「ネット」と一致するもの
ミュージカル・バトンはなぜ大流行になったのか
2005年を振り返るシリーズ【6】
2005年6月、ミュージカル・バトンの大流行現象が起こった。このブログでも初期に参加し、またその解説も合わせて書いている。
このミュージカル・バトンには批判もみられた。たとえば、「強制される感覚がいや」「ブログでのチェーンメールみたいなものなのだから、止めなければいけない」という批判から、「これは音楽業界のどこかが仕組んだマーケティングリサーチだ」という陰謀論に至るまで、一部で強い反発を招いたのも事実である。
だが、チェーンメールであれば絶対に(ネタにはしても)回すはずのないウェブのパワーユーザー、あるいは著名なネットワーカーも、このミュージカル・バトンにはこぞって参加している。そして、今もバトンは新しく作られ、どこかで回り続けている。
なぜミュージカル・バトンは受け入れられたのか。少々考察してみた。
ことのは流「今年の重大ニュース」2005
2005年を振り返るシリーズ【5】
このメインブログ「絵文録ことのは」で取り上げた話題の中から、今年の重大ニュースを選んでみたいと思います。あえて10個選べばこんな感じでしょうか。
- ライブドア&ホリエモン
- ガードレール謎の金属片問題
- 中国「反日デモ」
- 第10惑星発見
- 郵政民営化と民主党惨敗
- ブログの定着
- 「電車男」などネット発の出版ブーム
- パクリ・盗作問題が連発
- ありえないフォトンベルトに怯える人々
- 義経
姉歯偽装マンション問題などはまったく取り上げていないので……。
ことのは2005ベストソング10
2005年を振り返るシリーズ【4】
今年聴いた曲のなかからベストソング10を選んでみようという個人的に偏った企画。はっきり言いますが、世の中のトレンドとは完全にズレてますので注意。
the sad sad planet ライブ ~Neige~ 2005/12/24 原宿アストロホール
新宿駅周辺でのストリートライブを中心に活動し続けるストリート系インディーズバンド「the sad sad planet」(略称:サップラ)の10回目のワンマンライブが、2005年12月24日、原宿アストロホールで開かれた。ボーカル/作詞のそよぎちゃんと、ギター他/作曲の工藤さんに加え、ギター・ベース・キーボード・ドラムも参加したバンド編成でのライブである。今回で10回目のワンマンということだが、サップラと出会って一年半、確実にサップラは凄くなってきている。
渋沢栄一型実業・共栄アフィリエイトと、岩崎弥太郎型スパム、ネット上の決戦
2005年を振り返るシリーズ【3】
2005年にはブログが定着し、アフィリエイトを始める人も増えた。その一方で、アクセス乞食によるトラックバックスパムなど、他人から奪い取ることだけしか考えていないアフィリエイターも増えている。
私の親交のある有名アフィリエイターさんたちは、カリスマ主婦アフィリエイター藍玉さんをはじめとして、スパムは大嫌い、こつこつとお客さんとの信頼を培うようなサイト運営を目指し、みんながそれぞれの利益をえられるようにと考える良心的な共栄型アフィリエイターばかりだ(有名になるような人たちはたいていそうだ)。一方で、知り合いがスパム型サイトばかり作っていたことが発覚、「俺は儲かるから他人がどう思おうと知らない」と考えているのを知って、少々口げんかのようにもなってしまったことがある。
こういう対立は、実は新しいものではない。日本では明治11年8月、向島の料亭で「共栄」と「独占」の対決があったのである。
アルファブロガー2005候補を選んでみた
2005年を振り返るシリーズ【2】
FPN主催で「アルファブロガーを「もっと」探せ-2005」という企画が始まっている。私の推薦する「アルファブロガー」は以下のとおりである。
ことのはの本棚――2005年Amazon売上ランキングトップ50
デーサイに一歩近づけるMovable TypeプラグインRightFields
趣味の問題2からのトラックバックで、Movable Typeのエントリーに関するフィールドを追加・編集できるプラグイン(シェアウェア)があることを知った。やはりデーサイ、すなわちウェブ上でデータベースそのものを加工して公開できるツールのニーズは潜在的に大きかったのだ。
実はデーサイについては、まずMovable Typeでカタログ型サイト構築用のテンプレートを自作して無料公開し、それでも不便なところを指摘することでわかりやすくなるかと思っていたのだが、個別エントリーレベルでの問題はこれであっさり解消されることになる。もちろん他にも必要な機能があるのでこれで「MTがデーサイになる」とは言えないのだが、大きな一歩を踏み出していることは間違いない。
「ハリケーン・カトリーナは日本のヤクザの仕業」説のアメリカ天気キャスターはサイトを書き換えていた
時機を逸した話題だが、9月、「ハリケーン・カトリーナは日本のヤクザが旧ソ連から購入した気象兵器によって作られたものだ」と主張している天気キャスターがいると報じられた。その名はスコット・スティーブンス。その後、テレビ局から退社したとも報道された。
実は9月に彼のサイトを見つけ、翻訳しようと思ってメールを送っていたのだが、その直後にウェブページが書き換えられていた。なんと、彼はこっそりウェブページから「日本のヤクザ」が犯人という説を削除し、「内部犯行」つまり犯人はアメリカ人の中にいると書き換えていたのである。