「日本語」と一致するもの

「愛国」問題を出すとこのように誤読される

※この記事は草稿としてボツにしました。Gypsy Blood「愛すべき場所は二つ」/松永的愛国心論まとめ編にて改稿しています。

 やはり恐れていたとおりになった。前の記事「偽りの「愛国」、隣国への嫌悪」で愛国心の表し方についての疑義を示した。そして、内容も読まずに私が「反日」であるとか、「朝日的」とか言い出す人が絶対出てくることが予測されたのだが、案の定そのとおりだった。だから、いやだったのである。

 しかし、私が「中国の反日教育」に対しても批判しているのが読み取れないほど難解な文章だったのだろうか、と、自らも反省中。

 そこで、コメントの中にいくつか有意義な話題もあったので、改めて記事としてまとめてみたいと思う。

 なお、途中までしか読まずにコメントを付けるのは勝手だが、当方もそういうコメントには対応しないのでご了承を(そういうコメントには見当外れなことしか書いてないし)。

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アメリカ合衆国が「合州国」ではない理由についての資料集

 United States of America は、日本では「アメリカ合衆国」と訳す。states(州)がunited(合)したものなのだから「合州国」じゃないのか、という疑問はよく提出されるが、これは合衆国で正しい。

 「合衆」というのは今の「共和」つまり王政ではない合議制を意味する言葉、あるいは「協力し合う」という意味である。したがって、「アメリカ合衆国」とは「共和制度の国家アメリカ」、あるいは「アメリカ洲における連合諸邦が共同経営する国家」という意味で名づけられたのだ。

(追記。つまり、「衆が合する国」だと考えると、「それだったら州が合する国じゃないか」ということになるわけだが、実際には「合衆する国」という意味なのである。合衆=コラボレーション、とでも訳すとわかりやすいか。だから、合衆国=連邦とまったく同義であり、合衆国はUnited Statesの「直訳」ということになる。)

 ということを数年前に調べていたのだが、その資料を久々に発見したので、ネットに挙げておくことにする。したがって、今回は引用ばかりなのだが、そのへんはご容赦を。

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「のそれ」不要論――日本の文法と英語のそれ

 ここしばらく「私の使えない日本語」シリーズになっている節があるが、今回も決して使いたくないと感じる表現を取り上げる。それは「○○のそれ」という表現だ。googleで検索して無作為に例を挙げると、

「米のたんぱく質の栄養価は大豆のそれとほぼ同程度?」
「最近の食材(特に野菜)は昔のそれとはずいぶん違ったものになっているそうです」
「口座開設申込用紙の筆跡が家族・親族名義の口座のそれと同一であるとみなされる場合」
「天皇制に関する諸制度、たとえば大嘗祭や皇位継承の手続きにも、騎馬民族のそれと類似点が見られる」
「「競技」としてのフットボールと、「ビジネス」としてのそれとのバランスの問題」

といった例がある。特に二つのものを比較するとき、同じ言葉を繰り返さないようにしようとして「○○のそれ」という表現を使っているようなのだが、これは極めて英語的表現で、もともと代名詞を使わない日本語としてはどうも落ち着かない。

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CLANNAD(クラナド)は「家族」を意味しない

偽CLANNAD 「CLANNAD」という名前のゲームが売れているようである。クラナドといえば、かのエンヤも一時期所属していたアイリッシュトラッドの有名バンド名であり、それがなぜか恋愛ゲームのタイトルにつけられている。

 問題なのは“「クラナド」とはゲール語で「家族」を意味する”と会社側が説明している(Amazonの解説にも正式に載っているし、シナリオライターの麻枝准氏も「pre-CLANNAD」で述べているようである)。だが、「クラナド」とは固有名詞であり、「家族」などという普通名詞ではないのだ。

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CLANNAD(クラナド)は「家族」を意味しない

別の場所で事前に書いていたとおり、実験は終了いたしました。完全に消すとまた何だかんだ言われますので、一応データを保存しておきますが、こちらが正式版です。


【表現がきつかったところは謝罪します。ここで明らかにした事実関係が変わるわけではありませんが、不快感を与えたことをお詫びして訂正します。取消し部分追記部分とします。以上25日未明。】

偽CLANNAD 「CLANNAD」という名前のゲームが売れているようである。クラナドといえば、かのエンヤも一時期所属していたアイリッシュトラッドの有名バンド名であり、それがなぜかエロゲー恋愛ゲームのタイトルにつけられている。(但し18禁でないと明らかになったのは発売2カ月前)

 これだけでも不快だが、問題なのは"「クラナド」とはゲール語で「家族」を意味する"と会社側が説明している(Amazonの解説にも正式に載っているし、シナリオライターの麻枝准氏も「pre-CLANNAD」で述べているようである)。だが、「クラナド」とは固有名詞であり、「家族」などという普通名詞ではないのだ。トラッドクラナドのファンにとって、今回のKey((株)ビジュアルアーツ)社の暴挙は見逃すことのできない冒涜行為であるこの間違いは看過しがたいものである

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「べき」という言葉はどう使うべきか

はてな 「使うべきではない」という言葉は「使ってもいいけど必ずではないよ」という意味なのでしょうか、それとも「絶対に使うな」の意味なのでしょうか。”という質問があった。私も答えてみたのだが、回答が開かれないまま終わってしまった。

「べき」という言葉は日本語のシーラカンスのようなもので、古典文法が現代に生き残ったものだ。だからちょっと厄介な問題もある。「「べき止め」について」というページに書かれているように、新聞などで「~すべき。」という表記を使うことにも異論がありえる。

今回は「べき」という言葉をどう使うべきかについてまとめてみたい。

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「絵文録ことのは」について

●概要
「情報を編集する」という観点でものごとを見ていくウェブログ(ネット上の記録)です。編集・執筆についての話、他の人に情報を伝えるためのデザイン、情報加工、メディア・リテラシー、マスコミ報道に関するチェック記事などの話題を取り上げています。もっとも、興味深い内容についてはジャンルを問わず扱います。
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イラクのブロガーたちは人質事件をどう見たか

 今回の人質事件については、「自作自演」「自己責任」「自己負担」をめぐって右と左の陣営に分かれて罵り合っているような構図になっているが、そういうものとはまるで無関係に、「イラクのブロガーたちはこの事件についてどう書いているか」を集めてみた。イラク人またはイラク在住のブロガーの記事から単純に「japan」で検索し、ある程度まとまった見解を述べているものを訳したものである。
 で、いつものごとく念押ししておくと、私自身は単にこういう見解があるということを紹介しているだけであり、いずれの陣営にも与しない。

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長文を自動要約してみる

しばさんが「「ファルージャの目撃者より:どうか、読んで下さい」」という記事があると教えてくれた。

長くなってしまいます。お許し下さい。でも、どうか、どうかこれを読んで下さい。そして、できるだけ多くの人に広めて下さい。

とあるので、今後、チェーンメール化する可能性がある。しばさんは「チェーンメールはいかなる場合も不可」派と「場合によってはOK」派の論争が起こるのではないかと考えているようだ。

で、私は何を思ったかというと「今はこんな長文を読むヒマがないので、要約はないかな」ということだ。で、Microsoft Wordの機能に「要約の作成」があるのを思い出した。そこでいくつかの要約を作ってみた。なお、ちゃんとした全文は引用もとでちゃんと読んでください。また、私はここで書かれている内容に対する評価は一切行なっていません。単に「要約機能ってどの程度効くの?」というだけの話です。

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Movable Type 改造とプラグイン覚書

・今さらながら、このサイトを構築するのに使っているMovable Typeをアップデート。
・新ドメインの新サイト制作中(引越しではありません)
で、覚書とか。

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