「日本語」と一致するもの

「パクリ・盗作」スキャンダル読本 別冊宝島 1257(没原稿サービス)

 書店・コンビニで発売中の別冊宝島1257『「パクリ・盗作」スキャンダル読本――オリジナルっていったい何だ?』、ニュー評論家・栗原さんからの紹介があって原稿を二つ書いています(本全体の概要は栗原さんのところで。全体目次はこちら)。

 一つは、冒頭の記事になった「のまネコ」問題について。基本的に淡々と時系列順に出来事を追っていったわけですが、ひろゆきの不自然な発言が浮かび上がってくることが誰の目にもよくわかると思います。

 おそらく「反エイベックス」活動家の人たちにとっては腹立たしい最悪の記事といえるでしょう(笑)。最後の一段落では、反エイベックス運動の「罪」についての私の感想を書いています。ここが物議を醸しつつあります(笑)。

 もう一つは「ブログでの上手なパクリ方」。要するにいつも書いてる「正しい引用の仕方+肖像権のこと」なんですが、これは無難な原稿。

 で、もう一つ記事を書いたんですが、さすがに過激と言うことでボツりました(笑)。まあボツったんだから出してもいいだろうということで、この最後に載せておきます。

 そうそう、プロフィール欄で最後の一行が落ちてます。「など多数。http://www.kotono8.com」が抜けてる。ちゃんと文句のある人はこっちに誘導しようと思ったのに!

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「きっこの日記」は日本版「ドラッジ・レポート」なのか?

 昨年の構造計算偽装疑惑で「裏ネタ」を暴露したとして一躍脚光を浴びたのが、「きっこの日記」の「きっこ」さんである。

 自分はあまりこの疑惑に関心を持っていなかったが、「きっこ」という人物について、「実はジャーナリストが書いている」とか「あんなものはジャーナリズムじゃない」といった議論が展開していることを知り、そこで「きっこ」という人物に興味を抱くようになった。

 で、いろいろ調べはじめて最初に思ったのが、「きっこの日記」は「ドラッジ・レポート」と対比して論じるとおもしろそうだ、ということだった。

 だが、待てよ。「ドラッジ・レポート」については『ウェブログ超入門!』でも少し触れたけれども、日本ではほとんど知られていないのではないか? 実際、「きっこ ドラッジ」で検索してもまったく検索結果が出てこないし、だれもその類似(と相違)については考えてないんじゃないだろうか。

 というわけで、きっこという人について論じる前に、マット・ドラッジという人物について紹介しておかねばならないと思ったのである。かのクリントン大統領のモニカ・ルインスキー・スキャンダルを最初にすっぱ抜いたウェブサイトとその運営者について……。

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戦略思考の本質を探る二冊――しかし戦略思考を超える必要もある

 書きそびれていた書評を今年の締めくくりに。

 今回は、二冊の「戦略」に関する本についての書評である。

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ミュージカル・バトンはなぜ大流行になったのか

2005年を振り返るシリーズ【6】

 2005年6月、ミュージカル・バトンの大流行現象が起こった。このブログでも初期に参加し、またその解説も合わせて書いている。

 このミュージカル・バトンには批判もみられた。たとえば、「強制される感覚がいや」「ブログでのチェーンメールみたいなものなのだから、止めなければいけない」という批判から、「これは音楽業界のどこかが仕組んだマーケティングリサーチだ」という陰謀論に至るまで、一部で強い反発を招いたのも事実である。

 だが、チェーンメールであれば絶対に(ネタにはしても)回すはずのないウェブのパワーユーザー、あるいは著名なネットワーカーも、このミュージカル・バトンにはこぞって参加している。そして、今もバトンは新しく作られ、どこかで回り続けている。

 なぜミュージカル・バトンは受け入れられたのか。少々考察してみた。

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ことのは2005ベストソング10

2005年を振り返るシリーズ【4】

今年聴いた曲のなかからベストソング10を選んでみようという個人的に偏った企画。はっきり言いますが、世の中のトレンドとは完全にズレてますので注意。

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ことのはの本棚――2005年Amazon売上ランキングトップ50

デーサイに一歩近づけるMovable TypeプラグインRightFields

 趣味の問題2からのトラックバックで、Movable Typeのエントリーに関するフィールドを追加・編集できるプラグイン(シェアウェア)があることを知った。やはりデーサイ、すなわちウェブ上でデータベースそのものを加工して公開できるツールのニーズは潜在的に大きかったのだ。

 実はデーサイについては、まずMovable Typeでカタログ型サイト構築用のテンプレートを自作して無料公開し、それでも不便なところを指摘することでわかりやすくなるかと思っていたのだが、個別エントリーレベルでの問題はこれであっさり解消されることになる。もちろん他にも必要な機能があるのでこれで「MTがデーサイになる」とは言えないのだが、大きな一歩を踏み出していることは間違いない。

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ブログの「次」はこれが来る。DWS(デーサイ)=データベース→サイト化ツールの時代

 ブログはすでにウェブサービスに欠かせない基礎的ツールとなった。数年前のマイホームページブーム時代には「だれでも全世界に向けて情報発信できる」というのが売り文句だったが、HTMLとFTPを覚えないといけなかった。今、ブログブーム時代には、ブラウザで表示させ、文字を入力して投稿できる人なら誰でも簡単にブログを作れる。そして、ネット初心者が「ブログ始めました」と言う時代になった。

 私は今、その次を見ている。それは、日記型だけでなく、ありとあらゆるスタイルのウェブページが、ブログのようにブラウザから構築できるツールの時代だ。知人にはことあるごとに「こういうツールを作れば、次の時代のウェブで羽振りを効かせられるぜ」と煽っているのだが、実力と余裕が伴わないみたいだし、ほかにも同じようなことを考えている人は多いようなので、公開してしまうことにした。だれか作ってください。

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教科書に載らないアフィリエイトの起源――アダルトサイトが生みの親

 アフィリエイト、すなわち「ウェブ上で何か商品を紹介して、購入者がいれば売り上げの何パーセントかが手数料としてもらえる」という仕組みはここ数年で急激に伸びてきた分野だ。で、そうなるとこのサイト的にはその起源や歴史が知りたくなる。

 調べてみると「1996年のアマゾンが始まりだ」という話が広まっている一方で、「アマゾンが最初ではない。前からあった」という話も見られる。たとえば、「アフィリエイトの歴史-アフィリエイト・マニュアル」では「1996年に開始された米アマゾンドットコムのアソシエイトプログラムがアフィリエイトプログラムの始まりだと言われています。」と書かれている。

 そこで、アフィリエイト・マーケティングの歴史について書かれた英文記事をもとに翻訳&再構成し、日本の状況を簡単に付け加えてみた。

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ジェームズ・アレンの決定版『幸福に通じるひそやかな道』

「原因と結果の法則」で有名なジェームズ・アレンの人生論の決定版『幸福に通じるひそやかな道』の翻訳が発売されます。アレンの3大名著にも数えられ、分量的にも内容的にもアレン最大・最高の一冊。語りかけるような口調で、わかりやすく、アレンの思想の全体像をつかめます。

幸福に通じるひそやかな道

 目次・訳者あとがき・その他詳細⇒幸福に通じるひそやかな道 : ジェームズ・アレン・ネット

 以下、翻訳の裏話など。

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