「ブロガー」と一致するもの

メタブログの謎にせまる ~ブログという構造に潜む自己言及の罠~

 半年前の話題をぶり返してまとめている「ブログ後発組」松永です。わらい。
 さて、今回は誰もがうすうす感じていながら論ずると泥沼にはまってしまう「メタブログ」についての話題です。長文なのでこういうのを読んでクネクネしたい人だけどうぞ。なお、タイトルは某掲示板にて提案されていたものを使いました。

Metablogging【メタブロギング/メタブログ】 [定義](動詞) ブログすることについてブログする、という行為。
[言葉のあや] メタブログは、ブログの世界ではかなり一般的な現象であって、特に新出メディアに惚れ込んだ新しいブロガーによく見られる。「メタブログ」という言葉には、しばしば微妙な否定的意味合いが込められている。メタブログについて、「へそ凝視」とか「ブログ自慰行為」と言う人もいる。
(はじめてのウェブログ:非公式ウェブログ用語集より)
ブログの話うざいかっこわるいちょうだせえいま日本の現状では自己言及的なかたちでブログの話してるサイトがブログだ(ニーツオルグの人)
 ブロガーはなぜ、ブログについて語りたがるのか。つまり、今回はメタブログについて語るメタメタブログです。わらい。

続きを読む: メタブログの謎にせまる ~ブログという構造に潜む自己言及の罠~

英国ブログ大賞2003

台湾のブログである台灣部落格 TWBLOG.NETの「衛報無限英倫部落格大賞」(2003-10-21)という記事を見て知ったのだが、英国の自由主義的日刊紙「ガーディアン」が「英国ブログ大賞2003」をやるそうだ。以下、ガーディアン紙から翻訳する。

[関連記事:Blog of the Yeah! 2003]←日本

続きを読む: 英国ブログ大賞2003

ウェブログ民草ジャーナルの可能性について

blog::TIAOのMAOさんが、「一人民草ジャーナルをweblogでやってみて」というまとめ記事を3回に分けて書いている。今回の「神舟5号」関連についての振り返りだ。ウェブログとジャーナリズムについては、やはり編集・ライターとして触れざるを得ないテーマである。以下、長文。

続きを読む: ウェブログ民草ジャーナルの可能性について

『博客』到着

ウェブログについての状況を書いた中国の本『博客――E時代的盗火者』(ブログ――E時代のプロメテウス)がようやく届きました。こんなに大きな本だとは思わなかった。ムック本の大きさでびっくり(大きめの雑誌とか、学研の『歴史群像』シリーズとかの大きさ)。

内容は、ブログというかブロガーのジャーナリスティックな機能に特に注目しており、日本のブログ議論が「ブログとウェブ日記は同じか違うか」「ブログはツールのことかそうじゃないのか」といったレベルに終始しているのと比べればはるかに面白い(逆にブログの地位を持ち上げすぎの感もありますが)。

また適当に内容はまとめて公開したいと思います。どこかにこれを出版したいから全訳しろという剛毅な出版社はありませんかねえ?(笑)

物語理論とウェブログ

ウェブログの定義 決定版」は『物語理論事典』のために書かれた解説なので、多少前提知識が必要と思われる。物語理論(narrative theory)というもの自体に馴染みが少ないので、ちょっと調べてみた。

続きを読む: 物語理論とウェブログ

おまえなんか、訳してやる!

はてなダイアリー - おまえなんか、訳してやる!  カタカナ語を半ば無理やり日本語化しようというサイト。当ウェブログではpermalinkを「常置リンク」とかtrackbackを「参照元」「参照元逆リンク」とか試訳したり、中国本土ではブログ/ブロガーを「博客」と書くとかやってきましたが、そういうのを面白いと感じる人ならニヤリとするに違いない。それ以外にも、はてなダイアリーユーザー間の距離感/相関性を地図化しようとしたりしているのも興味深いところです。

ブログ白書登場――ブログの3分の2は放置中

 10月4日、米国ペルセウス社の調査結果が「ブログ白書」として公開された。これは自前で設置したブログではなく、英語圏のレンタル・ブログに限定されるデータだが、「412万のレンタルウェブログの3分の2は放置されている」「レンタル・ブログは2004年末には1000万を超える」「ブロガーは10~20代が大半であり、女性がやや多い」といった意外なデータが示されている。全文の翻訳を「はじめてのウェブログ」の方に載せておいたので、関心のある方はご参照を。以下、感想。

続きを読む: ブログ白書登場――ブログの3分の2は放置中

博客:e時代的盗火者

という本が神田で手に入らなかった次第は直前に書いたとおりですが、その内容が中国のサイトに載っていたので、目次だけ訳してみます。

 興味深いのは、ブログ(中国大陸では「博客」)の原点を「ドラッジ・レポート」に置いていること。マット・ドラッジという個人が運営するこのスキャンダル情報発信ニュースサイトは、位置づけとしては「ウェブ上のパーソナルメディア」の草分けだと思います。日本の悪名高いゴシップメルマガ【サイバッチ!】がこのドラッジを目標として始まったというのは有名な話。
 その他の「博客史上の重要事件」も、すべて「パーソナルメディアが既存メディアに勝利した」というテーマで括れると思います。中国大陸最大のブログサイト「博客中国ブログ・チャイナ」の主筆による本書がそういう観点で見ているのは非常に興味深い。それにしては中華人民共和国政府はウェブ言論弾圧しまくりなんですが……。
 あと、「ブログは、言論におけるオープンソース」という主張。「知的所有権の保護」と「知的財産の共有」という困難な命題に目を付けているあたりはさすがだと思います。

 ちなみに、この本ではブログもブロガーも「博客」表記らしいので、以下、漢字のままにしておきました。

続きを読む: 博客:e時代的盗火者

ウェブログ用語集

MICROCONTENT NEWSWeblog Glossaryを訳してみた。以下の用語の解説である。
・Blogosphere【ブロゴスフィア/ブログ圏】
・Blogrolling【ブログローリング/ブログ転がし】
・Collaborative Media【共同メディア】
・Ego-surfing【エゴサーフィン】
・Google Bomb【グーグル爆弾】
・Link Whore【リンク淫売】
・Metablogging【メタブロギング/メタブログ】
・O.G. Blogger【OGブロガー/昔鳴らしたギャング・ブロガー】

[この記事は「はじめてのウェブログ」内「用語集1-01:非公式ウェブログ用語集」に移動しました]

カエサル総督のブログ

Julius Caesarがガリアからblog」(September 26, 2003, Sync A World You Want To Explore)によると、ローマ共和国のユリウス・カエサル総督が遠征先のガリアから「最新の情報をBloggus Caesariでblog」しているとのこと。これは面白い。

続きを読む: カエサル総督のブログ
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13  

アーカイブ

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。
過去に書かれたものは月別・カテゴリ別の過去記事ページで見られます。