとなった。18歳の男性が便器クリーナーと殺虫剤として一般に使われる石灰硫黄合剤を混合してバスルームに閉じこもっていた、と検死官は述べた。 プレザントヒル警察は「死亡事件」としてのみ発表しているが、検死官は自殺であることをほのめかしている。これを混合すると硫化水素が発生し、コントラコスタ消防署はその気体が検出されたという。自殺のために硫化水素を用いる「洗剤自殺(detergent suicide)」の情報はインターネットでも容易に見つかり、過去1年間にわたって世界的に報道されている。通報を受けた警察が、10時50分ごろ、ゴルフクラブ通り(Golf Club Road)141番地のブライアーウッド・アパート(the Briarwood Apartments)の二階住居で男性を発見した。
10月24日
  • 午前6時ごろ、鳥取市吉成の10階建てマンションで6階に住む50代の男性から「浴室から異臭がする」と119番通報。浴槽内で意識のない20代の息子が死亡。浴室には硫化水素を発生させる薬品があった。
10月26日
  • 午後0時50分ごろ、神奈川県箱根町箱根の国道1号の道路脇に止まった乗用車内で、男性2人がぐったりしているのを通行人が見つけ110番。藤沢市の会社員(25)と、川崎市中原区のシステムエンジニア(49)で、既に死亡。車内に洗剤と農薬があった。
10月28日
  • 午前7時40分ごろ、兵庫県豊岡市但東町坂野の市道に駐車している軽トラックの中で京丹後市内の会社員男性(36)が死亡。助手席に置いたバケツに硫化水素を発生させた跡。日ごろから転職などについて悩んでいた。
10月30日
  • 午前11時ごろ、山梨県身延町古関で、国道300号の橋の下にあったテントから異臭がしているのに草刈り中の男性が気付き、県警に通報。テント内で男女計2人が死亡。粘着テープで目張りされたテント内で高濃度の硫化水素が検出された。「危険ですから近づかないように」などと張り紙があり、遺書のようなものが見つかった。

11月

11月5日
  • 【事件】午前4時25分ごろ、神奈川県茅ヶ崎市幸の茅ケ崎駅南口交番でパトロールから戻ってきた警察官が硫黄のような異臭がするのに気づき、確認したところ、ごみ箱に液体が入った不審なペットボトルがあるのを発見した。ペットボトルは2リットルサイズで黄緑色の液体が入っており、キャップをせずにごみ箱に逆さに入っていた。現場での簡易鑑定で硫化水素が確認され、県警科学捜査研究所の鑑定で、組み合わせると硫化水素を発生させる酸性とアルカリ性の液体が検出された。防犯カメラに不審な男が映っており、同署が調べている。
11月10日
  • 岐阜県各務原市で2009年8月、元同市水道部長、飯沼一義さん(当時63歳)が自宅で殺害された事件で、殺人容疑で全国に指名手配されていた長男の無職、泰賀容疑者(当時34歳)の遺体が山梨県富士河口湖町の通称・青木ケ原樹海で発見された。自殺したとみられ、死後約2カ月が経過していた。11月10日発表。10月31日、樹海内を散策していた神奈川県内の男性が地面にあおむけの状態で倒れた白骨遺体を発見。山梨県警が収容し、DNA鑑定をした結果、10日に泰賀容疑者と断定された。硫化水素を発生させて自殺したとみられる。付近ではメモ帳も見つかり、「犯行は前々から計画していた」「迷惑をかけて申し訳ない」との家族や友人あてのメッセージや殺害を認める内容が書かれていた。8月26日朝までの記述があり、同日ごろ自殺したとみられる。現金140万円が入った封筒もあった。
11月17日

12月

12月1日
  • 午後5時半過ぎ、和歌山市の和歌山県立医科大学東側の外周道路に停車していた乗用車の車内で硫化水素ガスが発生。車内にいた男性が死亡。通行人から「県立医大東側の外周道路に停車している乗用車のガラスに毒ガス発生中、などと張り紙があり車内が見えなくなっている」と110番。車内で男性が倒れていたため救助し県立医大に運んだが、男性はまもなく死亡が確認された。車内から硫化水素ガスが検出されたほか、薬品が入っていたとみられるバケツがあった。
  • 【事件判決】広島県廿日市市のマンションで昨年10月14日早朝、硫化水素が発生し男女が病院に運ばれた事件で、2人の殺害を図ったなどとして強盗殺人未遂などの罪に問われた知人の会社社長(51)に1日、広島地裁は懲役16年(求刑懲役20年)の判決を言い渡した。伊名波宏仁裁判長は判決理由で「発生した硫化水素は2人を死亡させる危険性が十分あり、強固な殺意に基づく悪質な犯行」と指摘。「ガスは致死量ではなく、強盗傷害罪にとどまる」との弁護側主張を退けた。その上で「被害男性に負った多額の債務返済を免れようとした動機は利欲的で、近隣住民が避難するなど多方面に影響を及ぼした」と述べた。判決によると、被告は会社経営の男性(65)から借りるなどした約4000万円の返済を免れようと、昨年10月14日早朝、男性が所有する廿日市市宮島口のマンションに侵入。寝室で女性(35)と寝ていた男性のそばで、バッテリー液と薬剤を混ぜて硫化水素を発生させ、異臭に気付いて避難した2人を軽い中毒にさせるなどした。(→2008年10月14日の項を参照)
12月5日
  • 午後5時15分ごろ、京都市北区上賀茂馬ノ目町の民家から「家族が倒れている」と119番。この家に住む女性(24)が浴室で硫化水素を発生させ自殺を図ったとみられ、病院に運ばれたが死亡。姉(26)と近所の女性も気分の悪さを訴え搬送された。浴室には薬品が置かれていた。家族は外出中で、帰宅した姉が発見した。半径約500メートルの住民が避難した。
12月9日
  • 午後8時45分ごろ、兵庫県伊丹市大鹿のマンション一室で、住人の主婦(36)が子供2人と倒れているのを夫(34)が発見し、110番。3人はすでに死亡していた。室内には「硫化水素発生中」と書かれた張り紙と遺書が残されていた。死亡したのは主婦と長男(2)、長女(8カ月)の3人。室内に張った子供用テントの中に並んで倒れていた。主婦は精神科への通院歴があり、約2週間前から夫と別居していた。遺書には「葬式はしないでください」「厄介者はいなくなりますように。メリー、メリークリスマス」と記されていたという。
12月28日
  • 正午ごろ、名古屋市中村区名駅1の名古屋マリオットアソシアホテル43階で20歳くらいの女性が倒れていた。駅ビルの外側で窓ふきをしていた作業員が、客室に人が倒れているのを発見、従業員に届けた。客室ドアに「毒ガス発生110番してください」と書かれた紙が張ってあり、異臭がしたために通報。レスキュー隊員がドア付近で硫化水素を検出。従業員と宿泊客が一時避難した。岐阜県の女性が26日から28日までの予定で宿泊していたが、女性は死亡が確認された。
12月30日
  • 午前10時ごろ、五所川原市不魚住の菊ケ丘運動公園内駐車場に止めてあった軽乗用車の運転席で、同市在住の男性が倒れていると家族が通報。男性は既に死亡していた。車内から硫化水素ガスが検出された。前日から行方が分からなくなっていた男性を捜していた家族が、駐車場に止めてある車を発見。車内の助手席には液体入りのバケツがあった。



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